2019/05/14 - 2019/05/14
99位(同エリア189件中)
AandMさん
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ウイーンの南200kmにあるグラーツはオーストリア第2の都市ですが、歴史地区として世界遺産に登録されている美しい街です。郊外に優雅な貴族の館エッゲンスベルブ城もあります。今回、ウイーンを起点にレンタカーでアドリア海沿岸の観光地を訪れましたが、グラーツはその途中でしたので立ち寄ってみました。
エッゲンスブルグ城は、現在、州立博物館になっておりアルテ・ギャラリーにビザンチン時代から19世紀までに描かれた素晴らしい絵画が展示されていました。グラーツはウイーンやザルツブルグなどに比べて知られていませんが、広くはない領域に歴史建造物や中世を感じさせる景観が一杯の街でした。半日程の慌ただしい立ち寄り訪問でしたが、時間的な余裕を確保して再訪してみたい街だと思います。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 航空会社
- オーストリア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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5月14日
グラーツ旧市街の駐車場の入口です。レンタカーでウイーンから到着し、車を停めてからグラーツ見学をします。旧市街に駐車場が多くありません。ネット検索してムール川畔のこの公営駐車場(Gigasport Tiefgarage)を見つけました。 -
地下駐車場に車を停めてエレベータで1階に上ると、ショッピングセンターでした。旧市街の道路に面した出口から外に出ました。
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石畳道路(ザック通り)には路面電車が走っていました。
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シュポルガッセを北に歩いて、グラーツ大聖堂の方向に進みます。
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通り沿いには石造りの美しい建造物が一杯でした。レストラン、カフェ、お店などとして使われています。
グラーツ市歴史地区 旧市街・古い町並み
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フリーダムスクエア(Freiheitsplatz Graz)には銅像がありました。オーストリアの皇帝フランツI世(Franz I)の記念碑です。
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広場の先にグラーツ大聖堂がありました。神聖ローマ皇帝フリードリヒ3世が1438年から1462年に建設したゴシック様式の建造物です。大聖堂の隣りにはグラーツ霊廟もあります。
ドームとマウソレウム 寺院・教会
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大聖堂では宗教儀式が進行中でした。静かに中に入り、聖堂の一部を見学させて頂きました。
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見事なドーム天井です。
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大聖堂から100m程の場所にからくり時計のある中世風の建造物(Gottfried Maurer)がありました。午前11時、午後の3時と6時にからくり時計が動くそうです。1階は酒場レストランになっていました。午前10時過ぎでしたが、店は閉まっていました。
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中世風の門のある小路を通って旧市街の主要道路ヘレンガッセに向かいます。
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ヘレンガッセは中世建造の町としては広い道路で路面電車が走っていました。電車に注意しながら町の中心部に向かいます。
ヘレンガッセ 散歩・街歩き
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グラーツのメイン広場(Hauptplatz)です。中央部にヨハン大公の像が立ち、周辺は噴水になっています。像と噴水は1878年に造られたものです。
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広場に面して建っている見事な建造物はグラーツ市庁舎です。建造は19世紀です。
市庁舎 (グラーツ) 建造物
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市庁舎の中に入ってみました。石の階段とアールデコ調の手摺が調和しています。
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建物は市民の会合などで現在も利用されている、現役の市庁舎でした。
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ザック通りにあるグラーツ市民博物館(Graz Museum)です。
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シュロスベルグ広場の前にあるトリニティー教会(Church of Trinity)です。
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シュロスベルグ広場の北側に丘があり、ゴンドラが運行されていました。丘にグラーツの象徴でもある時計塔(Clock Tower)があります。
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ゴンドラ駅(Schlossbergplatz/Murinsel (Lift))入り口で、自動券売機で搭乗券を購入し、ゴンドラで丘に登りました。
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時計塔です。ここからグラーツ旧市街を一望できます。景観良好です。
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1712年建造の古い時計ですが、以降、何度か補修されています。長針と短針が通常の時計と違って、それぞれ時間と分を示す珍しい時計です。ただ、注意して見ないと気付かないと思います。
シュロスベルク 広場・公園
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時計塔を見学した後、下りは丘斜面の階段を利用しました。
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丘斜面にはジグザグ状の階段があります。ゴンドラを利用しなくても丘に登ることも出来ます。下りで階段を利用しましたが、階段途中からの眺めを楽しむことができました。
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町中を流れるムール川の中央部にガラスで囲まれた施設がありました。「グラザー ムーアインゼル」という名称のカフェです。珍しい場所に造られたカフェで、目を引きます。
グラザー ムーアインゼル 現代・近代建築
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グラーツ郊外にあるエッゲンベルグ城(Schloss Eggenberg)を訪れました。
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美しい庭園に囲まれた中世建造のお城で、現在は博物館(美術館)になっています。庭園入場料と美術館入場料は別々に支払います。庭園見学だけで済ます人もいるようです。
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エッゲンベルグ城は世界文化遺産に登録されています。主要部は17世紀建造ですが、中世からあった建物が改装されています。エッセンブルグ家が15世紀から使用していた居城です。
エッゲンベルク城 城・宮殿
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城入り口に孔雀がいました。中世建造のお城に孔雀は良く似合っていると思います。
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お城に中庭がありました。ヨーロッパの街城では良く見かける構造です。
エッゲンベルク城 城・宮殿
