山形県北部秘湯の旅（1）瀬見温泉

2019/08/01 - 2019/08/03

最上町瀬見温泉
新庄市
大蔵村肘折温泉

エリア 最上・舟形(山形)

7年半ぶりの山形新幹線

絶え間なく進化する新幹線はもはや国宝

平日にもかかわらずほぼ満席

車内では浅田次郎氏の『壬生義士伝』を読んで過ごした。現在、宝塚歌劇がこの作品を演じている。

福島を過ぎると、車窓には美しい田園風景が広がる。

似たような景観なのに、見飽きない。

山形を過ぎると、車内はガラガラになる。

終点の新庄に到着。2輌のつばさが行儀よく並んでいた。

最上町にある瀬見温泉に向かうべく、在来線を待つ。

こんなかわいらしい電車がホームに入ってきた。

片側にあるお一人様用の座席がかわいい。

ワンマン運転

昔懐かしのナッツボンを旅のお供に。

The 日本の美

ほどなくして瀬見温泉駅に到着。乗ってきた列車を見送る。

誰もいない。あるのは静かさと美観だけ。

この駅を通る列車は非常に少ない。まさに地方のローカル電車。

無人駅舎

駅の正面にある道を進む。

おや、このお方は？

源義経

室町時代に書かれた『義経記』によると、兄頼朝の追っ手を逃れ平泉に向かう途中、最上地域を通ったとされる。そのため、瀬見温泉には義経や弁慶に関する伝説が多く残されている。

美しい山に涼しげな川。酷暑ながらも自然の美景に癒される。

駅からゆっくり歩いて10分ほどで宿泊する温泉旅館に到着。

瀬見温泉には7つの宿があり、その中で規模が最大の「ゆめみの宿 観松館」。

チェックイン後、625号室に案内された。

部屋のドアを開けると……

ツインルーム

椅子とベッドの生活を送っているから、和室より洋室の方が使い勝手がいい。

2人だと狭さを感じるかもしれないけれど、1人なら十分な広さ。

ユニットバス

この旅館でのみ食べられる「硯石」

客室で小休止した後、館内の散策開始。土産店の先にあった卓球台。

入り口から続く長い廊下

浴衣は部屋には置かれていなく、チェックイン後、各自体に合うもの、好きな柄のものを選ぶ。

一通りのものが揃うお土産店

夏季のみ使用できる屋外プール

現上皇陛下は美智子陛下とともにこの宿に泊まられている。

現天皇陛下、秋篠宮殿下もおいでになっている。皇族の方は到着後、まったく部屋から出られないらしい。ただ、秋篠宮殿下はお土産店を覗かれたとのこと。

天皇がお出ましの際は、この宿だけでなく、瀬見温泉全域が貸切状態になり、空調設備修理のために外部の方を入れる際、だいぶ苦労されたようだ。

多くの国民に愛される天皇陛下。次は皇后陛下とご一緒に……。

平成天皇より下賜された盃

今上天皇より下賜された盃

新庄祭の山車

夕刻から始まる縁日広場

この階段を下りていくと……

温泉！

男性用浴場

小ぶりながら露天もあり。

湯に浸かるとこんな感じ。

泉質はこの通り。

足の小指の痛みが軽くなったように感じた。

温泉に浸かった後、近辺の散策に……。こちらは旅館の前にあった湯前神社。

飲泉可能だったけど、非常に高温で飲めなかった。

本当にこのような史実があるのか、それとも単なる伝説に過ぎないのか……。

瀬見温泉には7軒の宿がある。

来た道を振り返る。温泉街と言っても、至って静か。

公共施設のせみの湯。

せみの湯の一角で卵が茹でられていた。

最も歴史を感じさせる建物は「喜至楼」という旅館。

瀬見大橋

癒される光景なんだけど、陽の光がギラギラするなかでは長居できず。

弁慶の投げ松

義経の妻である北の方が亀若丸を産んだことを祝して、峠の頂上から松を投げた。それが根付いていると言われる。これは伝説……でしょ？

その松の横にあるのは、弁慶の硯石。亀若丸の名をつけるとき、弁慶が硯として墨をすった岩。これも大げさすぎて、にわかには信じられない。

周りには誰もいず、自然を堪能。

町会議員の候補者。地方だと高齢者がほとんど。

旅館に戻り、おやつをいただいた。

縁日、営業開始。

射的

家族連れにはいいね。

夕食は食事処で椅子に座っていただいた。

地元の産物を利用。

山形の酒三種

甘口はやはり料理の味を邪魔するように感じた。

では、いただきましょう。

アスパラ、おいしかった！

庄内豚のすき焼き

刺身三点盛り

凌ぎのそば

薬膳スープ。味は……、失念。

鮎の化粧焼き。丸ごと全部いただいた。

ジャンボマッシュルーム

別注文の最上赤にんにくの丸ごとフライ。

ホクホクしていて、ジャガイモのような感じだった。

ホールの方に勧められ、月山酒造の「月の山」。香りよし、喉ごしよし、キレよし。料理にはやはりこういう酒がいい。

酒飲みのような書き方をしていますが、1年に数回しか飲みません……。

白飯は山形産「はえぬき」。

デザート

朝食はビュッフェスタイル。朝食でもアスパラを食べた、。白飯は「はえぬき」と「つやひめ」が準備されていた。

ホールの方に勧められ、マッシュルームスープも。

チェックアウトをし、9時半にホテルの方に新庄駅まで送っていただいた。

瀬見温泉は温泉以外に楽しめるところは多くないけれど、その分ゆっくりするにはよいところ。

（続）