悩み多き動物園の霊長類

2019/01/11 - 2019/01/11

　織の中の日なたで飼育員がブラウンキツネザルの子供のこしあんの毛繕いをしてあげている。元々、こうした猿類では仲間同士の毛繕いは仲良く暮らして行くためのコミュニケーション手段である。
　ブラウンキツネザルのこしあんは平成28年（2016年）生まれである。母親の母乳が出なかったために、職員が人工哺育で育てられた。群れに入れても逃げ回ったり、他のブラウンキツネザルからいじめられたりされるので、今はこしあんだけを1匹だけで飼育している。そのため、毛繕いしてくれる相手がいないのだ。それで飼育員が手が空いた時に毛繕いしているのだという。毎日毛繕いをしてやりたいのがだ、毎日とはいかないようだ。
　まるで、人間であれば登校拒否や引き籠りのようなものであろうか？人であれサルであれ、霊長類は悩み多き動物に違いない。
（表紙写真は飼育員に毛繕いしてもらうブラウンキツネザルのこしあん）

エリア 川崎(神奈川)

飼育員がブラウンキツネザルのこしあんの毛繕いをしてあげている。

飼育員に毛繕いをしてもらうブラウンキツネザルのこしあん。

ブラウンキツネザルのこしあんは平成28年（2016年）生まれ。母親の母乳が出なかったために、職員が人工哺育で育てられた。群れに入れても逃げ回ったり、他のブラウンキツネザルからいじめられたりされるので、今はこしあんだけを1匹だけで飼育している。