2019/02/24 - 2019/02/24
212位(同エリア337件中)
田舎人さん
勝山市(福井県)に勝山左義長まつりを見に行ってきました。
勝山左義長は2月の最後の土日に行われます。この時期の勝山はたいてい雪が降っていて寒いのですが、今年は全国的に暖冬。天気予報は晴。こんな好天気がお祭り日と重なるのは奇跡的。この先も、めったにあることではないでしょう。これはどうでも行くしかない!
同じように思ってやってきた観光客で街は大賑わいでした。
- 旅行の満足度
- 5.0
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えちぜん鉄道(通称:えち鉄)のアテンダントさんもハッピ姿。
それも炎メラメラの「奇祭 左義長」ですよ!
ちなみにアテンダントさんは、観光案内所の役割をかねた女性の車掌さん、というようなイメージです。
この日は福井駅からすでに満席で、乗り継ぎで福井口から乗車した私は一時間立つはめに。電車は二両編成ですが、満員電車は非日常の光景。祭りへの期待が高まります。 -
勝山駅に到着。電車を降りた大勢が駅に向かって行列してます。
ちなみに、土日はフリー乗車券というものがあり、えち鉄は1000円、福鉄+えち鉄は1400円です。私の場合、普通に購入すると2340円なのが1400円って、お得です。 -
駅から会場まで無料シャトルバスが出ているようなのですが、たいした距離ではないので歩きます。
九頭竜川を渡ります。正面に雪山。例年ならこの川も雪で覆われて真っ白なんでしょう。(冬の勝山、知らないので想像ですが) -
恐竜王国 勝山、なので、コレいます。
勝山は、関西圏の人たちには恐竜博物館とスキー場で知られてます。 -
ほどなくお祭りエリアに入ると、通りは短冊で彩られています。町内ごとに色が決められているとか。
まずは、勝山左義長まつりMAPを入手しましょう。イベント予定表も入ってます。 -
竹と松で組まれた御神体。地区ごとに14基あって、本日夜8時から、まつりのフィナーレどんど焼きで燃やします。
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ご神体の近くに左義長やぐらがあります。12地区のそれぞれに櫓があり、二階舞台で左義長太鼓を披露。櫓ごとに休憩時間があるので、イベント予定表で確認しましょう。12の櫓が同時に休憩に入ることはないようですが。
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風刺川柳と絵が描かれてる行灯。通りのあちらこちらに飾られています。
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地区ごとに行灯の形が違っていたりします。
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川柳は鋭いのやらニヤリと笑えるのやら、いろいろあります。
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この年に話題になったネタが多いです。
行灯のうしろは町屋造りの古民家。こういう古い家が何軒も残っていて、きっと何代も前からここに住んで、暮らしているのでしょう。 -
これは「作り物」といわれるもので、ザルとか瓶とかミノとか、昔の生活用品で何かに見立てる・・・今年は干支の猪に見立てたものが多く、作品を解説する詩?が添えられてます。
地区ごとに競っていて、審査もするようです。 -
これは亀ということで、この作り物には下の解説が付きます。
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「身を切る改革なしの赤字財政背負う子等
四肢を隠して亀の如く身を守る」
ですって。へ~ぇ、おもしろい。
自民党保守王国の福井にあって政府批判って、ちょっと意外な気がしたのですが、昔から反骨精神が旺盛だったのでしょうか?
う~む、そうか。そうじゃないと、男が緋色の長襦袢を着て太鼓たたくなんて祭り、300年にわたって続くはずがない、かもね。 -
福井では有名な酒、一本義は勝山にあるのでした。
今日は酒蔵まつり。入り口で甘酒のふるまいがありました。 -
そして、中ではお酒の試飲ができます。一本義ブランドの6~7種類で、有料。だいたい100円。300円のもあり。
お酒はぜんぜん詳しくないのですが、試しにアルコール度の低い「雪」ってのを飲んでみました。銘のごとく雪のようにスーッととける感じが・・・。 -
通りには屋台がぎっしり連なってます。それはもう、たいへんな数です。加えて、地区ごとに模擬店のようなものを開いてまして、うどん、そば、フライドポテトなど購入できます。時々、ふるまいもあるので食事には困りません。
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櫓の上の子供たち。
ファッションに注目してください。
太鼓をたたくので、袖をからげて、カラフルなたすき掛けです。 -
ところで、太鼓の上に座っているのは行儀が悪いからではありませんよ。
勝山左義長が奇祭といわれるゆえんです。
太鼓の音が笛や三味線の音をかき消さないように、音を小さくするために、人が太鼓の上に座るのが基本スタイルになったようです。 -
年長になるにつれて、お衣装が自己主張してカッコいいです。
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お昼休憩中の子供たち。
同じにならない色柄。帯やたすきに至るまで、個性的でしょ。
伊達で様になってるというか。
この何とも、かぶいた感じがよいです。 -
女の子も男の子も、いろんな色のいろんな柄。
ホントは、もっともっと格好いいお衣装たちを写真に撮りたかった。
大人の長襦袢も、カッコいいのたくさんあったし。
でも、追いかけて行って衣装を撮らせてくださいとお願いする勇気は、私にはありませんでした。ストーカーって思われたらどうしょう、とか。小心ものですから。 -
蝶よ花よ 花よのネンネ まだ乳のむか 乳くびはなせ 乳くびはなせ~
これが左義長ばやしです。三味線の人が歌ってました。
ネット上の映像では見たことがあったのですが、生で見たのは初めてで、感想は、生の浮き太鼓はすごい!です。生で見ないと、ね。この熱気は伝わらないと。 -
奇祭の核心、浮き太鼓。
中央は、太鼓の上に後ろ向きに座って、頭にお面です。
太鼓の打ち手は次々に交代して、浮き太鼓という名のとおり、おどけた仕草や浮かれた様子で楽しげに打ち鳴らします。 -
楽しげに太鼓を叩くことで、観客を楽しい気分にさせるという芸なのでしょう。
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太鼓を叩くというより、もはやパフォーマンスです。
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14時、上長渕区の櫓に打ち手が集合するのですが、これが最高!なんです。打ち手一人一人の個性が感じられて、一流の芸の域ですよ、もはや。すごいパフォーマンスを見たと思いました。
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そしてラスト。通常の左義長ばやしを2倍速にしたようなアップテンポで順番に叩いては交代していきます。舞台も観客も次第にハイテンション。幸せな一体感で大盛り上がりでした。
なにしろ舞台と観客が近いですから。
ところで・・・
これ、北陸新幹線が福井駅まで開通して、年に一度、たった2日だけのお祭りに東京からツアー客が押し寄せてきたらどうなるんだろ。高山祭り並みに観光客が来ちゃったら、場所取りしないといけなくなったり、オペラグラス使わないと見えなかったりするんだろうか。
もし旅行社がツアー組んだら・・・浮き太鼓の集客力は高いぞ、きっと。
見たいと思われた方は今のうちですよ。とはいえ、今年はもう終わっちゃいましたけどね。
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