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お城の美術館(アルテ・ギャラリー)を見学しました。ビザンチン時代(4世紀~15世紀)から19世紀までの美術品が展示されています。これはビザンチン時代初期の教会絵です。
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中世に造られた像です。
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聖母子の絵画(The Virgin and Child in Glory, 1410年)です。
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教会祭壇画で、聖書の物語が描かれています。1420年に描かれました。
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こちらも祭壇画で聖書の一場面が描かれています。「無実の殺害, 1470年頃」と説明がありました。
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1520年に制作されたレリーフ(The Way to Calvary, Michel Tichter)です。
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教会に掲げられていた絵で16世紀の作品です。
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聖ヘレナの聖なる十字架の発見(St Helena finding the Holy Cross, Master of Laufen, 1445年)で、典型的なキリスト教の宗教画です。
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聖オズワルドの胸像(Reliquary Bust of St Oswald, 1400年頃)で、中世に造られたものとしては大変リアルな印象です。
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1500年頃に描かれた「ブルガンディーのメアリー、Mary of Burgundy)」とタイトルが付けられた絵で、ネーデルランド的な雰囲気が感じられます。
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ブリューゲルの絵がありました。庶民の日常生活を描いた面白い絵です。
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大理石の見事な彫像です。
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1597年にブリューゲル(Jan Brueghel the Elder, 1568-1625)が描いた「死の勝利(Hovering between dance and death)」です。絵の背景はブリューゲルが住んでいたネーデルランドのようです。
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「パリスの審判、Judgement of Paris」と題するLucas/Cranach(1472-1553)の絵です。
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これも16世紀に描かれた絵で、キューピッド、休んでいる戦士、そして3人の裸婦です。寓意が込められた絵です。
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「ヴィーナス、セレスそしてバッカス、Venus, Ceres and Bacchus」でBartholomaus Spranger(1546-1611)によって描かれた絵です。宮殿に飾られていたのではないでしょうか。
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民衆の前に現れたキリストを描いた絵のようですが、描かれている人々の体と服装が立派過ぎる印象です。民衆ではなく貴族など裕福な人々が描かれているように思います。
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中世の街の光景を描いた「アントワープを背景にしたフレミッシュ村の光景、Flemish Village Street with View of Antwarp」で16世紀に描かれています。前の絵に比べて、こちらの絵の方が人々の様子など写実的です。
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16世紀の街の光景で、場所はネーデルランドのようです。
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村の光景(Village Scene)と題が付けられて絵で、1655年に描かれています。当時のオランダ(ネーデルランド)の田舎の光景で、人々の生活ぶりなどが分かります。
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こちらは冬の光景を描いたもので(Winter Landscape with Ice Skaters)、アイススケーティングを楽しむ人達が登場しています。オランダの画家Aert Van der Neer (1603-1677)の作品です。
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これもネーデルランドの冬の光景が描かれています。当時、オーストリア宮廷や貴族達の間でオランダ絵画が人気であったことが伺えます。
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「納屋の中の農民たち、A Company of Peasants in a Ban」で、これも中世のオランダが舞台になっています。
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庶民的な女性の絵で「売春宿の女、Brothel Scene」と題が付けられていました。オランダの画家(Christiaen von Couwenbergh, 1604-1667)の作品です。オランダ画家の絵は風景も人物画も実に写実的です。
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「聖ジョージ祭, St George's Fair」には中世オランダ庶民の振舞いがユーモラスに描かれています。ジーと見て楽しめる絵で、ブリューゲル(Pieter Bruegel the Elder)が1559年に描いた作品です。
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黄金色の若い男女の対像がありました。
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こちらは年配の男女の像です。先の若い男女の像と関連があるのでしょうか?説明はありませんでしたが、像のジェスチャーに意味が込められているように思います。
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美術館を出て城の中を進むと、コイン類が展示されている別室がありました。入ってみました。
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大型のコインで人物が彫り込まれています。”----Kaiser, 1513”と書かれていました。1513年頃に活躍した皇帝のレリーフのようです。
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沢山のコインですが、いずれも人物像が彫り込まれています。英語説明がありませんので、展示の趣旨などは良く理解できませんでした。ただ、膨大なコインのコレクションでした。
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美術館とコインの展示見学を終えて、城を出ました。
エッゲンベルク城 城・宮殿
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城前は庭園で、散策を楽しんでいる人が結構いました。広大な庭園はオーストリア風で木々や花々が一杯でした。
グラーツ旧市街の中世建造物群とエッゲンスブルグ城を見学しましたが、エッゲンスブルグ城の美術館に展示されていた絵画が印象に残りました。この美術館は対外的にあまり知られていないように思いますが、著名画家ブリューゲル作品などが展示されていますので、隠れた名所美術館だろうと思います。
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