2019/06/29 - 2019/07/07
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ny200paさん
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【7月1日】~ハワイ島第3日~
今日は待ちに待った「すばる望遠鏡見学」当日です。
2016年に見学をさせていただいた際、三鷹、石垣の天文台に加え、野辺山天文台の見学もすすめていただきました。今回は、野辺山の見学もふまえての再訪です。
オニヅカビジターセンターの期間閉鎖を見落としていたことから、高所順応の昼食中に年甲斐も無く日焼け(水辺では防御していたのに…)してしまったのは大失敗でしたが、すばる望遠鏡の見学に加え、アメリカ最高地の湖、ワイアウ湖まで、足をのばしてきました。
天と地を結ぶパワースポットと言われる神聖なワイアウ湖。ひととき見せてくれた、その穏やかな湖面を眺めていると、ゼーハーしながらの片道1時間トレッキングの大変さを忘れてしまっていたのでした(その後、復路がしっかり待っていましたが…)。
駐車場で一緒になったサンセットツアーの方々、そして続いて登ってきたツアーバンとすれ違いながら下山を始めたところまではよかったのですが、すっぽり雲に包まれてしまい、視界をほぼほぼ失ってしまいました。
豪雨、強風、豪雪、融雪、氷雨といった気象下でのドライブも、平地では、必要に迫られて経験した私たちでしたが、標高3000m以上で、すっぽりと雲に包まれてしまったのは初めて。山の怖さを思い知らされたのでした。
緊張で身体中がバキバキという状態での運転がずうっと続いたあとで、ふうっと、オニヅカの上にある研究者棟が見えたときには、「ああ、助かったぁ…、ありがとうございます」と感謝の言葉が、自然と浮かんできたのでした。(なので、この間の写真はありません!)
2016年の旅行記:https://4travel.jp/travelogue/11178970
野辺山天文台見学記:https://4travel.jp/travelogue/11389583
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 航空会社
- ハワイアン航空 ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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今朝は、小鳥のさえずりで目覚めました。
はずかしがりやの”フアラライ”も、稜線を見せてくれています。
よい一日になりますように!
(日の出から1時間ほどあと、午前6時頃です。)ウェスティン ハプナ ビーチ リゾート ホテル
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ボールルーム前では、朝食の準備が進んでいました。
一方私は、マウナケアで使う装備一式を車に積み込むため、駐車場へ向かっています。
【オニヅカで着込む予定の装備】
帽子、耳当て、ダウンベスト、ダウンジャケット、レインダンサー、手袋、オーバーパンツ、キャラバンシューズ、ショートスパッツ、
キャメルバック、酸素缶、ナップザック、酸素濃度計
なお、ミネラルウォーターは、車内に置いたままですので、必要な本数を、キャメルバックとナップザックに移します。
それから大事なのが、念のためのトイレットペーパー。
時々の状況で臨時トイレの場合もありますし、トイレットペーパー切れなんてこともあるのです。
そのために、トイレットペーパーひと巻から、芯の部分を抜き取ったものをスーツケースに入れて持参してきました。多少歪な形にはなりますが、少しでもコンパクトな荷造りに納めるよう、登山でのパッキングの記憶を呼び起こして荷造りしてきました。
毎回、小さなスーツケース1コには、海と山の遊び道具がぎっしりつまっていて、これを大きなスーツケースに、そのまま納め、計2個のスーツケースで到着。
ハプナでは、3個に戻ったスーツケースのひとつに、コーヒー豆などのお買い物を詰め込み、計3個のスーツケースで飛びたちます。ウェスティン ハプナ ビーチ リゾート ホテル
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ホテル9階の端からの景色です。ちょっと視点がかわるだけでもステキでしょ!
