2019/02/09 - 2019/02/11
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ミズ旅撮る人さん
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2月の3連休で能登半島を一周して来ました。
なぜ寒くて人が行きたがらない2月なのか?
そういう季節だから・・かな?能登半島は雪が降ると言っても「雪深く」はありません。
適度に雪景色が楽しめるし、見る所はいっぱい、いい温泉もあります。
駆け足の行程にはなりますが、のと里山海道があるので、快適なドライブが出来ました。
せっかく能登まで遠征するので、富山県南砺市のSLにも立ち寄りました。
夜の誰もいない千里浜なぎさドライブウェイを雪の吹き付ける中走り、
和倉温泉でほっこり。
能登島ガラス美術館では、展示されているガラス作品だけでなく、
素晴らしく緻密に計算された建物自体に感銘を受けました。
見学者の視線を自在に操って、効果を増幅させる。
その術に長けた建築家の見事な作品です。いったい自分がガラス作品と建物の
どちらにより感動したかと言えば、後者のような気がします。
ガラス美術館は、屋外の庭にも大きな作品が点在しています。
曇っていたので、その魅力を最大限に捉えることは出来ませんでしたが、
雪景色の中の作品たちを紹介します。
後編では、輪島から珠洲市への能登半島の観光ドライブの様子を掲載します。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
富山県南砺市福光にある福光公園です。
右下にSLの写真があります。今回、唯一のSL見学です。 -
雪の降る日、屋根の下にSLはありました。
屋根だけでなく、エントランスが立派でびっくりしました。
「ふくみつこうえん駅」左は「いおうぜん(医王山)」右は「おやべがわ(小矢部川)」です。 -
これだけ施設が整備されていると、SLの車体本体もなかなか綺麗です。
-
SLの前には、珍しく動輪が置かれています。
D51165。
「この蒸気機関車は、昭和14年3月22日に日本車輛株式会社で
製造され、昭和51年3月の用途廃止までに2,615,653km
走行しました。(中略)
昭和52年12月、北海道からこの福光公園へ運ばれ、かつての雄姿を
再現したものです。」 -
塗装はかなり綺麗に施されていますが、個体番号はあまり見えず、
一番目立つのがこれです。 -
マニア向けですが、凝った塗装に注目。
工具箱?の蓋が赤く塗られていて、ビスが金色です。
よほど思い入れがあるのでしょうね。 -
塗装が工夫されているので、この角度からの写真がとても格好いいです。
-
運転席も目立つ色彩に塗られていました。
屋根付近のパイプなどはピンク色です。 -
運転手の座席はシートが補修され、荒れた様子が見られません。
多くのSLは、石ころだらけ、錆びだらけなんですが。 -
SLの写真を撮っていたら、子供たちが遊びに来ました。
他の子たちはさっさと石炭車に乗り込んで行ったのですが、
この子だけ写真を撮って欲しいらしく、このポーズのまま立っています。
ありがたくモデルにさせてもらいました。
「のぼらないでください」と貼り紙をしたり、金網で囲ってしまうSLと、こうして子供たちが日々遊びに来るSLとどちらが幸せなんでしょうね。
SLは鑑賞するための置き物ではないと私は思います。 -
さて、夜の海です。雪が降りしきる中、車で波打ち際をドライブです。
ここは、日本で唯一車で走行できる砂浜「千里浜(ちりはま)なぎさ
ドライブウェイ」です。千里浜なぎさドライブウェイ 自然・景勝地
-
のと里山海道の今浜ICを降りるとすぐにドライブウェイへの
入り口があります。
砂浜の状態や天候によっては、ゲートが閉鎖されるそうですが、
24時間走行可能です。
もうすっかり日が暮れて真っ暗。しかも海からの風で雪が吹き付ける
コンディション。
でもせっかくここまで来たら走ってみたい。
砂が細かくて締まっているから観光バスでも走行できます。
入り口には、走行可能区域が明示されています。
今回は千里浜北まで全域走行可能でした。
でも、千里浜北まで行くと、のと里山海道には入れないので、
千里浜で出ることをお勧めします。
見事に誰もいない浜辺の走行は、スリル満点。
途中でスタックしてしまったら誰も助けてくれません。
その心配がないから、夜でも開放されているのだとは思いますが、
物好きしか行かないでしょうね。 -
この日の宿は、和倉温泉。かの有名な加賀屋のある温泉郷です。
ここには「総湯」という立派な日帰り温泉施設があります。
有名な温泉はたくさんありますが、ここの温泉成分表を見て信じられない思いでした。
蒸発残留物24.3g/kg!そんなことってあるの?1g/kgもない温泉がどれ程あることか。
ナトリウム3,983、カルシウム2,898、塩素11,310mg/kgだって!
