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 大山阿夫利神社登拝門から登る大山本坂登山道には牡丹(ぼたん)岩を過ぎた15町目には石垣と注連縄が張られたの天狗の鼻突き岩(https://4travel.jp/travelogue/11437391)がある。<br /> 石垣はこの山中の建造物としては結構な規模である。それも28町ある大山本坂登山道には唯一である。江戸時代には木戸門でも建っていたか、それとも社(やしろ)でもあったのか?<br /> 下社の登拝門は木戸門とも呼ばれており、16町目の追分までは本坂と交わる山道や参道もない。だとしたら、本坂の中間地点辺りに茶屋でもあったのか?<br /> あるいは、ここに鎮座している天狗の鼻突き岩に関係する社でもあったのか?それとも天狗を祀っていた社だったのか?<br /> その石垣の横を下りて来る男性がいる。その後からも何人かが続いて下りて来る。もし、ここに木戸門があったのなら、本坂脇のこうした獣道を下りてくる人たちは木戸番にお咎めを受けたことであろう。<br /> 江戸時代の女人禁制の碑がある。はじめ不動堂(下社)から頂上までが禁制だったが、慶長10年、徳川家康が来て山の一番下の大山寺から下社までも禁制にしてしまった。女人禁制の碑は下社上のかごや道途中の蓑毛へ分かれた所にある。しかし、女性は門前周辺で宿泊ができず、日帰りのみだったということのようだ。大山に自由に入山できるようになったのは明治以降のことである。<br /> また、25町目にはヤビツ峠からの山道も交わっている。そうしたかごや道、蓑毛やヤビツ峠から本坂に合流する人びとがいるのであるから、木戸門を建てるのであれば25町目より上になる。しかし、27町目には上社の銅鳥居が建ち、もはや上社の境内になり、そうした場所を設けることは難しかったであろうか?<br /> そして、この石垣の上には穴が穿たれた岩があり、天狗が鼻突きした岩として名が付いている。資料がなくて判然とはしないが、大山本堂の中間点辺りに石垣が残り、天狗の鼻突き岩があるということだ。<br />(表紙写真は天狗の鼻突き岩)<br /> <br /> <br />

石垣と天狗の鼻突き岩(大山)

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2018/12/29 - 2018/12/29

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ドクターキムル

ドクターキムルさん

 大山阿夫利神社登拝門から登る大山本坂登山道には牡丹(ぼたん)岩を過ぎた15町目には石垣と注連縄が張られたの天狗の鼻突き岩(https://4travel.jp/travelogue/11437391)がある。
 石垣はこの山中の建造物としては結構な規模である。それも28町ある大山本坂登山道には唯一である。江戸時代には木戸門でも建っていたか、それとも社(やしろ)でもあったのか?
 下社の登拝門は木戸門とも呼ばれており、16町目の追分までは本坂と交わる山道や参道もない。だとしたら、本坂の中間地点辺りに茶屋でもあったのか?
 あるいは、ここに鎮座している天狗の鼻突き岩に関係する社でもあったのか?それとも天狗を祀っていた社だったのか?
 その石垣の横を下りて来る男性がいる。その後からも何人かが続いて下りて来る。もし、ここに木戸門があったのなら、本坂脇のこうした獣道を下りてくる人たちは木戸番にお咎めを受けたことであろう。
 江戸時代の女人禁制の碑がある。はじめ不動堂(下社)から頂上までが禁制だったが、慶長10年、徳川家康が来て山の一番下の大山寺から下社までも禁制にしてしまった。女人禁制の碑は下社上のかごや道途中の蓑毛へ分かれた所にある。しかし、女性は門前周辺で宿泊ができず、日帰りのみだったということのようだ。大山に自由に入山できるようになったのは明治以降のことである。
 また、25町目にはヤビツ峠からの山道も交わっている。そうしたかごや道、蓑毛やヤビツ峠から本坂に合流する人びとがいるのであるから、木戸門を建てるのであれば25町目より上になる。しかし、27町目には上社の銅鳥居が建ち、もはや上社の境内になり、そうした場所を設けることは難しかったであろうか?
 そして、この石垣の上には穴が穿たれた岩があり、天狗が鼻突きした岩として名が付いている。資料がなくて判然とはしないが、大山本堂の中間点辺りに石垣が残り、天狗の鼻突き岩があるということだ。
(表紙写真は天狗の鼻突き岩)
 
 

