2018/12/01 - 2018/12/10
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タヌキを連れた布袋(ほてい)さん
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「コンポン・トムの州都から北へ30キロメートル,セン川の西岸標高20メートル余りの後背地に,プレ・アンコール期(7世紀初頭~9世紀)に建造されたレンガ造の大遺跡群がある。シェムリアップの南東,直線距離は140キロメートル,道のりは180キロメートルで,コンポン・トム州に位置する。大きくは北,中央,南三つのグループに分類され,建物数は周辺のマウンドを含めて200にもなる。時代的にはアンコール期建築の始原と考えられ,マグサやレンガ壁に見られる彫刻美術は独特で非常に力強い。」
「1994年から文化省が遺跡周辺の村人を雇用し,基本的な維持活動を始めた。その結果,木々に隠れて観察さえ難しい状況であった遺跡が,徐々に姿を現した。当時の写真を見ると,トラックや四輪駆動車が泥沼の中を倒れそうになりながら走っていく様子がうかがえる。しかも重武装した大勢の兵士を護衛に伴っての作業であった。1997年12月には上智大学の考古班が遺跡を調査し多数の盗掘穴の存在を報告している。文化省は過去のフランス人の調査に独自に調査した実測図を加え,三分冊の資料として公刊した。1998年からは文化省と日本の大学が共同で保存プロジェクトを推進している。特に北グループを中心に危険箇所のサポートや破損部材の補修,発掘調査などを行っている。」
「2006年,遺跡から失われた彫刻のレプリカ(コンクリート製)を北グループの幾つかの建物内に設置し始めたのも試みとして興味深い。もともと遺跡には多くの彫像があったが,盗難に遭ったり,盗難から護る目的で遺跡から運び出された経緯がある。
2006年8月13日夜S2レンガ造建物が大雨により大崩壊した。内部の貴重な砂岩台座が惜しくも破壊されてしまった。レンガの各部材は小さく,緊結力が弱く,崩落すると形を留めずバラバラになることを見せつけられた。レンガ遺構に限らないが,遺跡保護の最大の決め手はこれ以上崩さない「現状維持」であることを改めて認識させられた。大規模に崩れたレンガ遺構の修復は難しい。S2の砂岩台座はその後文化省により修復されている。」
「今後の観光開発に関し,ソキメックスが遺跡近辺にホテルを計画したと聞くが,未だ建設されていない。遺跡は点ではなく面として保護することが望ましい。アンコール遺跡でのアプサラ機構の経験を基に,次のステップとしてカンボジア政府が自ら主体的に遺跡保護を行うことを願いたい。」
三輪悟「密林の遺跡を踏査する」(石澤良昭/三輪悟著『カンボジア 密林の五大遺跡』(連合出版)収録)より
コンポントム逍遥その2:中田厚仁さん殉難の地とソンボープレイクック
https://4travel.jp/travelogue/11483427
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 2.0
- ショッピング
- 2.0
- 交通
- 2.5
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ベトジェットエア
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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シェムリアプの宿で,コンポントムへ行くバスの切符を買う。
ブティックドミトリー 高知家 ホテル
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コンポントム行きといっても,プノンペン行きのバスに乗って途中下車をしなければならない。
この区間のバスは,途中で降りる場合でも,しっかりプノンペンまでの運賃を取られることになっている(7USD)。 -
宿でピックアップしてもらい(バス運賃に込み),国道6号線の東のほうにあるバス会社のオフィスへ。そこからバスは出発する。
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バスは韓国製で結構ボロい。
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出発時は少し空席があったが,すぐに満席になった。
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シェムリアプを10時に出て,12時半頃,とある食堂で食事休憩。
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豚足煮込みと米飯。ちっとも美味しくなかったのに,一人2USDも取られた。途中休憩のドライブインではままあることだ。
13時頃再び出発して,30分くらいでコンポントムの街に到着した。 -
コンポントムの街の中心はアルンラスホテル。
長距離バスの乗降はこのホテルの付近で行われる。また,コンポントムの街で旅行者がまともな食事をしようと思えば,アルンラスホテル(又は同ゲストハウス)の食堂に来ることになる可能性が高い。 -
今日の宿は,アルンラスHから徒歩10分くらいのところにある「Vimean Sovann Guest House(ヴィメアン ソヴァンGH)」。
冷蔵庫,温シャワー,バルコニー付きでツイン一泊8ドル台(ACは使用不可)。まれに見るコスパの良さで,うれしくなる。 -
コンポントムの中心部は,田舎町なりに建設ラッシュの様相を呈していた。
写真のランドマークの塔は,ベトナムとの友好記念で建てられたもののようだ。
付近には,他にもインドネシアや日本との友好記念の碑がある(日本のはすでに荒れていたが)。
サロット・サル(ポル・ポト)の出身地で,かつてクメール・ルージュの本拠地のひとつだった州は,今では広く友好外交を進めているようだ。 -
アルンラスHの西側は大きな市場になっている。
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福々しいタマリンド。
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真っ白な豆腐,青ニラに花ニラ。背後の大きな盥にはもやし。
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蒸して干した魚だと思うが,タイのプラトゥーのようには首が折られていない。
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ナーンクワックがカンボジアでも活躍中。
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市場の北側の公園にはナーントラニー(プラ・メートラニー)がいた。
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市場の東,道路向かいには英語表記のあるカフェがあって,
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きれいな店内で,
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タイにいるのとそう変わらぬものを飲むことができる。冷紅茶1.5USD,冷珈琲1.8~2.4USD。ローカルスタイルの珈琲は,もちろんない。
ソンボープレイクック遺跡目当てにコンポントムを訪れる外国人旅行者が増えてくることを当てこんでいるのだろう。 -
明日は,「アツ小学校・中学校」を訪れてみたい。
アルンラスH周辺でトゥクトゥクを探す。そしてニイさんという運転手と交渉が成立した。
当初ニイさんには「アツ・スクール」が通じず,別の運転手を探すことになったのだが,後から追ってきて「アツ・スクールのことだったのか。よく知っている」と言う。
ニイさんが話すのを聞いていると,カタカナ読みの「アツ」とクメール語の「アツ」の音にはかなりの差があるようだ。
学校を訪れたあとサンボープレイクック遺跡にも立ち寄る行程で,二人往復15USD。異存はない。
コンポントム逍遥その2:中田厚仁さん殉難の地とソンボープレイクック
https://4travel.jp/travelogue/11483427
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