ウェスティン ハプナ ビーチ リゾート ホテル
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この絵にピントきた方々は、プリンス時代をご存知な方々かと思います。
カードキーのデザインにも使われていたこの構図、過去にいろいろ試してみた結果、9階から狙えば撮れる構図だとはわかっていたので、ちょっとだけ、再トライしてみました。ウェスティン ハプナ ビーチ リゾート ホテル
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ホテルエントランスを9階から眺めました。
その先は車寄せ、そしてロータリー、さらにはゴルフ場へとつながるヤシの並木です。ウェスティン ハプナ ビーチ リゾート ホテル
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毎回、何かと気を配ってくれるシェフ。
彼女には、大勢のファンがいるんだと、他のスタッフから聞いたことがあります。
そのことは、彼女の対応を見ているれば、そうだろうね、そのはずだよねって、納得しちゃいます。
シェフの前に並ぶ多くの食材から、その日の気分で具材を選んで出来上がりを待ちます。ウェスティン ハプナ ビーチ リゾート ホテル
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ちょっとした懐かしさから、ハラペーニョを加えてもらいました。
確かに、目覚める辛さでした!
キライじゃないって言うか、好きです、ハラペーニョ。ウェスティン ハプナ ビーチ リゾート ホテル
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これまで見たことの無かった、グラノーラとヨーグルトのデザート
目にも楽しく、美味!ウェスティン ハプナ ビーチ リゾート ホテル
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併せて、通常のヨーグルトもいただきます。
ピーチのヨーグルトって、大好きなんだけれど、日本じゃなかなか食べられないんです。ウェスティン ハプナ ビーチ リゾート ホテル
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視線を感じて顔を上げると
朝食待ちの、鳥さんたちが並んでいました。ウェスティン ハプナ ビーチ リゾート ホテル
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これが、今日の安心の元、酸素缶。
昨日、朝から晩まで、移動先ごとに捜し歩き、
ようやく手に入れた、店在庫3本中の2本です。
おかげさまをもちまして、実際に使用することも無く、無事に下山しました。
ですが、持ち帰る訳にもいかず、在住の知人に尋ねても要らないとのこと。
困ってしまった最終日、チェックアウト前のお部屋で、シニア二人がスーハ―…
味もしなけりゃニオイもしないし、そもそも空っぽの如く軽いし。
(缶のパッケージにその旨記載があるんですけれどね!)
ホントに酸素なんだろうかねぇ???
他人が見たなら、危ないもの吸ってる絵だったハズです。
ま、笑い話で済んでよかった!ウェスティン ハプナ ビーチ リゾート ホテル
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ハプナからすばる望遠鏡までは、おおよそ60mile、100分ほどです。
ですが、途中でトイレ休憩をとること、またオニヅカで高所順応することから
実際にはこんな感じです。
ハプナ/マウナケア州立公園:40mile、50分。
トイレ休憩(サドルロード上でのトイレはここだけです。)
マウナケア州立公園/オニヅカ:13mile、20分、
高所順応1時間~1時間半(最低でも30分以上)
オニヅカ/すばる望遠鏡: 8mile、30分 -
19号線を南下します。
-
ワイコロア・ビレッジへ向かう途中に見かけた、ヤギさん。
”羊が横断します”警告も掲げられていました。
ヤギと羊とは別物なんて思いはしますが、細かなことは言わないの!
山があるかどうかでしょ(?) -
少し内陸に入った、ワイコロア・ビレッジの外れを走行中、自転車の方々を追い越します。ハワイ島では、自転車の方を目にすることが多いです。しかも、きっちりスポーツしてますよって自転車。
ちなみに、この二人の自転車はドロップハンドルでした。ということは、アイアンマンレース絡みの方々ではないのね! -
突き当りの「T字路」を右に進みます。
このT字の横の道が、昨日もワイメアからカイルアコナまで走った190号線。
今日は、その内の一部を再び走ります。
ざっくりとしたロードマップは頭に刻まれてきましたので、グーグルマップのナビは、見るのではなく、聞くって感じです。が、1/2mileとか1/4mile言われても、2日目では、まだ感覚がついて行きません! -
マウナケア州立公園へ左折しました。
トイレは、正面建物の右横と、手前で右折した先、パーキングロット(こちらは18時閉鎖)の奥にあります。
サドルロード沿いのトイレは、知る限り、ココにしかありません。
忘れないよう立ち寄りましょう!マウナ ケア州立レクリエーション エリア 国立公園
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この州立公園、実は標高2000m近いところにあります。なので、車から下りれば、爽やかな空気が待ってくれてますので、ちょっと体を動かすにも最適。
身体の柔らかい方には、この施設内にある、遊具もお勧めです。
遊具のエリアは、芝に見せかけた適度に柔らかく、適度に固い素材。そして何てったって、遊具が楽しいんです。米人の家族と思しき人たちも、子供達を遊ばせておいて、親もしっかり楽しんでいる光景がくりひろげられていました。
実際に遊具にトライしてみると・・・固い頭と身体では、なかなか思った動きが出来なくてショック!マウナ ケア州立レクリエーション エリア 国立公園
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対面には、永い山、Mauna Loaが横たわります。
一見高くなさそうですが、マウナケア(4205m)に継ぐ4169m。
その谷間をはしるサドルロード(200号線)を、大きなトラックが、ヒロに向けて走行していました。マウナ ケア州立レクリエーション エリア 国立公園
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マウナロアの中腹より、少し上に、白い建物のあることに気付かれたでしょうか?
