2019/05/18 - 2019/05/18
114位(同エリア337件中)
まりも母さん
スズランの花が大好きです。ベル型の形、白い花、それに素敵な香り。
そんなスズランの群生地が、茨城県内にもあると知り、行ってみました!
が、そこいらへんの山の中ですが・・・登って 下りて また登って 今度は狭い急坂を下りて・・・と
その道は思っていたのと全然違ってキツかった・・・。
そして、たどり着いた群生地は、はっきり言うと 密度が低かった。
でも それは 植えられた園芸用のドイツスズランじゃないからね!
日本古来の自生のニホンスズラン。
根性出して歩き ありがたく見させて頂きましたっ!
- 旅行の満足度
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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-
最近 山歩きをしつつ、私以上に山野草にはまっている?ダンナ・・・。
そのダンナが、茨城県内 自宅からもそう遠くない場所に「スズランの群生地」があると教えてくれました。
場所は、笠間市の吾国愛宕ハイキングコースからちょっと外れた難台山の山中。
ま、標高300~550m位の低山なので、ちょろいコースだろう、と 土曜日の午前中ちょろっと行ってみる事にしました。
以前、ホタルを見に行った「南指原ホタルの里」の更に先、
道祖神峠(どうろくじんとうげ)の駐車場に車を停め ハイキングコースに入ります。 -
ここが入口。手前に車が数台停まり、ハイキングの人が休憩していました。(ハイキングコースの中間地点でもあります)
今日は、低山のハイクですけど、登山靴 ちゃんと持ってきました。
ダンナのリサーチによると、最後の下りは結構急だそうですし。
天気は曇りで、歩けば そこそこ暑いです。 -
車が通れる位の林道を少し進むと最初の分岐。(入口で車両は通行止めになっています)
難台山山頂方面に向かいます。
ここからが、「登り」です。 -
わりと整備されたコースになっています。左右は林。
下草の中にはスミレやマムシグサ、お花もちょいちょい咲いています。
鳥の声も聞こえますが、ほとんどは ソウシチョウの声です。
姿も悪く無いし、声もわりと綺麗ですが、なにせ「カゴヌケ」と呼ばれる、外来種が野生化した鳥なので、観察には残念な鳥です。
しかし・・・低山はすでに新緑も茂りまくり、ソウシチョウでさえ、姿が見つかりませんよ。 -
そんなに珍しい植物がある訳ではないです。が、ご近所で見ない花は一応チェックします。
多分、ホウチャクソウ。
スズランみたいに小さくないけど、これも下向きにベルみたいな花が並んで咲きます。 -
コースは、ほぼ、尾根道です。周りの眺望はゼロですけど。
スタート地点標高300m位からアップダウンしながら450m位まで登ります。
道は大体まっすぐなので、その分 急な場所もあるのです。
こんな風に階段みたいに丸太で段が造られている場所もあります。
この辺りはまぁそう急でもないか。たまに、トレランの人も来ましたね。 -
一旦登って 少し下って、次の登りは意外と急でした。
途中まで登って振り返った図です。
急なので、丸太が置かれて、つづら折れに歩けるようになっています。
なんて事は無いそこいらへんの山だと思って来たら、案外急で堪えましたよ・・・。
画像では急な感じが判りませんけど。 -
前後に数人の人も歩いています。皆、トレッキングっぽいスタイルでしたね。
スニーカーに普段着のような人は居ませんでした。
ジグザグの道を過ぎると すこーし平らっぽい所があり、その先にもうひとつの坂。 -
コース脇に石が転がっている坂を登り終えると、スズラン群生地の標識がありました。
ハイキングコースは更にまっすぐ、難台山山頂へ続きます。
群生地はここから、左へグッと下った先なのです。 -
ツツジの咲く群生地入口。
親切な道しるべは 多いけど、道は親切とは言えん~~。いきなりの急な下りでキビシイっす。 -
スズラン群生地の脇道に入ったあたりには、ヤマツツジが そこそこ咲いていました。
-
ここから、標高差100m下るんじゃ~~。さっき登ったと言うのに~~。
しかも、ここから先は狭い。石があったり、木の根っこを歩く場所があったり。登山道ぽい道ですな。
今日は、いいですけど、雨上がりの濡れた泥の道だったら、滑るだろうなぁ。
少し進むと、トラロープらしきものがコース脇に張られています。でも、あまり頼れない感じのロープです・・・。
かなり下ってからですが、先に歩いていた人が立ち止まっていました。
話すと、「あんまり咲いていないらしい」と言うのです~~。
え~~せっかく来たのに・・・。
駐車場に戻るには、帰りもここを登るんだよなぁ、と思うと萎えます。
が、ここまで来たのだから、行くしかない。期待値はダダ下がりですけど、行くのでありました・・・。 -
狭い坂道から、急に広い場所に出たところが「スズラン群生地」でした。
斜面にスズランが生えているのがみえます。
こんな感じ。マバラですね。びっしりなんて生えていません。
お花も・・・咲いている株、花のない株も。 -
ここに咲いているのは、ニホンスズラン。
良く見かける園芸種のスズランは、ドイツスズランです。
