2019/02/15 - 2019/02/21
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Pontakaiさん
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アンコール遺跡群(3)では2月17日まる一日を使って巡ったバンテアイ・クディ、プレ・ループ、タ・ソム、ニャック・ポアン、プレア・カーンそしてプノン・バケンなど、規模が小規模であったり、崩壊が激しかったり、といった理由でワットや、トムほどには人が訪れることの少ない遺跡群を紹介してみます。
歴史の流れを感じたり、ジャングルに閉ざされたまま眠っていた遺跡の雰囲気を味わいたいという人にはもってこいの遺跡群であるように思います。
表紙写真はプレア・カーン寺院内にあるちょっと見ギリシャ・エンタシス風の石円柱に支えられたその当時は経典図書資料館として使われていたと伝えられている建物です。他の遺跡では眼にしたことのない様式の建物でしたので風変りという事で表紙絵に使ってみました。。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- レンタカー 自転車 徒歩
- 航空会社
- エアアジア
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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17日、最初に訪れたのはバンテアイ・クディ寺院遺跡。ここは上智大学の学術研究調査チームが調査発掘プロジェクトを率いている遺跡です。
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遺跡の調査の様子が写真で展示されています。
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寺院正面からの写真です。この寺院はもともとは10世紀にヒンドゥー教寺院として建てられたそうですが、後に13世紀ジャヴァルマン7世が仏教寺院として改修したものだそうです。
参道からの正面には獅子神(シンハ)と大蛇神(ナーガ)が建っていますが、その姿は大分傷んでいます。 -
テヴァダーもたくさん彫られていますが、このように顔が削り取られたりしています。テヴァダーの様式については専門的な研究が多くあるかと思われますが、素人目にもここの女神たちの容姿(スタイル)は胸の下が大きくくびれていて胸胴部が短いことを感じます。
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イチオシ
経年の中での味を感じさせる薄く微笑むテヴァダー
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回廊を進むと中央部に立派な石仏像がありました。
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タイのアユタヤの仏像のスタイルと似ています。頭のてっぺんが円錐状になっています。(アユタヤのものはもっと頭部の円錐が高いものが多い)
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回廊の途切れたところからはこのような柱に彫られた天女(アプサラ)の姿がありました。天女はいつも舞っているのか躍動的な肢体が彫られています。
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動きのある彫り物が多いです。これも本来は建物上部にあった部分を保全のために地上におろしてあるようです。
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このように自然崩壊が進んでおり、かつての四面顔の面影がありません。
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回廊を通り抜けてみると境内の裏手の崩壊の様子がわかります。
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重量のある石積が崩れかかっているので補助支柱も既に崩れるのは時間の問題という様です。
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砂岩はもろいので野ざらしのままになると雨風に打たれ経年の中で劣化を起こし、ハチの巣状の無数の穴があいてしまっています。こうしてどんどん崩れて行くわけです。
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比較的保存状態の良いテヴァダーです。
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このように屋根天井部が落ちてしまっている部分が多い状況です。ジャングルの中で自然に崩壊して行く現状のさまと往年の最盛期の姿を想うと栄枯盛衰、無常を感じます。歴史遺物とはみなそのようなものとも……
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スラ・スラン(水浴場の意)と呼ばれている大きな池です。バンテアイ・クディとは道を挟んで少し歩いた反対側にあります。
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ジャヴァルマン7世や王妃がここで沐浴したそうです。テラスは階段状になっており、水面にまで降りられます。
このテラスの右側には祠堂が今世紀まであったそうですが、ポルポト時代に破壊撤去されてしまったそうです。 -
次に行ったのはプレ・ループと呼ばれるところ。死者を荼毘にふす場であったそうです。
三階段層のピラミッド型で第三階層に塔が五つ建っています。 -
入口から廊に入りまっすぐ登って行きます。
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プレ・ループという言葉は「変化する体」ということです。死体が荼毘に付され灰になる様からそうした名前が付けられたようです。
ただ荼毘に付した火葬場がどこなのか分かりませんでした。四角く囲われた場所(右斜め下の囲われた部分)かな?と思いましたが、確信はありません。 -
第二階層の四隅にはまるで生きているかのような象の姿が……
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獅子神の姿も 獅子というよりは狛犬?下半身は人間女性という感じです。
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プレ・ループ裏側からの景色です。
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次はタ・ソムです。少し離れたところにあり、道も悪く、途中で工事をしていました。赤土の埃がひどく参りました。
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着いた先にあったのは洞穴みたいな寺院の入り口の塔です。
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かなり崩壊が進んでいる感じです。基本的には四面顔の塔となっており、トムのバイヨンと同じ様式のようです。
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回廊をくぐるたびに眼にする崩壊した建物です。
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イチオシ
そんな中こんななまめかしい姿態のアプサラ(天女)に出会い……
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いくつかの塔を潜り抜けるとまた塔門が……四面顔様式が分かります。
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お馴染みの樹木(ガジュマロ)に覆われた入口です。
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台座の上の像は足首から上がありません。破壊か盗まれたのか?
