名勝　: 姨捨（田毎の月）（おばすて　たごとのつき）<br />所在地　：　長野県千曲市大字八幡<br />指　定　：　平成11年5月10日　名勝に指定　<br />面　積　：　名勝指定地67,692.01平方メートル<br /><br />　姨捨の棚田は、我が国で初めて文化財指定を受けた農耕地、棚田が織り成す文化的景観です。棚田は、冠着山（1,252ｍ）や三峰山（1,131ｍ）などを中心とする聖山高原を背に善光寺平を一望する標高460ｍから560ｍに至る面積約40ｈａ、約1,500枚の棚田が残っています。16世紀半ばから造られていった棚田は、特に江戸時代には文学・絵画の題材に取り上げられるなど、文化的景観の優れたものとして指定を受けたものです。<br /><br />　　貞亨5年（1688年）には松尾芭蕉の来遊もあり、また「冠着山・更級川・姨石（おばいし）・姪石（めいし）・甥石（おいし）・小袋石（こぶくろいし）」など、姨捨を構成する13か所の風景や事物を描いた「放光院長楽寺十三景之図」、あるいは観月の名所としての姨捨の棚田を情緒深く描く「信濃更級田毎月鏡台山」などにより、「姨捨の田毎の月」はさらに広く知られるようになりました。<br /><br />　このような、歴史文化的な姨捨「田毎の月」の景観を保護するために、姨石や芭蕉の句碑などが残る長楽寺一帯と、そこから望まれる四十八枚田、姪石を展望地点としてそこから望むことの可能な棚田地域、追加指定の上姪石地域の4地区を、それぞれ名勝に指定して保存を図るものです。<br /><br />長楽寺地区（4,945.07平方メートル）<br />　姨捨山放光院長楽寺は「信濃三十三番観音霊場」の十四番に数えられ、境内の巨大な凝灰角礫岩の「姨石（おばいし）」を中心に、その隣に本尊「聖観世音菩薩」が納められた「観音堂」がある。また、山門を入ったところに「芭蕉翁面影塚」の句碑や「観月堂」、千曲市指定天然記念物「長楽寺の桂の木」がある。さらに、本堂・月見殿の堂宇や、境内には面影塚のほかに57基の句碑等があり、古くから観月の名所となっている。江戸時代には、長楽寺周辺の景色や事物を「姨捨十三景」と紹介していた。<br /><br />四十八枚田地区（3,039.00平方メートル）<br />　小字「月見田」にあり、西行法師が阿弥陀仏四十八願にちなんで「四十八枚田」と名づけたと伝えられている。<br />　長楽寺所有田で、宝永3年（1706年）の銘がある石仏「田毎観音」があり、四十八枚田保存会により維持管理されている。<br /><br />姪石地区（26,207.27平方メートル）<br />　通称「一本松街道」沿いの小字「姪石（めいし）・上姪石（かみめいし）・判官塚（はんがんづか）」にあり、姨石と同じ凝灰角礫岩の「姪石」がある。耕作放棄され荒廃化していたが、平成7年県営ふるさと水と土保全モデル事業により復田整備され、「棚田貸します制度」によって耕作が続けられている。<br /><br />上姪石地区（33,087.04平方メートル）<br />　長楽寺境内地区と姪石地区の間に位置しており、棚田を中心に更級川までの一帯が、平成18年に追加指定された。姪石地区の上部にある上姪石地区は、旧来の区画のまま土地所有者によって耕作が継続されているが、耕作条件の悪さや後継者不足等が課題である。<br />https://www.city.chikuma.lg.jp/docs/2015060400057/　より引用<br /><br />姪石・上姪石　については・・<br />https://www.travel.co.jp/guide/article/12977/<br />https://nightview.useless-landscape.com/details/meishien/<br />http://kankodori.net/japaneseculture/landscape/019/index.html

信州令和54　姨捨（田毎の月）名勝指定地を訪ねて　☆姪石・上姪石地区あたり

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2019/05/22 - 2019/05/22

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マキタン２さん

名勝　: 姨捨（田毎の月）（おばすて　たごとのつき）
所在地　：　長野県千曲市大字八幡
指　定　：　平成11年5月10日　名勝に指定　
面　積　：　名勝指定地67,692.01平方メートル

　姨捨の棚田は、我が国で初めて文化財指定を受けた農耕地、棚田が織り成す文化的景観です。棚田は、冠着山（1,252ｍ）や三峰山（1,131ｍ）などを中心とする聖山高原を背に善光寺平を一望する標高460ｍから560ｍに至る面積約40ｈａ、約1,500枚の棚田が残っています。16世紀半ばから造られていった棚田は、特に江戸時代には文学・絵画の題材に取り上げられるなど、文化的景観の優れたものとして指定を受けたものです。

　　貞亨5年（1688年）には松尾芭蕉の来遊もあり、また「冠着山・更級川・姨石（おばいし）・姪石（めいし）・甥石（おいし）・小袋石（こぶくろいし）」など、姨捨を構成する13か所の風景や事物を描いた「放光院長楽寺十三景之図」、あるいは観月の名所としての姨捨の棚田を情緒深く描く「信濃更級田毎月鏡台山」などにより、「姨捨の田毎の月」はさらに広く知られるようになりました。

　このような、歴史文化的な姨捨「田毎の月」の景観を保護するために、姨石や芭蕉の句碑などが残る長楽寺一帯と、そこから望まれる四十八枚田、姪石を展望地点としてそこから望むことの可能な棚田地域、追加指定の上姪石地域の4地区を、それぞれ名勝に指定して保存を図るものです。

長楽寺地区（4,945.07平方メートル）
　姨捨山放光院長楽寺は「信濃三十三番観音霊場」の十四番に数えられ、境内の巨大な凝灰角礫岩の「姨石（おばいし）」を中心に、その隣に本尊「聖観世音菩薩」が納められた「観音堂」がある。また、山門を入ったところに「芭蕉翁面影塚」の句碑や「観月堂」、千曲市指定天然記念物「長楽寺の桂の木」がある。さらに、本堂・月見殿の堂宇や、境内には面影塚のほかに57基の句碑等があり、古くから観月の名所となっている。江戸時代には、長楽寺周辺の景色や事物を「姨捨十三景」と紹介していた。

四十八枚田地区（3,039.00平方メートル）
　小字「月見田」にあり、西行法師が阿弥陀仏四十八願にちなんで「四十八枚田」と名づけたと伝えられている。
　長楽寺所有田で、宝永3年（1706年）の銘がある石仏「田毎観音」があり、四十八枚田保存会により維持管理されている。

姪石地区（26,207.27平方メートル）
　通称「一本松街道」沿いの小字「姪石（めいし）・上姪石（かみめいし）・判官塚（はんがんづか）」にあり、姨石と同じ凝灰角礫岩の「姪石」がある。耕作放棄され荒廃化していたが、平成7年県営ふるさと水と土保全モデル事業により復田整備され、「棚田貸します制度」によって耕作が続けられている。

上姪石地区（33,087.04平方メートル）
　長楽寺境内地区と姪石地区の間に位置しており、棚田を中心に更級川までの一帯が、平成18年に追加指定された。姪石地区の上部にある上姪石地区は、旧来の区画のまま土地所有者によって耕作が継続されているが、耕作条件の悪さや後継者不足等が課題である。
https://www.city.chikuma.lg.jp/docs/2015060400057/　より引用

姪石・上姪石　については・・
https://www.travel.co.jp/guide/article/12977/
https://nightview.useless-landscape.com/details/meishien/
http://kankodori.net/japaneseculture/landscape/019/index.html