2019/04/03 - 2019/04/05
27位(同エリア206件中)
alchemistさん
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ギリシャの植民都市として始まり、ローマ、アラビア、ノルマン、スペインなどさまざまな支配を生き抜いたシラクサの町
、その中心はオルティージャ島という島にある。この島に2泊した。
アルキメデスが生まれ、育ち、死んだ町。
メロスが走り抜けた町でもある。
ジョー・バイデンの卒業したニューヨークのシラキュース大学という名前のそもそもの由来もシラクサの英語名称にある。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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カターニア空港からのバスは正午直前に鉄道駅の前にあるバスステーションに到着。
タクシーでホテルに向かった。
駅前にあるウンベルティーノ橋を渡ればもうオルティージャ島。ウンベルティーノ橋 建造物
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ギリシャ以来の歴史が重なるこの島は、全体が歴史地区。
ロイヤル Maniace ホテル ホテル
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海に面したロイヤル マニアーチェ ホテルがここでの宿。
四つ星だ。ロイヤル Maniace ホテル ホテル
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これがレセプション。
全部で21室の小さなホテルだけにファミリアな印象。ロイヤル Maniace ホテル ホテル
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部屋もシンブルで清潔。
ロイヤル Maniace ホテル ホテル
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残念ながらアサインされた部屋から海は見えない。
その代わりにちょっと中途半端だけどこんな坪庭っぽい空間がついている。ロイヤル Maniace ホテル ホテル
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外に出てみよう。
オルティージャ島 散歩・街歩き
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路地を辿っていくとドゥオーモ広場に出た。
今回のシチリア一人旅では
アーモイタリアhttps://amoitalia.com/siracusa/
という日本人向け観光情報サイトを大いに参考にさせてもらった。
そのサイトで気になった店がこの先にある。ドゥオーモ 寺院・教会
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その店がシチリア・イン・ターヴォラ。
1時開店ということで1:20ごろ入店。客はぼくひとり、2時近くなって次々に客が入店。シチリア イン タボーラ イタリアン
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アーモイタリアによると、この店のオススメは一皿10ユーロで前菜が取り放題という。
ということで前菜とパスタをオーダー。シチリア イン タボーラ イタリアン
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前菜は辛めのズッキーニ、ムール貝の魚卵乗せ、ナスのソテー、トマトのオイル漬け、オリーブ、カポナータ、辛くない唐辛子のオイル漬け、焼きたまねぎ、ナスとパルミジャーノ、ナスの海藻巻きの10種が大皿で並んでいる。
シチリア イン タボーラ イタリアン
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上からナスの海草巻き、カポナータ、ドライトマトのオイル漬け。
シチリア イン タボーラ イタリアン
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ナスの直火焼きとズッキーニ焼き
シチリア イン タボーラ イタリアン
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ナスのパルミジャーノ味、ムール貝の魚卵載せ、タマネギのソテー
シチリア イン タボーラ イタリアン
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オリーブ、辛くない唐辛子のオイル漬け
シチリア イン タボーラ イタリアン
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並んでいた前菜の全種類を少しずつ盛り合わせた。
シチリア イン タボーラ イタリアン
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パスタは店のお兄ちゃん推薦の手長海老のフェトチーネ。生だからかもっちりとした食感、うどんで言えば讃岐より武蔵野うどんの持つ素朴さを感じる。
手長海老、小エビ、タコ、イカ、ムール貝、アサリ、トマトをコンソメ味でまとめている。15ユーロ。シチリア イン タボーラ イタリアン
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シチリアの家庭料理の持つ素朴な味わいが楽しめた。海鮮はもちろんだけど、トマトやナスなど野菜が美味しいね。
ワインや水を含め、34ユーロとチップ。
この店は当たりだ。シチリア イン タボーラ イタリアン
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島の北側にアポロ神殿。
シチリア最古ともいわれている。アポロ神殿 史跡・遺跡
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住宅街の中の明るい廃墟。
アポロ神殿 史跡・遺跡
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アポロ神殿の先、本土に面して市場がある。
メルカート 市場
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ランチタイムも終わったと見え、客も帰りかけている。
メルカート 市場
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市場の八百屋さん。
メルカート 市場
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海沿いにホテルに戻ろう。
イオニア海の海の碧さをお裾分け。サン ジャコモ展望台 自然・景勝地
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紀元前212年、75歳のアルキメデスはここシラクサで死去した。
