二度目の北海道。②　 エドウィン・ダン記念館、北大祭　レーモンド作のミカエル教会

2019/06/07 - 2019/06/10

前回来た時に札幌農学校第二農場を見学に行きましたが、冬場だったので内

部を見られなかったのが心残りで、今回もう一回行ってみると、

ちょうど北大祭りが開催されていました。全く知らずに行ったのでラッ

キー。

同じ時期によさこいソーランも開かれていて、これも全く知らず、

どうりで、空いてるホテルが少なくて、しかも料金が高いはずでした・・！

エリア 札幌(北海道)

• 旅行の満足度: 5.0

国内を旅行すると、近代建築を見るのが恒例になっていて、今回は札幌市郊外にある

エドウィン・ダン記念館にやってきました。

建物目当てで行ったのですが、このデドウィン・ダンという人物は日本とはとても

関わりが深い人だということがわかりました。

館内では、エドウィン・ダンの生涯が油絵で紹介されています。
１８７３年から１８８３年まで、いわゆるお雇い外国人として最初は東京、続いて北海道で、牧畜に関する指導を行いました。

最初の奥さんも、死別後に再婚した相手も日本人で、１８８３年にアメリカに帰国したものの、１８８４年には外交官として再来日。公使を最後に退官したあとは、日本で石油会社の直江津支配人を務め、その後には三菱造船に勤務、日本で亡くなっています。お墓も青山霊園にあります。

ダンには女の子1人、男の子４人の子供がいましたが、女の子は小さい時からアメリカへ。男子４人のうち、長男と二男は日本国籍を選び、三男と四男はアメリカへ。

記念館の裏はエドウィン記念公園になっており、銅像も建てられています。

記念館のスタッフの方も言っておられましたが、クラーク博士の滞日は一年にも満たないもの、ウィリアム・ダンは青年期以降のほとんどを日本で過ごして日本で亡くなっていることを思えばもっと知られてもいい人物だなと、思いました。

こちらは北１９条にある聖ミカエル教会です。

設計はアントニン・レーモンド。

レーモンドは戦前ライトの帝国ホテル建築の際に来日し、多くの建物を残しましたが、この建物は戦後、再来日した時に造ったものです。

建物以上にインパクトがあるのが、ガラス窓に張られた幾何学模様。

これは和紙で、レーモンドの奥さんの手によるものだそうです。

ステンドグラスの代わりといったところでしょうか。

裏側が見たところ。

１９６０年の作品です。

札幌農学校第二農場にやってきました。

前来た時は葉がすっかり落ちて雪も少し積もっているような状態でしたが、

今回は緑の中に赤い屋根が映えて、きれいです。

コンバーン。

コンバーンの一階には全国の鍬が展示されていました。

二階にも上がれます。

様々な農機具が展示されていました。

もっとも、農業に関して知識があるわけではないので、詳しいことまではよくわかりません。

モデルバーン。

モデルバーンの内部は牛や馬に関する展示があります。

乳牛、耕牛、耕馬が飼われていて、その様子が再現されています。

２階に上がることもできました。

現在は納期器具が展示してありますが、ここの干し草がいっぱい収納されていたんですね。

牧牛舎は乳牛だけを飼育。

左右に牛舎が延びています。現在農機具が展示してある牛房はレンガ敷きになっていました。

もう片方の牛房はレンガ造りではありません。

どちらの牛舎も床は牛のいるところだけ、木を張っています。冬場に床が寒いと、
搾乳によくないからだそうです。

ちょうど北大祭の期間中で、おおぜいの人で賑わっていました。

ひさしぶりに大学祭の雰囲気を楽しみました！

特別ゲストとして、朝ドラ「なつぞら」の柴田夕見子役の福地桃子さんが来ていました。
福地さんも模擬店など学祭りを楽しんだみたいで、学祭の話などで、トークショー
も盛り上がりました。

男性出演者はパネルのみがおかれていました。

地元の人でしょうか、旅行者の人もいるのかな？とにかく学生だけでなく、

一般の人もおおぜい来ていておお賑わいでした。

北１６条にある藤学園にやってきました。

藤学園といえば中島みゆきさんが卒業生ということで有名ですが、今回調べてみると、ほかにも作家の氷室冴子さん、藤堂志津子さん、歌手の大橋純子さんなど、有名人が多いのでびっくりしました。

おめあてはこちらのキノルド資料館。

ネギ坊主のような塔屋が印象的です。
もっとも、オリジナルの建物は老朽化のため、取り壊されこちらは再建されたものです。写真を見ると元の校舎はもっと大きなものだったみたいです。

ところで、藤学園の入り口へ向かって歩いていると、校内にこぶりながらりっぱな建物が・・。

これは、もしや？

建物に取りつけられてある銘板を見ると、「１９３５年８月１３日完成。２０１１

年６月１０日修復」とありました。

で、行ってみると、やはり奉安殿でした。

以前奈良女子大に行った時に見て、小さいながらもとてもしっかりした洋風の建物で、何かと思ったらそれが奉安殿でした。

別に奉安殿そのものに興味があるわけではなく、純粋に近代建築として、おもしろいなと思っているだけですが。
実際この建物も当時流行りのスクラッチタイルを使用し、階段は柱など小さくても
凝った造りになっています。

奉安殿は戦後GHQの指示で壊されたそうですが、奈良女子大のはショウジョウバエの飼育に使うからと、GHQを説得して破壊を免れたそう。

藤学園のは、当時の校長が「マリア堂」として残したいと交渉して、今に残っていると説明書きがありました。

実際、中にはマリア像が安置されていました。

よさこいソーラン大通り公園だけでなく、市内のほんとうにいろんな場所でおこなわれているんですね。サッポロビール園、赤レンガ庁舎など、行く先々や、電車の中、ホテルなどでも、よさこいの衣装を着た人に出くわしました。

でも、個人的な印象としては街全体は盛り上がっているというような雰囲気はそれほど感じられませんでした。
会場が分散しているからでしょうか？