5度目のローマ、中世を巡る一人旅7日間　2

2018/11/22 - 2018/11/22

ローマは5度目。ローマには古代から現代まで観るべきもの観たいものは沢山あります。今まで何度かきて有名観光地には幾度か行ったので今回はローマに沢山ある教会のうち中世、それも初期にテーマを当ててメインとして歩いてみました。
コロッセオもヴァチカンもシスティーナ礼拝堂もボルゲーゼ美術館も行かず、カラヴァッジョ巡りもしません。宿もいつもはナヴォーナ広場近くが好みでしたが今回は駅近のホテルにしてひたすら教会を目指して歩き回った7日間でした。

さてローマ二日目。今日は離れたところに行ってみることに。ピア門を出てノメンターナ街道を北に行くことにします。

エリア ローマ(イタリア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0

最初にやってきたのはサンタ　コスタンツァ教会。円形平面の集中式教会で４世紀の創建です。

サンタ コスタンツァ教会 寺院・教会

現存する最古のキリスト教建築の一つ。内部は円柱が並ぶ円形空間。

円柱の外側の周歩廊の天井にはモザイクで埋め尽くされてます。

半円蓋のモザイク　モーゼに立法を授ける神

天井のモザイクは白地に様々なローマ的な文様が施されてます。

サンタ　コンスタンツァ教会を出てすぐ隣のサンタニェーゼ　フォーリ　レ　ムーラ教会へ階段を下っていくと行けます。

教会の入り口。

階段の途中にはカタコンベの入り口がありましたが、今回は閉まってました。

教会の中に入ります。聖女アニューゼの墓の上に教会を創建しています。内部は古代の円柱を使った三廊式

サンタニェーゼ フオーリ レ ムーラ教会 寺院・教会

後陣には栄光の聖女アニューゼ

中央が聖女アニューゼで両隣に教皇シチリウスとホノリウス

外にも聖女アニューゼ

教会を出た後近くのプリシッラのカタコンベが近かったのでバスで行きました。

プリシッラのカタコンベ 史跡・遺跡

受付入り口。ここはローマに沢山あるカタコンベの中でも最も広くまた広いカタコンベの一つ。入るには時間ごとに決められたガイドツァーがあり、次の英語のツァーを申し込み待ちました。内部は撮影禁止でした。実はサンタ　コスタンツァ教会を出るときに学生さんたちのツァーが次に入ってきたのですが、その学生さんたちのツァーと一緒に回ることになりました。本当はそのあとのツァーにしたほうが人数が少ないと言われたのですがかなり後になるので学生さんたちと一緒に回りましたがアメリカ全土から考古学を勉強している学生たちが参加していたようで様々な質問も出て面白かったです。かなり広くて迷子になりそうなところでこんな地下のカタコンベが今でも次々と発見されているらしく、興味深かったです。フレスコ画がのこっていました。

お腹もすいたのでここからさらにバスを乗り継いでテスタッチョの市場に行くことにします。Ｇｏｏｇｌｅマップで検索するとバスの経路が示されるので便利。
バス停にはバスの番号とどのくらいで来るかが示されているので目安になります。

テスタッチョの市場にやってきました。ここは以前青空市場でしたが、今は屋根付きの市場になっていて生鮮食料品や飲食店がたくさん入っていて旅行者も気楽に食事をしたり買い物したりできます。

テスタッチョ マーケット 市場

野菜も新鮮で安い。

量り売りで様々な野菜を売っていて少し買いました。

市場の中にあったパニーニのお店。人が群がって買っていました。写真でメニューがわかるのがうれしい。

パンに中身を挟んでくれます。番号札をとって待って一番人気のパニーニを注文しました。

すぐ横のイートインスペースで食べます。

汁がパンにしみておいしい。

生ハムを扱うお店。他にも様々なお店があってまた来たいと思いました。

市場のすぐ近くにある元屠殺場を利用した現代美術館。

ローマ現代美術館 (マクロ) 博物館・美術館・ギャラリー

食肉加工場を利用した建物。入りたかったのですが時間が遅くなっていて残り時間が少ないのと疲れていたので入場は諦めました。後で行こうと思っていて結局行けなかったのが残念。

バスで再び戻る途中に立ち寄ったのは初めてローマに来た観光客が行くサンタ　マリア　イン　コスメディン教会。アヴァンティーの丘の下のテヴェレ川岸にあります。映画ローマの休日で有名になった真実の口のあるところです。

サンタ マリア イン コスメディン教会（真実の口） 寺院・教会

真実の口には行列があり興味はないので、中に入ります。１２世紀に内部は改築されています。床は美しいコズマティ様式のモザイク

祭壇と後陣は修復されたもの。

地下にはクリプトがあり寄付金を求められましたが、古いもののようでしたが装飾はなかったです。

売店の奥にあるレプリカは旧サンピエトロ大聖堂を飾っていたモザイクの断片だそうです。

アヴァンティーノの丘に登っていくと公園がありました。

丘の上のテラスからの眺めは素晴らしかった。

このすぐ近くのサンタ　サビーナ教会に行くと外は一部修復中。回廊部分は入ることができませんでした。

サンタ サビーナ聖堂 寺院・教会

内部は閉まっている時間だったのですが扉があいてましたので入ってみました。どうやら撮影を行っているようでした。
ここには床にドミニコ派の総長の墓がモザイクで飾られているのですが、このモザイクを撮影隊が撮影していたので邪魔しないように近づけずゆっくりと見学はかないませんでした。次回に回したいと思います。

中央入り口の扉は木製でこれが創建当時５世紀のものでキリスト教初期の図像がのこっています。

そんなに古いものとは思えないほど良い保存状態。新約旧約聖書のエピソードが彫られています。

次にやってきたのはサンティ　クワトロ　コロナーティ教会。チェリオの丘にあって王冠を被った４聖人という名前。
ノルマン人によって破壊されて１２世紀に縮小して再建されています。身廊の一部がアトリウムに。ツァーの人達が入ってきました。
実は教会の中では修道女たちによる聖歌の練習が行われていて後に行われるコンサートの練習のようでした。

サンティ クァットロ コロナーティ教会 寺院・教会

ここには１３世紀に増築された回廊があります。

中央に水盤があって回廊は対の小円柱で構成されています。

美しい回廊でした。

回廊のバルバラ礼拝堂にはフレスコの聖母子像がのこっています。

礼拝堂の天井

礼拝堂の中から回廊を見ます。

この教会で最も見たかったサン　シルヴェストル礼拝堂。この日は閉まっていて入れません。後日再訪することにしました。

歩いてバス停に向かう途中に道路わきのゴミ箱を撮影。ローマのあちこちに道路上に醜いゴミ箱が設置されています。これがとても邪魔だし汚い。どこにも置いてあってローマの景観が台無し。デザインを重視するイタリア人がこんな状態を許しているのが不思議です。
バスに乗って途中パン屋に立ち寄ってホテルに戻りました。