2019/05/02 - 2019/05/02
87位(同エリア206件中)
柚子柚さん
ボローニャから1時間半、ずっと行きたかった街ラヴェンナを訪れた。ラヴェンナは一時期東西ローマ帝国の都がおかれた古い街。その頃の初期キリスト教建築群に残るモザイク画の数々を今回たくさん見て、ルネッサンス以降のヨーロッパ芸術にはない、ビザンチン芸術の素朴な美しさ、レベルの高さに、すっかり魅せられてしまった。
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ダンテの廟から次の目的地、ネオニアーナ洗礼堂へ。途中かなり迷って大回りの末、たどり着いた。
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丸い塔が素朴でいいね。人も少なめで静かだ。
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中はとても小さい空間。真ん中に大理石の洗礼台があり、壁から天井にモザイク画が囲んでいる。みなベンチに座って上を見上げる。
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青と黄色の配色が落ち着いていてよい。
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天井真ん中のキリストの洗礼、その回りに聖人たち、その下の丸いアーチの部分的は蔦や孔雀(雉?)
モザイクは細かなタッチとかあまりないので 、単純にデザインとして楽しめるのでいい、肩が凝らない。 -
キリストの洗礼 モザイクなのに水の表現頑張っている。幼児の絵のようなのが逆に敬虔な印象だ。このキリストの単純で幸せそうな顔!
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続いて、すぐ近くのサンタンドレア礼拝堂へ。真ん中の十字架、まわりの青の鮮やかさ。
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こんなふうにびっしりタイルが敷き詰められている。
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聖人(聖アンドレアかな?) 紅顔の美少年、宗教画の抹香臭さがなくて、絵本の挿し絵みたいに楽しめる。
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悪魔?ライオンの頭と大きな翼
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天井の丸いアーチもびっしりモザイク
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アップにするとさまざまな鳥と百合の花が幾何学的に組み合わされている。
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続いて訪れたのは、西ローマ帝国の最後を治めた女帝ガッラ ブラキディアの霊廟。とても小さな建物で入れ替え制の入場だった。
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和辻哲郎のイタリア古寺巡礼に出てきた善き羊飼いの図 。まばらな草地に羊たちを見守る髭のない青年キリスト。和辻は、全体に彩度を押さえた感じがその後のヨーロッパの宗教画にはないビザンツ美術で、その東洋的な部分が自分達と共鳴するのだろうとを書いている。
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天井や絵のまわりのモザイクタイルの文様が実にきれい。配色もパターンもどこか日本の伝統的な文様にも近く、西洋的な過剰感がない。
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とても狭い空間だが、群青を基調にしたモザイク画を見ていると、小宇宙か宝石箱のようだ。
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聖人と水盤の鳥
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ところどころにあけた小さな窓には、ガラスでなくて、アラバスターという半透明の大理石の一種を赤く着色させたものをはめている。差し込む光がこっくりと暖かい。
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ラヴェンナのモザイク画にはたくさんの植物と動物が出てくる。特に、蔦、菊や百合の花など植物は、聖人や動物の回りに繊細に軽快に文様として描かれている。ビザンツの文化は、まだ人間より自然中心で、そういう意味でも東洋的な感じを受けた。
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水辺の鹿、まわりの唐草と下を縁取る卍模様。そのまま、奈良の春日大社だ、2000年近く前のローマから、その感性は、確かにシルクロードを渡ってきたんだなあ。
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