2018/11/07 - 2018/11/08
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鯨の味噌汁さん
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この旅行記のスケジュール
2018/11/07
-
8:00 ジャイプール駅
-
電車での移動
12:20 アグラ駅着
-
マタールバーグ
2018/11/08
-
5:30 タージマハル
-
バスでの移動
12:00 アグラ 16:00 デリー バス
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11月7日、水曜。またも快晴。
午前8時の列車で、ジャイプールからアグラまで移動する。
キップは前日、ホテルのトラベルデスクのお兄ちゃんにとってもらった。手数料も入って600ルピー。ちゃんとしたホテルだとこうゆう所はらくちんだな。
自力ではどーしても買えなかった鉄道チケットなのに、お兄ちゃんがパソコンをカタカタ叩くと魔法のようにチケットが出てくる。
「外国人が買おうとするとベリーベリーデフィカルトなのに、なんでそんなにイージーに取れるんだ!」
なんてことをゆうと、お兄ちゃんニヤっと笑う。どうもそうゆうものらしい。
- 旅行の満足度
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ホテルからオートリクシャーで駅まで移動する。
インドの鉄道は平気で3時間とか遅れると聞いてたから、電光掲示板をガン見すると、おおお、ちゃんと定刻に到着の予定になってるではないか。 -
でもって乗ってみると、やっぱり悪夢のよーなガチ冷房だ。
リュックから厚手のトレーナーを取り出して着込み、難を逃れる。
だがしかし、周りのインド人は半袖で平然としているではないか。
キミらの体温調節、どうなってるんだ。同じ人類とはとても思えん、ジャミラ並の適応能力だ。 -
列車は埃っぽい平原をのんびり走る。黄色い大地の大半は耕地で、意外に緑もある。
なるほどなるほど、この農地ででかい人口を食わせてるわけか。ちなみに13億、中国を抜いて世界一の人口大国になったそうだ。世界が100人の村だったら、18人がインド人。 -
イチオシ
正午過ぎ、定刻にアグラフォート着。駅前をウロウロしてると、オートリクシャーのおっさんたちがワラワラ寄ってくる。
みんなカーキ色の制服を着て胸にバッジをつけてるから、組合でもあるのかもしれん。
その中で、制服を一番きっちり着こなしてる、メガネのオヤジに声をかける。
きれいに洗濯して折の入った制服と、ヨレヨレで垢の浮かんだ制服では信用度が違う。見た目は大事なのである(⇒お前がゆうな)。
「ホテルタージリゾートまでいくらだ」
「200ルピー」(360円)
観光客向け価格だ。インド人ならその半分以下だろうけど。
これを「ぼったくり」と思う旅行者もいれば、しゃーないわな、と思う旅行者もいる。そもそも観光施設の入場料が、インド人と外国人では5倍違う国なのだ。
OK、と乗り込む。
このオヤジ、オートリクシャーのドライバーだけど妙な威厳がある。重々しくゆう。
「ホテルに着いたらどこに行くのか」
「サイトシーイング」
「あのホテルはタージに近いから、明日の朝に観光したほうがいいぞ。今日はアグラ城、マタールバーグ、イティマドウッダーウラーに行け」
この暑さの中、歩き回るのはイヤん。
「オレが連れてってやる。三つ行って、市場も見て、あと700ルピーでいいぞ」
半日貸切で900ルピーか。オヤジは一日の売上達成なんだろうな。
「わかった。そのかわりサンセットまで付き合え」
オヤジ、大いに喜ぶ。さらに聞いてくる。
「明日はどうするんだ」
「タージを見たら、バスでデリーに移動する」
「よし、だったら先にチケットを買っといたほうがいい」 -
そのままバス停まで連れて行ってもらう。なんか親切である。
バス代金は500ルピー。これも適正価格だ。
オートリクシャーのドライバーは、しばしば悪徳旅行代理店と結託し、相場の何倍ものチケットを売りつけるらしいが、このオヤジにその気配はない。
最初に連れていかれたのはタージマハルの対岸にあるマタールバーグだ。橋を渡って10分ほどのところにある。河原には水牛がわらわらと群れている。