この白い建物は観測所。と言っても、お星さまではありません。
標高3400m近くにあって、おもに、二酸化炭素濃度などの、温室効果ガスの状態を長期にわたって観測しています。
2014年のマウナロアの旅行記(ちょっとだけトレッキング)はこちら
https://4travel.jp/travelogue/11003187マウナ ロア山 山・渓谷
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ハワイ州旗と星条旗が風にひるがえっています。
ユニオンジャックと星条旗が並んではためいてるって
アメリカ国内じゃ珍しいですよね!マウナ ケア州立レクリエーション エリア 国立公園
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このお嬢ちゃん、なかなか上手に、くるくると・・・
上手だなぁって思いながら、あとで自分もとトライすると
ウンともスンとも
どうやって回してたんだろう・・・マウナ ケア州立レクリエーション エリア 国立公園
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この緑のコマのようなもの。
手で廻すと、簡単に回るのですが、さてどうやって遊べばよいのか・・・
お尻を収めて廻そうとすると、腹筋が痛くなっても、とてもまわりそうにありませんでした。
これまたショック!マウナ ケア州立レクリエーション エリア 国立公園
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子供達って、簡単に登っていくんですよね
くやしいんだけれど
筋肉さえ痛くならなければ、終日でも遊んでられそう!
でも悲しいかな、筋肉痛を感じるまでに日数がかかるようになってしまいました。それも考慮しておかないと、明日以降が大変なことに・・・
(ヒロの町を走っているとき、学校だか公園だかに、同じような設備のあるのがみえました。)マウナ ケア州立レクリエーション エリア 国立公園
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こちらは、パーキングロット近くのトイレです。
マウナ ケア州立レクリエーション エリア 国立公園
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こちらがメインの施設。
こっちにもトイレの設備があります。
綺麗に整備されているので、オニヅカが一時的に閉鎖されている間、
ツアーの高所順応は、こちらで行われているそうです。
(あるだけでもありがたい、オニヅカの臨時トイレではありますが、この州立公園のは、比較にならないくらいきれいですから)マウナ ケア州立レクリエーション エリア 国立公園
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左折して先直進で、メインの施設。右に折れるとパーキングロットです。
マウナ ケア州立レクリエーション エリア 国立公園
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遊びきれなかった遊具に心は残りますが、すっきりした頭で再出発。オニヅカビジターセンターを目指します。
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サドルロード(200号線)を東へ進み、マウナケア・アクセスロードへ入ります。
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プウフルフルが見えてくれば、マウナケア・アクセスロード(進行方向左折)もすぐ近くです。
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交差点の標識が見えた、その先にある祭壇
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マウナケアへ登るハワイの方々は、聖なる山へ登ることを神様に祈り、お赦しをいただいたのだと聞きました。
東行き200号線(サドルロード)から、さらりと左折するのではなく、一度右に折れ、例えお供えは無くとも、お詣りをしてからマウナケアへ登るのがよいように思うのは私たちだけでしょうか。
「・・・どうぞ、山へ登らせてください、お願いします!」 -
マウナケア・アクセス・ロードに入ってすぐの(案内)標識です。
おや、ビジターセンターがクローズだって書いてある。
まわりの空も、雲や霧が濃くなってきているように感じます。 -
なんだか暗くなってきたし、オニヅカまで上がる迄の間に、雲を抜けることになるかもしれないなんて言いながら、明らかに路肩の狭くなってきたアクセスロードを走らせます。制限時速は40mileです。
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素敵な青空でしょう!
