世界最古の共和国・サンマリノ、山上の城塞都市の穏やかな夕べ-モナコ、マルタ、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、他自称独立国2国含む15日11カ国ヨーロッパ小国マラソン(2)

2018/08/09 - 2018/08/10

2018年8月7日～23日
ヨーロッパ周遊旅行11カ国の旅
inローマ→サンマリノ共和国→セボルガ公国→モナコ公国→マルタ共和国→リヒテンシュタイン公国→スイス→ソジェー共和国→フランスoutを17日で駆け抜ける。(自称独立国2カ国含)

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2018年8月9日
ローマ、バチカンときてお次はイタリアに囲まれたミニ国家サンマリノへ。城塞都市のこの街は世界で5番目に小さく、何かあるのかほぼ予備知識なしで向かった。

免税・観光といったミニ国家の基本は押さえつつも、街の中心部は城塞都市としての独特の雰囲気を持ち、高台から沈む夕陽を眺めてからの穏やかな夕べは、大人の街の雰囲気。
のんびりとした散策にはもってこいの、大人旅にはぴったりの旅先でなかなかいい感じ。
そしてサンマリノ移民の勉強もしつつ、このミニ国家を堪能しました。
もちろんご当地グルメも！なかなか良いところだった、サンマリノ。好きだなー！

エリア サンマリノ(サンマリノ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: タイ国際航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

8月9日
ローマを出発したフレッチャ・ロッサ、まずはボローニャで停車。そのままリミニ行きに乗り換え。

ボローニャ中央駅 駅

ボローニャでリミニ行きに乗り換え。ここでもイタリア国鉄のサイトで時刻表とにらめっこ。タイトな旅なのでこの作業は欠かせません。

リミニ方面の鈍行列車内。カステル・ボロネーゼという駅でさらにリミニ行きに乗り換え。

12:55
ほぼ定刻にリミニ駅到着。こじんまりしてますが、海の方はバカンス客で賑わってるみたいだ。

駅から歩いてすぐのサンマリノ行きのバス停へ。駅正面から道を渡った右手側、バーガーキングの前髪そう。

2018年夏のサンマリノ行きのバス時刻表。1日12本出ていますが冬になると減便するようだ。切符は車内でもバス停近くのタバッキでも買えます。片道5ユーロ。

サンマリノ行きのバス停へは定刻通りに到着。なんとフリーwifi完備。

サンマリノ城塞へは45分ほどの道のり。乗客はジモティー3割、観光客7割ほど。

夏だからか大盛況で立っている人もいた。

さていよいよサンマリノへ入国。しかし国境で止められることもなく、そしてパスポートチェックも無し。ゆるいなー。

50分後、サンマリノのバス停へ到着。おおお、いきなり城壁があって趣きがある！

そして山に作られた街なのでアップダウンが激しい…荷物多い人は注意！街のところどころにあるエレベーターを上手く使いましょう。

バス停から下を見下ろすとこんな感じ。町歩き=登山やな…

場所によってはこんな感じに切り立った階段を上がることになるので頑張ろう。それがサンマリノ。

サンマリノ 本日の宿:HOTEL JOLI
どちらかというと山の麓、中心部からは外れてます。でもその分リミニ方面へのバス停が近い、お値段が安めと1泊2日の短期・シングル旅にはピッタリのミニホテル。

ホテル ジョリ ホテル

部屋はベッドスペースが大半。スーツケースが大きい人はちょっと苦労するかも。でも荷物少なめだし清潔だし食事は外で取るしで過不足無し。

さてサンマリノの街散策へ。まずは城門をくぐって城壁の中へ。

聖フランチェスコ門 史跡・遺跡

入口から歴史を感じさせるアーチと街並み。風情があって良い。

街の端っこの通路に沿って散策。ジグザグと勾配がなかなかきつい。

途中にはフニクラ=ケーブルカーもあり。

フニクラ (ケーブルカー) その他の交通機関

高所恐怖症なので下界見るだけで足がすくむ…しかし良い光景！

途中にはラジオ・サンマリノのDJブースあり。いかにも夏のヨーロッパらしい雰囲気だ。

サンマリノ城塞の街中心部に着きました。非常に風情があります。

サンマリノ歴史地区とティターノ山 史跡・遺跡

街のあちこちにサンマリノの国旗が掲げられていた。この国の象徴・3番の塔が真ん中に描かれている。塔には後ほど訪問。

ミニ国家と言えば免税店。ここサンマリノも例外ではない。とはいえフツーの妙な土産物もあり。何故か銃も。

またサンマリノは銀細工でも有名で、こんな素敵なアクセサリーがズラリと並んでいた。ステキ！そして免税なのでそこまで高くない。

FCサンマリノらしきユニフォームも。

そしてお酒も。サンマリノワインもあったー！買って帰りたかったけど、旅の最初だからガマン。

そして形の変わったカクテル的珍酒が…うーん、味が気になる。

ブラブラ街を歩きながら中心部・リベルタ広場にやってきました。サンマリノ政庁舎などがあります。

リベルタ広場 広場・公園

ここでは30分に一回、衛兵交代が行われます。総勢5名ほどの小さな編隊で、ちょっと微笑ましさすらある。期間は5～9月の8時半～18時半、時間が合えば是非。

庁舎 (サンマリノ) 建造物

この付近にもお土産屋さんや食べ物屋があります。たくさんの観光客で賑わう通り。

広場近くのピアディーナのお店。サンマリノやこの付近のエミリア・ロマーニャ州一帯の名物料理だそうだ。

Piadina=ピアディーナ
薄いパンの中に色々な具を挟んだ軽食的な郷土料理。ここではイタリアならではの生ハムとルッコラを挟んでもらう。これでお昼ご飯はOKなボリューム。シンプルながらなかなか美味。

