2018/11/23 - 2018/11/23
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ブリッヂ・トレック(橋梁旅行)さん
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近鉄週末フリーパスを利用して日帰りで近鉄名古屋線沿線の橋を巡る旅です。この切符は土日を含む3日間近鉄全線乗り降り自由というとてもお得な切符です。特に四日市の『末広橋梁』や名古屋港の通称『名古屋港跳上橋』、この二つの鉄道可動橋は必見です!
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
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近鉄は大好きな私鉄ですが、『近鉄週末フリーパス』は知りませんでした。土日を含む3日間近鉄全線乗り降り自由という、とっても太っ腹な切符です。近鉄名古屋~大阪難波が2360円、~近鉄奈良だと2250円なので、往復するだけで元が取れます。近鉄全線乗れる株主優待券は1800円位で買えますが、往復+300円で乗り降り自由と考えると、何カ所か廻ろうという時はこれを使わない手はありません。
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イチオシ
【岩井橋】
近鉄に乗る前に、名古屋市内を少し。
1923年竣工、アーチ橋。初期の鋼製アーチ橋でRC開腹アーチのような半円の飾り板や渦状模様の飾りが付けられる等、装飾性の強い橋となっています。【土木学会選奨土木遺産】(春に撮影) -
【納屋橋】
1981年竣工。一見アーチ橋のように見えますが、先代の面影を残す目的で付けられた装飾です。中央にアルコーブを設ける等、とても凝った造りをしています。(春に撮影)納屋橋 名所・史跡
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【松重閘門】
1930年竣工。堀川と中川運河を連絡する通船路。水深の浅い堀川のバイパスとして造られ、堀川沿いに並ぶ木材問屋への木材輸送に活躍しました。【土木学会選奨土木遺産】(春に撮影) -
イチオシ
【向野橋】
1930年竣工、下路式曲弦プラットトラス橋(ピン結合)+下路式プレートガーダー橋。トラスは1899年A.&P. Roberts,Co.製、京都鉄道(現嵯峨野観光鉄道)保津川橋梁として架設され、1928年に架け替えられました。支間長は架橋当時日本最長!【土木学会選奨土木遺産】 -
京都鉄道博物館に旧保津川橋梁の絵がありました。
レンガ積みの橋台も素晴らしいです! -
道路橋に転用された現在も、1922年に発生した列車脱線転覆事故で破損した箇所を、プレートで修復・補強した跡が残っています。
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【名古屋車両区 転車台】
20m級下路式バランスト型。黄金駅近くの黄金跨線橋から見下ろすことができ、後方には向野橋も見えます。 -
【尾張大橋】
弥富駅で下車して、川辺まで歩きます。
1933年竣工、13連ランガートラス橋+1連下路式平行弦ポニーワーレントラス橋。橋長は878.81m!
上流のJR・近鉄と橋脚の位置を揃える必要性から、1径間のみ別構造となっています。予備設計は増田淳氏、詳細設計は主に稲葉健三氏が担当。橋脚はニューマチックケーソン工法を採用。昭和初期に多いランガートラスの国内初採用となる橋です。 -
この橋ができるまでは、県営の渡船しかありませんでした。伊勢大橋と同時期の設計です。国道1号が通っており、2車線しかないので必ず渋滞しています。堤防の嵩上げも必要なので、伊勢大橋と同様に架替・撤去されると思われます。
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【近鉄名古屋線 立田川橋梁】
1959年竣工、下路式平行弦ワーレントラス橋。
左下にJRの旧橋の橋脚がちらっと見えています。 -
元々は1930年に伊勢電気鉄道の宮川橋梁として架設されましたが、参宮急行電鉄と伊勢電気鉄道の合併で廃止され、そこで不要となったトラスを立田川橋梁の改軌・複線化工事で転用しました。木曽川橋梁の西端(尾張大橋のポニートラスの上流)にも1連のみそのトラスが使われています。
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【JR関西本線 揖斐・長良川橋梁】
1979年竣工、下路式平行弦ワーレントラス橋。揖斐川(左)と長良川(右)との間の中州に県道があり、桁下高を確保するためにこの桁のみ下弦材を変形させています。 -
【伊勢大橋】
桑名駅で下車して揖斐川まで歩きます。
1934年竣工、15連ランガートラス橋。橋長は1105.7m!1キロ超えです。 -
先ほどのJRの橋梁下を通っていた県道がこの橋の道路に突き当たります。トラスをぶち抜いて丁字路にするため、開口部が補強されています。
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下流側には新橋の橋脚が一部造られ、架替工事が始まっていました。先ほどの丁字路をどう処理するのか、楽しみですね♪
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【三岐鉄道北勢線 西桑名第2号踏切道、JR関西線 桑名駅構内踏切道、近鉄名古屋線 益生第4号踏切道】
日本で唯一3種類の軌間が並ぶ踏切です。 -
一番東が三岐鉄道北勢線、762mm。昔の森林鉄道も大抵このゲージでした。車内もかなり狭いです。三岐鉄道は沿線にも色々面白そうな見所があるので、貨物鉄道博物館の開館日に行こうと思います。