2800mのオニヅカへ到着しました。
抜けてきた雲のかたまりが、雲海を成しています。オニヅカ ビジター センター 山・渓谷
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閉鎖されているオニヅカビジターセンター関連の説明が、工事現場近くの金網に留めてありました。
※7月15日からのTMT(30m望遠鏡)工事再開と、それをめぐる抗議があり、道路の通行状態は大きく変化hしています。必ず事前に確認されますよう、強くお勧めします!オニヅカ ビジター センター 山・渓谷
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工事現場の手前のスペースに駐車しています。
みなさん、なかなかパワフルな車が多いようです。
ただこの方々、オニヅカ至近にあるサンセット・ヒル("プウ・カレペアモア")へ登って行かれたようでしたが…
オニヅカまでは、レンタカーでも上がれますが、ココから先は4WD指定。レンタカー会社のルールで、ほとんどの会社が走行を認めていないと思います。
州のレンジャーも、常時巡回しています。オニヅカ ビジター センター 山・渓谷
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オニヅカよりも少し上にある、天文台研究者たちのための宿泊施設が見えています。
でも、それよりも、厚い雲の方が心配になりました。
どの辺まで、どの程度の雲が、稜線をのぼっていっているのか・・・
こうした直感って、案外バカにできないんですよね。オニヅカ ビジター センター 山・渓谷
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高所順応を兼ねて、お昼をいただきます。
ビジターセンターが開いていたら、あれも、これもって思っていたのですが
建物に入ることも叶わず、強い日射しの下、紫外線にジリジリとローストされたのでした。
1時間半ばかり高所順応を実施したら、着替えて、いよいよ山へ出発します。
手前左側は、臨時に設置されている簡易トイレです。
建物はクローズされていますが、簡易トイレ4,5台、置かれているだけでもハッピーです。オニヅカ ビジター センター 山・渓谷
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13時30分からの見学会に間に合うよう、12時50分頃、オニヅカを出発しました。
途中、見学会前に、もう一度トイレに寄ってから、すばる望遠鏡に向かうことにしたことから立ち寄った、ケック天文台。
こちらのトイレ、ツアーの方々は利用不可です。
個人の方に限り、使用させていただくことが出来る由。 -
数分、皆様をお待たせしてしまいました。申し訳ありませんでした。
一般見学の開始です。
今年も、酸素濃度計を装着してきました。そして、今年もちょっと、盛り上がってしまいました。すばる望遠鏡 建造物
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最大の1枚鏡の主鏡をもつ「すばる望遠鏡」です。
すばる望遠鏡 建造物
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夜間の観測を成功させるには、日中の緻密な整備と準備とが欠かせないとのこと。
主鏡下の電子の目。
脚立の上に腰を下ろして整備中の職員さん。すばる望遠鏡 建造物
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建物内を見学した後、キャットウォークに出ます。
高所恐怖症としては、最も怖いひとときとなります。すばる望遠鏡 建造物
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※見学の詳細については、今年も、すばる望遠鏡HPをご覧ください。(ヴァーチャルツアー)
https://subarutelescope.org/Information/Tour/VTour/j_index.html
「すばる」までの送迎をお願いされた方々もいらっしゃったようです。
無事に見学を終え、三々五々、別れていきます。すばる望遠鏡 建造物
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神聖なる”いただき”を、車窓から拝みます。
(山頂に祭壇のまつられているのが見えると思います。)マウナ ケア山 山・渓谷
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ケック天文台に、再度お邪魔しました。
天文台内を見学させていただきます。 -
この扉の奥が見学エリアです。
前回は気が付かず、ちゃんと見学することが出来ませんでした。 -
その前に、すばるとケック、お約束の絵
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そして、お手洗いをお借りしました。
実は、トイレが目的なのではなくて、床のタイルなんです。
壁面は四角形のタイですが、床は六角形のタイル。
ケックって、六角形ですよね! -
ガラス越しにではありますが、しっかり見学することができました。
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ケック天文台見学の次は、ワイアウ湖へのトレッキング。その出発点とした駐車場に向け少しだけ下ります。
ワイアウ湖は標高3,969m。富士山頂より200mほども高く、全米でも最高地の、しかも凍らない湖と聞きました。雨雲よりも高いところに在るにもかかわらず、ずうっと涸れたことがなく、天と地を結ぶパワースポットとして在住の方々の信仰を集めてきたのだと。赤ちゃんが生まれると、そのへその緒を納めて無事な成長を祈った/祈っているとも聞きました。
私も、聖なる湖をひと目拝ませていただきたい。
この願いをうけとめていただけたとき、
きっと、私の肺は、元気な状態に戻ることが出来る!
