歩いて歩いて歩きまくる！！３度目のイタリア周遊②・・・ヴェネツィア編（ヴェネツィア本島・左半分徒歩周遊）

2019/04/09 - 2019/04/12

ヴェネチアを贅沢に歩き倒しました！！前回訪問したときは日帰りで、充分に路地を散策できなかった鬱憤を晴らしに再訪したというわけです。


ヴェネツィア徒歩周遊、左半分編です。
左半分部分は　大学やアート施設が多く、明るく解放的な雰囲気です。




１０年ぶり３度目のイタリア行きを決めたのは、１回目のツアー旅行、２回目の親類訪問旅行で果たせなかった、街歩きを堪能するためでした。
主な観光は過去にもう済ませてあるので、気ままに心の向くまま、歩きまくりました。


日程
４月８日（月）ミラノ着
　　　　　プラダ財団、スターバックス・リザーブ

４月９日（火）ヴェニスへ（イタロ鉄道）

10日（水）ヴェニス左半分　徒歩周遊、
　　　　カ・レッツォーニコ
　　　　プンタ・デッラ・ドッガーナ
　　　　ペギー・グッゲンハイム・コレクション
１１日（木）ヴェニス　右半分　徒歩周遊
　　　　カ・ドーロ　　　　　　
　　　　クェリーニ・スタンパリア財団
　　　　オリヴェッティ・ショールーム


１２日（金）トルチェロ、ブラーノ、ムラーノ、ヴェネツィア三島周遊（水上バス）

１３日（土）レンタカーにてドライブ
　　　　　　ヴィチェンザ、　ボローニャ、　ピエンツァ泊

１４日（日）オルチャ峡谷をドライブ
　　　　　　モンタルチーノ、　サン・ジミニャーノ、フィレンツェ泊

１５日（月）フィレンツェ観光


１６日（火）ローマへ移動（イタロ鉄道）


１７日（水）ボルゲーゼ美術館


１８日（木）ローマ南周遊（徒歩）


１９日（金）ローマ北周遊（徒歩）


２０日（土）ローマ　E．U．R　地区

エリア ベネチア(イタリア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

ミラノ中央駅よりイタロ鉄道１時間４０分でヴェネツィア入り。

サンタルチア駅を出ると、この絶景。
めっちゃテンションあがります!!

San Simeone Piccolo

駅を出て右へ進むと、バスターミナルやレンタカー事務所などがあります。

この橋はスペイン人建築家、サンチアゴ・カラトラヴァのもの。

どこかエイリアン的な、なまめかしい建築が　カラトラヴァ建築の魅力のような気がします。

実は、過去に老人がここで足を滑らし、大怪我をしたという悪名高き橋でもあります。
足元にご注意を。

魚の骨のような、あばら骨のような・・・そんなデティールがカラトラヴァの特徴ですが、この美しさが一番満喫できるのが　水上バスで下を通過したときでした。

さて、用事を済ませホテルへ。

滞在したホテルは　ユダヤ人地区にありました。
そこにはヴェネツィア住民の生活も垣間見える、なんとも楽しい地区でした。

橋を渡った向こうにはささやかな八百屋も。

が、並んでいるのは見たこともないお洒落なイタリア野菜!

といっても、ここでは普通のありきたりの野菜なのでしょうが。

ホテルから橋を渡った向こうには　本格焙煎カフェが。
ホテルには朝ごはんがついていないので、毎朝通いました。

イタリアの朝食は　クロワッサンをふわっとずっと軽く、軟らかくしたコルネットというパンとコーヒーが定番です。

イタリア風に　ミルク大目のカフェとコルネットを朝食に。

さて、散策に行きますか。

遅めの昼食は　メイン通りにあるTRATTORIA　DA MIMOへ。
味は・・・まずくもなくおいしくもなく・・・。
やはり　一日中開いてるメイン通りのお店はそこそこの味なのかもしれないです。

これはヴェネツィア料理だといういわしの煮たもの。
たまねぎにかくれて見えませんが。

イカ墨パスタ。
ヴェネツィアの郷土料理です。
ペスト蔓延のとき、イカ墨がペストを治すと　積極的に食べられていたそうです。
イタリア滞在中の４日間、何と毎日食べました。