私の家の庭にもドイツスズランがあります。
友人が「スズランってどんなお花?」と聞いた小さかった娘の為に 花屋さんに出回ってから、送ってくれた鉢植えを 庭に植えたのです。
もう、20年位前かも。
半日陰が良い と手入れ方法の紙に書かれていたので、そんな場所に植えてみましたが、株はなかなか増えないし、花もたくさんは咲かず、増やすには時間がかかりました。 -
ドイツスズランは葉っぱの上に花が咲くのですが、
ニホンスズランは葉っぱの下に咲くので、目立たず、
葉っぱもやや細長いそうです。 -
花の形もドイツスズランより扁平型のようです。
自生のものですから、そんなにびっしり咲きませんね。
かえって、この地味で、マバラな感じが清楚でかわいらしいかも。 -
国内で、スズランと言えば北海道。涼しい気候が向く植物でもあるからだそうです。
茨城のこんな山の中に、なぜ、珍しいニホンスズランが群生しているかと言うと、
この場所だけ、たまたま山の中の風の通り道で、気温が低めだとか言う理由があるらしいです。 -
周りは林に囲まれ、柵の周りをぐるっと歩ける散策路が整備されています。
-
群生地は斜面になります。
笛吹市に広い群生地があり、観光用に整備されている場所がありますが、
ここは、規模的には全然 小さいです。
標高も低く、さほど涼しい環境とも思えない場所ですから、群生しているだけでも貴重だと思います。 -
なにせ小さなスズラン。おまけに下向きに咲いてるし、写真は難しいです。
カメラを持った人は皆 柵脇の階段状の散策路から段差を利用して
這いつくばる様にして写真を撮っています。 -
お花は思ったより少なかったけど、それでも見られてよかった。
登ったり下ったり、ヘロヘロになりながら来た甲斐はあったかな。 -
群生地は電気柵で囲われています。
写真を撮るとき、袖がちょっと触れてしまったのですが、ビリビリしましたよ。
イノシシ避けの為だと思われます。 -
が、イノシシより、厄介なのは・・・盗掘者です!
自生している山野草を掘って持ち帰ると言う話はたまに聞きます。
栃木県のカタクリの有名な公園は、周りを全て高いフェンスで囲い 夜間ゲートを閉める事態であるとも。
ここも、元々少ないであろう規模なのに、ごっそり持ち帰るなんて、山野草を売買する業者でしょうか?
最低ですね。
そもそも、山野草は微妙な環境の違いで育たないと言いますね。
他に移しても根付かないでしょうね。
積極的に増やす事もしていないでしょうが、ゆっくり増えていくのを楽しみに待ちたいです。 -
英語名は「Lily of the valley」
名前の通り、山の谷間に咲いていました。
フランスでは、5月1日が「スズランの日」愛する人にスズランを贈るという習慣もあるそうです。
グレースケリーのウエディングブーケがスズランだった事、キャサリン妃のブーケもスズランだったので、初夏のウエディングブーケにスズランを希望する花嫁は多いそうです。 -
まだ、スズラン目当てで行くほどの規模ではないちいさな群生地でした。
今後に期待です。
誰も、掘るなよー!見るだけ!撮るのは写真だけ!
電気柵 触ったら気絶する位の電気流しちゃれ~。 -
囲われた群生地の中はスズランだけが生えている訳ではありません。良く見るといろいろな植物が生えてきています。
-
泥を掘り返したような箇所も。イノシシは電気柵で入れないと思いますが・・・。
-
かわいいスズランの花 見た目はこんなに可憐なのに、実は毒があるのですよね。
生けたお水にも毒がでてしまうそうで、ペットがいるおうちでは、飾るのに注意が要ります。 -
群生地の一番上から見た所。
一番上のあたりに木製のベンチがふたつありました。
そこに座って、持ってきたおやつでちょっと休憩。 -
株は、地下茎で増えていきますが、葉っぱが地上にでても、花が咲かないのもあり、
株が充実するまで数年花は咲かないのかも。
日当たりは、良い方が 花が咲くように思います。
うちのスズランも今年やっと10数本花が咲きましたけど、元々3株のスズラン、増えるのに何十年もかかりましたよ。
ここのスズランも びっしりになるには相当かかるでしょうねぇ。 -
ダンナが なんとか下からお花を撮ってくれました。
ドイツスズランとの違いのひとつ、お花の中 おしべのあたりに色がありません。
ドイツスズランは薄っすら赤っぽく色があります。
どこまでも清楚なニホンスズラン。 -
ハイキングコースの分岐手前まで戻ると、ウツギが咲いていました。
スズランを見て、写真に撮り、元来た道を駐車場まで戻ると汗かきましたね。
駐車場で、スズランを見に来たらしいご夫婦に、「群生地はここからどの位ですか?」と聞かれました。
かなりの急坂を登ったり下ったりしなければならず、普段着で来られていたご夫婦には、ハイキングコースのルートはオススメしませんでした。
群生地で出会った方で下から上がってきたら20分位だったと言う方がいました。
車で難台山北側長沢地区まで行き、そこから群生地へ登るコースの方が楽に行かれるようなので、
そちらの方が良いのではないか?と教えました。
山の中にひっそりとあったニホンスズラン群生地。
大切に スズランが増えていくのを楽しみに待ちたいです。
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