何故か、ずうっとそう信じ、密かに願ってきたのです。 -
ワイアウ湖に向かう身支度を整えている僅かな間にも、辺りは雲に包まれ、ヘッドライトが走ってきました。
振り返った奥さんに、「行こう」と声をかけて出発。
まず駐車場前のマウナケ・アアクセスロードを横断します。
オニヅカ以高のアクセス・ロードは、オニヅカを発つあたりから、小石や岩が路肩にゴロゴロし、舗装もされていない道路が始まります。雨雲や降雪の影響もあるのでしょう、決して走り心地のよい道路ではありません。
もっと心配になるのは雨天時。ぬかるんだときに運転したことはありませんが、元は火山性の山です。ひとたび雨となれば、かなりの悪路となること、容易に想像できます。4WDでさえあればOKではなく、最低限が4WDということになるのだと思います。
なお、山頂近くになると、舗装された道路へと姿をかえます。(写真のあたりも、ひび割れはあるものの、舗装されて部分です。)これは、日中、ホコリを巻き上げることで、夜間の観測の妨げとならないためとのことです。
あと、気付かれたかと思いますが、ガードレールは、全てには設置されていませんので要注意です。 -
マウナケアの山腹に続く、人々の歩みを残す一本の筋。
レインウエアのオレンヂが、薄くなったり濃くなったりを繰り返します。 -
振り返ると、空の一部には青空がのぞきます。
駐車場の白い車が、随分小さくなりました。 -
どうしたんでしょう?
角の尖った岩が、まるで「通せんぼ」しているみたいです。
誤って岩を動かすことの無いよう、注意しながら、隙間を選んで通り抜けます。 -
これまで歩んだ先人たちの残したひと筋から離れると、熔岩などの砕けた小石が積みあがっていて、歩きにくそうです。見失いように注意します。
なお、右手の先に着けている白い装置が「酸素濃度計」。
もちろん、万一に備え、酸素缶も持参していますが、酸素濃度のデジタル表示を常時チェックしながら、なんとか深呼吸で対応して歩き続けています。 -
「あとどれくらい?」
アップダウンを繰り返しながら、かれこれ、1kmほどを、1時間のペースで歩いてきました。
Google Mapによれば、湖まで30分弱と表示されていましたが、
空気の、そして何より酸素の薄いこともあり、少し歩いては立ちどまり、深呼吸を繰り返す、そんな歩みです。
あと0.3mile。これまでほどにはきつくなさそうです。
「その先をのぼりきれば、湖が見えてくるはずだよ」
先のカーブをまわりこんだら、湖だよと -
シニアな二人
あと僅かの上りとわかっていても、
変わらずのペースで歩く他ありません。
静かなマウナ・ケア。
雲を運ぶ風の音以外には、
ザク、ザク、ザク、ザク・・・
二人のキャラバンシューズの音が聞こえるだけです。 -
あっ、雲の向こうに湖が見えたような・・・
-
と思っているうちに、厚い雲に隠れてしまいました。
-
あと、0.2mile
湖は見えないんだけれど、
ちょっとだけ元気が出せそうです。 -
湖面がくっきりと見えてきました。
念願のワイアウ湖が目と鼻の先です。
うれしい! -
青空が戻ると、さらに綺麗なワイアウ湖の湖面です。
言葉を忘れて見つめてしまいました。
なんだか、涙でにじんできたみたい。 -
ゆっくりと、歩みを進めます。
-
暫く、見惚れていました。
いつの間にか雲が切れ、湖面に無数の小さなさざ波がたち
きらきらと輝くワイアウ湖
畏れ多くて、これ以上近くでの写真は撮っていませんが
本当にキレイで、印象的でした。 -
湖面の姿を心に納め
そろそろ車に戻ることにしました。
17時をまわり、少し西に傾いた夕陽が、影を伸ばしていきます。 -
なぜでしょう
なんだか、心も空も、ウキウキしているような・・・ -
駐車場に向かっています。
真っ青な空に、流れてくる雲・・・
えぇっ、雲? -
どうやら、気付いていなかったのですが、大きな雲が昇ってきているようです。
ちょっとまずいかも・・・ -
駐車場で、ポツンとお留守番してたSUV。
お待ちどうさま。
そして、これから、お願いしますよ!