メイン通りは土産屋などが並びつまらない。
裏道に入ってみました。

建物の形がいかにもヴェネツィア。
しびれます。

運河へでました。

運河沿いには瀟洒な建物が並びます。
かつて運河沿いに建物を建てることができたのは　商売で巨額の富を手にしたものだけでした。

この窓はヴェネツィアならでは。

お面を売っている店。

みんなお土産に買っていくのかな。

ちょうどイースター時期で卵形のチョコレートが売られていました。
ブラジルと同じ習慣だ。

さて、ヴェネツィアの左半分の部分を散策していこうと思います。

ヴェネツィア左半分は大学や美術館など芸術地区になっています。

最初の目的地、ヴェネツィアIUAV大学のファザード。

ヴェネツィア出身の建築家、カルロ・スカルパ氏が手がけたファザード。
石のテクスチャーや異素材のコントラスト、光と影を使った丁寧な仕事が美しいです。

車の通れない道が続きます。

今は使われていない井戸にふたがしてあります。

Basilica dei Frari

外観は地味ですが、中は美しい教会。
団体旅行の学生たちが多く入っていたので大切な教会なのでしょう。

小さな運河を渡ったり、路地を歩いたり。本当に楽しいヴェネチア散策。

ひっそりと佇むブティック。

大運河沿いの建物はかなり大きい。

イタリア・ルネサンスの最盛期に元首（ドーッジェ）をつとめたフランチェスコ・フォスカリの家であった建物は現在大学として使用されている。（在任:1423年-1457年）。

大学の前と言うお土地柄か、素敵な装飾の紙を売っているお店が。

ここはコピー屋らしい。学生が出入りしていた。

卒論などの装丁もできるらしい。　

大学前の本屋さん。

カルチャー地区らしい雰囲気をかもし出している。

アトリエやデザインの素敵なものを売っている小さなお店がちらほら。

カーニバルマスクのお店。

カ・レッツォーニコへ。
大運河に面する大邸宅の中でも１，２を争う美しさを持つ宮殿。
当時のヴェネツィアの富豪の生活を知りたく、訪れた。

ギャラリア カ レッツォーニコ 博物館・美術館・ギャラリー

カ・レッツォーニコの最上階から望む大運河の眺望。

ヴェネツィア派の絵画。

確かカナレットだと思います。

ヴェネツィア派のこういう運河の風景画がすごく好きで、ヴェネチア絵画もすごく楽しみにしてきたのですが、風景画はもちろん大好きですが、ぼやっと輪郭があいまいでパンチの効いていない人物画がいまいち自分の好みに合いませんでした。

それも新たな発見。

これもカ・レッツォーニコの最上階からの景色。

カ・レッツォーニコのホール部分から運河に出るとびら。

カ・レッツォーニコの床。
いろいろな色の石をきれいに組み合わせています。

運河側の入り口が正面入り口なので、運河側のファザードはとても美しいのですが、裏入り口はすごく粗野でそっけないのがおもしろい。

カ・レッツォーニコの横の小さな運河をわたり、

Osteria Ai 4 Feri
Calle Lunga S. Barnaba, 2754/A, 30123 Venezia VE, Italy


そろそろお昼。
ここのイカ墨パスタは絶品でした!
毎日いろんなところでイカ墨パスタを食べた私のおすすめです。
二人前から作ってくれます。

これは絶品でした!!

大運河沿いを南下していくと、アカデミア美術館及び、アカデミア橋が。

とても華やかな写真が取れます。

ここら辺は美術館地区なので素敵なお店ばかりです。

鉱業で巨大の富を手にしたソロモン・グッゲンハイム氏の姪のペギー・グッゲンハイム美術館。
富豪の美術コレクターでした。

美術コレクターのお宅を訪問するのがとても好きです。

ペギー グッゲンハイム コレクション 博物館・美術館・ギャラリー

２０世紀前半の秀逸美術コレクションが楽しめます。
ピカソ、マグリット、ポラック、シャガール、カジンスキー・・・。

ペギーは一時期マックス・アーネストと結婚していました。

素敵な彫刻が並びます。

彫刻の多い中庭から　美術館へ入ります。
ペギー・グッゲンハイムが３０年住んでいたうちだそうです。

いきなりピカソ。

マグリット

運河側からの入り口

L'angelo della Citta, 1948 by Marino Marini.