  • 石垣。<br /><br />夏の「例祭期間(旧暦の6月27日~7月17日)だけで(大山詣の人は)20万人もあったという記録がある。<br />江戸時代には霊山であったから例祭期間以外の平常はどんな人の登頂も許さなかった。例祭期間であっても女人は下社の場所のあった不動堂までで、登頂は許されなかった。」(「相模大山」原田哲夫著)<br />「大山には二段階の女人結界が設けられていた。一つは「前不動」(約400m、現在の追分社、男坂と女坂が分かれる所)で午後4時から午前8時の間女人禁制となった。もう一つは中腹の標高700~850mのあたり(「不動堂」の裏~「女人禁制碑」)である。ここは夏以外は男女を問わず一般人禁制の結界であり、また夏は女人禁制の結界となった。「前不動」の結界が時間制限ながら女人禁制とされたのは、慶長14年(1609)、山内に住む山伏集団を締め出すためである。山伏は一般に妻帯していたし、家族で宗教活動を分担していた。大山を高野山を本山とする真言宗寺院に変革しようという幕府の政策が時間制限という不思議な女人禁制を生んだのである。」(「丹沢の行者道を歩く」城川隆生著)<br />「時代は江戸に移り、家康は慶長10年(1605)、大山の大改革を「寺院法度三ヶ条」により行いました。これにより、山上にいた多くの修験者や妻帯の僧らが前不動から下におろされ、大山と蓑毛(秦野市)に定住して御師になりました。改革の後、江戸幕府は、春日局や高僧を度々代参に送り、将軍家のための加持祈祷を行い、同時に寄進などの経済的な援助を実施しています。将軍家との結びつきが強まる一方、大山信仰は江戸の市民にも広がっていきました。この背景には、御師たちが江戸をはじめとした諸国の村々を廻り檀家を獲得し、大山信仰の布教や講の結成、参詣者の勧誘に努め、さらに参詣者への宿泊場所の提供等を行うようになったことも大山発展の大きな原動力になったと考えられます。」(大山とうふまつり「パンフレット」)<br />

    石垣。

    夏の「例祭期間(旧暦の6月27日~7月17日)だけで(大山詣の人は)20万人もあったという記録がある。
    江戸時代には霊山であったから例祭期間以外の平常はどんな人の登頂も許さなかった。例祭期間であっても女人は下社の場所のあった不動堂までで、登頂は許されなかった。」(「相模大山」原田哲夫著)
    「大山には二段階の女人結界が設けられていた。一つは「前不動」(約400m、現在の追分社、男坂と女坂が分かれる所)で午後4時から午前8時の間女人禁制となった。もう一つは中腹の標高700~850mのあたり(「不動堂」の裏~「女人禁制碑」)である。ここは夏以外は男女を問わず一般人禁制の結界であり、また夏は女人禁制の結界となった。「前不動」の結界が時間制限ながら女人禁制とされたのは、慶長14年(1609)、山内に住む山伏集団を締め出すためである。山伏は一般に妻帯していたし、家族で宗教活動を分担していた。大山を高野山を本山とする真言宗寺院に変革しようという幕府の政策が時間制限という不思議な女人禁制を生んだのである。」(「丹沢の行者道を歩く」城川隆生著)
    「時代は江戸に移り、家康は慶長10年(1605)、大山の大改革を「寺院法度三ヶ条」により行いました。これにより、山上にいた多くの修験者や妻帯の僧らが前不動から下におろされ、大山と蓑毛(秦野市)に定住して御師になりました。改革の後、江戸幕府は、春日局や高僧を度々代参に送り、将軍家のための加持祈祷を行い、同時に寄進などの経済的な援助を実施しています。将軍家との結びつきが強まる一方、大山信仰は江戸の市民にも広がっていきました。この背景には、御師たちが江戸をはじめとした諸国の村々を廻り檀家を獲得し、大山信仰の布教や講の結成、参詣者の勧誘に努め、さらに参詣者への宿泊場所の提供等を行うようになったことも大山発展の大きな原動力になったと考えられます。」(大山とうふまつり「パンフレット」)

  • 石垣。

    石垣。

  • 石垣。

    石垣。

  • 石垣横に獣道。

    石垣横に獣道。

  • 「天狗の鼻突き岩」。

    「天狗の鼻突き岩」。

  • 天狗の鼻突き岩。

    天狗の鼻突き岩。

  • 「天狗鼻突岩」。

    「天狗鼻突岩」。

  • 天狗の鼻突き岩。

    天狗の鼻突き岩。

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