この後、これまで経験したことの無い、辛い状態での下山が続き
ヘッドライトとハザードライトの点灯も、効果があるのかないのか・・・
精神的に、そして肉体的にもヘロヘロになりながら、オニヅカまで辿り着くことが出来たのでした。 -
朝立ち寄った、マウナケア州立公園まで下ったところでトイレ休憩。
トレッキングに出る前、キャメルバックに給水した際のペットボトルは
まだ標高2000m近い処だと言うのに、もうこんなにぺったんこ。マウナ ケア州立レクリエーション エリア 国立公園
-
ここから見上げても、まだ厚い雲が続いています。
無事に下りてこられたことを、本当に感謝します。
これも、お詣りのおかげかもしれません。マウナ ケア州立レクリエーション エリア 国立公園
-
この空は、この先も降ってきそうです。
急いでホテルを目指すことにしました。マウナ ケア州立レクリエーション エリア 国立公園
-
サドルロード(200号線)西行き~190号線北行き~ワイコロア・ロード西行きと辿り、19号線でハプナに戻るつもりです。
サドルロードにガソリンスタンド(GAS STATION)の無いことはご存知の通りです。そして・・・実は島の西側に向かうルートにも、ガソリンスタンドは多くはありません。
明朝、万一、気まぐれで以って、オニヅカまで朝日を眺めに行くには、燃料が不足することから、途中の町、ワイコロア・ビレッジの町に入ってすぐのGS、Texacoで給油、併せてお隣りのKTAで夕食を調達して帰る予定にしました。
※このGSは、念のため、事前にグーグルマップで探しておいた、遅くまで営業しているスタンド(ただし、価格は問えず)のひとつでした。 -
KTAでのひとこま。
この竹製のターナー、なんだかわかりますか?
「WOMENS」そして「Please return to KTA」とあります。
正解は、『キーホルダー』なんです。
アメリカでは、犯罪防止をおもな理由として、トイレの入り口がロックされているのが一般的です。ですので、トイレを利用するには、店員さんに言って、トイレの鍵を貸してもらう必要があります。(最近は暗証番号のところも増えたようですが、その番号を教えてもらうことは、鍵を借りるのと同じです。ただ、さすがはハワイ島、鍵の無いトイレの割合が高いようには思いましたが。)
奥さんが借りたトイレの鍵。鍵そのものは普通サイズでしたが、そのホルダーが、こんなに大きなターナーとは・・・
思わず微笑ましくて(KTAさんとしては、きっと落っことしたり、返却を忘れたりするお客様への配慮だったのでしょうが)撮った1枚です。
※念のため、奥さんがトイレから腕を突き出しているのではありません。雨のそぼ降る店の外、どこで撮ろうかと適当な場所が見当たらず、別な壁面の段差仕切を利用しただけですので!
※レンタカー走行距離 累計288mile、本日128mileKTA ワイコロア ビレッジ スーパー・コンビニ
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