ヴェネツィアのかもめは大きい!

見学が終わると、また先を急ぎます。

ヴェネツィア中心地から離れると、現地の生活が見えて楽しいです。

ヴェネツィア、ドルゾドウロ地区の先端に来ました。

Ex Chiesa di San Gregorio

Basilica di Santa Maria della Salute

Basilica di Santa Maria della Salute

ドルゾドウロ地区の先端部にある巨大な教会。

サンタ マリア デッラ サルーテ教会 寺院・教会

運河の向こうの本島がすぐ眼の先に見えます。

Basilica di Santa Maria della Salute

Basilica di Santa Maria della Salute

Basilica di Santa Maria della Salute

Punta della Dogana

世界初の税関。
日本が誇る巨匠、安藤忠雄氏が改築して、美術館になりました。

本来の倉庫の枠組みと、現代建築の繊細さ、軽さ、との組み合わせが秀逸。

安藤氏の専売特許のクリーン、ピュアさ、限りない軽さがうまく　もともとの建築に映えています。

ヴェネチア美術を見に行ったはずなのに、現代美術を見てほっとしている私がいる。

やはり自分は現代人なのだなと思う瞬間。

素材と色と光とフォルムの見事な調和。

なんと　展示物と建築が合うのだろうか。

この展示も、この窓と光があるからこそ。

最高の額縁。

プンタ・デラ・ドッガーナ入場料は１８ユーロとかなりお値段が張りましたが、行ってよかった。
ホテルや食事はケチりましたが、美術館はけちらない・・・が私の旅行のモットー。

サルーテ島の先端。

来た道を引き返し、サンマルコ広場を目指します。

やっぱり一日いちどは訪れたい。

サンマルコ寺院。

柱のとてつもない数が過去の栄華を物語っています。

ぱっとしないサンマルコ広場。

過去と現代のデカダンスの形が変わったということをひしひしと感じました。

かつては栄華を極め、裕福な人々の社交場であったサンマルコ広場のカフェ。

クラシック音楽を奏でているタキシードのミュージシャン。白いスーツに身を包んだ給仕たち。

テラス席に座っているのは　中国人、韓国人、及びアラブ系の人たち。
お金を持っているのはアジアの人たち。

白人が世界を牛耳っていた時代は変わった。

４月上旬のサンマルコ広場。

カフェ・フローリアンの向かいの回廊には　1775年創業のカッフェ・クアードリ (Caffè Quadri) がある。

ここでも音楽を奏でているが、不思議とお互いのカフェにまで音は届かない。

ここもまた閑古鳥。

美しいサンマルコ寺院。

サン マルコ寺院 寺院・教会

となりに位置するドゥッカーレ。
破格の規模のサロンや絵画の記憶が残っている。
時間さえ許せば　もう一度訪れたかった。

ドゥカーレ宮殿 城・宮殿

ドゥカーレ宮殿 城・宮殿

サンマルコ広場前につけられている大量のゴンドラ。

対岸にはChurch of San Giorgio Maggioreが見える。

次回の訪問には訪れたい。

サンマルコ広場

ドゥカーレの牢獄に入れられた人たちが唯一外界に触れられる渡り廊下。

ため息橋 建造物

とにかく　はとの数がすごく、はとを得付けしてお金を稼いでいるあやしい移民たちがいて、はとはにげない。

その日の晩御飯もイカ墨スパ。
他の地域に行ったら食べられなくなるから、いやというほど食べておこうという魂胆。

Trattoria Bar Pontini

このレストランは通りがかったとき、すごい行列で、のぞいてみたら魚介たっぷりのパスタが破格だったり、ティラミスもすごいボリュームで３人前ぐらいで８ユーロだったりとお得感が受けていた。