カルタゴの名将ハンニバルが象を連れてアルプスを越えローマに攻め込んだ第二次ポエニ戦争のさなかのことである。
現在のチュニジアにあったカルタゴ本国に狙いを定めローマ軍はシラクサを占領した。
アルキメデスの家に臨検に入ったローマの兵士は、アルキメデスを尋問しようとしたが、幾何学の解析に没頭するアルキメデスは、俺の図の壊すな、そこをどけと言って会話が成立しない。
逆上した兵士はアルキメデスを殺してしまった。
そんなアルキメデスはシラクサの英雄。彼の名を冠するレストランが方々にある。観光案内所(シラクーサ) 散歩・街歩き
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レストランだけではない。
アルティージャ島の中央部にあるのはアルキメデス広場。
その中央にあるのは月の女神アルテミスの噴水。アルテミスの泉 建造物
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アルテミスに仕える妖精にアレトゥーザという美しい娘がいた。
水浴びするアレトゥーザの肢体に惹かれた河の神アルペイオスは、アレトゥーザに言い寄り追い回す。
裸のままのアレトゥーザは、切羽詰まってアルテミスに助けを求めると、アルテミスはアレトゥーザを泉に変える。アレトゥーザの泉 散歩・街歩き
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それがこのアレトゥーザの泉。
泉の真ん中に群生しているのはパピルス。アレトゥーザの泉 散歩・街歩き
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アレトゥーザの泉からは、海沿いにフォロ・ヴィットリオ・エマニュエーレというプロムナードが続いている。
ラ カンブーサ シーフード
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アレトゥーザの泉をちょっと北に行くと、ラカンブーサというレストランがある。
街角の案内看板をみると、クチーナ・ジャポネーゼとある。シチリア料理のほかに日本料理も扱っているようだ。ラ カンブーサ シーフード
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旅チャンネルの「大人のヨーロッパ街歩き」シラクサ編でガイドを務めた秋草奈緒子さんがご主人とやっている店。
ラ カンブーサ シーフード
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一度ホテルに戻り一休みしてから、夜になってディナーをとりにやって来た。
15世紀の建物をリニューアルした空間。
特徴あるアーチ型天井が気持ちいい。ラ カンブーサ シーフード
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アンチパスタのマグロのタルタル12ユーロからスタート。
ラ カンブーサ シーフード
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現在タルタル中。
さすがに日本料理の技が生きていておいしい。ラ カンブーサ シーフード
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タコとオレンジのタリオリーニ。10ユーロ。
ちょっとぼやけた味かな。ラ カンブーサ シーフード
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秋草奈緒子さんの話を伺いたかったが、編集者らしき日本人と打合せ中で、チャンスを逃した。残念。
ワインや水を合わせて29.5ユーロ。ラ カンブーサ シーフード
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宵の海風に吹かれつつ路地を通ってホテルを目指す。
オルティージャ島 散歩・街歩き
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ふらりと立ち寄ってみたい魅力的な店が並んでいる。
アレトゥーザの泉 散歩・街歩き
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翌朝、ホテル1階のダイニングで朝食。
ロイヤル Maniace ホテル ホテル
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さすがフルーツ天国。
朝からこの立派なイチゴ。ロイヤル Maniace ホテル ホテル
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パンケーキやパン類にジャム。
ロイヤル Maniace ホテル ホテル
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生絞りジュース。
ロイヤル Maniace ホテル ホテル
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チーズやハム類。
ロイヤル Maniace ホテル ホテル
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イチゴの存在感がすごい。
ロイヤル Maniace ホテル ホテル
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窓から見える道の向こうにイオニア海。
ロイヤル Maniace ホテル ホテル
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さっそく外へ出よう。
オルティージャ島 散歩・街歩き
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朝早い街には人影もまばら。
オルティージャ島 散歩・街歩き
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ドゥオーモ前に出た。
ドゥオーモ広場 広場・公園
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中に入ってみよう。
ドゥオーモ 寺院・教会
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もともとはアテナに捧げるギリシャ神殿として建てられた。
荘厳な雰囲気に満ちている。ドゥオーモ 寺院・教会
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天井にはフレスコ画。
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シラクサの街を歩くと至る所にアルキメデという名の飲食店がある。
オルティージャ島 散歩・街歩き
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ランチに選んだのはこのアルキメデ。
オルティージャ島 散歩・街歩き
