帰国日の前日にエルサレムよりテルアビブに入る。<br /><br />ヤフォを見てテルアビブの市街地を見て回ろうと思っていたけれど、ヤフォが思いのほか見どころが多く日が沈んでしまった。残すミッションとしては夜飯を食う事。食に人ほど関心がない僕にとっては少し困った問題。旅程を組むだけでいっぱいいっぱいでイスラエル料理なんて何も知らないし、最後の夜だしきちんとしたものが食べたい。<br />何を食べるか結論を出せないまま、とにかく宿のあるテルアビブ市街に向けて歩きながら考えることに。<br /><br />歩けど歩けど何を食べたらよいのかわからない。雨も降ってくるしゆっくり考える余裕もなくなってきた。もうしょうがないので単純にその時ラーメンが食べたかったのでラーメン屋を探すことにした。食に関心がないと言いましたが、ラーメンだけにおいては大阪の有名店・新店をほぼ制覇している自称強者。海外ではラーメンはなるべく自粛してましたが、今回はやむを得ずラーメン欲を開放し、テルアビブにあるラーメン屋をハシゴすることにした。

【イスラエル】夜のテルアビブ、結果的に日本食ラーメン屋をはしごする

13いいね！

2019/01/02 - 2019/01/02

36位(同エリア106件中)

エリア

テルアビブ(イスラエル)

旅行の満足度: 4.0

観光: 3.5

ホテル: 4.5

グルメ: 3.5

同行者: 一人旅

交通手段: 鉄道高速・路線バス徒歩

航空会社: キャセイパシフィック航空

旅行の手配内容: 個別手配

ヤフォの海岸から見たテルアビブの市街地の様子。
もう太陽が海に沈みそうだけどヤフォが綺麗すぎてウロウロしてしまう。

ここからあの市街地に向けて何を食べようか考えながら歩くことに。
先ほどの海岸からテルアビブ中心部へ続くシャバズィ通り（shabazi street）を北上。
通り沿いにはアトリエ等の店が並でいて人通りもそこそこ。路地を少し入ると一気に人気がなくなり静かな住宅街が広がっています。
入りやすくかつ食べたいレストランがない。。
シャバズィ通りから外れて路地に入ってみると住宅街が広がっています。
テルアビブの世界遺産「白い都市」はこの辺りも含まれているのでしょうか。白い住宅街と夜の碧い空のコントラストがとても綺麗でした。
地図を見る

シャバズィ通り沿いを歩くとシャロームタワーにたどり着きます。
イスラエルにできた初めての超高層ビルで、かつてのランドマーク的存在。今となっては近代的なビルが乱立するテルアビブですが、これができた1963年当時としては衝撃的だったのでしょう。
中に入ってみたかったけど、飯を食い損ねそうなので前をスルー。
繁華街に入ったので、ここらでラーメンを食べることに腹をくくる。

シャロームタワー現代・近代建築

 当時のランドマーク的存在 by 立駐ヒルクライマーさん
シャロームタワーから１ブロック東に行ったところにあるラーメン店に行くことにする。
店の入り口には竹のような和の装いと、極めつけは「らーめん」と書かれた提灯。
お店の名は「MEN TENTEN」。「BY MAKOTO OKAZAKI」と書かれている。
日本人オーナーぽい。
日本のラーメン屋も最近はお店のロゴを作成したり、メニューや備品、店のインテリアに統一感を出すなどブランディングしている店が人気。日本と同じ時間軸を歩んでいる今どきのラーメン屋さんです。
そしてお店の中に入店。
店舗内の様子。カウンター席もあるのでお一人様でもお気軽に食べれます。
厨房には日本人の料理人が数名、ホールを担当するのは日本語を話せるイスラエル人。店舗内の内装は日本人も違和感ない程度の和のデザイン。
こちらがメニュー。
1シュケル＝約30円。メニューの数字に30をかけると日本円。
ラーメン一杯56シュケルから、約1680円。日本のラーメンの約2倍の料金。エルサレムでもメイン一品の料金が60シュケルくらいからだったので、こんなもんなんでしょう。
ラーメンの他にも日本の居酒屋メニューから寿司までラインナップされてます。
日本のラーメン屋でも置かれている、その店の名刺。
そして頼んだのは「TONGARA RAMEN」56シュケル。
豚骨と鳥から出汁をとったややこってりラーメン。器は一風堂を思い出させる赤色。
ラーメンの好き嫌いは個人差あると思いますが、普通においしいです。

がしかし、スープがぬるい。客にラーメンを提供する時点で若干冷めている感じ。
日本人にとっては熱々で提供してもらうのが当たり前ですが、海外の人にとっては熱すぎる状態が不慣れなのかもしれません。それに熱いスープをフーフーしたり、ススッたりしないからかもしれません。

なのでスープがもっと熱ければ個人的には良かったです。
そしてサイドメニューに「pork gyoza」36シュケルも頼んでみた。

普通に焼き餃子です。

という訳で「MEN TENTEN」さんでラーメンと餃子で92シュケル、2760円でした。
「MEN TENTEN」さんを出てまた彷徨います。このままではただラーメンを食べただけになってしまうと思い、あともう一軒行ってみようと考える。

シャロームタワーを後にし、さらに北上。イスラエル鉄道のハシャローム駅付近までやってきた。
ハシャローム駅から少し離れたショッピングモールや映画館があるエリアに「Oban Koban」というラーメン屋があります。

ここは日本人オーナーではなさそうなのです。
店に入りテーブルに座ろうとすると店員に予約席だからとカウンター席にまわされる。
店内はお客さんで一杯で、予約しないとなかなか入れない人気店のよう。
店内の壁に貼られている寿司のネタ。実際のメニューではなくインテリアとして飾られている。
「バラクーダ」ってカマスの一種ですが、ジョークなのか本気なのか微妙なところ。
「こい」は鯉の事だと思うのですが、日本をよく知っている外国人オーナーがしそうな間違い。
こちらのラーメンは62シュケルから。
ラーメン屋2件目なのでサイドメニューは頼まず「Ebisu Ramen」64シュケル、何のスープか分からないが鶏肉とシイタケ、ほうれん草たっぷり入ってると書いてあったので、野菜を取ろうとオーダーする。

オーダーする際店員が、「日本人にとってはスープが甘すぎる」と別のメニューを勧めてきたけど、甘いスープをお勧めしない理由が理解できず、そのままオーダー。
「Ebisu Ramen」が届く。

鶏肉にゆで卵、しいたけたっぷりと緑の野菜。見た目申し分ない。店内が暗いこともあってスープの色は濃く見えた。

そして食べてみると甘い。店員が言ったように本当に甘かった。
甘いと言っても天つゆに麺が入っている感じで、これはこれでおいしい。

がしかし、ぬるい。これも熱々であれば全然大丈夫なんですが、なんせぬるい。
後半かなり頑張って完食。
二件目のラーメン屋を後にし満腹の余韻に浸りながら、夜のテルアビブをあてなく歩いてみた。さすがに何もなく、時間も時間なので宿に戻ることにした。
ラーメン屋ハシゴして2件で156シュケル、約4680円。
ラーメンを食ってやったという満腹感と、4680円も使ってやったという達成感で、イスラエル最後の夜が終わりました。