2019/05/16 - 2019/05/21
21260位(同エリア25597件中)
☆桜☆さん
韓国2日目は「七宮特別観覧」からスタートです。
青瓦台(大統領官邸)に隣接していることもあってか、以前は一般開放されておらず、青瓦台観覧をした際に希望者のみ見学が出来た場所なんだそうです。
私が前回青瓦台観覧をしたのは、前の前の大統領の時代だったんだけど、その時には七宮の見学はなかったので、今回が初となります。
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宿のある鐘路3街から徒歩で安国(仁寺洞)方面に向かうと韓服を着た姿を見かけるようになります。
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とくに景福宮周辺には韓服のレンタルショップも多く、韓服姿で古宮で写真撮影をすることが人気があるため、外国人観光客向けのツアーには韓服レンタルが含まれているケースが多いみたいですね。
景福宮 城・宮殿
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以前は韓服のレンタルというと女性用がメインで男性用や子供用は限られていた印象があったけど、最近では男性用や子供用の韓服もバリエーションが増えているんですね。
景福宮 城・宮殿
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景福宮の裏、青瓦台の前を通ります。
久しぶりに「青瓦台観覧」も申し込んでおけばよかった......
私が以前観覧したのは前の前の大統領の時でしたね。青瓦台 史跡・遺跡
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さてこの日の朝やってきたのは青瓦台のお隣にある七宮(チルグン)です。
実際には七宮に直接向かうことは出来ず、青瓦台・七宮と通りを挟んだところにあるムクゲの丘(ムグンファドンサン)という広場にある案内所で受付をします。 -
案内所にて「七宮特別観覧(チルグントゥッピョルクァンラ厶)」の参加申し込みをします。
以前は青瓦台見学のコースとして七宮の見学が行われていたそうですが、今は独立して七宮単体で別途受付となっています。
七宮がある場所は青瓦台の敷地に面している(というか敷地の一部みたいなもの)ので、チェックの目が光っています。
そのため観覧の間はこのホルダーを首から下げ、監視員同行の下、解説者の引率で見学となっています。
※青瓦台は撮影禁止なので要注意です。 -
「七宮特別観覧」の参加申し込みを終え、集合時間までちょっと休憩。
セブンイレブンで見つけたこの桃のエードがなかなかおいしかったです。 -
案内所近くで待機していたら、公園内の遊具でトレーニング中の韓国男子を発見!
たぶんこの人達は青瓦台周辺の警備の人達じゃないかと思うんだけど?
自由だなぁ!
まぁ、有事に備えていつでも鍛えているのかもしれませんが、こんな姿を見られるのも韓国らしいですね。 -
時間になると青瓦台の警備職員に引率され、すぐ向かいにある七宮へと向かいます。
七宮前は一般人が自由に出入り出来ないよう、ガードレールで囲われているので、この「七宮特別観覧」で出入りするのに合わせて開閉されます。
七宮に到着すると入口で文化財解説士の人と合流し、さきほどの警備職員とともに七宮内へと入りました。
こちらは最初に見学する松竹斎と風月軒です。
(七宮内の建物は全て外観のみの見学となります) -
この松竹斎と風月軒は祭礼の準備を行うために使用された場所。
英祖は毓祥宮(ユッサングン)に行幸した際に風月軒で臣下と接見したのだそうです。
風月軒の右手には青瓦台の建物があるので、左手から右方向を撮影することは禁止されています。
帯同している警備職員のほかにも青瓦台の監視台からも見られているので注意が必要ですね。 -
七宮には宣祖(14代)の側室、粛宗(19代)の側室2人、英祖(21代)の側室2人、正祖(22代)の側室、高宗(26代)の側室と計7名の側室が祀られています。
これらの側室は単なる側室ではなく、国王となった世子の生母となります。
(死後追尊により王となったものも含む)
ただし王妃と違い側室のため国王の生母であっても宗廟には祀られず、それぞれ別に祀られていました。
そして元々は英祖が生母の淑嬪崔(スッビンチェ)を追慕するために建てた祠だった淑嬪廟を後に毓祥宮に昇格させ、さらに後年にそれぞれ別の場所に祀られていた他の祠も毓祥宮に移し、合祀されるようになったのだそうです。
この三門の先にあるのは毓祥宮(ユッサングン)と延祜宮(ヨンホグン)。 -