5桁もある温泉は日本国内でも、貴重です。
その上、鉄・銅・ストロンチウム・アルミニウムなど入ってる入ってる!硫酸イオンが204mgも嬉しい!
おまけに、源泉が82.7℃と高温なのに、熱交換器によって加水せずに提供されています。
それで、料金が440円です。和倉温泉合資会社に感謝します!
(数値はHPを参照しています) -
温泉に浸かってほっこりした翌日は、目の前にある能登島へ。
ここには、「石川県能登島ガラス美術館」があります。
島の北側の高台にある施設で、「道の駅のとじま」と能登島ガラス工房の3つからなるプロジェクトです。
ヴェネチアのように能登島でガラスを中心とした文化拠点を作ろうと、
1984年にガラス工房が誘致されました。
美術館は1991年に建設されました。石川県能登島ガラス美術館 美術館・博物館
-
3施設のうち美術館が一段高くなっているので、見下ろすと道の駅が見え、その後ろに七尾の海が広がっています。
-
ガラス美術館は、毛綱毅曠による設計で、たいそうおもしろい造りに
なっています。
イメージとしては、スペースコロニーみたい。
入館料は800円ですが、「総湯」に併設されている観光交流施設に
割引券が置かれていて、700円になりました。石川県能登島ガラス美術館 美術館・博物館
-
館内は原則、撮影禁止ですが、限定で撮影できるポイントがあります。
これは、入ってすぐの天井です。やっぱりスペースコロニーだな。 -
展示室Aの外壁です。トイレのある隣の棟に続く渡り廊下から
撮りました。 -
トイレの窓です。これもガラス作品ですが、展示品ではないので
撮影しました。 -
手水鉢もガラス。
-
もう一つの手水鉢も色違い。うふっ、トイレに来て良かった。
-
トイレ棟から展示室Aを突き抜けて、「ガラスのブリッジ」を
見ています。
ここが館内で唯一撮影が許可されている部分です。 -
展示室Aを突き当りまで見て、途中まで引き返し、
「ガラスのブリッジ」に来ました。
ここは設計者がいろいろな仕掛けをした場所です。
展示室の中は撮影できませんが、ここからこの魅力あふれた
おもしろい建物をいろいろな角度から撮影することが出来ます。 -
窓ガラスには、水玉模様が施されています。
単に見晴らしのいいガラス窓より、こうして覗き見る景色の方が
楽しいです。 -
展示室Aの根元部分です。コロニーでなかったら、南極基地?
どちらにしても基地か。 -
展示室Dに向かう「白い廊下」です。まるで秘密基地ですね。
歩くだけでワクワクします。
もちろん展示品も素晴らしいんですよ。 -
「白い廊下」です。何もない通路なんですが、この先への期待が膨らんで来ます。
-
「白い廊下」の突き当りに来ました。ここからまた撮影禁止です。
展示室Dは階下にあります。階段かエレベーターで降りて行きます。
2018年11月から翌3月まで「透かし見る-ガラスの風景」という
展示をやっています。
この展示室自体も素晴らしいので、係員の方に天井だけ1枚写真を
撮らせて欲しいとお願いしましたが、丁重に断られました。残念です。 -
「白い廊下」からの庭の風景です。
-
「ガラスのブリッジ」に戻りました。この水玉模様、手前から奥に
段々小さくなっていくんです。
実際の長さより、目の錯覚で長く見せているんですね。
展示室Aも展示室自体の形が工夫してあって、長く感じられます。
照明器具の形が優美な曲線になっていて、
すごく魅力的な空間に見せています。
展示品は撮れなくても、建物を撮りたい! -
「ガラスのブリッジ」の手摺は「輪島塗」で有名な漆塗りになっています。
手摺を取り付けている部分も洒落ています。
本当になんて工夫と仕掛けに満ち溢れているんでしょう。 -
展示室B・Cに挟まれたラウンジからの「ガラスのブリッジ」です。
ラウンジの突き当りには大きな丸い曇りガラスがあります。
そのすぐ前の床にある足跡の部分に立つと、突然曇りガラスが透明ガラスに代わり、外の景色が見えるようになります。
「ガラスとガラスの間に液晶が挟み込まれており、電流が流れると
透明に変化します」と説明されましたが、原理はさっぱり?
