◆会津下郷 & 天栄・紅葉三昧 (罠かけの滝＆明神滝) 編

2018/10/30 - 2018/10/30

☆今回の会津下郷：紅葉三昧シリーズの最後は下郷町芦の原の『罠かけの滝』と
お隣り天栄村の『明神滝』をご覧いただきます。
もちろん『明神滝』は下郷町ではありませんが、
観音沼からの復路は同じコースは通りたくないので天栄村を通って帰路につきました。
その途中で見られるのが『罠かけの滝』と『明神滝』です。
紅葉的には『明神滝』は標高７００ｍなので期待できますが
『罠かけの滝』の標高が４５０ｍと低いので期待できないのは承知で
『罠かけの滝』の紅葉の見頃に出直すのも面倒なので、ついで撮りです(^^)；。
少し寄り道すれば『大内宿』も近くですが、この時期の大内宿は激混みするので
もちろんスルーです。

エリア 西白河・岩瀬(福島)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車 徒歩

☆会津下郷・罠かけの滝＆天栄村・明神滝　ルートMap。
　
※Google Mapに加筆。
https://www.google.com/maps/@37.268055,140.0785437,22123m/data=!3m1!1e3

☆会津下郷・罠かけの滝ルート Map。

※Google Mapに加筆。
https://www.google.com/maps/@37.3020838,139.9447859,652m/data=!3m1!1e3

国道１２１号から羽鳥湖街道(国道１１８号)に入ります。
湯野上温泉から羽鳥湖方面に５ｋｍほど進むと芦の原集落があり、集落を過ぎた辺りに雪崩予防用の芦の原スノーシェッドがあり、通り抜けるとすぐ高陦(たかしま)ロックシェッドがあります。
その高陦ロックシェッド出口(羽鳥湖方面)右手の鶴沼川越しに見えるのが、
“罠かけの滝(高陦の滝)です。

☆高陦(たかしま)ロックシェッド　(写真は５/２９撮影)

スノーシェッドとロックシェッド、
見た目はそう違いはありませんが、いったい何が違うのでしょう？(^_^;)。
道路標識では芦の原はスノーシェッド。
高陦(たかしま)はロックシェッド。
そりゃあ、方や雪で方や岩石なのはわかるけでど
外観構造もも同じに見えます。

ま、それは置いといて、
その高陦(たかしま)ロックシェッド出口から１０ｍほど手前(シェッド内)から“罠かけの滝”が遠望できます。
車はロックシェッドを出た直ぐ左側が広めの路側帯なので駐車できます。
ロックシェッド内側に歩道があるので、１０ｍほど戻ります。

一般的にはロックシェッド内から眺めたり、写真を撮るのですが、
滝は川越しなので迫力に欠けるのが難点です。

☆色付き始めの罠かけの滝

罠かけの滝は国道１１８号線から見えるお手軽滝ですが
対岸までは１００ｍくらいあり、撮影には望遠レンズと三脚が必要です。
望遠を使えばシルキーな滝は撮れますが
周囲の木々がブレてしまうのが欠点です。

☆色付き始めの罠かけの滝

罠かけの滝右側の主滝の落差２０ｍほど。
昨年までは左側の滝は大雨後でもなければチョロチョロ滝でしたが
今年は大雨後じゃなくてもちゃんと滝になっています。
何故だろう？

☆色付き始めの罠かけの滝

あと1週間くらいすれば見頃だったことでしょう。

☆色付き始めの罠かけの滝

国道から見えるけど近くはないし
青葉の頃は葉が鬱蒼として滝全体が見えないのも残念です。

☆色付き始めの罠かけの滝

国道わきにあるけど
この滝の存在を知る人はごくわずか。
車を止めて見学する人は稀です。

☆初夏の罠かけの滝　(2018/5/29, 撮影)

高陦ロックシェッド内の撮影場所をいくら変えても
滝の上部はほとんど見えないので
５月には意を決して滝のまん前まで行くことにしました。

意を決して？
高陦ロックシェッドのある国道１１８号線から川原に降りるには
高さ３ｍの垂直の堤防を降りなければなりません。
さすがに３ｍもあると飛び降りるのは怖い(危険？)なので
堤防に迫り出した木の枝を命綱代わりにして何とか下りました。
１００ｍほど上流に川原に降りるスロープはありますが
川の中を何度も渡る必要があるので
どちらを選んでも難儀です(ーー;)。

☆福島県天栄村　羽鳥湖高原 明神滝 Map

※Google Mapに加筆。
https://www.google.com/maps/@37.2876207,140.1168405,8778m/data=!3m1!1e3

