2018/10/15 - 2018/10/16
6位(同エリア96件中)
かっちんさん
小谷村(おたりむら)は長野県の最西北部に位置し、南は白馬村、北は糸魚川市に接しています。
村の中央を日本海に北流する姫川が流れ、これを底辺に標高1,600m~2,800mの高山が連なり、これに囲まれた急峻な峡谷型の地勢になっています。
この姫川に沿って縦断する糸魚川静岡地質構造線により、もろくて弱い地質地帯が広範囲に及んでいます。
姫川に架かる素晴らしい曲線美の姫川橋は、戦前の鋼材のない中、長野県技師 中島武氏の創意により設計された世界最初の鉄筋コンクリート・ローゼ桁の橋です。
姫川橋のある中土付近の県道、鉄道(大糸線)は洞門と呼ばれるスノーシェッドで覆われ、雪崩・土砂崩れ等から守られています。
大町市は長野県の北西部、松本平の北に位置し、「北アルプス一番街」といわれるように、その西部一帯にしゅん険な北アルプス山岳を連ねています。
大町山岳博物館は日本初の山岳をテーマとする博物館です。
ニホンカモシカの生態を解説する「山と生き物コーナー」や、企画展「北アルプス誕生」に興味をそそられました。
今日は小谷村にある公共の宿「サンテインおたり」に宿泊し、部屋の窓から大糸線を走る列車を眺めます。
翌日、土木遺産の姫川橋、大町市の山岳博物館を訪れます。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・小谷村「小谷村の紹介」
・サンテインおたり
・zenmai「信濃路の橋 姫川」
・白馬山麓・小谷村ぐるーりMAP
・長野県大町建設事務所「姫川橋」
・大町市「大町市の紹介」「おおまぴょんの部屋」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
信州塩の道街道沿いの下里瀬温泉(南小谷)
今晩は小谷村下里瀬(くだりせ)温泉にある公共の宿「サンテインおたり」に泊まります。
天然温泉と信州里山料理が自慢の宿です。 -
宿から見える大糸線(下里瀬)
南小谷行きのディーゼルカーが姫川支流を渡ります。 -
イチオシ
姫川対岸を走るローカル列車(下里瀬)
南小谷から引き返してきた糸魚川行きの列車です。 -
夕食(サンテイン)
信州里山料理が並びます。
すべてを紹介できませんが、手の込んだ料理ばかり。 -
きのこ汁鍋と煮魚(夕食)
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手打ちそば(夕食)
小谷産そば粉と、つなぎに長野県産小麦粉を使用した二八そば。
のど越しのいいそばで、サンテインでは評判の一品。 -
栗の渋皮煮を使ったアイスクリーム(夕食)
このデザートも絶品。 -
翌朝、軽快に通過する大糸線(下里瀬)
ブルトーザーが朝から作業をしています。 -
シンプルな朝食(サンテイン)
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中央橋(下里瀬)
かつて使われていた吊り橋の主塔が残されています。 -
スノーシェッド(下里瀬)
長野県道330号線「奉納中土停車場線」を下里瀬から中土の姫川橋まで(2.1km)歩きます。
姫川沿いにつくられた崖下の道なので、雪崩・土砂崩れ等から道路を守るスノーシェッド(洞門)が続きます。 -
姫川と大糸線(県道)
対岸の大糸線にもスノーシェッドがつくられています。 -
県道をまたぐ立山橋
国道148号線の上路ワーレントラス橋です。
下里瀬トンネルと中土トンネル間の姫川に架かる立山橋で、スノーシェッドで覆われています。 -
洞門の続く県道と姫川
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大糸線「第4姫川橋梁」
中土駅手前の姫川に架かる11連ブレートガーター橋です。 -
中部電力「姫川第2発電所」(中土駅前)
昭和10年(1935)に安曇電気が運転開始した水力発電所です。 -
中土駅前通り
中土駅から姫川橋までは残り1.0km。 -
発電所水圧鉄管と放水口(県道)
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「おげんびし洞門」を通り抜けます(県道)
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エメラルドグリーンの姫川(県道)
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クモの糸(県道)
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木々が色づき始めた姫川沿い(県道)
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クマノミズキの実(県道)
