2018/11/18 - 2018/11/18
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sallyさん
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久能山東照宮、後編。
帰ってきてから知ったのは、久能山東照宮トリビア。
「逆さ葵」と呼ばれる”さかさまになった徳川家の御紋”が、東照宮の拝殿にあるそう。
よって、この旅行記のタイトルは「キミは見たか? 久能山東照宮の"逆さ葵"を。」だけれども、続くサブタイトルは「わたしは見ていない。」となります。しょっぱなから失礼します。ごめんなさいませ。
・・・これから行かれる方は探してみてはいかがでしょーかという提案って事で。・・・や、でもまぁ、最後にちょっと”逆さ葵”についての写真を一枚載せました。
さて、”後編”は「拝殿」、「本殿」、そして、いよいよ「家康公のお墓」ーあれ? お墓を見に来たわけではないのに、いつのまにか本気モード、、、
久能山東照宮のクライマックスに迫ります。
- 旅行の満足度
- 5.0
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(前編から)天水鉢ーてんすいばち。
防火用に溜めた水、そして塀の向こう側がいよいよ「拝殿」です。 -
図の12番のところにやってきました。
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拝殿の東側「東門」からいざ。
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拝殿を囲む塀に開かれた「東門」
拝殿をぐるりと囲む塀に設けられた三つの門のうちのひとつ。
門の横木に施された極彩色を見ると、これこれ、これだよなーと思う。これぞ「ドイツ人建築家ブルーノ・タウトに嫌われた派手派手カラースキーム。」
細部は違うのかもしれないけれど、パっと見、いや素人目にはバッチリ日光東照宮に引き継がれているように思われる、連綿と続く模様。 -
東門に続く塀。
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塀の膝下の高さには羽目板に浮き彫りされた彫刻。
これは麒麟(キリン)かな?
群青色に金色の斑点がポップに感じて一枚、、、さて、前置きが長くなった。
そろそろ、いよいよ拝殿に入ろう。。 -
どーん、拝殿。。。
東門から眺める。 -
黒壁に金色の縁取り、土台は赤、屋根は緑。
す、、すごい。 -
図では「拝殿」ではなく「社殿」とされているのは、、
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社殿は、大名が拝む空間としての「拝殿」+ 神様(”東照大権現”である徳川家康)の住む「本殿」のふたつの建物をつなぐ「石の間」の三つの構造をあわせてそう呼ぶのだろう。
おそらく「石の間」は「拝殿」及び「本殿」に対してグッと一段さがっており、石の間に座すだけで「御本殿様を”拝む”格好」になるのではなかったかな。
これも日光東照宮と同じ仕組み。”権現(ごんげん)造り”だ。 -
二重の垂木(たるきー屋根を下支えする木材)構造が豪華だし、重厚だしっていう。
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そして、銅板を加工し本瓦かのようにカーブをつけて葺いた屋根にも、垂木にもその端っこには「葵の御紋」がずらり。
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屋根の途中におかれた装飾にも、もちろん葵の御紋が。
そして、このズラリならんだ葵の御紋のうちに3つ「逆さ葵」があったというのだから、、、
ここらへんに逆さ葵があったらしい。
逆さ葵については、最後に出てきます。 -
気になったのはこの一見安っぽいグリーンの四角い枠取りは?
近くで見たらどうやら「雨どい」のようだけど、ちょっとへっぽこだよね、建物の重厚さに不似合いではないか??? -
「拝殿」の正面にあるのが「唐門」(からもん)
ここから見下ろすと、登ってきた参道を眺める格好になる。 -
下の参道から見上げた「唐門」。
「唐門」は丸みを帯びた屋根をもった門をそう呼ぶようで、おそらく、恐らく中国から伝わったデザインなのだろう。 -
英語で書いてあるとおり”チャイニーズスタイルゲート”、つまり中国から来た門のスタイルなのだろう、そのまんま。
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その「唐門」の内側もやはり、極彩色。真っ赤な壁に豪華な浮き彫り。
日光東照宮の「唐門」は真っ白で、中国のお話に出てくる人々の連綿と続く浮き彫りになっているので、趣はかなり異なる。ただ、とても豪華なもので(そして白く汚れやすいのが難だが)象牙のように見える(実際は木製だろうけれど)。 -
唐門を眺めたところで拝殿に向き直り、まずはご挨拶を。
二礼二拍手一礼。
さて、この旅行記を書いていて「なぜ二礼二拍手一礼なのか?」ってのを調べてみたんですが、これって戦後、わりに最近(と呼んでしまおう)の習わしだそうです。
GHQによって国家神道から神道に格下げしたことによって、宗教はそれなりの形が必要となり・・・とかそういう話で。長くなるから割愛。
さて、この拝殿の賽銭箱の頭上にある彫刻には物語がありました。 -
古い中国の話で、子供が遊んでいたら大きな水甕あに落ちて溺れてしまったそう。それを子供の友人が、石を投げて甕を割って助けた。ただし、大きくて高価な甕を割ってしまったことを父親に詫びたところ、父親は責めることなく甕はお金で買えるが、人の命はお金では買えないと話したという逸話。
家康のひとの命を大切にせよという教えから、ここにその逸話の彫刻があるのだそう。 -
さて、ご挨拶が済んだので、、と、こちらは拝殿の西側の壁。
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黒漆(くろうるし)に金箔の仕上げが、、カッコイイ。
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この時は、ちょうど”七五三”の節句にあたるようで、ご祈祷にこられている家族が中にいらっしゃいました。
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そして「拝殿」から歩みを進めると、こちらが「本殿」に行く前の「石の間」の隣にあたる部分。
「社殿」構造のなかで、もっとも低い面にあたると思う。
ここの門については説明がなかったけれども、こちら側と向こう側で「拝殿」と「本殿」の区分になっている所のようだ。 -
「本殿」
今、書いていて、”そうか、ここは本殿だったのだな”と改めて気付いたのだけれど、その時は、明らかに空気が違うな、ってのだけがあった。
この”空気がちょっと違う”感じを味わっちゃうと、こういう所巡りにハマってしまうのだと思う。
いや、それを求めているわけではないのだが、しかし、ここの空間はなんとも言えず落ち着く空間だった。広いわけではないし、混んでくる時間ではあったのだけれど。 -
まったく開けることを前提としていない「本殿ー神様の住むところ」の壁は鮮やかで賑やかな装飾が施されていた。
右が自然、左が生き物、さらに左の間仕切りみたいなところには、羽織袴姿のひと。この脈絡がわからない具合も東照宮、なのか。いや、自分がたんに知らないだけだとおもうが。 -
「本殿」の西側には、社殿を囲む塀に設けられた最後の門「廟門(びょうもん)」があった。
廟門? -
”あ、あら・・・開いてる?”
