2021/02/13 - 2021/02/14
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RAINDANCEさん
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神奈川県南西部、足柄下郡湯河原町の湯河原温泉を訪れました。万葉集にも詠まれているほど歴史があり、明治以降には多くの文豪たちが訪れていたほど良質な温泉で知られています。初春に花を咲かせる湯河原梅林も有名です。
★2018年5月の訪問
・泉質にこだわる自家源泉の湯宿に泊まり、歴史と風情ある湯河原の町を散策。
★2021年2月の訪問
・湯河原で最も古い温泉街の老舗旅館に泊まり、梅が咲き始めた幕山公園の湯河原梅林へ。
[いただいた郷土料理/ご当地グルメ]
◎湯河原みかん
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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★2018年5月の訪問
首都圏から湯河原方面へはもちろんこのルート。東名高速道から小田原厚木道路(小田厚=おだあつ)へ。 -
平塚PAで休憩。
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このPAは美味しいパンと…
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「ばくだんおにぎり」があるのでお気に入りです。
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小田厚から真鶴道路へ。天気が良い中、海岸線を流すのは気持ちいい~!
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湯河原町の吉浜海水浴場には、たくさんのサーファーたち。
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湯河原に着いて最初に向かったのが「城願寺」。
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寺に根を張る、国の天然記念物「ビャクシン」、樹齢900年とも。庭園の植え込みによく植えられる常緑針葉樹ですが、樹齢を重ねれば大木になります。
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800年以上前、この地の豪族だった土肥次郎實平が持仏堂を置いたのが城願寺の始まりとのこと。
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鎌倉時代後期には西相模地方では指折りの禅刹だったらしい。それ故、「源頼朝の腰掛け石」なるものも。
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日本で初めて日本地図を作った伊能忠敬も立ち寄った様です。
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土肥一族の墓所。
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次に訪れたのは「五所神社」、天智天皇の御代加賀の国の住人だった二見加賀之助重行らが湯河原を開拓したころにまで遡るという由緒ある神社だそうです。
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源頼朝の伊豆挙兵の際、土肥次郎實平が主君の戦勝を祈願し、腰につけていた刀を納めたという逸話が残るのだとか。
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「拝殿」。
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「御神木の楠」、樹齢約850年の町の天然記念物。
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神社の向かいには「明神の楠」、こちらは樹齢約800年とのこと。
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湯河原温泉の傍らを流れる千歳川。
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夏みかんの無人販売。
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千歳川沿いにある「福泉寺」に来ました。
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曹洞宗の寺です。
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ここには、肩から上だけの珍しい陶製の釈迦像があります。元は、名古屋城主徳川光友公が亡き母を弔うため安置していたとされるもので、戦後にこの福泉寺に奉納されたとのこと。
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湯河原温泉街。
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この日の宿はここ、「源泉宿 ゆっくり」。
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全8室のこじんまりした素泊まり温泉宿です。
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玄関にも居ましたが、たくさんの信楽狸がお出迎え。なぜタヌキ?…は後ほど。
やはり信楽狸の定番は、一番左の大きな「酒買い小僧型」でしょうか。 -
客室は広縁付き。
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金庫もあります。
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冷蔵庫も完備。バス無し、トイレは共同です。
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ラウンジ。というより休憩処かな。
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卓球台。
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自販機もあり。
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そして、楽しみにしていた温泉へ。
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自家源泉から汲み上げたばかりの純粋な湯のみをを無循環・無加水・無加熱で浴槽へかけ流し、かつ毎日2回入れ替えするという泉質へのこだわり。
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そのこだわり故、日帰り入浴には対応していません。加水も絶対に禁止です。いやいや、いいお湯でした。
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温泉の後は、ディナーをとるために外へ。宿と道を挟んで流れる千歳川。
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宿の向かいにあるイタリアンレストラン「チャーリーズ(Charly’s )」にて。
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念のため予約しておきました。店内は落ち着いた雰囲気です。
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ワインは、イタリアのザブ(Zabu)で。シチリア産の赤ブドウ、ネーロ・ダーヴォラを使った、甘いタンニンを感じるしっかりとしたボディ。
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付き出し。
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オーダーしたのは、スティックサラダ。
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ミックスピザ。
