南房総の戦争遺跡を巡る（2）～鋸山・大房岬～

2019/05/25 - 2019/05/26

久しぶりにアクアラインを通り、南房総へ出かけました。
今年一番の暑さでしたが、申し分ない五月晴れ。
館山道を鋸南保田ICで降り、道の駅「保田小学校」で買い物、漁協直営食堂「ばんや」で食事をとって「鋸山」へ。
翌日は、戦争遺跡「館山海軍砲術学校跡地」、「大房岬の要塞群」を巡りました。

エリア 富浦・富山(千葉)

アクアラインを通って、「海ほたる」に立ち寄る。
駐車場の入口まで15分くらい渋滞したが、中はそれほどでもなかった。もう少しスムーズに誘導できそうな。

海ほたるパーキングエリア 道の駅

川崎方面「風の塔」を望む。

シンゴジラの足跡らしい。首都東京を目指すのか？
海ほたるは映画のロケにも使われ、来月までの限定アートのよう。

シールドマシンのカッターフェイスを復元した建設記念碑
1994年から2年で掘削完了した。
直径14.14ｍ、9.5km

木更津方面を望む。

鋸山(乾坤山（けんこんざん）)日本寺
東口の駐車場から歩く。
山頂展望台までかなりの標高差があったが、階段が整備されていて歩きやすかった。

日本寺 寺・神社・教会

日本一の大仏さま（座像）
18世紀後半に造られ、昭和41年に修復されたもの。
総高31.05m、御丈21.3m

岩肌には、数か所に千五百羅漢が並ぶ。
鋸山は世界一の羅漢霊場とされるが、明治維新の廃仏毀釈以来、荒廃した石仏が多い。

個性的な表情の石仏が多くて面白い。

日牌堂

通天関

山頂展望台より
鋸山は、江戸時代から房州石と呼ばれる凝灰岩の採石が行われ、ノコギリの歯のように見える。
採れた石は、主に横須賀軍港や東京湾要塞の資材として利用された。
自然保護規制の強化により、1985年で採石を終えた。

保田方面

金谷港方面
東京湾フェリーが到着する。（久里浜ー浜金谷）

地獄のぞき
記念撮影の行列ができていたので、スルー。

百尺観音
世界戦争戦死病没殉難者供養と交通犠牲者供養のため、石切場の後に造られた。昭和44年に完成なのでそれほど古くはない。戦時中は軍事施設としても使われていた。

翌朝

黒潮荘 宿・ホテル

館山海軍砲術学校跡地（炊事場）
ぽつんと、民家の隣に違和感を放っている。（館山市佐野）
太平洋戦争開戦（昭和16年6月1日、真珠湾攻撃）の直前に予備学生の陸戦教育のため「館山砲術学校」を増設した。

館山海軍砲術学校平和祈念塔（学生舎跡）
灌漑用井戸の脇にある。他にも近くの私立学校の中にも遺跡があるよう。

大房岬自然公園（南房総市富浦町）
入口駐車場から園内を歩く。

大房岬自然公園 公園・植物園

運動園地にはほとんど誰もいなかったが、桜の木も多いので春には花見で賑わいそう。
道の駅「和田浦WA・O！」で仕入れた、名物「くじら弁当」を食べる。

運動園地近くの要塞跡地（弾薬庫）
「大房岬の要塞群」は、旧日本陸軍が昭和3年（1928年）から4年かけて造ったもの。

内部の壁や天井は、補修されているのか非常にきれい。

軍事施設の配置図

ビジターセンター隣の要塞跡地（火薬庫）
現在は物置として使われているよう。

第二展望台脇の急階段から海岸に降りる途中に洞穴がある。
中には弁天様がまつられている。

穴の中に降りてみる。

海岸に降りると河岸段丘に「増間島」がぽつんと。
海はとてもきれい。

第一キャンプ場近くにある要塞跡地の狭い入口

入口脇の鉄筋の建物

探照灯格納庫
入口を入り建物脇を抜けると広くなっている。

突き当りは吹き抜けになっている。
コスプレモデルの撮影会をやっていたが、一時的にどいてくれた。

開口部を見上げる。

地上にはフェンスがあり、外から地下を覗く。
上から吊って大きな探照灯を搬出入したものか。

地下に造られた発電所の跡
探照灯の電源だったのか。

南芝生園地

不動滝

龍頭から水が落ちる。

南芝生園地から砂浜を望む。
風や波により陸地が削り取られた「海蝕崖」が美しい。