明神滝へは天栄村羽鳥湖高原の１１８号線沿い大平集落からだと、
猪苗代湖方面に向う県道235号羽鳥・福良線（ 馬入峠）に入ります。
道なりに２ｋｍほど進むと明神滝の案内板があるので左折します。
道(黒沢林道)なりに１ｋｍほど行くと橋があり、
その橋の右下に明神滝が見えます。
橋手前の路側帯に車４台ぶんくらいの駐車スペースがあります。

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝

この橋の右下に明神滝があります。
橋の手前右側に駐車場、
橋の手前左側に橋下への踏み跡があります。

この道路は黒沢林道。
橋の向こうに小さな黒沢集落があり
集落の終わりから道が細くなり
安藤峠を経て会津若松に至りますが
現在は通行止めで黒沢集落までしか行けません。

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋上)

直ぐにでも滝の撮影をしたかったのですが
滝に陽射しが当たり条件が最悪。
この写真は最後に撮ったので滝には直射日光は当たっていませんが
到着した時には半分くらいに当たっていました。
さらに良くないのは橋の陰が映ってしまうことです。
いつもは晴れていても早朝にしか撮影しないので
橋の陰は映りませんが晴天の午後の撮影はお勧めできません。

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝

この日は観音沼などを巡ってきたので午後に撮影するのは予定通りですが
午後は曇りの予報だったので陽射しは想定外でした。
上空を見上げると雲は流れているので
少し待てば曇天になるだろうと滝周辺の紅葉を撮影し時間つぶしです。

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝

橋の下流側右岸にはカエデの見事な大木があり紅葉も丁度見頃でした。
見事なカエデの大木ですが、途中に橋があるので
このカエデを撮り込んで滝の撮影には向きません。

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝

下の川は黒沢。
黒沢は会津布引山(１０８１ｍ)や安藤峠を源流に
明神滝の下流で赤石川に合流し、その赤石川は羽鳥湖から流れ下る
鶴沼川に合流します。
その鶴沼川は下郷町の湯の上温泉で大川に合流し
やがて阿賀川となり新潟で日本海に注ぎます。

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝

樹高１５ｍもあるこのカエデの大木はコハウチワカエデかなと思います。

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝

明神滝側の紅葉です。

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝

滝の上流側が少し見えています。

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋上)

１５分くらい待ったらようやく陽が翳ってきたので
滝の撮影を始めました。
まずは橋上から見下ろした明神滝です。

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋上)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋上)

この明神滝の右手の山陰に私がお気に入りの『立矢川の滝』があり、
滝そのものはお気に入りでも紅葉的にはイマイチ。
滝の紅葉が映えるのは滝に覆いかぶさるような紅葉樹があるのが理想ですが
『立矢川の滝』は覆いかぶさる紅葉樹がないので
秋だからと言って特別見栄えが良くなるわけではありません。

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋上)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋上)

明神滝は落差、滝幅ともに８ｍほど。
そう大きな滝ではありませんが
橋上から見下ろせるので老人子供でも
気軽に見ることができ、
四季折々に新緑、花、紅葉、雪とどの季節も見ごたえがあります。

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋上)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋上)

橋上からは右岸からも左岸からも
中央からも手軽に撮影できます。

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋上)

紅葉の一番の見頃だというのに平日とは言え
私が撮影している間、誰一人訪れませんでしｓた。

☆初冬の明神滝

明神滝は紅葉はもちろん素晴らしいですが
花咲く滝としても秀逸で、春のトウゴクミツバツツジやヤマツツジ、
夏はタマアジサイ、初秋にはオタカラコウ、
もちろん新緑や雪景色も見事ですよ。
道路事情が良く橋の上から見られるお手軽さも魅力です。
現在は冬場の鳳坂峠越えが難儀ですが、ようやく鳳坂トンネル工事が始まったので、数年後は冬場でも比較的楽にアクセスできるようになります。

☆真冬の明神滝

☆春新緑の明神滝

☆青葉若葉の明神滝

☆夏の明神滝

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下右岸)

上記の写真(真冬と夏以外)は橋の上から見下ろしましたが
明神滝は橋の下へ降りて、滝と同じ目線でも見ることができます。
駐車場と道路を挟んだ反対側の橋の欄干手前に獣道程度の踏み後があり、
辿ると橋の真下に行け、橋の真上から見下ろす滝とはまた違った滝飛沫がかかるほど迫力満点の滝を見ることができます。

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下右岸)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下中瀬)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下中瀬)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下中瀬)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下・黒沢下流)