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シーフードのガーリックソテー。
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ラムチョップ。
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ペペロンチーノ。
…てことで、湯河原でイタリアンを楽しめました。 -
翌朝…
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基本は素泊まりの宿ですが、チェックイン時に朝食を頼んでおくことができます。ご覧のような、特大アジの干物定食(1,080円)。
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チェックアウト後、温泉街の近辺を散策。こちらは「万葉公園」。
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湯河原に狸のオブジェが多いのは、”狸が発見した”という開湯伝説によるものです。
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「郷土資料展示室 万葉館」へ。
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土肥氏武将の鎧。
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湯河原を訪れた文豪たち。
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この公園は千歳川沿いの緑地公園で、“日本の歴史公園100選”に認定されています。
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このような滝を見ながら…
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…川のせせらぎを聞きながら散策が出来ます。
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つづいては「光風荘」へ。昭和11年(1936年)に「2.26事件」の現場のひとつとなりました。
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老舗旅館伊藤屋の元別館だったこの光風荘には、当時の遺品や写真・新聞等の関係資料が展示されていました。(内部は撮影禁止)
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2.26事件の史跡であることを示す碑。
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タヌキによる発見説を含めさまざまな開湯伝説を持つ湯河原温泉は、万葉集にも詠まれているほど歴史があります。また、明治以降には秘境感がある良質の湯を求めて国木田独歩をはじめとした文豪たちが訪れ、作品を執筆したそうです。
2011年に、いったん掲げた「さがみの小京都」のキャッチフレーズを返上し独自の発展を目指してきた湯河原、この良い湯と歴史を守り続けて欲しいものです。 -
★2021年2月の訪問
近場の温泉に温まりに行こうということで湯河原へ。ちょうど梅林の梅が咲くころでもあり。 -
湯河原駅、駅前の広場整備に隈研吾設計事務所の設計による建物が建ちました。
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湯河原温泉街に到着、千歳川に架かる藤木橋からの風景。
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藤木橋から”湯元通り”に入ります。
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その突き当りにあるのがこちら「源泉 上野屋」、この日の宿です。
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創業三百余年、湯河原で最も古い歴史を持つという宿です。
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大正から昭和初期に建てられたという、全館木造の建築。
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平成22年(2010年)に、国の有形文化財に登録されました。
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レトロムードを漂わせながらもモダンなロビーラウンジ。
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客室も...純和風で、いいですねぇ。
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それでいて、古臭さは感じさせません。テレビや金庫などの備品も充分。
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お着き菓子は温泉まんじゅう。
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客室から見える温泉櫓。
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向こうの階上に見えるのは、展望足湯。
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まずはその足湯へ向かいます。趣ある木造の内部。
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こちらがその足湯「仄幸(そくさい)の湯」。昭和初期の客室を、総檜の休憩所に改装したそうです。
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ここからは、夏目漱石も眺めたであろう山々の風景。
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そして、貸切露天風呂の「洗心の湯」へ。
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半露天ですね。
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新鮮なお湯がこんこんと。
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源泉100%かけ流しです。
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大浴場も紹介。
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「六瓢(むびょう)の湯」。
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御影石の内風呂です。
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こちらも源泉100%で塩素消毒無し。
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ついでにこちらの家族風呂も紹介。
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半露天です。
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裏山が見えます。...というように、建物のイメージとは真逆のリノベートされた色んな風呂が楽しめます。
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客室がある階の廊下。階段の上に、露天風呂”入浴中”のランプがあり、これを見れば風呂まで行かなくても空いているかどうかわかります。
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温泉の後は夕食。
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温泉にたっぷり浸かりましたので、まずは良く冷えたビール。
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食前酒は梅酒だったかな...