でも、その変化を体験するのは楽しかったです。
絶対に先に知らない方がいいです。
教えない方が良かったなあ。
展示室Bには中国のガラス製品の展示があり、Cには有名な画家たちの
作品をガラス作品にした物が展示されていました。
ピカソやシャガールなどがあります。
本来は、展示室BとCの間に出口があるのですが、冬季は閉鎖中で、
入り口に戻ります。 -
この「ガラスのブリッジ」は、本当に楽しかったです。
もっと明るい日差しのある日だったら、良かったけれど、
雪の明るさも夏にはない良さがあります。
光が強すぎなくて、素直な明るさで撮ることが出来ます。 -
館内には、庭にある作品の説明書きがあります。
これをよ~く読んで見に行くといいです。
私は読む時間がなく、写真に撮るだけで見に行ってしまいました。
そして今、後悔しています。
あの作品は、こう見るんだったんだ。あれは、そういうものだったんだ。
後でわかって、がっくり。
でも先入観を持たないで作品を見ることも大事。難しいなあ。 -
さあ、雪に覆われた庭に行って見ましょう。
-
「風」という作品です。今回の表紙になりました。
どうも、この作品は海を背にして見るといいらしかったのですが・・・ -
「朱の保存」
これ唐辛子なんですって。 -
唐辛子のへたの部分には、少し模様が入っていて、綺麗です。
本体の赤色は、太陽の色で透かして見るといいらしいです。
曇り空が恨めしい・・・ -
「光航(ひかりがわたる)」
それぞれの作品の名前のプレートは雪の下です。
こういう名前だと、後で知りました。 -
「Transformation-1991」トランスフォーメーション
これは、ガラス作品のおもしろさをわかりやすく表現しています。
こうして重なり合っても、それぞれが透けて見えて存在感がある構図。 -
少し横にずれてみると、ガラス板の1枚1枚が縦縞模様を作ります。
それが台座にも映って、より縦のラインが強調されました。 -
横に展開しました。夏には、涼し気な海の風景と一体となって、
気持ちのいい空間を作ることでしょう。 -
「鳥の景(けい)」
これは、どう見ればいいのか悩んだ作品です。
結局わからなかったのですが、
なんと、丸い台座の方を見るんだそうです。
すっかり雪に埋もれて、全然気が付きませんでした。 -
「海に遊ぶ」
ガラスの橋の上に座っているのは親子なんだそうです。 -
山側から海を一緒に見るんだって。まるっきり逆だった!
-
「悠久の旅」
こうして見ると、海の底から泡が浮き上がって行くように見えます。 -
ちょっと低い位置から見ると、波の上に顔を出した月みたいに見えます。
いろんなバリエーションの月が、段々に重なり合って存在している。
芸術作品って、想像力を試されますね。 -
「語らい」
ここから見ると、楽しく笑っているように見えて、可愛い作品です。
でも、実は下から逆の面を見た時は好きじゃなかったんです。 -
カラフルな十字架みたい。
作品を見る方向によって、こんなにも印象が違うなんて。
芸術鑑賞っておもしろい。 -
「船おさの集り」
能登島の漁師たちがモデルなんですって。
うなだれた人間の塊みたいだけど・・・赤いのは何かしら?
これは、どういう意図でこのように造ったのか、
その意を汲むことが出来ませんでした。 -
庭の作品群は、もう少しあるのですが、斜面の下の方になるので
今回は行きませんでした。
左手前の建物には入れませんでした。
まるで「キャプテン・フューチャー」のコメット号みたい(知らないよね)。 -
「石川県能登島ガラス美術館」を後にします。
ガラスの作品だけでなく、建築に興味のある方も、
是非訪れて欲しい美術館です。
ガラス作品というと、ヴェネチアンガラスのような派手な物や、
ガレの花瓶などを想像する人が多いと思いますが、
ここにはそうしたヨーロッパ調の華やかさが売りの作品は
ほとんどありません。
見た目の華やかさよりも、ガラスの特性のおもしろさを追求した
作品になっています。 -
この辺は、そんなに雪深い場所ではないんですね。
-
地区の名前が、動物の絵と共に掲示されています。
-
マラソン大会?それにしてはゼッケンがないか。
子供たちが道路を走って行きます。元気だなあ。 -
真っ白に雪化粧した木々の向こうに、「ツインブリッジのと」が
見えました。 -
能登島には、和倉温泉から渡れる能登島大橋と、
このツインブリッジがあります。 -
ツインブリッジを渡って、再び能登半島に戻ります。
この後、北上して輪島に向かい、能登半島の突端まで
海岸の景色を楽しみます。
それは後編にて。ツインブリッジのと 名所・史跡
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