2019/05/06 - 2019/05/09
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魚屋No1さん
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本日は、今回の旅行のきっかけになった大徳寺塔頭「龍光院」が所蔵する曜変天目茶碗を見に行きます。
表紙の写真は、展覧会で売っていた国宝曜変天目三椀が載っているクリアファイルをコピーしたもので、左から、大徳寺塔頭龍光院、藤田美術館、静嘉堂文庫美術館、龍光院の所蔵品です。三椀を比較できるこのファイルは極めて珍しいものなので、敢えて表紙にしました。
曜変天目茶椀は、12から13世紀の南宋で作られたものですが、現存する完品は日本にある3点だけです。天目茶碗の国宝は、この3点に大阪東洋陶磁美術館の油滴天目を加えた4椀です。
油滴天目の由来は1日目の旅行記に書いたので、此処では曜変天目の由来について書きます。
1 藤田美術館 大阪市
(以前に藤田美で見ました 4日目に奈良で再見します)
水戸徳川家の伝来品。1918年に行われた水戸徳川家の売り立てで、藤田美術館を興した藤田財閥の藤田男爵が入手した。
2 静嘉堂文庫美術館 東京都(3年ほど前に訪れました)
3椀中で最も華やか。通称の稲葉天目は、徳川家光が春日局に下賜したこの茶碗が、子孫の淀藩主稲葉家に伝わったことに由来。1918年にあった稲葉家の売り立ての後、1934年に三菱財閥総帥の岩崎小弥太が購入した。
3 大徳寺塔頭龍光院 京都市(3日目の今日見ます)
龍光院は非公開寺院のため、一般人が見られる機会は極めて希。筑前黒田家の菩提寺の当該院に伝来。曜変は最も地味。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 3.0
- グルメ
- 2.0
- 交通
- 2.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス JALグループ JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
龍光院の曜変天目の展示会があるMIHO MUSEUMは、JR石山駅からバス便です。そのため、7時33分に到着した写真の御堂筋線西中島南方駅から、新大阪乗り換えで向かいました。
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JR石山駅からはバスに50分間乗ります。
こんな感じの細道なのに、ダンプと何台もすれ違いました。
8時34分に石山駅へ到着した時は少し早すぎたかと思いましたが、ミホへ行く人々が続々詰めかけて大変な行列になったので、早かったのは正解。というより、列の前の方にいたので座席に座れてラッキーでした。ミホ ミュージアム行き直通バス (帝産バス) 乗り物
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MIHO MUSEUMの車回しです。
この美術館は、1997年(平成9年)の開館で、世界救世教から分立した宗教法人神慈秀明会の小山美秀子会主のコレクションを展示するためのものだそうです。MIHOMUSEUM 美術館・博物館
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無駄に長い坂道を歩きます。綺麗に維持してはいますがね。
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トンネルが出てきました。
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中はこんな感じ。
結構歩かされます。電動の自動車が客を運んでいた理由が分かりました。
敷地や屋建物が無駄に大きいのは,親分格に当る熱海のMOA美術館と同様、宗教系美術館の特徴なのですかね。 -
トンネルを出ると橋です。先の方にやっと建物が見えてきました。
時刻は10時、大阪のホテルを出たのが7時半だから2時間半もかかったことになます。 -
やっと、美術館の建物が見えてきました。館内に入っても、美術展の会場に入るのに40分、茶碗の見学の列で更に30分必要でした。
茶碗の見学の際は、1分間隔で十人ほど毎に区切って誘導されます。そのため、見ていられるのは1分だけですが、このシステムは極めて有効だと感じました。というのも、極く近くで人の邪魔を受けずに茶碗の肌の質感まで見られたためです。
人混みをかき分けながら見る一般的な博物館の特別展よりも、満足度が高かったため、人の捌き方については、他館でももっと研究すべきでしょうね。 -
写真は、表紙に使ったクリアファイルの裏側です。左から龍光院、静嘉堂文庫、藤田美術館が所有している品です。
龍光院の曜変天目を見て驚いたのは茶碗の縁がガビガビなこと。係員に聞いてみると、使い込んでいるからという返事でした。写真では縁のガビガビをうまく繕っていますがね。また、事前のサーチで曜変の程度が3椀中最も低いと聞いていたことも確認できました。(藤田の茶碗の縁は金で繕っているので、とても綺麗に写っています) -
とはいっても、電車とバスを乗り継いで3時間半、会場入りに40分待ち、会場内で30分待ちはつらいものがありました。
でも、見学を終えて出てくると、展覧会場への待ちは2時間になっていました。ホテルを出る時は早すぎたかと思いましたが、結果的に正解でした。 -
MIHO MUSEUMの常設展示は、エジプトと西アジアが中心ですが、胡散臭いものばかりなので、一流しで終わりにしました。