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イチオシ
西塔側のテヴァダーは石質が違うのか赤みがかった砂岩の積まれた壁に彫られています。崩壊や破壊のダメージのないほぼ完全な姿の女神像です。
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石塀の端にも模様が彫られていますが三層の上位にある神々の姿は剥ぎ取られてしまっています。
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タ・ソムの後は病んだ人々の沐浴用に造られたという療養池ニャック・ポアンへ行きます。道が舗装路ではないので対向車があると赤い土埃が舞い込みます。
ジャングルの中の観光者用の一本道です。 -
車の入れない歩行者用の通路から湿地帯に掛けられた板橋を渡って行きます。
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乾季の今はこの程度ですが、雨季となるとかなり水かさが上がるのでは……
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慈悲深い名君と言われたジャヴァルマン7世が12世紀末に造った病んだ人々のための沐浴場です。インド、ガンガーの岸辺の段丘のような感じです。
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中央の祠堂の周りには大蛇神や馬か水牛の像もあったらしい。(復元修復作業中の様子)
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トムの北側に位置するプレア・カーン遺跡への参道です。左右にリンガを模した石柱が並んでいます。
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こちらは西門塔に位置する入口です。
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参道の両脇は大蛇神(ナーガ)と神々と阿修羅たちという例のパターンです。
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門塔をくぐってしばらく歩くと寺院の入り口が見えてきます。
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イチオシ
中央祠堂に向かう回廊です。何重もの入れ子構造のように見えます。
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ところどころから脇に位置する寺院の崩壊した建物が見えます。
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このようにきれいに残っている部分もありますし、
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このように仏像のあったところだけがきれいに削ぎ取られてしまっているところもあります。これは20世紀に入ってからのポルポト時代の狼藉行為らしいです。アンコール古跡の仏像の価値を知って略奪し売却、軍資金にしたのでしょうか?
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原因は分かりませんがこのような荒れた壁もありました。やはり壁の中の座像を思わす型の中にあったと思われる仏像が無くなっています。
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人為的な破壊だけでなく自然破壊もこのようにあります。まるで象の鼻のような榕樹(ガジュマル)の根です。
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中央祠堂にはリンガとストゥーパのようなつまり、ヒンズー教と仏教とのシンクレティシズム(混合宗教)が観られました。
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イチオシ
表紙絵と重なりますが、アンコール遺跡群では珍しい建物様式です。経蔵、つまり学窓たちの研究用図書や資料が置かれていた建物という事です。
建物の一階を支える石柱が円筒形でわずかに真ん中が膨らんでいるものなどギリシャ神殿の円柱を思わせるようなものです。しかし、建物は原型を殆ど留めていません。 -
イチオシ
このまるで巨大な蛸の足のような姿は不気味ですらあります。絡みつかれたら逃れることができない魔力を持っているような感じです。
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こちらは東門塔になるのでしょうか?(後からグーグルマップで確認できました)現在修復工事が行われています。
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プレヤ・カーンを囲むお濠です。
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こちら側にもマハーバーラタ神話に出て来るお馴染みの阿修羅像あるいは神々像が頭部をもぎ取られた姿で大蛇の綱を曳いています。
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さらに奥まで進んで行くとジャングルが開けその先には……
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広大な池?湖?が……ガイドブックを見ても東側には池はないので、もしかしたら場所を勘違いしているかな?と思ってグーグルマップで調べたところ、この池はニヤク・ポアンを四方から囲んでいる大池であることが分かりました。
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池(湖?)にはこんな蟻塚みたいなものがあったり、
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人(漁師さん?)が水の中を歩いていたりと妙な世界でした。
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プレア・カーンを後にした後、夕陽を見に、ということでプノン・バケンへ向かいます。
写真はトムの北大門塔です。左右に例の神々像と阿修羅像たちが迎えてくれます。 -
イチオシ
トムの境内の中央路を走り抜けて行くとバイヨンの全体がはっきりと掴めるポイントを通過して行きます。ちょうど裏側になるようです。
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そして南大門塔を潜り抜け、5分も走らないうちにプノン・バケン寺院に通じる山道口の駐車場に着きました。
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駐車場からはこんな道を歩いて登ります。大した高さもない山(丘)のはずですが、強い日差しの中では結構疲れました。10分ほど歩くと
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頂上部寺院の入り口に到着です。
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山頂部には日没まではまだ2時間以上あるにもかかわらず大勢の人々が集まっていました。
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空には白い月が浮かんでいるのが見えます。
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頂の上では約2時間ほどその場で同様に日没を待つ中国人女性3人組と台湾からの男子学生と時間つぶしの長~いおしゃべりをして時間つぶし。女性たちは米英人よりもきれいな、時制や仮定法など文法もしっかり踏まえた完璧な英語。語彙も豊富で内容も密度が濃くビックリ。こちらは相変わらず下手な英語で汗顔の至り。(後日もemailでやり取りしながら彼女たちの帰国日にランチを兼ねたフェアウエルパーティを行いました)と楽しい時間を過ごしているうちにいよいよサンセット。
大きな日輪が遠く一面に広がるジャングルの向こうに落ちて行きました。 -
皆さん見終わると下の駐車場で待っているトゥクトゥクや乗用車、バスなどに駆けるように降りて行きました。暗くなっての夜道はなにかとあるかもしれませんから……
ということで一日かけてのんびりマイペースでワット、トムの周辺部にある遺跡群を巡りました。
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