
2021/04/03 - 2021/04/03
24位(同エリア65件中)
まりも母さん
イワウチワ 春先にピンクの花を咲かせる山野草。
日本固有種で葉っぱが丸く団扇に形が似ているからの和名だとか。
過去2回 栃木県の 富山舟戸いわうちわ群生地へ見物に出かけております。
そんなイワウチワ群生地が 茨城県内にもあると知り
出かけてみました。
自生のイワウチワは美しく咲きまくっていましたが
群生地は山の中 細尾根の急坂に咲いている為
気軽に観光気分で行くのはちょっと危険な場所である事は書き加えておきます。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
今冬 遂に 涸沼にオオワシが姿を見せずに終わりました。
コロナ禍もあって鳥見もロクに行かず仕舞い
ちょいちょい出かけるのは 低山への山野草探しばかりです。
今日は茨城県内にもあった イワウチワ群生地が目的です。
高萩市の花貫さくら公園にアクセスしました。
花貫川沿いの 駐車スペースに車を停め(無料)支度をして歩き始めます。
駐車場そばの道端には さっそくスミレの花が。
タチツボスミレ。 -
白いスミレもありました。
オトメスミレ。
スミレの種類はとても多く 日本に自生しているものだけで60種あるとか。
正確に種類を見極めるのは難しいのも多そうです。 -
今年は桜の開花がとても速く 4月になったばかりの今日 ソメイヨシノは満開を過ぎ 葉桜になり始めです。
それでも 名前の通り さくら公園だけあって 花見の方も多く来ているようです。 -
上の方を見ると山桜も満開状態。
今年はソメイヨシノと山桜が ほぼ同時に咲いた感じです。 -
この公園には300本のソメイヨシノが咲くそうです。
まだ時間は早めなので山歩きの人の方が多そうです。
今日は目的のイワウチワと一緒に桜も楽しめたのは良かったかな。 -
まず 桜の沢山見える公園の広場へ。花貫ダムの堤下になります。
トイレや炊事棟があり バーベキューも出来る場所です(直火禁止) -
入口の方を振り返ると 桜吹雪の真っただ中。
お天気も良いし ぼちぼち家族連れがやって来始めていました。 -
私たちは トイレだけ借りて 山歩きに向かいます。
園内道路を進むと あれま~ もう八重桜が咲きだしています。 -
山桜もいい感じに咲いています。
ちょっと濃い目のピンクと 赤い新芽の山桜。
空も晴れてきましたよ。 -
公園内の道から外れ、花貫川の渓谷沿いのルートに入ります。
川縁まで降りると 苔むした石のゴロゴロする景色が見えました。
芽吹きだした新緑の淡い緑が美しいです。
ほんの一時の新緑に包まれた渓谷を眺めると すがすがしい気持ちになります。 -
ミヤマシキミの花が咲いていました。
小さな花の集合体。
主に関西で仏前にお供えするシキミと このミヤマシキミ
似ているっちゃー葉っぱが似ていますが実は科が違う別物
シキミはマツブサ科でミヤマシキミはミカン科
だが シキミ同様ミヤマシキミの実にも毒があるそう。
シキミの方は 花・葉・実・枝と全部に結構な猛毒があり
ミヤマシキミはそこまでの強さではないものの
赤い実には毒があると言う事だし、山の植物もやたらに触らない方がいいですね。 -
水辺に近い やや湿気の多そうな場所 小さな花が咲いているかも と探してみると
ハナネコノメソウがありました。
もう終盤で 赤いおしべが残っているのはほんのわずか。
3月に地元のハナネコノメソウの群生地を見に行きました。
1㎝に満たない激小の花なれど めちゃかわいくて大好きなハナネコノメソウ。
この春最後の出会いかな。 -
ニリンソウも咲いていましたよ。
他にも 水辺にはハルノトラノオ、ニッコウネコノメソウ、コチャルメソウなどの花も見つかりました。 -
しばらく渓流沿いに歩いた道
苔と新緑 小さなお花探しはここまで。
このあたりでルートは尾根への登りと変わります。 -
特にマーキングも無い 踏み跡をたどるような狭い登り。
すぐに結構な急登になります。
今日はちゃんと登山のスタイルで来ました。 -
岩や木の根だらけの狭い尾根道。
ダンナにここへ行くプランを言われた時 標高400m以下の低山だよ。と。
山は標高じゃない とは 判っているのに なんだ 低い山か と侮ってしまう自分。
またしてもだまされた と言えるのかもだが。
ここは 舟戸の群生地と違い マジ山でしたー。
おまけにバリエーションルートらしいちょいチビシー登山道・・・。 -
と、そんな尾根道の脇にイワウチワが出てきましたよ。
ピンクのお花が咲いちょります! -
こんな風にあちこちの斜面にイワウチワが張り付いてます。
正直 植物の背丈が低いものだから 写真撮るのも難儀です。
おまけに尾根は急だったり 狭いし 足元でこぼこ。
踏み跡も非常に狭いので イワウチワを踏みつけないように歩くのも大変。
案外 人は少なく 事なきを得た、と言う感じですが
以前 滑落事故が連発して 地主の方が入山禁止にした事もあったそうです。 -
そんな 注意しつつ登り だが周りをキョロキョロ。
白いイワウチワも発見!
