クイーンズタウンと周辺をしっかり観光

2019/01/12 - 2019/01/13

クイーンズタウンはニュージーランド南島の南西のワカティブ湖畔にある美しい町です。雪に覆われた山々が周囲に広がり、透明度の高い湖には遊覧船が浮かび、岸の砂浜で水遊びを楽しむレジャー客で一杯です。近くにはゴールドラッシュで栄えた歴史遺跡の町アロータウンもあります。

1月初旬に訪れ、クイーンズタウンで1泊して観光しました。最初の日は晴れでしたが、翌日は曇りで時々雨も降りました。天気予報を参考に、最初に山や湖の観光を、そして天気の良くなかった翌日にアロータウンの博物館を中心に見学しました。観光ではワカティブ湖の最奥にあるグレノーキーやキンロックまでレンタカーで行ってみました。ワカティブ湖の奥にある小さな村は日本ではあまり知られていないと思いますが、澄んだ空気のなかに雄大な自然が広がる素敵な場所でした。

エリア クイーンズタウン(ニュージーランド)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー 徒歩
• 航空会社: ニュージーランド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

1月12日
クイーンズタウンに到着しましたので、山の手にあるゴンドラ（Skyline Queenstown）乗り場に向かいました。展望台から町と湖を一望できますので、殆どの観光客がこのゴンドラを利用すると思います。

スカイライン ゴンドラ レストラン & リュージュ 体験・アクティビティ

ゴンドラ乗り場の手前にキウイ鳥観察ができる施設がありました。キウイは夜行性の鳥ですが、日夜の照明を調整していますので、昼間でもキウイが動き回るのを観察できます。

キーウィ & バードライフ パーク テーマパーク・動物園・水族館・植物園

ゴンドラ乗り場です。

ゴンドラ乗車チケットです。

料金は往復で39NZDです。チケットを乗り場入り口の読み取り機にかざすと、ゲート扉が開いてゴンドラの前に進み、乗り込むことができました。

展望台から、町と湖が良く見えました。空気が澄み天候も良いためか、景色がクリアーです。

ゴンドラ終点にバンジージャンプがありました。果敢にジャンプに挑戦するのを展望台から沢山の人達が眺めていました。バンジージャンプは注目を集める点でピカ一だろうと思います。

展望台にレストラン、ショップ、そしてリエージュなどの施設があり、観光客で一杯でした。日本から観光に来ている複数のグループとも会いました。ニュージーランド南島の他の観光地で日本人観光客に出会うことは殆どありませんでした。クイーンズタウンは日本人に特別人気のある観光地だと思いました。

展望台見学を終えましたので、ゴンドラで下に降ります。

明日は天候が悪くなるとの天気予報ですが、今日は晴れが続きそうです。ワカティブ湖の最北の村まで行ってみることにしました。クイーンズタウンから湖沿いに50kmほどの距離がありますが、車で1時間もあれば到着できそうです。

湖沿いの道路（グレノーキー・クイーンズランド・ロード）を走ると、美しい景色の連続でした。ウイルソン湾に面したキャンプ場では、水辺で寝そべって日光浴を楽しんでいる人々がいました。ニュージーランドの方々のようです。

さらに進むと、前方に雪に覆われた山々が見えてきました。ワカティブ湖の北に広がる山岳地帯です。ニュージーランド的な見事な景観だと思います。

湖北端の村、グレノーキーに波止場がありました。チラホラ観光客はいますが、クイーンズタウンに比べれば人は少なく、閑散としています。

グレノーキー 滝・河川・湖

波止場の桟橋先端からの眺めです。穏やかな湖の先に雪に覆われた山々が見えます。

ゴーと水しぶき音がしましたので、振り返ると人が沢山乗っているモーターボートでした。観光客向けの営業モーターボートです。他にボートや船はいませんので、湖を独り占めで楽しめるように思います。贅沢なレジャーボートです。

黒鳥（ブラック・スワン）がいました。グレノーキーは湖と周辺の景観が美しく、人も少なく静かで穏やかな所だと思います。

道路はここは行き止まりかな、と思ってカーナビをチェックすると道路が更に続いていました。舗装された道路かどうか分かりませんが、カーナビに表示されていますので、車で進めそうです。

途中で引返すのを覚悟で進んでみました。ワカティブ湖に注ぐリース川に架かる橋を渡ってどんどん進みます。同じ方向に向かう車もあり、道路状況は大丈夫そうです。

ハイ カントリー ホース アクティビティ・乗り物体験

未舗装道路になりました。雪を抱いた山々が見えます。静かで雄大な景観です。

未舗装道路を進むと、キャンプ場のある場所に到着しました。グレノーキーの湖対岸にある小さな村、キンロックです。小さなホテルもありました。

ワカティブ湖北端の小さな村キンロックから眺めた湖です。穏やかで静かな湖畔です。

キンロックを散策した後、元の道路を引き返します。人が極端に少なかったキンロックに比べてグレノーキーの村には人影が多く、複数のホテルやショップがあり、道路も舗装されていました。
道路も広くなり、余裕をもって車運転ができました。40分程でクイ‐ンズランドに到着しました。