上記で滝に陽射しが当たってた時
時間つぶしに撮っていたカエデの大木を川面から見上げてみました。

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 のモミジ大木

カエデ属植物(Aceraceae)は世界に約160種以上存在しており、近年になり日本の奄美地方にてアマミカジカエデ(Acer amamiense)など新種も発見されています。北半球に多く生息し、中国を中心としたアジアに密集していますが(約90種)、ヨーロッパ(13種)、北米(13種)、などにも広く分布する植物で、おもに亜熱帯ー寒帯地方に生息可能な植物です。日本には諸説ありますが37種類存在しています。属名の「Acer」はラテン語で「尖った」を意味します。これは葉先が尖っている様、もしくは木材をやりなどの尖った武器に使用していた歴史に由来しています。

※もみじかえで研究所より
https://www.momijikaedelab.jp/%E3%82%AB%E3%82%A8%E3%83%87%E5%B1%9E%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E7%A0%94%E7%A9%B6%E5%A0%B1%E5%91%8A/%E3%82%82%E3%81%BF%E3%81%98%E3%81%8B%E3%81%88%E3%81%A7%E5%9B%B3%E9%91%91/

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下・黒沢下流)

カエデ属植物(Acer)は翼果を持つ植物として大まかな分類とされています。所説ありますが、その中でも形質的特徴より16種類に分類されています。この分類の単位を｢節(Section)｣さらにその小分類として｢類(Series)｣といいます。

※もみじかえで研究所より
https://www.momijikaedelab.jp/%E3%82%AB%E3%82%A8%E3%83%87%E5%B1%9E%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E7%A0%94%E7%A9%B6%E5%A0%B1%E5%91%8A/%E3%82%82%E3%81%BF%E3%81%98%E3%81%8B%E3%81%88%E3%81%A7%E5%9B%B3%E9%91%91/

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下・黒沢下流)

素人の私には図鑑やＮｅｔ写真などで見比べても
中々見分けがつきません(^^)；。
欧米人ならおそらく学者や専門家以外はみんな『Maple tree』で
片付けちゃうと思いますが、
日本人は学者や専門家じゃなくても細かい分類が好きですよね。

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下・黒沢下流)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下中瀬)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下中瀬)

明神滝の名前の由来は滝の見た目の左岸頂上にある直立した大きな一枚岩の傍らには、宗像三神の一つ田心姫命が祭られています。その御神体は蛇体であるとされ、日照りの時でもこの社に祈ると、必ず雨が降ると言い伝えられ、いつしか明神滝と呼ばれるようになったそうです。

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下中瀬)

田心姫命が明神と言うより、中世頃から神が本来の名前で呼ばれることは少なり、神様の名前を省略し通称で「明神」や「権現」などと大まかに言うそになったそうで、天栄村の明神滝も神のご利益がある滝という意味で『明神滝』と呼ばれたと思われます。

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下中瀬)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下中瀬)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下中瀬)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下中瀬)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下中瀬)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下中瀬)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下中瀬)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下中瀬)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下中瀬)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下左岸)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下左岸)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下左岸)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下中瀬)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下左岸)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下左岸)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下左岸)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下左岸)

滝の左岸(見た目の右側)は藪漕ぎしながら滝の真横まで行くこともできます。

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下左岸)

この左岸滝真横の木が赤系の紅葉樹だったら
もっと華やかな紅葉だったでしょうけれど
ここはあるがままの自然なので
神社仏閣、公園のような人為的で鮮やかな紅葉を期待するのは酷ですね。
私的にはその物足りなさこそが日本本来の魅力のような気がします。

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下左岸)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下左岸)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下左岸)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下左岸)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下左岸)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下左岸)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下左岸)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下左岸)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下左岸)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下左岸)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下左岸)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下左岸)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下左岸)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下中瀬)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下中瀬)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下中瀬)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下中瀬)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下中瀬)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下中瀬)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋下中瀬)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋上)

再び橋上に戻り、見納めの撮影です。

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋上)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋上)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋上)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋上)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋上)

☆錦秋の羽鳥湖高原・明神滝 (橋上)

時間に余裕があれば近くの『立矢川の滝』にも寄りたいところですが
時間は既に３時過ぎ、４時半前には日没になるので
道のない山中での日没は危険なのでこれで今日の紅葉巡りは打ち止めです。
早朝５時に出発して午後３時まで紅葉三昧。
身も心も真っ赤かです(^^ゞ。

これで◆会津下郷 & 天栄・紅葉三昧 (罠かけの滝＆明神滝) 編は完結です。
いつも最後までご覧くださりありがとうございます。
そして『いいね』もありがとうございます。


では、また。　j-ryu