2019/01/05 - 2019/01/07
5626位(同エリア17002件中)
mskさん
ゲントからパリに移動。2018年から続くジャポニズム2018響き合う魂のクライマックス。琳派、アールブリュ、フレンチと日本酒のコラボなど興味深い企画がまだまだ、たくさん。互いに相手の文化を敬愛してきた日仏、ある人は「それは、お互いが、お互いをちょっとだけかいかぶってるんだ」と、微笑みながら言ってたけれど、そこにも、共鳴があるようで、楽しい気持ちになります。最大の目的は、2016年12月にオープンした香りのミュージアム。古代から現代までの香りの文化を香りの再現とともに辿れる。前回、私がパリを訪れた際は、オープンの前日にパリを出なければならず、今回ようやく!のはずが、なんと2018年7月に閉館していました。テーマ的に集客難だったのか。心にもスケジュールにもぽっかり穴、w。が、ゴルティエのミュージカルも観られ、ゲランサロンも満喫し、やっぱり、充実!さすが、パリ。
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ブリュッセル中央駅から、北駅に着きました。
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NHKの町歩き番組で紹介されてたパッサージュの中にあるホテルに3泊。1800年代の創業で、外観も室内も完全にクラシックスタイル。
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パッサージュの中、テレビで見たとき改装中だった場所。英国のマークス&スペンサーフーズがはいってた。コンビニのように行き帰りに水買って、便利でした。
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ここもテレビで紹介されたステッキのお店。この巨大な鹿の角は、お店が閉まるときに一緒に仕舞われるようでした。
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ホテルショパン。創業時は家族経営で、ファミリーネームがホテルの名前だったようですが、この近くにショパンがすんでいたことにちなみに、このなに変わったそう。
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チェックインをして、装飾美術館のジャポニズム150年展に。
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パリ万博をきっかけにジャポニズムのムーブメントが起こり、やがてそれはアールヌーボー運動へ開花してゆきます。日本趣味のアートギャラリーを開店しアールヌーボーを牽引したサミュエル?ピュング。彼に関わりの深い林忠正のコーナーもありました。
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日本からインスパイアされたモチーフ、藤、菖蒲、菊、鳥、虫、などのテーマごとに、日仏新旧の作品が展示されています。竹のコーナーには、KENZOのフレグランス、KENZO pour hommeも。刀の鞘をアウトラインのモチーフに竹をレリーフのように使ったボトルデザイン。同時に、これは、1980年代に開発された合成香料、カロンを用いたいわゆるマリンノートのフレグランスとして、おそらく意欲的にこのノートにチャレンジした世界で最初のメジャーなフレグランス。そういう意味でも、日本の誇り。嬉しくなりました。
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こちらは藤、の一角。コーナーごとに作品の説明のシートが置いてあって、シートと作品を一個ずつ見比べるのがちょっと面倒です。
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これは、ジョンガリアーノのオートクチュール。何となく花魁を思わせるのがガリアーノっぽい。着物からのインスパイアもクリエイターによりポップアップが全然違う。
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資生堂も本企画に強力していて、伝説の菊香水と花椿香水。こちらは菊。
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そして、花椿。今思うと、輸出用だったのでしょうか。だって、異国から新しい香水という文化が入ってきて、そういう憧れごと、クリエイションするならテーマもヨーロッパ風にするでしょう。それとも、文化として根付かせるために、日本に馴染みの花にしたのかなあ。
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動きのフロア。16時過ぎに入ったのに、全3フロアのうちの、一階のみをみたところで、係りの人が「あと五分で閉まります」とアナウンスにきた!
すでに17時45分には、たしかになってる。ガーン、ということで超駆け足。日本の工芸作家の名品も。 -
ホテルに戻り一時間ほど仮眠。そして、ホテルから徒歩で五分ほどの劇場、フォリーベルジュールへ!
ホテル近くのMAPを検索しまくって、いくつもの劇場の中から、見つけた最高の演目が、この先に待ってます! -
ジャンポール・ゴルチエ、ファッションフリークショー!