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昨日のランチのシチリア イン タボーラとそう離れていない島の中央部にある。
オルティージャ島 散歩・街歩き
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もう12時半だけど、まだ客は入っていない。
みんな1時とか2時にランチをとるようだ。オルティージャ島 散歩・街歩き
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ずっと食べ続けているので腹がすかない。
パスタはやめてスープにしようと、ムール貝のトマト味のスープと思われるメニューを頼んだら、こんなのが出てきた。
どこがスープやねん!と突っ込みを入れてみたくなる。
つまり、メニューを読み間違えたわけですね。オルティージャ島 散歩・街歩き
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サラダも思ったより量が多かった。
しかし、ヨーロッパの朝食にサラダは少ないのでうれしい。オルティージャ島 散歩・街歩き
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とどめを刺したのはこれ。
魚のミックスグリルは日本人にはなじみの味だが、これまた量が多い。
エビとイカ。魚はわからないけど、カジキっぽいのとメバルっぽいの。
塩焼きにレモンを絞って。オルティージャ島 散歩・街歩き
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いくら何でも食べ過ぎだろう。一人旅のくせに注文し過ぎたと深く反省。
オルティージャ島 散歩・街歩き
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シラクサはアルキメデスが生まれ、また死んだ町として知られているが、同時に走れメロスの舞台となった町でもある。
ネアポリス考古学公園 広場・公園
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「メロスは激怒した」で始まるこの小説は、ギリシャ世界の金正恩とでも言うべきディオニソス王の暴虐に立ち上がったメロスが志半ばに捕らえられ、死刑を宣告されたが、妹の結婚式をつつがなく執り行うため、友人のセリヌンティウスを人質に3日間の猶予を願い認められるところから物語が始まる。
古代ローマの円形闘技場 史跡・遺跡
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もちろんフィクションだが、シラクサの伝承を下敷きにしている。
そんな古代を振り返るよすがとなるのがネアポリ考古学公園。
オルティージャ島から離れた本土にあり、
ギリシャの植民都市であった昔を今に伝えている。ネアポリス考古学公園 広場・公園
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ギリシャ時代のコロッセオ。
メロスが日没までに戻って来なければ、
友人のセリヌンティウスはここで磔刑に処せられていたと妄想を巡らせてもあながち間違えではあるまい。古代ローマの円形闘技場 史跡・遺跡
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「ディオニソスの耳」と呼ばれる石切場の跡地。
走れメロスに出てくるディオニソス王にちなんでいる。ディオニュシオスの耳 史跡・遺跡
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ディオニソスの耳。入り口には光があるが中は真っ暗。小さなささやきでも大きく聞こえる。
政道批判を許さない、1984的、金正恩的、菅義偉的な政治スタイルへの反発がこのネーミングなのか。
後世の画家カラヴァッジョによる命名だと言われている。ディオニュシオスの耳 史跡・遺跡
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そういえばメロスの友人セリヌンティウスは石工。この遺跡自体が採石場跡だから、走れメロスの舞台にふさわしいかも。
ネアポリス考古学公園 広場・公園
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散歩道にもこんな変化があると楽しい。
ネアポリス考古学公園 広場・公園
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採掘し残った石灰岩の塔。
ネアポリス考古学公園 広場・公園
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円形闘技場はローマ時代に作られた施設。
現在改装中。ギリシャ劇場 劇場・ホール・ショー
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アーモイタリアのサイトで紹介されていたシラクサ駅近くのジェラテリア・ビアンカ。
イタリア風かき氷のグラニータがおいしいということでやってきたが、
残念ながら本日休業。バスターミナル(ウンベルト通り) バス系
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堀割を渡ればオルティージャ島。
ウンベルティーノ橋 建造物
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ドゥオーモ広場にあるサンタルチア教会。
サンタ ルチア アッラ バディア教会 寺院・教会
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教会の前にシチリア名物カンノーロの店。
グラニータを空振りした後だったので、カンノーロで埋め合わせ。サンタ ルチア アッラ バディア教会 寺院・教会
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ソフトクリームで使うようなコーンにピスタチオクリームとリコッタチーズを入れてアーモンドでトッピング。
サンタ ルチア アッラ バディア教会 寺院・教会
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いくら何でもここ数日食べ過ぎている。
血糖値が心配だ。
今日は夕食は抜こう。オルティージャ島 散歩・街歩き
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ホテルの部屋で持参したウィスキーでハイボールを飲んでおしまい。
オルティージャ島 散歩・街歩き
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居心地の良いホテルだった。
朝食をとって、朝一番でチェックアウト。ロイヤル Maniace ホテル ホテル
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タクシーでバスターミナルに送ってもらい、9時発のパレルモ行きを待つ。
シラクーサ駅 駅
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