グレノーキー 滝・河川・湖

車をホテル近くの有料駐車場の置いて、付近を散策します。湖畔は公園(Marine Parade)になっており、沢山の人々がいました。

公園の芝生、水辺でのんびり過ごす人で一杯です。真夏ですが、気温は20℃程度で暑くはありません。水に入っている人は殆どいませんでした。

湖の遊覧船です。

波止場に水中観察ができる水族館がありました。

アンダー ウォーター オブザーバトリー テーマパーク・動物園・水族館・植物園

湖畔レストラン前に、大きなキウイの像がありました。キウイは飛べない鳥です。ニュージーランド固有の鳥で、ニュージーランドの国を象徴する鳥（国鳥）でもあります。

キャンプ・ストリートにはお洒落なお店やレストランなどが多く、結構賑わっていました。

ホテル近くに英国国教会（St Peter's Anglican Church)もありました。特に有名でも無いようで、誰もいませんでした。

宿泊ホテル（Novotel Queenstown Lakeside）です。

Novotel Queenstown Lakeside ホテル

夕食はホテルのレストランで済ませます。今日は天候にも恵まれ、クイーンズランドと湖の奥にあるグレノーキーなどを訪問し、ニュージーランドらしい景観を楽しみました。有意義な一日に、地元ビールで乾杯です。

夕食メニューはサーモン料理です。分量も程々で、丁寧に調理された美味しいサーモンでした。

1月13日
ホテルの朝食ビュッフェは、新鮮なジュースや果物もしっかりあって、リッチでした。ただ今日の天気は曇り時々雨、と良くありません。ゴールドラッシュで栄えた近郊の町アロータウンを訪問しました。

アロータウン中心部にある博物館（Lakes District Museum）です。博物館なら雨天でも大丈夫です。

アロータウン 旧市街・古い町並み

博物館の中には観光案内所もありました。観光客が次々と訪れ、結構賑わっていました。入場料（10NZD)を支払って、博物館を見学します。ニュージーランドでは入場料が必要な博物館は多くありませんが、ここでは必要です。

レイクス ディストリクト博物館とギャラリー 博物館・美術館・ギャラリー

ゴールドラッシュで湧いた町アロータウンの歴史が展示されていました。

採れた金の売買で使用された天秤です。

1850年代の金鉱や砂金採りの様子が再現されていました。

砂金採りには中国人も関わったようです。幾つか写真が展示されていました。

博物館の分館であるアロータウン監獄を希望すれば見学することが出来ます。
アロータウン監獄は博物館から徒歩10分程離れた場所にあり、受付で5NZDのデポジットを払って監獄の鍵を借り、自分で監獄入り口を開けて見学するシステムになっていました。
デポジットを払い、鍵を受け取って監獄に向かいました。

監獄に到着しました。鍵を開けて中に入りました。この監獄はゴールドラッシュ時代の1876年に造られ、1930年代まで使用されています。

獄舎は金属格子で部屋が区分されていました。中には当時の新聞、ポスターが掲示されています。

新聞（ポスター）には、法律破り、金の強盗、などの記事が掲載されています。

別の新聞（ポスター）には、拳銃の絵も掲載されています。入植が盛んだった1800年代の後半のニュージーランドでは拳銃の携帯もあったようです。米国カリフォルニアのゴールドラッシュとも似ている感じです。

監獄の鍵を博物館受付に返却し、町中を歩いてかつての中国人居住地域（Historic Arrowtown Chinese Settlement）に向かいます。雨の中を傘をさしながら居住地域に向かいました。

中国人居住地域は整備され、歴史記念場所に指定されていました。説明パネルには英語の他に中国語の説明もあります。中国人観光客も訪れていました。

前方に見える質素な小屋が、中国人が住んだ住居です。

チャイニーズ ヴィレッジ 史跡・遺跡

アロータウン中国人居住区、の表示プレートがありました。

崖下などに石積みの小屋が幾つかありました。これらはゴールドラッシュ時代に中国から来た人々が実際に住んでいた住居です。周辺にあった石や木を利用して自分たちで建てた小屋です。

チャイニーズ ヴィレッジ 史跡・遺跡

ゴールドラッシュで一攫千金を目的に中国からニュージーランドまでやってきて、お金を稼いでから国に帰って行ったそうです。お金を稼げなかった人達は、この地に残ったそうですが、数は多くはないようです。

中国人居住区で最も大きくて頑丈に造られた建物も保存されていました。

これが最も立派な建物です。当時の商店で、多くの中国人達がここに集まって情報交換などをした、と説明されていました。アロータウンに相当数の中国人が住んでいましたが、以降のニュージーランドで中国人コミュニティーは造られなかったそうです。世界各地に中国人街がありますが、ニュージーランドは例外のようです。

クイーンズタウンは景色が良い美しい観光地ですが、その近くにゴールドラッシュで賑わった町、厳しい生活を送っていた中国人居住区があることは知りませんでした。

チャイニーズ ヴィレッジ 史跡・遺跡