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真ん中がJR関西本線、1067mm。近鉄とJR・三岐鉄道の遮断機とは別になっていて、その間には通行者の待避用にスペースが少し広くなっています。
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西側は近鉄名古屋線、1435mmです。
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【養老鉄道 養老線】604F
桑名駅には近鉄から分離された養老鉄道も乗り入れています。 センロク復刻塗装の車両が入線していました。桑名駅 駅
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【臨港橋】
四日市駅の一つ先、新正駅で降りて港方向へ歩きます。
1991年竣工、跳開式可動橋。橋の手前に遮断機が!臨港橋 名所・史跡
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船の航路には赤信号が点灯しています。残念ながら船は通らず、跳ね上げたところは観られませんでした。
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【末広橋梁】
1931年竣工、跳開式可動橋。可動桁の支間長は16.46m。
【重要文化財】
【日本機械学会機械遺産】末広橋梁 名所・史跡
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門柱上部と可動桁側面に山本工務所の銘板が誇らしげに付いています。数々の跳上橋を設計した可動橋の第一人者、山本卯太郎氏の設計です。、可動橋桁とカウンターウェイトを接続する部分のモーメントアームを動的に変化させて、可動橋桁の仰角が変化してもカウンターウェイトと完全に吊り合うよう設計されている、「リンク・バランス・バスキュール」という形式の橋ですが、『山本式鋼索型自動平衡跳上橋』とも呼ばれています。
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鋼材は全て錬鉄で、前後のプレートガーダーの中にはイギリス人の設計による日本初の標準桁もあり、明治・大正・昭和の桁が混在しています。
橋の両端には防潮扉が付いていて、その両脇に信号が設置されています。防潮堤を閉めた時に点灯するのでしょうか。丁度太平洋セメントの貨車を引いたDD51がやって来ました。 -
イチオシ
土日祝日は下りっぱなしで船が通らない限り上がらず、平日は逆に常時上がっていて列車通行時のみ下りるようです。
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船用の信号ももちろん付いています。次回は動く所を観てみたいですね♪
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鉄マクラギに付着しているのは塩でしょうか。
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【四日市旧港港湾施設】
1894年竣工、199mの湾曲した防波堤と、77mの直線状の西防波堤。
【重要文化財】 -
【潮吹き防波堤】
湾曲した防波堤の方には五角形の水抜き穴が設けられていて、二重構造で波の力を受け流し壊れにくくなっています。工事を請負った服部長七氏(またはオランダ人土木技師のデ・レーケ氏)の発案と言われています。服部長七氏は人造石「長七たたき」を開発した技術者で、愛知県を中心に全国の堤防等の工事に尽力しました。 -
【思案橋】
1582年に本能寺の変を聞きつけ京都を避け伊賀路を通って堺から浜松に向かった徳川家康が、ここから海路を進むか陸路を進むか思案したとされ、思案橋と呼ばれることとなったそうです。
その後橋は運河の埋立に伴い1953年に撤去され、1987年に橋を模したモニュメントが復元設置されました。思案橋 名所・史跡
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イチオシ
【堀川口橋梁】(名古屋港跳上橋、1.2号地間運河可動橋)
可動橋を2つ観たので、ついでに以前観てきた名古屋港の跳上橋にも登場してもらいます。
1927年竣工、跳開式可動橋。可動桁の支間長は15.2m。末広橋梁と同じく、山本卯太郎氏の設計です。
【登録有形文化財】【土木学会選奨土木遺産】
一番北側の上路式プレートガーダーは近年架け替えられましたが、トルシアを使ってリベットの旧橋の雰囲気を壊さないように配慮しています。 -
この橋を通っていた臨港鉄道は1980年に廃止となり、1987年から跳ね上げた状態で保存されています。こちらはギヤで跳ね上げる構造です。桁の架替だけでなく、橋脚の補強、枕木等の交換もなされ、保存状態は良好です。
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これで今回の旅は終了です。
以前から観たかった四日市の可動橋が観れて感動しました。でも歩きすぎて足がパンパンです。というか完全に運動不足ですね。週末フリーパスはあと2日分あるので、奈良方面へ1泊旅行をする計画ですが、足が心配です。(^^;
トータル 橋11,他4 を巡る旅でした。
残りのフリーパスの行方はこちら→https://4travel.jp/travelogue/11427791安永餅 桑栄メイト店 グルメ・レストラン
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