Chiang Mai生活106 Japan2 岡山

2018/10/28 - 2018/11/11

両親共に岡山の出身なので親戚も多く、子供の頃から岡山との縁は深い。小学校の時は毎年夏休みの1ヶ月間、岡山の父の実家と母の実家に里帰りしていたし、中学2年から高校卒業までの5年間は岡山で暮らした。そんな岡山を15年振りに訪れた。

エリア 岡山市(岡山)

早朝浅草橋のホテルをチェックアウト。

羽田8:00発のJAL。

富士山を見ることが出来た。

山の上にある岡山空港に着くまで、瀬戸内海が見渡せる。

岡山市内に住む兄夫婦と落ち合って、和気の実家の山裾にある両親の墓に向かう。

昔から岡山に遊びに来るたびに連れて来られた一族の墓。今は両親もここに眠る。

誰も住む人のいない実家。不便な田舎に住むような若い人は少ないだろうが、タイのような遠くの国に住む自分は一番親不孝かもしれない。

キウイが沢山生っていた。

柿もそこら中で見かけた。

ナンテンも・・・。

実家の周りでも、住む人が無く庭が草茫々の家も見かけた。子供の頃その家の同年代の子供と近くの吉井川に泳ぎに行ったり、一緒に遊んだ記憶が蘇った。

岡山市内の母の実家は、周囲の風景に抗うように昔の儘の姿で残っていた。

中の様子も60年前とほとんど変わっていなかった。

駅中のスーパーマーケット。さすが岡山。

岡山駅
自分の子供時代は、親の仕事の関係で2，3年ごとに転校を繰り返してきた。やっと友達と親しくなったころに別れがやってきて寂しい想いをするということが何度か続くと、逆に、友達とはなるべく親しくならないようにしよう、という考えすらわいたものだ。

駅前広場の桃太郎像。
ここで旧友と待ち合わせをした。

高校生時代に知り合い、その後もつかず離れずで交流してきたこの友人が自分の中では一番古い友人になる。

駅から彼の運転で彼の家にお邪魔した。車の中で積もる話も出来、一挙に空白の時間が埋まる。

岡山空港から近い彼の家、築70年余りという。
母の実家も築70年と言っていたが、戦後の物のない時代、都会では薄っぺらい家が建ち始めたころ、岡山の田舎で米や果樹などの食料を作っていた農家は、りっぱな木材を使って今に残る家を建てていたことになる。

山の中腹にあり、家業を継いで、白桃やシャインマスカットを栽培している。

彼の話では、最近、フランスでワインを作っている日本人が、日本でも同じようなワインを作ろうと日本中を巡ってみて、この土地に辿り着き、今この土地に住み着いているそうだ。数年後には岡山産の美味しいワインが出来るのかな。

昔東京に住んでいたころ、何度か彼から白桃を送ってもらったことがある（その時は彼のご両親が作っていた）。その美味しさが忘れられず、出来たらそれをもう一度食べてみたいと思っていたが、今はブドウの季節で白桃は無かった。

日本を離れて8年経ち、桃の季節がいつかも忘れていた。

桃の木。枝の剪定の仕方、花から実になる桃の間引き方などを解説してもらった。

ブドウ出荷の最盛期は過ぎたようだが、生っているブドウをつまんで食べさせてもらった。甘くて美味しかった。

シャインマスカットをお土産にもらった。勿論旅先ですっかり食べてしまった。

彼の家でお昼をご馳走になった後、岡山市内のホテルまで送ってもらった。
歩いて岡山後楽園に行った。岡山に住んでいた5年間に一度だけここに来た記憶がある。

中の様子はほとんど覚えていなかった。

日本に住んでいたら、旅行で岡山を訪れてもきっと来ることはなかっただろう。

ここにも柿が・・・。

茶畑もあった。

遠くに岡山城が見える。

後楽園から岡山城に抜ける鉄橋。
高校生のころ、岡山城の裏にある高校まで、毎日この鉄橋を自転車で通っていた。

2，30年前、何かのついででこの場所を訪れた時に、覚えのある木立ちの匂いがして、瞬時に高校生時代にタイムスリップしてしまった事がある。匂いの記憶というのは強烈なものだな、とその時思った。
今回もそれを期待していたが、何も匂わなかった。

毎日この風景を見ながら高校に通っていた。

岡山城の中には生まれて初めて入った。

懐かしい鉄橋が見える。