廟門の廟(びょう)と言うからにはお墓に続く門? 家康のお墓まで登れるとは知らなかったので、ちょっと驚いた。 -
廟門(びょうもん)の内側に、ここだけ他とはちょっとトーンが違う、現実世界にありそうな、見慣れた図柄が。
これは海の波だろう。 どうしてここだけ? まわりとマッチしていない具合。
音声ガイドにも説明がなかったから気になっている。 -
さて、ではお墓まで更に登ってみよう。
急な階段を上ったところから振り向くと、廟門(びょうもん)と本殿、社殿を囲む塀がぎゅっと詰まっている様が見えた。 -
家康公のお墓。
-
思ったよりずっと大きくてまずは驚いた。
石造りの屋根を持ったお墓としては5.5メートルというのは最大級らしい。
日光東照宮はもっと小さく、土台がもっと低い。いろいろ比べると面白いのだが、お墓は小さいが、そこにたどるまで300段近い階段を上って杉林の奥にある。実際「奥宮」と呼んでいるし。 -
1616年4月に駿府城で亡くなった家康公(享年75歳、長生きだったのね?!)は遺言どおり、その日のうちにここ久能山に埋葬されたという事らしい。 -
家康は長生きしたこともあり、その葬儀や埋葬場所にきっちり遺言でしたためていたというのは有名な話で。
ここに埋葬された1年後には日光へ分祀されている、それが日光東照宮となるわけだけれど、わたしがわからないのは「分祀」とは「分骨なのか?」ということ。
諸説あるようだけれど、一番わかりやすい解説で納得することにしたのは、「遺体はここ久能山、御霊は日光、言い換えるとお墓は久能山、仏壇が日光にある」と考えれば良いという誰かそういう筋のひとの話。なるほどね。だから、日光は墓が小さいのか。 -
というわけで、これまた遺言どおり、お墓が向いている方向は西向きです。
が、スマートフォンの方位磁針で確認すればよかったかな。この頃は、滞在2時間を超えてきていて、帰り道がソワソワ気になっていたので、思いつかなかったけれど。 -
ちなみにこの家康公のお墓の一段下がったところには愛馬の墓があるようでした。そこは入れなかったですけれど。 -
山を下り帰りましょう。
灯籠が、徳川家康をささえた家老や大名たちのようにみえます。 -
日光東照宮に比べて人がグっと少ないのでじっくり見られるところが良いですね。 -
本殿を北側から眺める。 -
帰りながら、拝殿にあるソテツを確認し、 -
それが樹齢650年と知り、また、このソテツが植生する温かい気候に驚きつつ、、拝殿を横切り、、、 -
「家康のお手植えのミカンだってさ、んなわけないだろーなぁ」という”不届きもの”のオジさんたちの愉快な会話に耳を傾けつつ、、
ずんずんと登ってきた階段を降り、、 -
楼門をながめる社務所(入り口、チケット売り場)のところに戻ってまいりました。 -
家康公が愛したまち、静岡。
徳川家康が生きていたら400歳なんですね。(途方もないことを言ってみた)
久能山東照宮・後編。おしまい。 -
最後に、「逆さ葵」とは何んぞや? という。
葵の葉っぱが、右側と左側のように、一葉二葉に配置されているのが、徳川の「葵の御紋」。
それに比べて、真ん中の門は「上側に二葉、下側に一様」になっているのがわかりますか? これが「逆さ葵」というのだそうです。
これが拝殿の垂木の先にとめられた金箔の御紋のうち3つあるらしい。
これは間違えでなく、完璧なものは壊れるだけしかないという教えに従い、あえて最初から「欠け」をつくって完璧にしないことで、永遠の平和への祈りがあるそうです。
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