ここはもう一発、タージと同じようなのを作るつもりだったのが、タージの経費で国が傾き、予定地だけが残ってるそうな。今はただの公園。
真向かいにタージマハルが見えるんで、名所になってるらしい。
てこてこ歩いて川岸まで行き、対岸のタージマハルを遠望する。
すると、下の方にびっしり人の波が見える。そらもうアブラ虫みたいに張り付いている。
昼間に行くといつもああなんだろうなぁ。なにしろインド最大の観光地だもんね。マターブ バーグ 広場・公園
-
だがしかし、それ以上にこの地はデートの名所らしく、そこここに若いインド人カップルがペタペタとくっついていた。
インドの10代の女の子って、彫りが深くて目が大きくて、ぞっとするくらいきれいなのがいる。
「八十日間世界一周」の主人公が、命がけで女(嫁さん)を強奪したのも頷けようとゆうものだ。
それに対して10代の男なんてのは、インド人に限らず全人類的に助平なことしか考えてないものである。
そのカップルどもが、ほとんどペッティングみたいに大接近・大接触してるのを見てると、怒りが鬱勃と湧いてくる。
ヒンズーはこうゆうの許してるのか。
どう考えてもイケナイんじゃないのか。責任者出てこい。 -
…当然責任者は出てこないので、オートリクシャーはティマドウッダーウラー廟を経由して、アグラ城にたどり着く。
そろそろ日が傾こうとしている。
赤く塗られたお城が夕陽にはえる。 -
広いお城の中はガランとして、サルだのリスだのワンコだのがいた。
サルは観光客になにかねだるわけでもなく、木に登ったり庭を走ったり。
飼われているのか勝手に住み着いてるのか不明である。
ここに限らず、インドって野生なのかどうなのか、ようわからんイキモノが全般に多い気がする。 -
川沿いまで歩いて東側を望むと、右前方にちんまりとタージマハルが見える。
タージを作った皇帝は、晩年この城に幽閉されたとゆうから、愛妻のお墓をここから見てたんだろう。
しかもその皇帝をブチ込んだのは、兄弟同士の殺し合いに生き残った実の子だ。 -
イチオシ
…てなかなしいお話はあるのだが、ここに来る観光客は、遠近法をつかって、タージの先っぽをつまむポーズで記念写真を撮っていた。
周りを見ると、白人もインド人も中国人もみんな同じことやってるぞ。
こうゆうのを「インスタ蠅」とゆうらしい。 -
ホテルへの帰り道、オヤジに
「ヘッドがペインなんで、ドラッグストアに寄ってくれ」
「まけしとけ」
すると、ドラッグストアとゆうには小さい、まぐち一間の店へ案内された。
店主はものすごくでかい錠剤を5粒くれた。10ルピー。
ほとんど飴玉くらいの大きさで飲み込むのに苦労したけど、たいそう良く効いた。
そのかわりノドに詰まらせる死亡事故が年間1000件くらい起きてるに違いない。
みちみち、オヤジは問わず語りに自分のことをしゃべった。
偶然にも、ワシと同じ1959年の生まれ。
兵隊に16年いて除隊。でもそのあとノージョブで、この仕事始めたという。 -
さらにワシが
「ビール買いたいからリカーショップに寄ってくれ」
なんて頼むと、
「酒は頭痛によくないぞ」
なんて真顔で忠告する。酒もタバコもやらないマジメ人間だった。
「この町にはいろんな国から人がくる。みんなに楽しんでもらえるのがオレのプライドだ」
なんだか「NHK世界ふれあい町歩き」のエンディングみたいなことゆってるぞ。
どこかでカメラが回ってるんじゃないのか。
でも自分の町に世界中から観光客が来るって、やっぱり誇らしいんだろうなぁ。
まだいろいろ話をしてくれたんだけど、ワシの英語力だと8%(⇒消費税)くらいしか理解できん。
「中に入っても寄ってくるガイドを頼むな。高くつくぞ」
くらいはわかったけどね。
もし日本に生まれてたら、中堅メーカーの部長さんくらいになってる方かもしれん。
同年代のインド人のオヤジに、ちょっと親近感と哀愁を感じる鯨であった。 -
11月8日。木曜。
午前5時に起き、ホテルを抜け出す。まだ外は真っ暗だ。 -
せっせと東門まで歩き、入場券1100ルピーを支払い、入場の列に並ぶ。
タージの開門は日の出時間といっしょで、入場券の販売は5:30から開始する。
日中は観光客がイナゴのごとくに押し寄せるが、開門時に並んでいたのは100人くらい。
つまりはあの広大な敷地を100人貸切状態で、開門直後はスカスカなのである。(一瞬だけどね) -