先付は、タラの芽の天ぷら、キノコと白子の白和え、サザエと大豆の煮物。 -
刺身はマグロ、イシダイ、シマアジ。
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日本酒に切り替えましょう。お馴染みの”八海山”。
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金目鯛の煮付け。
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洋風の角煮とあん肝。
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筍と蕪と鱈子の煮物。
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台の物は海鮮鍋。
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山菜そば。
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福井のお酒、”九頭龍”に切り替え。
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粕汁。
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デザート。
金目鯛は味付けがかなりマイルド過ぎ、角煮&あん肝は洋風の変わり種、締めに粕汁というのもすっきり締まらず、私たちにはちょっとしっくりこない夕食でした。 -
とはいっても不満というレベルではなく、建物の雰囲気や温泉の良さでおすすめできる旅館です。
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翌朝...
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「洗心の湯」で朝風呂。
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朝食は、鯵のなめろうにカニ鍋と、こちらは大満足でした。
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熱々のカニ鍋は嬉しい。
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チェックアウト後、宿の周辺を散策です。まずは、湯河原でも最も古い温泉街である湯元通り。
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こちらも古そうな宿ですね。営業してるんでしょうか。
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共同浴場の「まゝねの湯」。
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地元の人に愛される熱めのお湯らしい。温泉は上野屋で存分に浸かりましたのでここは外観のみ。
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「トラットリア・ラ・ピーニャ」、シチリアレシピのイタリア料理のお店です。この後、2021年5月に湯河原を訪問した際にディナーでこの店を利用した際の内容を紹介しておきます。
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湯河原最古の温泉街に溶け込む漆喰の古民家風の内外装は、ただならぬ雰囲気を感じます。(変な表現しちゃいましたが、堅苦しくなくカジュアルですよ。イタリアンですから。)
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シチリア風ということでどんな料理が出てくるのか楽しみです。コースは肉料理のコースと魚料理のコースをオーダー。ワインはシチリアワインのドン・カルロ(赤)で。
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まず出てきたのは、ポークのゼリー寄せ&オリーブ。
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続いて、パンとグリッシーニ、オリーブオイルとともに。
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イカのオーブン焼き。
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旬のイサキのカルパッチョ、わさび菜添え。
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地元で採れたルッコラのサラダと山羊のクリームチーズ。
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筍とプロシュートのタリアテッレ。
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白ワインに切り替え。ハウスワインを頼みました。
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魚料理コースは真鶴のブリ。
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肉料理コースは牛肉のタリアータ。
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クリームブリュレ。
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カフェ。
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南イタリアには1週間ほど滞在したことがありますが、シチリアには行きませんでした。ので、シチリア風の本格度はわかりませんが、そこら辺のイタリアンとは一線を画す本格度を感じることが出来ました。
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湯河原のこんな路地に、このような店があったとはちょっと驚きです。湯河原来訪時のディナー候補店が増えました。ちなみに、前編で紹介した「チャーリーズ」もフレンドリーなイタリアンでいいですよ。
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メイン通り、県道75号沿いには江戸後期の老舗「富士屋旅館」のうなぎ屋「瓢六亭」の看板。
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その向かいには創業百二十余年の旅館「藤田屋」、いつか訪れてみたい宿。
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梅が咲いていました。
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で、この時期に湯河原に来た目的は「幕山公園」の「湯河原梅林」。いくつかある駐車場のうちの一つ。
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幕山公園は昭和55年(1980年)に造成された公園で、その北の山麓に平成8年(1996年)に造られたのが湯河原梅林です。
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2月上旬から3月上旬は「梅の宴」の時期。約4000本の紅白の梅が咲き誇ります。
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2月中旬だと5~7分咲きといったところでしょうか。
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公園の多目的広場には、多くの屋台というか出店がありました。湯河原の町にある店が出している様です。
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その一つ、「湯河原みかん」の店。
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「湘南ゴールド」を買って帰りました。
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ちなみに、湯河原は町を走っていると、このような”みかんの直売(無人)”があちこちにあります。
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どこも安いですよ。(味はわかりませんが...)
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湯河原温泉...今回もいいお湯が満喫できました。最古の湯元の文化財級旅館にも泊まれましたし。湯河原と言えば首都圏から近く、思い立ったらいつでも行けそうな温泉地なのですが、梅の花の季節に訪れることにしてみても良さそうです。
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