2018/11/05 - 2018/11/12
199位(同エリア253件中)
しかっちさん
2018年ACLファイナル観戦に絡めて、イラン国内を駆け足で旅しました。
いつもなら旅行は行って帰ってきておしまい。記録を残したりしないのですが、イランに関しては事前の情報収集に苦労し、先人たちのブログ等をが非常に参考になりました。また、現地で出会ったイラン人たちから、イランは怖い国じゃないよって日本人に伝えてね!と何度も言われ、実際に過去訪れた中でもトップクラスに旅しやすい素敵な国だったので、旅行記upします。
【1】準備編
【2】度肝を抜かれたカタール航空★フライト編
【3】度肝を抜かれたカタール航空★主にラウンジ編
【4】イラン1日目★11月6日(火)★テヘラン到着~シラーズへ移動
【5】イラン2日目★11月7日(水)★シラーズをぶらぶら
【6】イラン3日目★11月8日(木)★ペルセポリス観光~イスファハンへ移動
【7】イラン4日目★11月9日(金)★ホリディは金曜日、テヘランへ移動
【8】イラン5日目★11月10日(土)★いざ!アザディスタジアム、歓喜のACLファイナル
【9】イラン6日目★11月11日(日)★テヘラン街歩き、そしてさようならイラン!
【10】番外編★イランの魅力は「人」にあり、イランでの出会い編
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今日はイラン最後の日。フライトは夜なので、それまでテヘラン市内を散歩することにしました。
ジュエリー博物館に隣接するMelli Bank Museum。ジュエリー博物館よりもこちらの建物のほうが圧倒的に迫力があり目立っています。 -
スイーツショップ。美味しそうだけどすごく甘いんだろうな…。店頭ではイランのおじ様4~5人がお買い物してました。お酒を飲めないイランでは、男性も甘いものが好きですね。
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集会中のネコさんたち。
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バザール前の広場。平日の昼間ですが大賑わい。
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バザールをぶらぶらしていたら、Hello! Kashima?と男性に声をかけられました。俺はペルセポリスファンだけど。カシマはいいチームだ、おめでとう。Good job!と、彼にとっては敗戦翌日なのに、イラン人は本当に良い人が多いです。ペルセポリスも良いファイトだったし、タフなゲームだった!とお返しのエール。本当に守備が堅くて良いチームでした。
彼に、そこを曲がったところにきれいな建物があるから行ってごらんと教えられて来たのがこのZeydモスク。 -
ここもガラスモザイクが美しい。
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モスクの庭で写真を撮っていると、写真左下に写っているチャドルを着たおばあさんが近づいてきて、なにやら私にニコニコ話しかけてきました。すごく親しげに話してくれるものの、ペルシャ語なので彼女の言いたいことがまったく理解できません。自分のスカーフを触って何か言ってたのでスカーフの話?と思いましたが、それ以上は推測も不可能。数分間のことでしたが、言いたいことを言い終えたのか、または通じないと諦めたのか、おばあさんは行ってしまいましたが、いまでも何だったのかなと心残りです。理解できなくてごめんなさい。でもペルシャ語できないし、全く意思疎通のできない数分の会話は辛かった。
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子ども連れの若い夫婦と、パパさんのフライドポテトに群がるお猫さまたち。子どもめちゃめちゃ可愛かったし、パパもハンサムだったし、ママさんもチャドルとサングラスで顔が分からないけど、きっと美人さんなんだろうな。
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ゴレスタン宮殿にやって来ました。入場券の自販機があってチャレンジしたけど、支払い段階でカードを入れろとの表示が。海外発行クレカは使えないし、国籍セレクトの画面があったものの、実質イラン人向けの自販機なのでしょうか?結局窓口にてチケット購入。色々と見ると高いので庭だけ150,000IRR。
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タイル画の色彩が鮮やかです。こういう色使いの感覚ってすごいなー。
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写生していたお兄さんが絵になりカッコいいなと、隠し撮り。
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可愛らしい中庭カフェ。
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どちらを向いてもとにかく華やか。
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壁画の上の白い部分は幕。各建物は外から中が見えないように幕で覆われていて、肝心の部分は隠されています。入場料を払えって事ですが、この白い幕が風景を味気なくしています。昔はの写真を見ると白い幕は無かったみたいなんだけどな。世界遺産に登録されたからでしょうか。
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紅葉した葉と芝生の緑が美しい庭。工事中のおじさんも手を振ってHello~とフレンドリー。
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テヘラン市内の喧騒を避けて、お庭でのんびりするだけでも来る価値あり。
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散歩してお腹が空きました。宮殿東側のMarvi Falafelでランチ。人気店で行列してました。ファラフェルは大好きでたまに日本でも食べます。本場中東で食べるファラフェルにわくわく。
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かじっちゃったけど、写真撮りました。
ファラフェルサンドとペプシで170,000IRR。
店内はカウンターのみで立ち食いです。外の広場で食べている人も居ます。大混雑の狭い店内で、私は様子が分からずファラフェルサンド片手にぐるぐる回ってたら、食べていたお兄さんが、ここに入りなって感じで場所を空けてくれました。優しい!