その後は近くのツーリストインフォメーションへ。ここでは有料ですがパスポートにサンマリノの入国記念スタンプを押してもらえるのだ。

5ユーロ払うと素早い手つきでパスポートにペタペタっと。

サンマリノスタンプゲットー！
しかしあくまで観光用につき、公式なものではないので注意。とはいえ損も得もしませんが…でもうれしい。

他にもサンマリノは切手が有名。これまたミニ国家あるあるです。ポストも街中にあり。かわいい。

街の奥地を歩くと歴史的な建物や遺構にあたる。その中にサンマリノ移民博物館を見つけ入館。

中にはサンマリノから世界各地へと移民していった人々の歴史や背景などの説明が細かく行われていた。

小麦の不作のため、1920年代にサンマリノから移民した人たち。多くはアメリカ合衆国へと渡っていった。

移民先の国別グラフ。大恐慌時代まではアメリカが断トツに多かった。

そんなお勉強を終えて山の山頂にある3つの塔を目指してさらに上へ。またまた登山風味…

10分くらいで写真のような分岐点へ到着。第1の塔入口と第2の塔への道。

グアイタ塔 史跡・遺跡

第1の塔、中は武器防具博物館となっていた。どんどん上は上がる。

塔の窓からは第2の塔が見える。なかなか良い眺め。

第2の塔への道のり。こう見ると結構な道である。5～10分くらいかなー。

第1の塔と第2の塔へ至る通路にはお土産屋さんやカフェがあり、ひと休憩するのも良い。

というわけでスプレムータディアランチャで喉を潤す。生き返るー！

第2の塔付近の道。犬がのんびりと過ごしていた。そしてすごい坂道、もう一踏ん張りだ。

歩き通して第2の塔に到着。あー疲れた…

チェスタの塔 建造物

中は第1の塔と同じような武具の博物館。

第2の塔からは第1の塔と今まで来た道が見える。なかなかの見晴らしに、時を忘れてぼんやり眺めつつ休憩。良い眺めだ。

要塞 史跡・遺跡

出入り口にいたにゃんこ。番猫のようでもある。表敬の挨拶をして、塔を後に。

塔から街中に戻ると19時、夕暮れの時間。街からは遠くの山の端に沈む太陽がくっきりと見えて綺麗！

沈む太陽が真っ赤に燃える。

日が落ち出すと同時に街の灯りがともり出す。サンマリノ政庁舎もぐっとムーディーに。

庁舎 (サンマリノ) 建造物

たくさんいた観光客も姿を消し、街は静かになる。ぐっと大人の街へ。

夜はローカルの人々がくつろぐ姿が街のあちこちで見られ、くつろいだ雰囲気。いいなこの感じ。ネコも行きかいます。

夜はこちらのロカンタ(食堂)にて。ブラブラ歩いていたら見つけた気楽なお店。
"Cantina di Bacco" Contrada Santa Croce, 37/39, 47890 Città di San Marino, サン・マリノ

こちらのお店は"Bimbo"という1人用のワンプレートセットがあり、そちらを注文。その他のメニューも美味しそうだったなぁ。

出てきたワンプレート。
薄いカツレツにポテトフライ、トマトと野菜のニョッキ。若干大味で残してしまったけど、まあまあ美味だ。そして食後にはエスプレッソで〆。

デザートを食べるべくもう一軒ハシゴ。
"Antica Trattoria Jole"Contrada Santa Croce, 29, 47890 Città di San Marino, サン・マリノ
さっきの店と同じ通りにあります。

本日の一品
シシリア風アランチーニ、ココメロ、シシリア風カンノーリ。美味しそうなスイーツに可愛らしい内装に一目惚れして入店。

かわいい店内にキュンと。ピッツェリアだけどお茶だけでもいい？と聞くと良いとのことなので入店。

シシリア風カンノーリ 1ユーロ
エスプレッソ 1ユーロ
合計2ユーロの至福★カンノーリの中身は濃厚なピスタチオクリーム、一口大でシアワセ街道一直線のスイートさったら！

こんな感じでサンマリノの穏やかな夜は過ぎていくのでした…山並みの眺めも夜景ポツポツと素敵。

こんな風情あふれる夜の城塞も、サンマリノのの真骨頂。素敵だと思いません？

Amo San Marino!
心地よい風に吹かれて就寝…

8月10日 朝6:45
始発のバスでリミニへと戻ります。これからイタリア横断のち西部のリグーリア州へ行くためまたまたタイトなスケジュールです。

バス乗客は私一人…途中でポツポツと人が乗り出し、昨日の満員御礼状態とは打って変わってローカルの人しか乗らない時間帯だった。
この後はリミニからミラノ経由でリグーリア州のとある自称独立国家まで移動。これまた楽しみな訪問だ！

この旅行記へのコメント （1）

• 古時計さん 2019/02/17 11:27:08

  行ってみたいです！

  以前イタリアで2度F1を行うために（注）名前だけ使われていたというサンマリノ。
  
  （注）F1は1国1開催が原則なので、サンマリノGPという名前にしてサンマリノにはサーキットが無いからイタリアのイモラサーキットで行っていました。ちなみにイタリアGPはモンツァです。
  
  そのころからいつか行きたい国として気になっていました。
  宿泊もされたんですね！！憧れます。
  
  イタリアは過去に個人旅行ですが、ミラノ、ベネチア、フレンツェ、ローマにしか行った事がありません。あとは仕事でベローナですかね。
  いつかのんびり小都市をまわってみたいものです。
  
  旅日記、参考にしますね！（ぱんスキュさんの旅日記、何度読み返してもサンマリノへの憧れが増します・・・）