2019/03/02 - 2019/03/02
1096位(同エリア4067件中)
ハンクさん
広島滞在中の週末、長崎市にある世界遺産2ヶ所を訪れた。1つは「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」に含まれる大浦天主堂、もう1つは「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」に含まれる「軍艦島」として知られる端島である。いずれも複数のスポットが登録されているので全てを訪れるわけにはいかない。天主堂は長崎駅から路面電車で約15分、軍艦島へ渡る船は3種類ほどあるが、小生が予約を入れた船の乗り場は天主堂から徒歩10分のところにある。
前者は、2世紀以上にわたるキリスト教禁教政策の下でひそかに信仰を伝えた人々の歴史を伝える一連の遺産である。その中で「大浦天主堂」は最大規模の教会で、日本の開国により来日した宣教師と潜伏キリシタンは、2世紀ぶりにここで再会したわけである。天主堂は1864年に建設され、3つの塔のあるゴシック風の外観で国宝にも指定されている。白壁の美しい、堂々たる外観を持つ。正面上部には「天主堂」の文字が記されているのが、欧米の教会を見慣れた目には少々違和感を感ずる。内部は3廊式の構造で、天主堂は16世紀に長崎で殉教し1862年に列聖された日本二十六聖人にささげられ、彼らの殉教地である西坂の方角に向けて建てられているという。
軍艦島(端島)は一転して、「美しくない」世界遺産の典型である。率直に言うと、廃墟であり、瓦礫の山であり、当時の過酷な生活を伝える遺物である。ここは明治時代から昭和時代にかけて、海底炭鉱によって栄え、人口密度は東京以上だったという。しかし1974年の閉山にともなって島民が島を離れてからは、無人島となり、明治期に作られた岸壁と海底坑道のみが、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の一部として、世界遺産に指定されている。
通常世界遺産に登録されると保護の義務が課されるが、近代に建築された建築物などは世界遺産を保護する「バッファーゾーン」に指定されているため、保護の義務が課されず崩壊するままとなっている。事実度重なる台風の襲来により、コンクリートの建造物が、維持管理されていないと自然の威力でここまで破壊されるものかと唖然とさせられる。近代文明の「脆さ」を思い知らされる、という意味で貴重な遺産であると言える。この島で生まれ育ったというガイドが案内してくれて、当時の過酷な生活を垣間見ることができた。この島を去った人々が再度ここで集まろう、と呼びかけたところ、ほとんどの人がここに戻りたくないと言った、という。ここでの生活がいかなものであったか、をこのコメントが象徴していると思う。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 新幹線 JR特急 徒歩
-
博多から特急かもめ
-
長崎は路面電車が走る
-
大浦天主堂の駅近く
-
大浦天主堂のファサード
-
ローマ教皇 ヨハネ・パウロ2世の胸像
-
聖人の像
-
大浦天主堂の入り口のレリーフ
-
大浦天主堂の近景
-
マリア像
-
天主堂の内部
-
天主堂の内部
-
グラバー邸の入り口
-
グラバー邸の内部
-
蝶々夫人について
-
軍艦島に渡る船の乗り場
-
船の内部
-
軍艦島の遠景
-
廃墟となった軍艦島
-
廃墟となった軍艦島
-
廃墟となった軍艦島
-
廃墟となった軍艦島
-
廃墟となった軍艦島
-
廃墟となった軍艦島
-
廃墟となった軍艦島
-
廃墟となった軍艦島
-
廃墟となった軍艦島
-
廃墟となった軍艦島の航空写真
-
廃墟となった軍艦島の航空写真
-
これも産業遺産
-
帰りの博多行き特急かもめ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
長崎市(長崎) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
30