売り物の重文の曜変天目は、加賀藩主前田家伝来で、大佛次郎が所有していたというものですが、曜変と言えるほどの文様は見えませんでした。かなりショボイ龍光院程度の曜変でも国宝になるくらいですから、此処のレベルが推し量れるというものです。 -
この後は、京都で昼ご飯を食べてから、鞍馬に行きます。
そのため京都へは、
IRの駅と並んでいる京阪石山駅から京阪石山坂本本線に乗車
浜大津で京阪京津線乗り換え(途中で地下鉄東西線に乗り入れ)
京阪三条で京阪本線に乗り換え出町柳で下車しました。
こう書くと大変ですが実際の乗り換えは2回だけです。 -
出町柳で下車しました。
昼は、篠田屋(京阪三条北側駅前 18時まで)という定食屋に行くつもりでしたが見つかりません。ガラケーだし、地図の出し方も判らない私は、こうなるとお手上げです。もっとも、出町柳と京阪三条と混同していたのでに見つかる訳がないことを、帰宅してから知りました。 -
ということで、鴨川デルタを横目にして手慣れた枡形商店街へ行きました。
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三回目の挑戦になる満寿形屋は、またも閉店していました。
鯖寿司が売り切れたためだそうです。満寿形屋 グルメ・レストラン
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仕方ないので、以前同様の目に遭った際に行った蕎麦屋に行きました。
司津屋 (しづや)という店で、商店街の突き当たりにあります。
何故かアイボ君がいます。司津屋 グルメ・レストラン
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もりそば(750円)、かやく御飯(250円)です。
そばつゆが関東風なので美味しく食べられました。蕎麦の量も多くて、かやく御飯は押し込む感じになりました。炭水化物過剰 -
商店街では古本市が開かれており、アーサーランサムの「つばめ号とアマゾン号」のハードカバーを300円でゲットできました(神保町なら2千5百円はします)。
一つぐらいは良いことがあります。
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次は、何故か行ったことのない鞍馬です。
出町柳まで戻り、写真の叡山電鉄に乗りました。出町柳駅 駅
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鉄ちゃんには大好物の景色が見えます。
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懐かしの運転席です。
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これも結構な景色です。
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鞍馬駅到着は15時34分です。
鞍馬口駅 駅
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鞍馬駅は、こんな感じの鄙びた駅舎です。
夕方のためか、駅前の土産物屋も閑散としています。 -
鞍馬寺の仁王門です。
鞍馬寺 寺・神社・教会
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ケーブルカーで登るつもりでしたが、駅を見過ごしてしまい、由岐神社へ出てしまいました。
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由岐神社の本殿は白木の質素な建物です。
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こんな坂を登る羽目になったしまいました。
徒歩で登っているのは外国人ばかりでした。数は少なかったですがね。 -
本殿手前の坂は心臓破りです。
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コンクリート造りの本殿を見て、力が抜けました。
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でも、本殿からの景色は良いものでした。
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帰りは標識に従ってケーブルの山頂駅へ向かいました。
途中で見た台風被害です。 -
登ってきた参道では倒木を殆ど見ませんでしたが、ケーブルカーの山頂駅の方は大変なことになっていました。
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これが、鞍馬寺のケーブルカーです。
このケーブルカーを運行するため、鞍馬寺は、鉄道事業者となっている唯一の宗教法人だそうです。 -
ロープウエイらしく、大傾斜で下りていきます。
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台風被害は本当にすさまじかったです。
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京極スタンドは、三条寺町の常磐で御飯を食べた後に見つけたレトロで良さげな雰囲気の店です。かねてから気になっていたため晩飯を食べに訪れました。
頼んだのは、ビールとすじの煮込みですが、すじは煮込みが全く足りずゴリゴリでした。そのため、雰囲気のある店の外観を撮すことも忘れて大阪に戻り、コンビニ飯と相い成なりました。竜頭蛇尾は、私の旅での定番です。京極スタンド グルメ・レストラン
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