フロリダキーズ諸島(Frorida Keys)のヴァカキー島(Vaca Key)の西の端はナイツキー島(Knights Key)と呼ばれており、ミドルキー(Middle Keys)の西端になる。ここからリトルダックキー島(Little Duck Key)との間にあのセブンマイルブリッジ(Seven Mile Bridge)が掛かる。アメリカ駐在中から来たかったところなのだが、来れなかったところで、今更来れるとは思ってなった。82年5月に開通した全長6.765マイル(10.887km)の橋で、オーバーシーズハイウェイ(Overseas Highway)にある42の橋の中で一番長い。<br /><br />現在の橋が開通するまでは並行して走る北側、メキシコ湾(Gulf of Mexico)側の橋が使われていた。この橋は元々フロリダ州東海岸鉄道(Florida East Coast Railway)の線路が走っていたもので、35年のハリケーンで鉄道が廃止されたあと38年に道路橋として開通した。路幅が狭く、対向車がいると走り難かったそうだ。ほぼ中央のモーゼ海峡(Moser Channel)の部分は旋回橋となっていて、船を通していたが、今は撤去されている。他にもピジョンキー島(Pigeon Key)の近くと、西端のリトルダックキー島とマネーキー海峡(Money Key Channel)の間の合計3ヶ所が切れているが、フロリダキーズオーバーシーズヘリティッジトレイル(Florida Keys Overseas Heritage Trail)整備で復旧される予定。<br /><br />ピジョンキー島は旧橋建設のベースキャンプになった場所で現在は国立歴史史料館(National Register of Historic Places)があるが、新橋は繋がっておらず、ナイツキー島からの旧橋でしか行けないが、現在は工事中で閉鎖されている。確かに工事車両がたくさんいた。現時点ではツアーでのみ訪問可能。<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.2494915903911752&type=1&l=2a9674bf09<br /><br />現在の橋はモーゼ海峡の部分が船を通せるように高くなっており、そこの部分を写したかったのだが、バスの普通の席からでは写せなかった。運転席の隣りまで写しに行けば良かったかなあと今思った。この橋、映画やテレビで使われることが多いが、映画で最初に使われたのは87年公開の「007 消されたライセンス(007 License to Kill)」。見たが、オープニングシーンで覚えがない。よく覚えてるのは94年公開のシュワちゃんの「トゥルーライズ(True Lies)」。こちらはクライマックスシーンで、戦闘機のミサイル攻撃によって次々と橋体が破壊される場面は強烈に印象に残ってる。多分これが行きたいと思った切っ掛けのように思う。<br /><br />ちなみに長い橋と云えば、最近香港(Hong Kong)とマカオ(Macao)の間の港珠澳大橋(Hong Kong-Zhuhai-Macao Bridge)が海上橋としては最長(全長55km)で開通したが、アメリカのニューオリンズ(New Orleans)近郊にポンチャートレイン湖コーズウェイ(Lake Pontchartrain Causeway)と云う全長38.42kmの橋がある。この橋は一続きの水上橋としては最長としてギネスに登録されており、まっすぐの橋で03年にトヨタWISHのCM(CM曲は宇多田ヒカルのCOLORS)で使われていた。こちらはタイミングよく、05年にレンタカーで走った。今回のセブンマイルブリッジも自分の運転で走りたかったなあ・・・<br /><br />セブンマイルブリッジを過ぎ、ローアーキー(Lower Keys)に入る。リトルダックキー島からミズーリキー島(Missouri Key)、オハイオキー島(Ohio Key)と小さい島を続けて過ぎるとバイアホンダキー島(Bahia Honda Key)。この島は州立公園(Bahia Honda State Park)になっており、この島の砂浜は92年には全米No.1ビーチに選出されたこともある。この島と西のスパニッシュハーバーキー島(Spanish Harbor Key)の間のUS1の南側にあるのがバイアホンダ鉄道橋(Bahia Honda Rail Bridge)。いかにも鉄道橋らしい鉄橋。この鉄橋、35年のハリケーンで被害を受けたが、その後道路橋として復旧し34年ほど使われ、72年に現在の橋が開通して廃止された。両サイドの切れている部分は船の通行のためにカットされたもの。決してハリケーンで壊れたままではない。この海峡はフロリダキーズ諸島の中で自然でできている海峡で一番深い。なお、バイアホンダのホンダだが、世界のホンダともWC3大会連続得点の本田圭佑とも関係ない。スペイン語で「深い」を意味し、バイアが「湾」なので、「深い湾」となる。<br /><br />元々は3つの小島だったため、スカウトキー島(Scout Key)とかウェストサマーランドキー島(West Summerland Key)とも呼ばれるスパニッシュハーバーキー島からビッグパインキー島(Big Pine Key)に渡ると、最後のバスストップに停車。ここからは古くから道が繋がっていた部分で、大きな橋もなく連続して島が続く。<br /><br />リトルトーチキー島(Little Torch Key)、ミドルトーチキー島(Middle Torch Key)、ラムロッドキー島(Ramrod Key)、サマーランドキー島(Summerland Key)、カジョーキー島(Cudjoe Key)、シュガーローフキー島(Sugarloaf Key)、パークキー島(Park Key)、サドルバンチキーズ諸島(Saddlebunch Keys)、シャークキー島(Shark Key)、ビッグコピットキー島(Big Coppitt Key)、イーストロックランドキー島(East Rockland Key)、ロックランドキー島(Rockland Key)、ボカチカキー島(Boca Chica Key)、ストックアイランド島(Stock Island)と過ぎ、最西端の島キーウェスト島(Key West)へ。予定より25分ほど早く4時半、キーウエストのグレイハウンドバス(Greyhound Bus)ターミナルに無事到着。<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.2494910943912248&type=1&l=f512fd3765<br /><br /><br />キーウエストに続く。