短い滞在だったので一回しか行けなかったけど、また観たい。本当に素晴らしい! -
幕間の恒例
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ブティック。いいなと思ったのは、終演後もブティックはやっていたこと。トレードマークのボーダーのTシャツを買う人が多かった。
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クラシックな劇場とアヴァンギャルド。
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一階席にしました。ホワイエのシャンデリア。
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ゴルティエ、最初のフレグランス。缶に入っていることもそうだけれど、液体をイメージカラーに着色したのも革新。トレゾアの方が先だったかもしれないけれど、四半世紀近く昔のこと、液体に色づけの先駆けといっていい。
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ゴルティエ、プールオム、缶に入れた香水だけど、そのかんごと、プラスチックのケースに入り、騎士風のトルソーが掲げてる、遊びの中になんとも言えない均整がある。
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グリーンは、私のパワーカラーだから嬉いい。
フィナーレに、オールキャストがパフォーマンスするのですが、バラバラのテーマの衣装なのに調和が取れているのが、さすが。最後はヌードではないけれどヌード風に。ショーは、ゴルティエのクリエイション、ファッションとマドンナなどゆかりのアーティストの音楽、映像で構成されています。映像では、カトリーヌドヌーブも出演。
ゴルティエのメッセージもあり、「to fun.. be free」と。
ゴルティエは、楽しんでほしい、自由であってほしい、そうでない人がいたら、そうしてあげたい、そんな思いで、この舞台創ったのではないかな。何か彼の暖かさを感じた夜。
余談ですが翌日、テレビの情報番組にゴルティエ出てた。 -
タリスでのコールドミール以来の食事。23時近いけれど、時差を言い訳に、ホテル近くのカフェで軽食を。
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軽食のサラダ、相変わらず量は二人以上分。
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翌日、1月6日、まず、奇跡のメダイユ教会に。メダイユをお土産にまとめ買いします。ちょうど、日曜のミサの時間だったので、ミサに参加。なので内部の写真は取れず。
2015年3月以来の再訪。讃美歌の響く教会、あー、教会が生きてるって感じました。観光名所として建物見るのもいいけれど、こういう"ライブ"を体感すると、俄然、場の息遣いが替わり活力を感じました。
ミサのあとの近くの人との挨拶も、心を暖かくしてくれます。 -
教会はボンマルシェのすぐそばで、この写真は入って振り返るとある聖母子像。
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奇跡のメダイユをしのばせて、初訪問のサンローラン美術館。一時期、ここにアトリエがあったそう。
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中国から影響を受けたコレクション。筒状のゆったりの袖、ワイドパンツ、そして帽子。漢族の女性貴族の伝統衣装をモチーフにしたそうです。
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金属や木ではなく、布でつくるボタンなどチャイナドレスのルールを忠実に守ったのですが、唯一、ボタンが左右逆、とのこと。合わせが逆ですものね。
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展示されてたデッサン。opiumのイメージイラスト。
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これもopium
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これも。
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インドコーナー。ターバンはいくつもいくつもパターンを創ったそう、マハラジャの伝統衣装をベースにしたとか。
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子ども用も可愛い
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91年のリヴゴーシュのコレクションだそう。確かに一枚の布を巻き付けたような表現、こういうのがオリエンタルな魅力なんでしょうね。
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インドモチーフのデッザン画。ターバン、金子銀子。
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デッサンなのですが、女性の顔の表情が一点一点違っているのが面白かった。それが、服のイメージ、服を着た女性のイメージ。
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デザイナーがドレスに託したもの、そこはか漂ってきますね。
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アトリエを再現したコーナー。充溢していてどこを見ても興味津々で、何時間いても飽きない。書棚には日本の伝統工芸に関わる本やピカソっマティス等の画集もありました。
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詩集のリボン、昨日までそこでサンローランが物色をしていたかのよう。
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全体像。机に散らばる一つ一つが、あのクリエイションにつながっていたんだ、と思うと、何一つ見逃せない思いです。現に、見ていて楽しい。
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思わず、電話と名刺もズームアップでw
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ボタンやリボンをおさめた棚
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美しい飾りボタン、宝石箱みたい
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日本のコーナー。なぜかピンボケしてしまいました。奥深い伝統とモダン、両方を併せ持つ国として魅力を感じていたようです。着物からのインスパイアなのですが、帯だけは除外したそうです。ちょっと、難しい流儀なので西洋のドレスに巧みに取り入れるのはそぐわないかもしれませんね。
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次にある光琳の菖蒲にインスパイアされた、かもしれない、と解説にありました。
ゴッホだって広重に影響されたのだから、っていう解説が面白かった。見事ですねー。 -
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最後に香水、opium オピウムに関する展示。思った以上にボトルデザインの変遷が紆余曲折あり、デッサンもたくさん。印篭に落ち着くまでにも、いろいろあったのですね。中国コーナーで見た、帽子のモチーフも、キャップに使われているのが分かります。
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最初、テーマカラーは赤系と紫と2色設定されていたそうです。
