2018/12/06 - 2018/12/06
5位(同エリア6件中)
ちふゆさん
マイアミ国際空港(Miami International Airport)でのヒマの掛った入国審査、ようやく終了。ここから今度はグレイハウンドバス(Greyhound Bus)でキーウエスト(Key West)に向かう。事前調査でターミナルDとEの間辺りに止まると云う情報を得てたのだが、グレイハウンドのウェブサイトでは違う住所になっており、この辺りかなと思うポイントに行ってみるが、これも情報通り全く案内はなく、そこで待つには不安を覚える。で、確実であろうと思い空港のインフォメーションで聞くと、MIAムーバー(MIA Mover)と云う空港ターミナル移動モノレール(無料)で移動するとそこにグレイハウンドのターミナルがあると。昔からずっとそこからで、空港内にはバスストップはないと断言(あとで大嘘と判明)。確かにグレイハウンドの案内はそこに向けて出ている。でも、事前調査ではそれは無視しろとのことだったのだが・・・
まあ、とにかく云われた通りにMIA Moverで移動し、グレイハウンドの案内に従って歩くと、まさにグレイハウンドバスターミナルに到着。あとで分かったけど、結局来たのは空港バス停でなく、始発のバスターミナル。乗車後に空港内バス停に止まったが、まさに探した辺りだった。サインのないところなので、初めての者には、そこで待つのは怖い。ただ、最初に探した時に気付かなかったが、止まるところの横のEターミナル寄りに「Keys Shuttle」のサインがあり、キーズシャトルと云う空港シャトルサービスのターミナルがあったので、そこで聞けば安心できるかも?
ここは窓口でチェックイン出来るので安心する。もともと乗り継ぎ時間が3時間以上あったが、到着が遅れ、イミグレも時間掛かり、ここに来るまでも時間掛かり、出発まで30分を切ってた。12時25分、定刻出発。乗客はガラガラと云うほどでもないが、空いてる。いったん空港内のバス停に寄った後、まずは高速を乗り継いで南に向かう。40分余り高速を走り、US1に。これから行くキーウエストからアメリカ東海岸を抜け、メイン(Maine)州のカナダ国境まで続く3846kmの幹線国道。US1を20分ほど走ると、やっと海が見える。ここからオーバーシーズハイウェイ(Overseas Highway)が始まる。
オーバーシーズハイウェイはUS1の一番南の部分で、キーウエストまで181.9㎞続くフロリダキーズ諸島(Florida Keys)の島々を結んでいる。フロリダキーズ諸島はマイアミ(Miami)の東南に広がるビスケーン湾(Biscayne Bay)の南、エリオットキー島(Elliott Key)から(transitional keyと呼ばれる小島もその北にいくつかある)、キーウエストの西100㎞にあるドライトルトゥガス群島(Dry Tortugas)まで約290km続く弧状列島。サンゴ礁石灰岩から成り,浅い大陸棚上に50以上の小島が連続的に分布する。キー(Key)とは小島のことで、スペイン語のカヨ(cayo)が転じたもの。北端からロングキー島(Long Key)まではアッパーキー(Upper Keys)、コンクキー島(Conch Key)からナイツキー島(Knights Key)までがミドルキー(Middle Keys)、リトルダックキー島(Little Duck Key)から先がローアーキー(Lower Keys)と分類されている。
フロリダキーズ諸島に最初に通ったのは鉄道だった。1905年に建設が開始され、12年に開通。フロリダ州東海岸鉄道(Florida East Coast Railway)としてフロリダ半島(Florida peninsula)最南端の町ホームステッド(Homestead)とキーウエストを結んだ。しかし、35年のレイバーデイハリケーン(1935 Labor Day hurricane)で大きな被害を受け、一部が破壊された。
一方オーバーシーズハイウェイは21年に提唱され、28年に本土からロウワーマテカムキー島(Lower Matecumbe Key)、そして海を隔ててノーネームキー島(No Name Key)からキーウエストまでが結ばれ、間はフェリーでつなぐハイウェイとして開通した。しかし、フェリーでは旅行需要に応えられないことが明らかとなり、フェリー部分の橋の建設が進められいたが、これもハリーケーンで大きな被害を受けた。鉄道再建は財務的理由で断念、道路はその遺産を活かして建設が進められる。38年3月、遂に全線開通。同時にUS1もキーウエストまで延長された。
まずは、左手にマナティー湾(Manatee Bay)からバーネスサウンド(Barnes Sound)と云うキーラーゴ島(Key Largo)と本土の間の小湾に続く海を見ながら、細長く突き出した半島をしばらく走るとジューフィッシュクリーク橋(Jewfish Creek Bridge)を渡りアッパーキーのキーラーゴ島に入る。この部分は当初はオーバーシーズハイウェイのルートではなかった。最初のルートは北側のカードサウンド橋(Card Sound Bridge)を通ってノースキーラーゴ(North Key Largo)を結んでいたが、44年にこの橋がショートカットとして建設された。現在の橋は08年に架け替えられたもの。
キーラーゴ島に入ると道は南東から南西に方向を変える。キーラーゴ(Key Largo)の町で停車した後は、短い橋でプランテーションキー島(Plantation Key)、ウインドリーキー島(Windley Key)、アッパーマテカムキー島(Upper Matecumbe Key)と進み、イスラモラダ(Islamorada)と云う町のバーガーキング(Barger King)で20分ほど休憩。私はマイアミのバスターミナルの自販機でサンドイッチを買って(5$とスプライト2.50$)食べたので何も買わなかったが、結構皆さん買ってた。
2時45分に休憩を終えたバスは、初めて少し長めの橋をいくつか渡りロウワーマテカムキー島(Lower Matecumbe Key)へ。ここから先の橋の傍らには旧鉄道橋で、現在はフロリダキーズオーバーシーズヘリティッジトレイル(Florida Keys Overseas Heritage Trail)として整備中の自転車道・遊歩道が右に左に姿を現す。このトレイルは最終的にはキーラーゴとキーウエストを36橋を経由して結び全長171㎞になるもの。釣り人が釣り糸を垂れている。
クレイグキー島(Craig Key)、ロングキー島(Long Key)でアッパーキーが終わり、ロングキー橋(Long Key Bridge)を渡ってミドルキーのコンクキー島(Conch Key)に入る。そこから、ダックキー島(Duck Key)、グラッシーキー島(Grassy Key)、クロールキー島(Crawl Key)、ロングポイントキー島(Long Point Key)、ファットディアキー島(Fat Deer Key)を経てヴァカキー島(Vaca Key)に入るとマラソン(Marathon)のフロリダキーズ/マラソン国際空港(Florida Keys/Marathon International Airport)で停車。現在は定期便はなく、セスナがたくさん止まっていた。
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セブンマイルブリッジに続く。
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