二十年前のリベンジでラヴェンナへ

2025/09/25 - 2025/10/15

トリノで二週間滞在した後、何処へ行こうか？
思いついたのは20年前に娘と行ったラヴェンナです。その時はフュレンツエからヴェネチアに向かう途中の観光でしたので、サン・ヴィターレ聖堂とガッラ・プラチーディア廟しか見られませんでした。行く前にこの世界遺産の本を買っていたので、当然このモザイクを見られるものだと思っていたので正直がっかり。
それから20年、”サン・タッポリーナ・イン・クラッセ聖堂も見たい！”と思い続けていました。
トリノからボローニャまで電車で行き二泊。
中一日でラヴェンナを日帰り観光で、やっと実現出来ました。

エリア ラベンナ(イタリア)

ボローニャには2011年の8月に2週間滞在しました。
3月に東日本大震災を経験し、「やりたいことがあったら、悔いの無いように出来るうちにやろう！」とイタリア語学校に短期留学しようと思いつきました。
じゃあ何処にしよう？と思いついたのボローニャでした。
イタリア最古の大学のある都市ですし、地理的にもベスト！(^_-)-☆
しかし…ボローニャ駅の様変わりぶりには驚きました。
地元の方々には車での送迎が楽になって好評でしょうが、旅行者は移動距離が増えて不評なのではないかしら？これから行かれる方は、まず駅の構造を把握することをお勧めします。駅の外に出るのに、こんなに時間がかかるなんて！
ようやく、見覚えのあるガッレリア門に到着しました。

歴史的な旧市街地にある3つ星「ホテルチェントラーレ」を予約していましたが、駅からホテルに向かう道が凄い人出( ;∀;)
人込みの中を大きなスーツケースを引いて歩いて疲労困憊((+_+))
こんな事なら、もっと駅近のホテルを選べば良かったと後悔。

でも、ホテル近くのポルティコにある窓からこんな景色が望めました。
「見たことあるかも？この景色…」

「ボローニャって水のイメージは湧きませんが、実はこんな運河があって…」そう言えば、20数年前に通った語学学校主催の市内観光で先生が説明してた！
そうそうボローニャの昔の街並みだわ～
思い出すと嬉しくなり、ホテルまでの道のりに辟易としてたのに気分が一転(^^♪。

翌日は、記憶を呼び起こしながらボローニャ中央駅まで歩くこと15分。
北イタリアでは日立製のスマートな電車が走っていて、乗り心地も抜群(^_-)-☆
兎も角、バリアフリーでホームから段差なく乗り降り可能なのは高齢者には有難いです。

ラヴェンナ駅まではローカル線で1時間15分。
前回はフィレンツェからJALバス（今はもう無いかな？観光地と観光地を結ぶツアーバス）で来たので、駅に降り立つのは初です。
イタリアによくある駅舎ですな。

中心街に向かってテクテク歩きます。
これはサン・ジョバンニ・エバンジェリスタ教会
ラヴェンナは402年に西ローマ帝国の首都となり、その頃から聖堂の建築が始まりました。この教会もテシオドシウス帝の娘ガッラ・プラチディアによって建てられたそうです。

ラヴェンナの中心地　ポポロ広場
休日なので観光客で賑わっておりました。

Palazzo della Provincia
ここに来たのは、観光案内所があるから。
今回の目的地サン・タッポリーナ・イン・クラッセ聖堂は、中心地からバスで15分以上掛かるらしいのですが、よく分からない…
その情報を得る為に聞き込みに来ました。
日曜日なのでバザーが開催されていますね～

バスの出発までかなり時間があるので、先ずは近くにあるダンテのお墓詣り

サン・フランチェスコ教会のダンテの墓
ダンテは1265年にフィレンツェで生まれましたが追放の憂き目にあい、諸国を放浪しながら最後はラヴェンナに流れ着き1321年に生涯を終えました。
有名な神曲の煉獄編と天国編はここラヴェンナで書かれたそうです。
この燈明の油は、ダンテを追放したフィレンツェから今も奉納され続けているそうです。

ダンテの墓 史跡・遺跡

今もお参りする人が絶えません！

ダンテの墓 史跡・遺跡

なんでもない通りにも、バラ一輪のこんなオシャレなモザイクが(^^♪

ラヴェンナの大聖堂
ここのラヴェンナの観光で不便な点は、入場するチケットが共通券しかないことです。
前にも一度訪れたことがあり、サン・ヴィターレ聖堂もガラ・プラチディア霊廟も良く覚えているし、ゆっくり全てを見て回る時間もないし( ;∀;)　共通券はもったいない！
バラで購入出来たら嬉しいんだけど…

大聖堂に隣接しているネオ二アーノ洗礼堂

中にあるのかな？
帰って来てから、やはり中に入れば良かったチョット後悔((+_+))

引き込まれてしまいました！
サン・タッポリーナ・イン・クラッセ聖堂です。

20年前のリベンジがやっと叶いました(^_-)-☆
かなり奥行きのある聖堂ですね～
どんどん近づいていきます。

下に見える羊は12匹でキリストの12使徒を表しているそうで、羊がのんびり歩く様は地上の楽園を表現しているとの事。
ゆったりと平和な気持ちに浸れる空間です。

聖堂の右手から覗いてみました。
西暦500年ごろに建立されたようですが、2025年になっても全く色褪せていない！

祭壇の中に入って、真上を見上げてみたい衝動にかられますね！
絶対無理ですが

来られて良かった(^^♪と素直に喜ぶべきなのですが…
自力で訪れるのはロスタイムを覚悟しなくちゃなりません。
それは承知の上なのですが、次のバスがくるのは2時間後( ;∀;)
これからいらっしゃる方は、平日に訪れる事をお勧めします。
土日はバスの本数が少なすぎ。レンタカーがよろしいかも。

サンドメイニコ教会
今日はミラノへの移動日で、15時のイタロを予約しています。
午前中は、今までボローニャで行ったがない教会を訪れてみました。

かなり広い中庭で、素敵な回廊がありました。

内部も荘厳な雰囲気

ボローニャの中心マッジョーレ広場に戻って来ました。
初めてこの街を訪れた時、「なんだかレゴのお城みたいだな？！」って嬉しくなった事を思い出しました。
ボローニャは、観光の拠点にするにはもってこいの街。
次はいつ来るだろうか？(#^.^#)