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今の形に近いですね。
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これは中に現在のopiumに近いものが中心に見えるので、パッケージのデザインでしょうか、凝ってますね。
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ちょっと、アニメキャラみたい、、、すみません。
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これは印篭にインスパイアされた飾りボタンのようです。
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向かって左3点がオピウムのボトルデザインの変遷。右2点が本当の印篭。
サンローランは、強い香りをと調香師ノジャンルイセザックにオーダーし、ボトルデザイナーのピエールディナンに依頼し、日本の印篭をモチーフに決めた時、opiumという名前を決めた、そしてボトルの咽頭の赤の色にこだわったことなどをインタヴュー映像で知ることができます。ちなみに、ピエールディナンは日本の竹のモチーフのデザインを(多分伝統工芸の図案)参考にし、その中の葉の部分のみをボトルパッケージに使ったと語っています。
私はサンローランといえばparisが好きですが、センセーショナルという点ではopiumなのですね。プレスを担当した女性が「これでハウス(サンローラン)が変わった」と言ってました。 -
こちらは、opiumのプロモーション担当の女性がパーティで着たドレス。これもすべて、プロモーションの一環。
発売後、中国系アメリカ人の間で、阿片(opium)先生を彷彿させるこのネーミングに不買運動がおこったこともあったようですが、数年後、NYを訪れた際には歓喜を持ってサンローランは迎えれられたそう。プレスの女性が「後にも先にも、彼のぽかんとしたあんな顔見たことない」と語っていました。やはり、不安だったのでしょうね。 -
ミュージアムのホワイエ。素敵ですね。見学終えたあと、ここでお茶でも飲めたら最高なのになー。
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ホテルに戻る途中にちょっとギャラリーラファイエットに。セールの買い物をしましたが、定価を言われて、「セールではないの?」と聞いたら、ラファイエットカードを持っている人だけがセール価格なんですって。で、苗字とメールアドレス言ったらすぐ発行されて、40%OFFになりました。
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数年ぶり、シャンゼリゼ劇場。15時の部のくるみ割り人形に来ました。
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セカンドバルコニーですが四回は95%、ほぼ見えます!天井のシャンデリアが近い。これもラリックでしょうか。デコですね。
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こんな感じ。昼の部につき、クリスマスシーズンの演目につき、お子様連れ多い!
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幕間はやはり、これ。
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そのまま、シャンゼリゼに向かいます。プラザアテネのデコレーションが綺麗。
以前のシャンゼリゼは何年もブルーのライトアップでしたが、今回いったら赤。 -
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シャンゼリゼ、赤のライトアップ
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これまた数年ぶりで訪れます。ゲラン、パリ本店。
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一階は適当に見て、二階の歴代の名香がチェックできるこちらへ。余り観光客がこなくて、ゆっくり、香りとご対面。
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1904年発売のchamps-elysecs(シャンゼリゼ)。当時、台頭してきたフランソワコティがラリック社製のボトルを使い始めたことに対抗してか、こちらはバカラ製。亀甲をモチーフにしています。香りは全然違うけれど、おなじネーミングで1996年に発売されています。
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真ん中の大きめのボトルは香水(多分、中身はダミーだと思います、保存に適さない環境なので)、小さなボトルは自分で好きなものを選べるというもの。LVMH傘下になっての合理化策なのか、古からの香水もすべてビーボトル(蜂のレリーフが施されたもの)になっています(パルファン濃度は別と思います)。ボトルやパッケージを統一するというのは合理的ですけれど、古き良き形を残してほしいとも思う、でもそうすると、こんなにたくさんのラインを残すのはむつかしいのかな。まあ、合理化からのプレゼントとして、液体とボトルと自分だけの組み合わせを選べるというのもいいものです。ゆっくり香りとボトルを選び、ボトリングの間は珈琲いただき、昨日は盛んだったというデモもなくなったシャンゼリゼを眺めて待ちます。
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向かって左から、ピエールフランソワパスカル、エメ、ジャック、ジャンポール、と言ったら、すごく感心されて、お土産を増やしてくれた。ゲラン家の歴代の調香師です。
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こちらは、ナポレオン三世に献上されたもの。
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栗み割り人形を挟んでサンローランとゲランを満喫。夜は何か温かいもの、後アジアンがいいな、とホテルの人に徒歩圏内のオススメを聞きました。東南アジア系、トムヤムクンあり、チャーハン有の食堂で、ビール。
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トムヤムクン。パイナップルが入っているという謎もありますが、まあまあ、ちゃんと辛くて酸っぱくて、でした。
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ライスペーパーをまいてあげたポークとチキン。これも全部いただいてしまいました!
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ホテルに帰るため、パッサージュを行きます。9時前後にはほとんどの店が閉まりとても静か。そして綺麗。
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おもちゃ屋さんのディスプレイで、この箱のふたが開いたり閉じたり、ぬいぐるみが顔だしたりひっこめたりが、可愛かった。こんな、何気ない場面が旅に出ると楽しいし、また見つけに出かけたくなる。
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本当にお気に入りの外観なので、何度もパシャリ。
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パッサージュにあった、マークス&スペンサーで買ったお水で、何かしらテイストがあるのですが、レモンz&ジンジャーが意外と美味しかったのでお気に入りに。キュウリ&ミントはスパークリングでしたが、ミントが少しきつかった。
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