2018年ACLファイナル観戦に絡めて、イラン国内を駆け足で旅しました。<br />いつもなら旅行は行って帰ってきておしまい。記録を残したりしないのですが、イランに関しては事前の情報収集に苦労し、先人たちのブログ等をが非常に参考になりました。また、現地で出会ったイラン人たちから、イランは怖い国じゃないよって日本人に伝えてね！と何度も言われ、実際に過去訪れた中でもトップクラスに旅しやすい素敵な国だったので、旅行記upします。<br /><br />【1】準備編<br />【2】度肝を抜かれたカタール航空★フライト編<br />【3】度肝を抜かれたカタール航空★主にラウンジ編<br />【4】イラン1日目★11月6日（火）★テヘラン到着～シラーズへ移動<br />【5】イラン2日目★11月7日（水）★シラーズをぶらぶら<br />【6】イラン3日目★11月8日（木）★ペルセポリス観光～イスファハンへ移動<br />【7】イラン4日目★11月9日（金）★ホリディは金曜日、テヘランへ移動<br />【8】イラン5日目★11月10日（土）★いざ！アザディスタジアム、歓喜のACLファイナル<br />【9】イラン6日目★11月11日（日）★テヘラン街歩き、そしてさようならイラン！<br />【10】番外編★イランの魅力は「人」にあり、イランでの出会い編

2018年ACLファイナルとイランの旅【6】イラン3日目★11月8日（木）★ペルセポリス観光～イスファハンへ移動

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2018/11/05 - 2018/11/12

998位(同エリア1294件中)

エリア

イラン

旅行の満足度: 5.0

観光: 5.0

ホテル: 4.5

グルメ: 4.5

ショッピング: 4.0

交通: 3.5

同行者: 一人旅

一人あたり費用: 1万円 - 3万円

交通手段: 鉄道高速・路線バスタクシー徒歩飛行機

航空会社: カタール航空

旅行の手配内容: 個別手配

7:30。ホテルに迎えのバンが来ました。これから中東3大遺跡で世界遺産のペルセポリス半日ツアーに出かけます。半日ツアーの料金25＄は、ガイドさんに直接払います。
この日はよい天気！
車窓からの風景はまさにイラン！
ペルセポリス全景のジオラマ。
ゲートを入っても遺跡はまだまだ先です。大きな荷物は持って入れないので、荷物は置いていくようにガイドさんに言われました。
ゲートから歩いてきた道のりを振り返ります。
日本の城壁のような緻密な石組み。さすが、文明の生まれた場所。古代の技術の高さに脱帽です。
大階段をのぼると、ペルセポリスの正門、クセルクセス門。
頭部が破壊されているのが残念。
人面のペガサスも顔が破壊されています。
2つの頭をもつ鷲。
遠くにアルタクセルクセス2世の王墓が遠くに見えます。早くあそこに行きたい！
これは輪切りにした柱の一部。同様のものを重ねて高い柱を建てたんですよと、ガイドのレザさんが説明してくれます。
柱の基礎でしょうか。修復途中です。
ペルセポリス最大の広間、百柱の間。
門に彫られた兵士のレリーフ。右の柱と左の柱で左右対称一対になってます。
そろそろレリーフに飽きてきました。早く王墓から遺跡の全景を眺めたい。
またまたレリーフ。
こんなところにも礼拝の部屋が用意されています。
見所のひとつ、東階段のレリーフ。同じツアー参加者の欧米からの観光客たちはすごく真剣に話を聞いています。でも、私は飽きました。どれを見ても同じレリーフに見えます。
象形文字かな？
見渡す限り岩の茶色の世界に花が咲いていました。
謁見の間に今も残る12本の柱。
ダレイオス1世の宮殿。
アルタクセルクセス2世の王墓から眺めたペルセポリス。この眺めはやっぱり自分の目で見ないと。

ここへは、ガイドツアーじゃなくて個人でタクシーをチャーターして来るべきでした。ガイドさんは熱心で説明も丁寧にしてくれたけど、自分の見たいものを好きなように好きなだけ時間をかけて見たかった。今回一番見たかった景色が、この遺跡の全景。この景色を見ながら古代に思いを馳せて当時のことを想像したかったのに、与えられた自由時間は25分間。しかも自由時間のうちにゲートに戻らなければならず、王墓に居たのはほんの数分。レリーフについての知識や情報は後からでも調べて得られるけど、自分で見て感じるのはここでしかできないことです。もう一度来る機会があるなら、ここからの景色をもっと味わいたいな。
崖に掘られた4つの王墓、ナグシェ・ロスタム。
修復中のクセルクセス1世の王墓。
多分、修復プロジェクトに関する案内看板。
パノラマで撮ってみました。
た、高い！見上げると首が痛いです。
ナグシェ・ロスタムの周囲はまさに荒野。
シラーズの長距離バス乗り場、テルミナーレ・カーラーンディッシュ。ツアーのバンで、そのまま送ってもらいました。
これからイスファハンに移動します。
私は3列のVIPバスで430,000IRR。安っ！
シラーズ-イスファハン間は30分毎に発車しています。いくつものバス会社が同じ路線を運行しているので、平日の移動なら当日の予約で問題ないでしょう。
ターミナルにはバス会社ごとに窓口があります。
食べ物を売る店や土産物屋があります。
14時を過ぎていた微妙な時間だからなのか、食事ができる（または買える）店は開いていませんでした。お腹が減ったけど、買える食べ物はお菓子ばかり。菓子はバスで配られるので紅茶20,000IRRだけ買いました。温かい飲み物で一息つきます。バスが発車するまでに、今夜のイスファハンのホテルを電話して予約しました。
バス乗り場。乗り場の番号は窓口で確認したけれど、本当にあっているのか不安で仕方ありません。バスは15:00発、現在は14:45。乗車が始まる気配がありません。
ベンチでたむろしてるおじさん達にチケットを見せて「イスファハン？」と尋ねると、ここで待てのジェスチャー。
おじさんを信じて待っていると、15:00数分前に乗車が始まりました。先ほどのおじさんが「イスファハン、イスファハン」と行き先を連呼しています。バス乗り場でお喋りしている近所のおじさん達だと思っていたら、バス会社のスタッフさんでした。トランクに荷物を預け控えを貰い、乗り込みます。
バスは1-2の3列シート。日本のバスより座席前後の間隔がゆったりしていて足元広々、乗り心地はすっごく良い！シート角度は乗車時にMAXリクライニングされていました。
発車してしばらくすると先ほどのおじさんがお菓子とジュースを配り始めました。これも運賃に含まれているサービスです。航空便の国内線でも機内食のサービスがあるし、食べ物を配るのはイランの習慣でしょうか。
ちなみに、日本のワンマンバスとは違い、イランのバスはドライバーとは別に、車掌的サービススタッフも乗り込み、お菓子を配ったりごみを回収したりします。