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イチオシ
美しい曲線の姫川橋(県道)
この橋は、戦前の鋼材のない中、長野県技師 中島武氏の創意により設計された世界最初の鉄筋コンクリート・ローゼ桁の一群の橋です。
当時としては滑らかな曲線美を持つ大変モダンな橋が旧国道(現県道)に架けられました。 -
姫川橋
昭和14年(1939)に竣工し、平成14年に土木学会から土木遺産に認定されました。 -
親柱(姫川橋)
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姫川第三ダム(姫川橋の下流側)
姫川がダム湖になっています。 -
姫川の中土方面(姫川橋の上流側)
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中土駅に戻って来ました
ここはJR西日本管理の駅です。 -
中土駅のホーム
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南小谷行きの列車(中土駅)
この列車に乗ります。 -
大糸線「第4姫川橋梁」
中土駅を出発すると、姫川を渡りトンネルに入ります。 -
中土~南小谷間(車窓)
列車はトンネルからスノーシェッドの中を走っています。 -
親沢橋(車窓)
南小谷からJR東日本管内に入り、信濃大町行きの電車に乗り継ぎます。
千国(ちくに)駅を過ぎると、昭和12年(1937)頃竣工の鉄筋コンクリート・ローゼ桁橋の親沢橋(おやさわはし)が見えます。
この橋も土木遺産に認定されています。 -
姫川の大岩(車窓)
1847年の善光寺地震の際、東の岩戸山方面から落ちてきた大岩です。 -
信濃大町駅に到着
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「おおまぴょん」のお出迎え(信濃大町駅前)
北アルプスからやってきた「おおまぴょん」。大町市のキャラクターです。
カモシカをモチーフに、頭の上は大町市から望む北アルプスと、大町市で豊かで清らかな水をイメージしています。 -
大町周辺のお散歩マップ
信濃大町駅から八日町のそば処「仁科(にしな)」に寄り、大町山岳博物館へ向かいます。 -
イチオシ
荷ぐるま市の「おおまぴょん」(八日町)
「おおまぴょん」のデザインは大町市として公表されているものが136種類。
町を歩いていると、それ以外のものも見かけます。 -
壁アート(八日町)
何やらメッセージが書き込まれています。 -
小学生の「おおまぴょん」(八日町)
交差点にある「とまれ」表示です。 -
そば処「仁科」の「おおまぴょん」(八日町)
玄関マットです。
住宅街にあるお店なので、ちょっと迷いました。 -
そばをすする「おおまぴょん」(仁科)
スタンプラリーの広告。 -
イチオシ
おろしそばの大盛(仁科)
年配の夫婦がやっているお店です。
太めの手打ちそばに大根おろしがたっぷり入った濃いめのつゆ、さらに小皿とみかん。
美味しくいただきました。
食後にコーヒー(サービス)が出てきました。 -
バス停の「おおまぴょん」(神栄町)
大糸線の踏切を越えるとこのバス停。
ここからは坂道を上ります。 -
山岳博物館前の展望台
北アルプスの眺望が素晴らしい展望台です。今日は雲がかかっていますが・・・。
大町市街の先の谷間に白い建造物(大町ダム)が見えます。
今晩の宿は大町ダムからさらに山の奥に入った七倉温泉です。 -
大町山岳博物館
信濃大町駅から徒歩25分のところにあります。
昭和26年(1951)に「岳のまち・大町」にふさわしい日本初の山岳をテーマとする博物館が誕生しました。 -
イチオシ
山と生き物コーナー(山岳博物館)
ニホンカモシカの生態が解説されています。 -
企画展「北アルプス誕生」(山岳博物館)
2018年7月21日~11月25日まで開催。
北アルプスができるまでの500万年の歴史をたどることができます。 -
本州中央部の地形(企画展)
赤い線が中央分水嶺。
北・中央・南アルプスは、いずれも中央分水嶺ではないところに、日本の最高峰の連峰をかたちづくっています。 -
激動の物語(企画展)
500万年前は日本海に突き出た飛騨半島だったところが、隆起や噴火、回転隆起によって山岳化していくのです。
とても考えつかない北アルプスの生い立ちに感動します。
この後、信濃大町駅に戻ります。
七倉温泉へは路線バス並みの運賃で乗車できる予約制乗合タクシーで向かいます。
なお、もろくて弱い地質帯の小谷村にはさまざまな形状の砂防堰堤(砂防ダム)がつくられており、村主催の見学会に参加したことがあるので、興味のある方は下記旅行記をご覧ください。
「土木アート砂防ダム巡りバスツアー(長野)」
https://4travel.jp/travelogue/11157017
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