こちらはこちらがその英祖の生母淑嬪崔(スッビンチェ)を祀った毓祥宮(ユッサングン)と、英祖の側室である靖嬪李(チョンビンイ)を祀った延祜宮(ヨンホグン)。
淑嬪崔は韓国ドラマではトンイとして知られていますね。 -
この靖嬪李(チョンビンイ)は英祖(21代)の側室として世子をもうけるもその世子は病死します。
英祖の養子となった正祖(22代)は後にその世子に対して王の称号を贈りました。
ここでは一つの祠に姑である淑嬪崔と嫁である靖嬪李の2人が祀られていることになり、延祜宮(靖嬪李)の扁額の奥に毓祥宮(淑嬪崔)の扁額があるのは姑に敬意を表して…と言われますが、実際のところ何故一緒に祀られたのかは不明なんだとか。 -
毓祥宮(ユッサングン)の説明文です。
「毓祥宮は英祖の母であり、粛宗の後宮の淑嬪崔(スッビンチェ)の祠堂である。1725年、景福宮の北側である現在の場所へ英祖が淑嬪廟を建てた。1744年に廟号を上げて毓祥廟とし、1753年に廟を宮に昇格(格上げ)し、毓祥宮と呼ばれるようになった。」 -
延祜宮(ヨンホグン)の説明文です。
「延祜宮は追尊王である真宗(ジンジョン)[孝章世子(ヒョジャンセジャ)]の母であり、英祖の後宮である靖嬪李(チョンビンイ)の祠堂である。正祖が即位した後、孝章世子を真宗に追尊し、靖嬪のために祠堂を建て延祜宮とした。2870年に毓祥宮に合祀となり今日に至る。」 -
こちらは井戸になります。
韓国の古宮などで見る井戸にはこのように丸いタイプと四角いタイプのものがあります。
韓国では丸と四角は天地を表していて、丸い井戸は祭祀用の水を汲む場所で四角い井戸は生活用の水を汲む場所なんだそうです。 -
こちらは毓祥宮(ユッサングン)と徳安宮(ドグァングン)の間にある冷泉亭です。
冷泉亭の前にある池(紫淵)には冷泉からの水が流れ込むように造られているそうです。 -
冷泉亭は英祖が生母淑嬪崔(スッビンチェ)のための祭祀を準備したり、休息をとった場所だそうです。
英祖は在位期間だけでも毓祥宮に200回も足を運んでいたのだとか。 -
冷泉亭の左手には徳安宮をはじめ、景祐宮・宣禧宮、大嬪宮、儲慶宮の計4つの祠があります。
こちらも中を見ることは出来ず、外観のみの見学となりますが、毎年5月に宗廟で行われる祭祀「宗廟大祭」同様、ここ七宮でも毎年10月に祭祀が行われ、その様子は一般見学が可能だそうです。 -
徳安宮から景祐宮・宣禮宮、大嬪宮、儲慶宮を見たところ。
七宮がこの青瓦台脇に移される前は宗廟のように一列に横並びだったそうですが、左手には道路があるため、このような配置になったそうです。 -
徳安宮(ドグァングン)は李氏朝鮮時代最後の国王高宗(26代)の側室で英親王の生母である純献貴妃巌(スンホンクィビオム)を祀っています。
その徳安宮の背後に景祐宮・宣禮宮、大嬪宮、儲慶宮の3つが並んでいます。 -
右から順に景祐宮(キョンウグン)・宣禮宮(ソンフィグン)、大嬪宮(デビングン)、儲慶宮(ジョギョングン)です。
景祐宮は正祖(22代)の側室で純祖(23代)の生母である綏嬪朴の祠堂。
景祐宮と同じ建物内にある宣禧宮は英祖(21代)の側室で荘献世子・荘祖の生母である暎嬪李(ヨンビンイ)の祠堂。
※荘献世子は映画などでも知られる思悼世子(サドセジャ)のこと
大嬪宮は粛宗(19代)の側室で景宗(20代)の生母である禧嬪張(ヒビンジャン)の祠堂。
儲慶宮は宣祖(14代)の側室で定遠君・元宗の生母である仁嬪金(インビンキム)の祠堂。 -
「七宮特別観覧」は、日曜・月曜を除く9:20~16:20まで1時間に1回(12:20を除く)
所要時間50分、解説士による解説30分、自由見学20分となっています。
この「七宮特別観覧」は基本韓国人向けなのか外国語対応はなく、引率・解説とも韓国語のみとなるので、韓国語がある程度わからないと解説者の話を理解するのが難しいかもしれません。
ただ日本語・英語・中国語のパンフレットはありました。 -
「七宮特別観覧」 への参加方法は団体のみ予約が必要で、個人の場合は当日現地にて先着順で参加が可能です。
ムクゲの丘(ムグンファドンサン)にある七宮案内所で申込み用紙に名前と連絡先(日本の携帯電話番号も可)、パスポート番号を記入し、パスポートも提示すると受付完了です。
「七宮」
〈住所〉ソウル市鍾路区彰義門路12
〈電話番号〉02-734-7720
〈ホームページ〉www.royalpalace.go.kr/content/guide/guide32.asp -
「七宮特別観覧」の後は徒歩で鐘閣へと移動。
年末になると多くの人が集まる、韓国の除夜の鐘で有名な普信閣ではちょうど内部見学が行われていましたよ。
希望者(申し込み要)は鐘を突くことも出来るんですよね。
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