ペプシ?と聞かれてyesと注文したものの、まだ受け取ってないし、またまたどうしたら良いのかとキョロキョロ。店員さんがカウンター横の冷蔵庫から開けて渡してくれたけど、注文した人は自分で勝手に冷蔵庫から取って良かったみたいです。
カウンターに置かれたソースをたっぷりかけてかぶりつきます。揚げたてのファラフェルとピリ辛のソースが最高!しかしデカイ!中身だけは何とか全部食べて、無念ながらパンは1/3程残してしまいました。 -
テヘラン平和博物館へ行こうと、シティーパークへやってきました。バラが綺麗に咲いてました。
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ミニ動物園やミニ遊園地がある市民の憩いの場。ベンチでおしゃべりしている人がたくさんいました。
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やたら人懐っこいおネコさま。
おネコさまを愛でていたら、すぐ隣のグラウンドでサッカーをしていた少年たちが水道に水を飲みに来ました。やはりアジア人は珍しいのか、私を見つけてこちらをチラチラ。すごく気になる様子。手を振ったら大喜びで盛り上がってもらえました。 -
テヘランで一番思い出深い場所が、この平和博物館です。
ここで私を案内してくれたのが、山村邦子さんという日本人女性。
彼女はイラン人男性と結婚をし、テヘランで50年以上暮らしておられます。教師を退職した今、この博物館でアテンダントとして平和教育に携わっているそうです。
1980年、イスラム革命後、アメリカからの干渉を嫌ったホメイニー師率いるイラン政府を、アメリカの支援を受けたイラクが奇襲することでイラン・イラク戦争が始まりましたが、山村さんはその攻撃が起きた時、日本への里帰りで家族と国外におられ、しばらくイランへ帰ることができなかったそうです。何の前触れもなく突然攻撃され、国境を越え3方向からイラク軍が侵攻してきたこと、軍人だけでなく多くの国民が志願し戦闘に加わったことを聞きました。彼女の息子さんも戦闘に加わり亡くなったそうです。イラン人の反米意識は、40年も前からずっと続いてきたものなのです。 -
太平洋戦争での日本軍の戦闘についても紹介されています。「日本人もこの博物館に来るのだから、この映像は流さないほうが良いのではないか」と山村さんが訴えたところ、「これは実際に起きた歴史なのだから、きちんと見せるべきだ」と、イラン人スタッフたちに言われたそうです。
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イランは、世界で初めて、紛争で毒ガスによる攻撃を受けた国だそうです。そういう理由から、化学兵器については小学校から詳しく教育していて、広島・長崎の原爆についても教えられているということでした。
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毒ガスで角膜を負傷した事例。角膜移植で一時的に視力が回復するものの、それも長く持たず、その後も数年ごとに移植を繰り返さなければならないそうです。
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多くの子どもたちも毒ガス攻撃で負傷しました。
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毒ガスの被害を受けた子どもたちが書いた絵やメッセージ。
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広島との交流で送られてきた日本からの手紙や写真など。
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原爆の資料と折鶴。
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山村さんが世界中の人に読んで欲しいと言っていたメッセージ。
「争いが無いから平和なのではなく、本当の平和は心の平穏にあり、それは家族、コミュニティ、国々の平和的な関係につながります。毎日、非暴力で他の人に影響を与えましょう。あらゆる交流において平和の使者になりましょう」 -
夕暮れのシティパーク。
ぶらぶらしていたら、「日本人大好き、お茶しましょう」とお誘いを受け、公園のベンチで紅茶をご馳走になりました。 -
ホステルで荷物をピックアップし、19:15頃にFerdowsi駅出発。帰りもメトロで空港へ向かいます。郊外の自宅へ帰る人達で女性専用車両も大混雑で、大きな荷物を持った私は心苦しい。しかし、混雑をものともせず、物売りは車両を歩き回ってしっかり商売しています。そうなんです、テヘランのメトロには物売りさんが居て、靴下、化粧品、ベルト、はたまたシャボン玉まで満員電車の中を売り歩いています。たくましい!