門を入って中庭を抜け、右折するとタージマハルだ。
アーチの向こうに見えてくると「おおお」とは思うものの、昨日遠方から拝んでいるので、きのう食ったカレーを朝飯にもう一度食う気分に近い。
よってアグラに前泊する方は、タージマハルが見えない夜に到着することを強くおススメしたい。 -
正面のテラスで、シメントリー写真を撮ろうとすると、先に入場した白人の団体がテラスを占領していた。
でもってオババの添乗員が、ツアー客を順番で写真に収めている。それが延々と続く。
撮影の合間に自撮りを試みると、カメラを構えたオババ添乗員が、ワシを指さして「シッシッ」。
野良犬か!! と激怒し、オババを「シッシッ」と挑発する鯨である。(⇒あくまで性格悪い) -
心配した霧は、うっすらとしか出ていなかった。
やっぱり実物はでかくて豪華だ。朝日を浴びてピンク色になるのもヨイ。
朝の冷たい空気の中、存分に歩き回れた。ドライバーのオヤジに感謝する。 -
入場口近くにホテルを取ったのも大正解だったな。
1時間ばかり城内をウロウロして、ろくに写真も取らないうちに退散した。
ちなみに帰り道、入場口はもう長蛇の列になっていた。
さあ、これを見たら今回の旅はおしまいだ。 -
宿に戻って荷物をまとめ、ネットでデリー空港近くのホテルを探す。
「当日直前割引・18000円⇒7000円」なんて部屋が出ている。高いけど「サウナ付きホテル」。
いいじゃないか。(@松重豊)
ホテルに着いたら、おもいっくそサウナで汗を流して、そのあとビールだ。カパカパ飲んじゃうもんね。 -
…でもそれって良く考えたら、浦和でいつもやってることじゃん、とやや反省しつつ、デリー行きのバスに乗り込む鯨であった。
後日譚として、帰国して体重をはかってみたら1キロばかり増えており、年初来高値を堂々更新していた。
インド旅行はダイエットにいいと聞いていたのに、まことに遺憾である。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- フィーコさん 2018/11/18 21:45:37
- インスタ蠅(笑)
- 鯨さん こんばんは~
アグラ城からタージマハルをつまむのですね~ メモメモ
体重1キロ増えてお帰りでしたか カレーを食べても(笑)
夫も増えて帰りました。インドでカレーを食べず。
奥さんが日本人とかいう宿に泊まり お昼ご飯もお弁当を作ってもらい(和食)
レストランへは中華
ビールとラーメン 餃子で3000えん超えのクレジットを落として来ました!!インドで!
フィーコ
- 鯨の味噌汁さん からの返信 2018/11/19 06:44:28
- カレー、すぐに飽きたの
- フィーコさま、
あー、ワシも旦那さまの気持ち、よーくわかります。
カレー、すぐに飽きました。2回食ったらもういいや。
日本のカレーって、きっと和風のお出汁が効いた日本食になっていて、スパイスがキンキンのインドのカレーとは別の食い物ですもんね。インドから帰って、カレー食ってホッとしましたもの。
現地で日本料理屋は見かけませんでしたが、中華料理は田舎に行ってもありました。ってか、世界中どこに行っても中華だけはあるよね、すごいぞ中国人。どんな環境でも生き抜く。水と日光さえあればOK、光合成でもしてるんじゃないかと。
-
- ももであさん 2018/11/17 21:13:49
- 先行き不透明
- > 年初来高値を堂々更新
がが~ん こんなことなら真夏の一番暑い
夏バテ時期に投資しておけば良かった...
きっと下痢で大暴落するかと思ってました
天竺は変わりつつありますね
早く行かねば...
- 鯨の味噌汁さん からの返信 2018/11/18 18:53:36
- 次は上場来高値を狙う展開か!
- ももさま、
甘かったです。
インドに行きます、とゆうたら、あらゆるとこらから「水に当たる」「生野菜は食うな」「寝込んでるうちに帰国日に」なんちゅう脅しがバンバンきて。
イザ、って乗り込んだら、毎日毎日カレー味。紅茶までカレー味。すぐに飽きたの。でも痩せない!!!
>天竺は変わりつつ
そうそう。タージマハルも黄色くなりそうだとのこと。はよう行かねばなりませぬ。
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