舟戸で見た「白」よりもっと真っ白に近い色でした。 -
木の根元あたり あっちにもこっちにもイワウチワが咲き誇っています。
-
まだ落ちた花もほとんどない きれいな状態で 花数もたっぷり。
丁度良い時に来られました。
危なくないように足場を確保して かがんで写真を撮るのは大変な場所ばっかりです。
が、素晴らしい群生具合に大感激。 -
狭い尾根筋から切れ落ちた斜面の方にもイワウチワはたっぷり咲いているのが見えます。
舟戸で ヒノキの下にしか生えず、杉の下には生えない、と聞きましたが
ここは 別にヒノキの下って事も無く 何が気に入ってこんなに増えたのでしょうか? -
地面に這いつくばうように咲くイワウチワを眺めつつしばらく進むとピンクのツツジが咲いていました。
トウゴクミツバツツジかな。 -
日当たりの良い所にはツツジも沢山花を咲かせていました。
今年初めてのツツジ。 -
アセビの花もありました。
ベル型の花って好きなので アセビも結構好き -
尾根の左右はこんな風に落ち込んでいる場所もあって
写真撮影に気を取られたり、すれ違い時には気を付けないと 低山とは言え滑落して大怪我の可能性も。
花は素晴らしいけど やっぱ、登山装備で来ないと危ないコースですね。 -
一旦イワウチワの花が無くなり 群生地はこれで終わり?と 思うとまた現れたり。
岩のごつごつした尾根上の小ピーク(?)には いっぱいイワウチワが咲いていて
ここは写真が撮り易くありがたかった。 -
日も高くなってきて上からの日差しに輝くようなイワウチワ。
-
下から見上げればお花たちがみんなこっちを向いています。
-
かわいいピンクの花たち
なかなかこの場を離れられませんよ。 -
後ろの苔の緑も相成って 良い景色が見られました。
-
お手入れされ 遊歩道が整備された群生地は 多くの人の為に 見やすくて良かったですが
狭くて急なこの尾根道沿いの群生地は 自然のままの景色の良さが印象に残りました。 -
自分も 貴重な花を踏まないように 特に注意して歩きましたよ。
あまり沢山の人が一度に来て欲しくはない場所だと思いました。 -
尾根を登りきると分岐に出ます。
さくら公園に戻る道と分かれ 横根山山頂へ続く道は一旦少し下ります。
横根山山頂への道を下った所にあった道標
更に「1分」下ると沢尻湿原 とありました。
実際は1分では 湿原は見えなかったけど すぐ近くです。 -
小さな湿原。
枯草のなかに水芭蕉が見えました。
杉林からやや開けた場所の為 お昼休みを取っている登山者が数グループいましたね。 -
尾瀬の水芭蕉のような楚々とした雰囲気、と言うより 葉っぱは既にワサワサと育ち
そこは高地の雪解け後の環境とは違いました。
湿原も すでに乾燥化が進んでいる感じです。 -
それでも 今年初めて見る水芭蕉。
まだ白い苞が見られただけ 横道を下った甲斐がありました。
この景色を見ながら 倒木の上に腰かけ お弁当を食べる事にしました。
今日は自作のお弁当です。
屋外で 良い景色を眺めながらのお昼は コロナ禍最大の楽しみって感じですよ。 -
後ろを振りかえると なんとシャクナゲの花が咲いていました。
これはまた思いがけない花との出会い。
なぜか このひとかたまりだけ ピンクの花を豪快に咲かせておりました! -
シャクナゲの裏側 足元にカメラを構えている方が居ます。
ここにシャクナゲが咲いていますよ。と 教えると
こっちにはシュンランが咲いてますよ。と。
シュンランもシャクナゲも他では見なくて ここだけに咲いていたのかな? -
お弁当を食べ、花の写真も撮り、一休みした後
今日は山頂へは行かずに(あまり眺望も無いらしいので)分岐まで戻り
公園方面に下山します。
途中 沢山見かけた ミヤマシキミの花。
これは雌花。 -
こっちはミヤマシキミの雄花。
他にアセビの木も多く沢山の花が見られました。 -
イワウチワ群生地へのコースは 基本的には公園から上がってくるこのルート。
私たちは周回ルートで渓谷沿いから登って来ましたが
多くの方は 公園から今私たちが下ろうとしている道を登って来て
ピストンするか、横根山や都室山へ進むようです。
分岐から先は戻りルートでずっと下りになりますが それも結構な急坂。
尾根道をほぼ直登のコースで 登るのも下るのも楽では無いと言う
低山なめんなよ!な道でありました・・・。
もう登りの時に散々撮ったので、下りでは撮りませんでしたが
下る途中にもイワウチワの群生地が広がっていましたね。 -
公園まで下り 車に戻って帰り支度。
公園内 お花見ピクニックの家族連れが増えていました。
帰宅方面に発車して ふと思い出したのは
ここから近いのは高萩インター。
あれ?五浦ハムの直売所も近いよね。
と、言う事でサッカースタジアムや県内のイベントでおなじみのハム焼きを買いに行ってみました。
直売所の屋外で いつものように炭火で焼いておりました!
小さい駐車場に車が数台 キツキツに停まり 車内で食べているらしい方も。
コロナでイベントも中止が多く 久しぶりのハム焼き~。
焼きたてのを持ち帰りに。それに 売店でチルド品も買いました。 -
高速から見える日立の里山には 山桜のピンクと新緑の淡いグリーンが。
今日は 結構キツイ尾根の登り道だったけど
素晴らしいイワウチワの花景色が見られ
水芭蕉やシャクナゲ、アセビと 春の花々も楽しめました。
最後のハム焼きは思い出して良かったラッキーなおまけ。
帰宅後 ビールとハム焼きでお疲れ様~となりました。
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