６．ローマ教皇がすんだ町、アヴィニヨン：イタリア、モナコ、フランス南部3カ国の旅

2018/10/24 - 2018/10/31

人口約９万人のフランスの小さな町、アヴィニヨンはアルルやマルセイユといった町から程近い場所にある。
今回の旅で連れていってもらうまでアヴィニヨンという名前も聞いたことがなかった町だ。周囲は畑や荒れ地に囲まれ何ゆえこんな場所にいくの？？？と正直思っていた。

このアヴィニヨンには１３０９～１３７７年までローマ教皇が居住していたというのだから本当に驚きだ。アヴィニヨンでは暴風雨に見舞われたため、ローマ法王庁宮殿しか訪れることができなかったが、こんな田舎町に似合わない法王庁宮殿には正直驚いた。

エリア アヴィニヨン(フランス)

アルルからアヴィニヨンへ専用バスで移動したが、到着頃には雨足も強くなり不穏な天候となった。

雨の影響を考えて、旧市街を早足で抜けていきここでのメインの観光場所、法王庁宮殿に向かった。

教皇がこの地に移るまでは、アヴィニヨンにはとり立てたものはなにもなかったのだという。

教皇が７０年にわたり居城にした法王庁宮殿。。

アヴィニヨンに教皇が移り住んだのはフランスの傀儡ともいえる。そのためか、ローマでも教皇が選ばれ二人の教皇が存在することに。

アヴィニヨンに訪れるまでそんなことは全く知らなかった。ローマカトリック社会で法皇が二人いるということは、日本で言えば室町幕府時代の南北朝時代と同じ意味合いなのだろうか？

田舎のアヴィニヨンにこんな大きな宮殿を作るということは、地元の人たちにかなりの負担を強いさせたのではないだろうか。

一見建物は立派だが、バチカンとは比べ物にならないくらない田舎だったにちがいない。

冬はとても寒そうだ。

法王庁宮殿の公衆トイレは綺麗なので、ここで用をたしておこう！

その後アヴィニヨンは芸術や文化が開花し欧州でも指折りの文化的な町となったそうだ。

法王庁宮殿の規模の大きさには圧倒されるが、内部については当時の栄華を感じさせるものは残念ながらなかった。

宮殿内部は当時は豪華だったのかもしれないが。。。

アヴィニヨンはフランス革命時、フランスに接収されたわけだが、このときに宮殿内部も荒らされたのかな。。。

今も美しい紋様が施された柱や壁が残る。

法王庁宮殿に入った頃にはよこ殴りの雨となり、退場するのも億劫に。

アヴィニヨンでは雨風があまりに強く、結局旧市街の観光は断念されることとなった。

風の強さで傘が壊れる者がでたり、雨でずぶ濡れの人が出たり、散々な状況だった。

アヴィニヨンは法王庁宮殿以外の観光はなくなり、このままバスでマルセイユに戻ることになった。