18年12月8日(土)の朝9時前。バハマ、ナッソー(Nassau)がクルーズ船の前方に姿を見せてくる。初めてのバハマ。フロリダ半島(Florida Peninsula)の沖合90㎞辺りとアメリカ(U.S.A.)本土に近く、駐在中に行ってみたいと思いながら行く機会がなかった。<br /><br />バハマ(Commonwealth of The Bahamas)は、西インド諸島(West Indies)のバハマ諸島(Bahama Islands)を領有する国家。バハマ諸島は700以上の島々と2,500ほどの岩礁からなるほぼサンゴ礁の群島で、うち、30の島々に人が住む。北西はアメリカ、南西はキューバ(Cuba)、南東はハイチ(Haiti)に囲まれている。国の面積は併せて約1.4万平方kmで福島県くらい。人口はおよそ40万人(2017年)。イギリス連邦(Commonwealth)の加盟国で、英連邦王国(Commonwealth realm)の一国たる立憲君主制国家。公用語は英語。国民の大半がアフリカ系黒人で、宗教は大半がキリスト教。近年バハマ文書(もんじょ)(Bahamas Leaks)で注目を浴びた。バハマと云う国名は、スペイン語のBaja mar(バハマール＝水位の下がった海、引き潮)から転じたという説が有力。<br /><br />人類が初めてこの島々に到達したのは6世紀から8世紀。南アメリカ大陸ルーツで他のカリブ海(Caribbean Sea)の島嶼から移住してきたアラワク(Arawak)諸語を話す、タイノ族(Taino)の一部族にあたるルカヤン人(Lucayan)であった。ヨーロッパ人の歴史は1492年にクリストファー・コロンブス(Cristoforo Colombo)がグアナハニ島(Guanahani＝現在はサンサルバドル島(San Salvador))に上陸したことで始まる。その後、17世紀半ばからヨーロッパ人の定住が始まる。18世紀には奴隷貿易により、多くのアフリカ人が労働者としてバハマに連れてこられ、その末裔は現バハマの人口の85%を占める。1973年7月10日にイギリスから独立した。<br /><br />見えて来たのはニュープロビデンス島(New Providence)で、ここにバハマの首都ナッソー(Nassau)がある。2016年における人口は約27万人。ナッソーは当初、イングランド(England)王チャールズ2世(Charles II)にちなんでチャールズタウン(Charles Town)として設立された。1684年のスペイン(Spain)のニュープロビデンス遠征(Raid on Charles Town)の後に街が再建された際に、ウィリアム3世(William III)の家名オラニエ＝ナッサウ家(Huis Oranje-Nassau)に由来するナッソー(英語読み)へと改名された。<br /><br />北緯25度に位置するため熱帯性の気候で、ナイトライフや海水浴を楽しむ旅行客が多く訪れている。橋でつながっているパラダイス島(Paradise Island)にあるアトランティス(Atlantis)は、バハマのリゾートと云えばここと云われる有名なリゾートホテル。12月から3月は天気が良く、晴れの日が多い。逆に7月から10月にはハリケーンが来ることもある。年間降水量は1300㎜ほど。<br /><br />港には連日入れ替わり立ち代わりいろいろなクルーズ船が停泊している。この朝にも先着が3隻。カーニバル・クルーズライン(Carnival Cruise Lines)のカーニバル・エクスタシー(Carnival Ecstasy)、ロイヤルカリビアン・インターナショナル(Royal Caribbean International)のエンプレス・オブ・ザ・シーズ(Empress of the Seas)とディズニークルーズライン(Disney Cruise Line)のディズニードリーム(Disney Dream)。<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.2509317789138230&type=1&l=d1c86000e8<br /><br /><br />その2へ続く

バハマナッソーその1 (Nassau, Commonwealth of The Bahamas)

0いいね！

2018/12/08 - 2018/12/08

206位(同エリア206件中)

関連タグ

旅行記グループバハマナッソー

ちふゆさん

フォローする

ちふゆさんTOP
旅行記763冊
クチコミ0件
Q＆A回答0件
207,799アクセス
フォロワー9人

18年12月8日(土)の朝9時前。バハマ、ナッソー(Nassau)がクルーズ船の前方に姿を見せてくる。初めてのバハマ。フロリダ半島(Florida Peninsula)の沖合90㎞辺りとアメリカ(U.S.A.)本土に近く、駐在中に行ってみたいと思いながら行く機会がなかった。

バハマ(Commonwealth of The Bahamas)は、西インド諸島(West Indies)のバハマ諸島(Bahama Islands)を領有する国家。バハマ諸島は700以上の島々と2,500ほどの岩礁からなるほぼサンゴ礁の群島で、うち、30の島々に人が住む。北西はアメリカ、南西はキューバ(Cuba)、南東はハイチ(Haiti)に囲まれている。国の面積は併せて約1.4万平方kmで福島県くらい。人口はおよそ40万人(2017年)。イギリス連邦(Commonwealth)の加盟国で、英連邦王国(Commonwealth realm)の一国たる立憲君主制国家。公用語は英語。国民の大半がアフリカ系黒人で、宗教は大半がキリスト教。近年バハマ文書(もんじょ)(Bahamas Leaks)で注目を浴びた。バハマと云う国名は、スペイン語のBaja mar(バハマール＝水位の下がった海、引き潮)から転じたという説が有力。

人類が初めてこの島々に到達したのは6世紀から8世紀。南アメリカ大陸ルーツで他のカリブ海(Caribbean Sea)の島嶼から移住してきたアラワク(Arawak)諸語を話す、タイノ族(Taino)の一部族にあたるルカヤン人(Lucayan)であった。ヨーロッパ人の歴史は1492年にクリストファー・コロンブス(Cristoforo Colombo)がグアナハニ島(Guanahani＝現在はサンサルバドル島(San Salvador))に上陸したことで始まる。その後、17世紀半ばからヨーロッパ人の定住が始まる。18世紀には奴隷貿易により、多くのアフリカ人が労働者としてバハマに連れてこられ、その末裔は現バハマの人口の85%を占める。1973年7月10日にイギリスから独立した。

見えて来たのはニュープロビデンス島(New Providence)で、ここにバハマの首都ナッソー(Nassau)がある。2016年における人口は約27万人。ナッソーは当初、イングランド(England)王チャールズ2世(Charles II)にちなんでチャールズタウン(Charles Town)として設立された。1684年のスペイン(Spain)のニュープロビデンス遠征(Raid on Charles Town)の後に街が再建された際に、ウィリアム3世(William III)の家名オラニエ＝ナッサウ家(Huis Oranje-Nassau)に由来するナッソー(英語読み)へと改名された。

北緯25度に位置するため熱帯性の気候で、ナイトライフや海水浴を楽しむ旅行客が多く訪れている。橋でつながっているパラダイス島(Paradise Island)にあるアトランティス(Atlantis)は、バハマのリゾートと云えばここと云われる有名なリゾートホテル。12月から3月は天気が良く、晴れの日が多い。逆に7月から10月にはハリケーンが来ることもある。年間降水量は1300㎜ほど。

港には連日入れ替わり立ち代わりいろいろなクルーズ船が停泊している。この朝にも先着が3隻。カーニバル・クルーズライン(Carnival Cruise Lines)のカーニバル・エクスタシー(Carnival Ecstasy)、ロイヤルカリビアン・インターナショナル(Royal Caribbean International)のエンプレス・オブ・ザ・シーズ(Empress of the Seas)とディズニークルーズライン(Disney Cruise Line)のディズニードリーム(Disney Dream)。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.2509317789138230&type=1&l=d1c86000e8

その2へ続く