予定通りなら6時間のドライブ。発車して3時間を過ぎ、そろそろトイレ休憩かな？と期待しているのですが、通り沿いで乗客を拾う以外、全く停車・休憩する気配がありません。GoogleMapで現在地を確認するものの、まだまだ先は長そうです。周りの乗客もトイレのことなど考えていないような涼しい顔をしています。イラン人はトイレに行かないの？と不思議に思いましたが、海外に来てまでお漏らしはしたくない。思い切って車掌おじさんに「トイレに行きたい」と訴えると「OK!OK!」と。本当に分かったん？と不安でしたが、15分ほど走ったところで、ドライブインでもなんでもない公衆トイレのような場所でバスが停車。やっとトイレ休憩です、良かったー！他の乗客たちも一斉に下りてトイレへ向かいます。やっぱりみんな我慢してたのね。

1時間半遅れで、イスファハンの北バスターミナル、テルミナーレ・カーヴェに到着。途中ホテルから到着が遅れたのを心配して電話がかかってきましたが、必ず行くからキャンセルしないで！と念押し。
ホテルへ移動する前に、明後日の早朝までにテヘランへ戻れるよう、バスのチケットを買っておかなければなりません。
ところが、最初の窓口で全部売り切れ！と言われ絶句。明日は金曜日で休日だから、テヘラン行きのバスは満席だよとつれない返事。何が何でも土曜の朝にはテヘランに戻らなきゃならないのに、どうしたらいいの～と泣き言を言ってたら、明日午前中に来れば、キャンセルがあるかもと慰めてくれました。
片っ端から窓口をはしごして、やっと1席空席を見つけました。14:30出発のノーマルバス。VIPが良いなんてわがままを言ってる場合ではありません。イスファハンの観光もほとんどできなくなっちゃうけど、この度の目的はACLファイナル。テヘランに戻ることが最優先です。
とにかく「詰んだ?!」と一瞬絶望しましたが、救われて安堵しました。

テルミナーレから市の中心部まではメトロがあるはずなのですが、うろうろしても分からず、お店の前にいたお兄さんに乗り場を訪ねると休日は動いてないと言うじゃないですか。休日に運休するメトロって、日本人の感覚では想像できませんでした。

仕方ないのでタクシー乗り場へ戻ろうとしたところ、Taxi?とおじさんに声を掛けられました。白タク？と思ったのですが、疲れきって色々面倒になり、多少ふかっけられてもいいやと乗ることに。GoogleMapでホテルの地図を見せて、料金を尋ねると200,000IRR。あれ？思ったほど高くない。というかほぼ正規料金なんじゃないか？
20分ほどで市内到着。ホテルは路地を入った分かりにくい所だったのですが、ドライバーのおじさん、何度も人に聞いてちゃんと連れて行ってくれました。良いドライバーさんだったのに、白タクと疑ってごめんなさい。
Tourist Hotelシングルルームで30$。期待してなかったけど、お部屋が広くてびっくり。衝立でリビングとベッドルームに分けられています。
広いキッチンスペースも。
ベッドルームスペース。セントラルヒーティングでお部屋はぽかぽか。
イランのバスルームにはたいていサンダルが備えられています。
数日振りにドライヤーを使えたのが嬉しかった。
長距離移動でお腹ぺこぺこ。ホテルを出るとすぐにファストフード店が何店舗も並んでいたので、遅い夕食をとります。
それにしても、大き過ぎるハンバーガー。ビッグマックの倍はあります。マッシュルームチーズバーガー160,000IRR、CANドリンク30,000IRR。ドリンクを注文したものの何があるか分からなかったので種類を指定しなかったら、コーラを持ってきてくれました。
バンズの大きさに対して、パテが小さ過ぎ。そして、これでもか！と大量のピクルスが。ピクルス好きなので美味しかったです。
明日14:30にはバスに乗らなければなりません。疲れていたけどこの日のうちにスィー・オ・セ橋へ。ホテルからは歩いて5分位、すぐです。
さすが人気観光地、23時過ぎなのに賑わっています。
ライトアップが幻想的で美しい。
ザーヤンデ川は干上がっていて、川底を歩いて橋を見物できます。橋の下に下りてみました。
橋の下も雰囲気あります。
イスファハンの街の明かり。
川底を歩いて対岸までお散歩。
スィー・オ・セは33という意味。上部のアーチが33あるからスィー・オ・セ橋。
家族で、友人同士で、カップルで、思い思いに過ごすロマンチックな夜の景色。