来るときは時間がかかったものの、すんなりと乗り換えて市内まで来ましたが、帰りのアクセスにはすこし問題があるということに、1号線に乗車し、路線図を見て気づきました。通常メトロ1号線は、空港線とメトロの乗り換え駅Shahre-A-Fab駅まで行かないのです。来たときは確かに乗り換えできたし、空港線が折り返し運転をしているので、空港線の発車時刻に合わせてShahre-A-Fab駅行きの列車があるのだろうと思いますが、ペルシャ語の表記が読めないし、周りの乗客に尋ねる会話力もありません。
空港発18:50の折り返し運転が恐らく19:30ですが、この時間では間に合わず、かといって空港発20:10の最終列車が空港まで折り返し運転するかどうかも不明。つくづくShahre-A-Fab駅→空港行きの時刻表を確認しなかったことを後悔しました。
ということで第2の手段、Shahed駅で降りて乗合のミニバスを利用する事にしました。もしバスに乗れなくても、Shahed駅からならタクシーで15分くらいで空港へ行けるとホステルで教えてもらいました。 -
Shahed駅からミニバスを利用しての空港へのアクセスは、検索すると何件かヒット尾しますが、この情報が本当に役に立ちました。先人に感謝。
Shahed駅に到着し外へ出ると、すぐにタクシーの運転手が声をかけてきますが、バスに乗るから要らないよと断ると、バスはそこだよと教えてくれました。他の国なら悪態をつかれるところ、本当にイラン人は親切です。誰かに聞かなくても、「パランドー、パランドー」と大きな声で行き先を連呼している人がいるのですぐに分かると思いますが、駅を出て左手にパランド行きのミニバスが停車しています。「パランド?エアポート?」と確認すると、乗れとの合図。
10分ほど待って満員になり発車。ものすごいスピードで飛ばし、20分ほどでホメイニー空港に到着。降ろされたのが写真の場所、空港駐車場前の路上。50,000IRR。
駐車場を突っ切ると空港ターミナルです。
Ferdowsi駅を19:15出発、空港到着20:30でした。 -
チェックイン前に最初のセキュリティチェックがあります。
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国際空港とは思えないくらい小さな空港です。出発エリアにも何店舗かお店がありますが、日本のちょっと大きな地方空港くらいのサイズ感。
特別な工芸品やアンティーク以外の土産物ならここで十分揃います。お菓子、サフラン、紅茶、スパイスなど、一通りのイラン食品はここで買っても市内と同じくらいの価格です。ギャズケルマニーもここにありました。イスファハンから4箱も持って歩いてたあの苦労はなんだったのか…。ここで買えば良かった。支払いはIRR,US$、ユーロが使えます。
搭乗ゲート手前に、第二弾セキュリティチェックがあり、機内持ち込み禁止・制限荷物はここでチェックを受けます。 -
ホメイニー空港のCIPラウンジ。
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利用客はひとりもいませんでした。
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さようなら、イラン。
また絶対に来るね!
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