フロリダセブンマイルブリッジ (Seven Mile Bridge, Florida)

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2018/12/06 - 2018/12/06

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フロリダキーズ諸島(Frorida Keys)のヴァカキー島(Vaca Key)の西の端はナイツキー島(Knights Key)と呼ばれており、ミドルキー(Middle Keys)の西端になる。ここからリトルダックキー島(Little Duck Key)との間にあのセブンマイルブリッジ(Seven Mile Bridge)が掛かる。アメリカ駐在中から来たかったところなのだが、来れなかったところで、今更来れるとは思ってなった。82年5月に開通した全長6.765マイル(10.887km)の橋で、オーバーシーズハイウェイ(Overseas Highway)にある42の橋の中で一番長い。

現在の橋が開通するまでは並行して走る北側、メキシコ湾(Gulf of Mexico)側の橋が使われていた。この橋は元々フロリダ州東海岸鉄道(Florida East Coast Railway)の線路が走っていたもので、35年のハリケーンで鉄道が廃止されたあと38年に道路橋として開通した。路幅が狭く、対向車がいると走り難かったそうだ。ほぼ中央のモーゼ海峡(Moser Channel)の部分は旋回橋となっていて、船を通していたが、今は撤去されている。他にもピジョンキー島(Pigeon Key)の近くと、西端のリトルダックキー島とマネーキー海峡(Money Key Channel)の間の合計3ヶ所が切れているが、フロリダキーズオーバーシーズヘリティッジトレイル(Florida Keys Overseas Heritage Trail)整備で復旧される予定。

ピジョンキー島は旧橋建設のベースキャンプになった場所で現在は国立歴史史料館(National Register of Historic Places)があるが、新橋は繋がっておらず、ナイツキー島からの旧橋でしか行けないが、現在は工事中で閉鎖されている。確かに工事車両がたくさんいた。現時点ではツアーでのみ訪問可能。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.2494915903911752&type=1&l=2a9674bf09

現在の橋はモーゼ海峡の部分が船を通せるように高くなっており、そこの部分を写したかったのだが、バスの普通の席からでは写せなかった。運転席の隣りまで写しに行けば良かったかなあと今思った。この橋、映画やテレビで使われることが多いが、映画で最初に使われたのは87年公開の「007 消されたライセンス(007 License to Kill)」。見たが、オープニングシーンで覚えがない。よく覚えてるのは94年公開のシュワちゃんの「トゥルーライズ(True Lies)」。こちらはクライマックスシーンで、戦闘機のミサイル攻撃によって次々と橋体が破壊される場面は強烈に印象に残ってる。多分これが行きたいと思った切っ掛けのように思う。

ちなみに長い橋と云えば、最近香港(Hong Kong)とマカオ(Macao)の間の港珠澳大橋(Hong Kong-Zhuhai-Macao Bridge)が海上橋としては最長(全長55km)で開通したが、アメリカのニューオリンズ(New Orleans)近郊にポンチャートレイン湖コーズウェイ(Lake Pontchartrain Causeway)と云う全長38.42kmの橋がある。この橋は一続きの水上橋としては最長としてギネスに登録されており、まっすぐの橋で03年にトヨタWISHのCM(CM曲は宇多田ヒカルのCOLORS)で使われていた。こちらはタイミングよく、05年にレンタカーで走った。今回のセブンマイルブリッジも自分の運転で走りたかったなあ・・・

セブンマイルブリッジを過ぎ、ローアーキー(Lower Keys)に入る。リトルダックキー島からミズーリキー島(Missouri Key)、オハイオキー島(Ohio Key)と小さい島を続けて過ぎるとバイアホンダキー島(Bahia Honda Key)。この島は州立公園(Bahia Honda State Park)になっており、この島の砂浜は92年には全米No.1ビーチに選出されたこともある。この島と西のスパニッシュハーバーキー島(Spanish Harbor Key)の間のUS1の南側にあるのがバイアホンダ鉄道橋(Bahia Honda Rail Bridge)。いかにも鉄道橋らしい鉄橋。この鉄橋、35年のハリケーンで被害を受けたが、その後道路橋として復旧し34年ほど使われ、72年に現在の橋が開通して廃止された。両サイドの切れている部分は船の通行のためにカットされたもの。決してハリケーンで壊れたままではない。この海峡はフロリダキーズ諸島の中で自然でできている海峡で一番深い。なお、バイアホンダのホンダだが、世界のホンダともWC3大会連続得点の本田圭佑とも関係ない。スペイン語で「深い」を意味し、バイアが「湾」なので、「深い湾」となる。

元々は3つの小島だったため、スカウトキー島(Scout Key)とかウェストサマーランドキー島(West Summerland Key)とも呼ばれるスパニッシュハーバーキー島からビッグパインキー島(Big Pine Key)に渡ると、最後のバスストップに停車。ここからは古くから道が繋がっていた部分で、大きな橋もなく連続して島が続く。

リトルトーチキー島(Little Torch Key)、ミドルトーチキー島(Middle Torch Key)、ラムロッドキー島(Ramrod Key)、サマーランドキー島(Summerland Key)、カジョーキー島(Cudjoe Key)、シュガーローフキー島(Sugarloaf Key)、パークキー島(Park Key)、サドルバンチキーズ諸島(Saddlebunch Keys)、シャークキー島(Shark Key)、ビッグコピットキー島(Big Coppitt Key)、イーストロックランドキー島(East Rockland Key)、ロックランドキー島(Rockland Key)、ボカチカキー島(Boca Chica Key)、ストックアイランド島(Stock Island)と過ぎ、最西端の島キーウェスト島(Key West)へ。予定より25分ほど早く4時半、キーウエストのグレイハウンドバス(Greyhound Bus)ターミナルに無事到着。
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キーウエストに続く。