2018年10～11月武漢経由イタリア・シチリア島(3)島最大の都市パレルモと絶景のトラパニ

2018/10/21 - 2018/10/24

メッシーナ駅を出発して海岸線を楽しみながらパレルモに移動しました。パレルモ市内観光、シチリア最西・アルジェ玄関のトラパニ、近郊のモンレアーレを観光しました。

エリア パレルモ(イタリア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

昼食後、メッシーナのドーモ広場からホテルに戻りました。スーツケースをピックアップしてメッシーナ中央駅に向かいます。１３時２０分発でパレルモに向かいます。

トレニタリア メッシーナ駅 駅

瀬戸内海のように美しい海が延々と続きます。日曜の列車は観光客で混雑していました。

美しい海岸線を楽しんで１６時５５分パレルモ中央駅に到着です。

パレルモ中央駅 駅

翌朝、旧市街から市内観光を始めます。地球の歩き方のモデルコース通りにまわろうとしました。最初は１７世紀に造営された四つ辻・クアットロカンティです。４面の建物壁面の精密さと美しさに感心しました。

クアットロ カンティ 文化・芸術・歴史

９世紀はイスラム勢力が征服しイスラム王朝の首都だったパレルモでした。しかし１１世紀に現フランスのノルマンが征服し、イスラムとフランスの文化が融合した独特の様式建築ができました。マルトラーナ教会はその典型の建築様式だそうです。

マルトラーナ教会 寺院・教会

サンカタルド教会は１２世紀ノルマンの建築にもかかわらず、３つのイスラム風赤いドームがありイスラム文化が根づいていたことを表しています。

サン カタルド教会 寺院・教会

有料で入場する教会の一覧表です。２～６ユーロの入場料が必要です。共通券で割引入場することもできます。

大聖堂は１１８４年創建はノルマン様式でした。しかし改築を重ねるにつれイスラム様式の傾向が加わりました。写真左の丸屋根は１８世紀後半に建設されたそうです。

パレルモ大聖堂 寺院・教会

大聖堂は見る角度によって、いろいろこだわりと美しさが楽しめます。

大聖堂の内部は1781年～1801年に改装されたそうですが外観に比べ不評だそうです。確かに次のジエズ教会の豪華絢爛さに比べると平凡で地味な印象です。

ジェズ教会は1564年の創建で地味な外観です。1943年の連合軍の攻撃で破壊されてしまったがその後修復されて見事によみがえったそうです。

ジェズ教会 寺院・教会

天井のフレスコ画は色鮮やかです。天井近くの窓の明かりが神聖な感じを与えます。内壁の大理石には細かい模様が施されています。

ジェズ教会を出て左に歩いて行くと一帯に広がる市場があります。
その場でさばくタコの塩レモン刺身をいただきました。５ユーロでした。

バッラロ市場 市場

続いて混雑していた魚・海老・烏賊料理のお店に入りました。

いわしの焼き物と海老天をいただきました。美味しかったです。1皿５ユーロでした。

鉄分補給のためトラムに乗りました。一人1.4ユーロでパレルモ郊外の新興住宅街の通勤渋滞解消のため最近作られたそうです。確かに道路は渋滞でトラムはスイスイ走っており住民の気軽な足になっていました。

パレルモ中央駅 駅

翌日は日帰りでパレルモ西部のトラパニを訪れました。普通はバスで1時間で行けます。しかし10年前のトーマスクック時刻表に掲載されていた鉄道ルート移動の状況を確認するため、早朝5時45分発の空港快速に乗車しました。

パレルモ中央駅 駅

車内は無人です。車掌の女性に切符を見せたところ、本当に行けるのか運転席の運転手のところまで行って確認してました。

パレルモ空港の1つ前の駅でトラパニ行きに乗り換えです。

反対ホームに停まっていたトラパニ行きの電気が点灯しました。丸みを帯びたレトロな車両です。結局、ローカル線はいつもこの車両でした。

空港行きが発車したあとのホームに、パレルモ行き快速が到着しました。パレルモに通勤する人が整列乗車しています。

我々のトラパニ・ローカル鉄道旅がスタートしました。メッシーナからパレルモに移動したときは午後の海岸線でした。しかし午前の海岸線も崇高さがあり美しいです。

昔は海岸沿いの短絡線が分岐していたアルモーロ駅に到着です。ここで30分ほど停車しました。

列車は北海道のように１両を半分にわけた客室になっています。山越えをしてシチリア島西海岸のリゾートタウンのお客さんが乗車するまで、車内はわれわれで貸切でした。

結局、パレルモからアルモーロまでは海岸線を行き、そこから南下してカステルペトラーノ、マザラへ東進してから海岸線を北上、マルサラを経由してトラパニに到着しました。

9時50分、最後の50分は西海岸のお客さんを定員の半分くらいのせ、愛すべきオールドトレインはトラパニ駅に着きました。

トレニタリア トラーパニ駅 駅

トラパニで有名な絶景の高台エリチェに向かうための移動手段はバスとロープウェイがあります。ロープウエイは駅から市内バスに乗っていく必要があるので帰りに乗ることにしてバス乗り場を探します。結局、港の船乗り場にあるこのＥＧＡツアー社で切符を買うことにしました。エリチェに行くバスルートはいろいろあるようですがすべてのバスの始発がここのようでした。

船(トラーパニ) 船系

港では近海クルーズの船やイタリア本土への連絡船、アルジェリアへの国際航路が停泊し出航を待っています。

船(トラーパニ) 船系

バスはつづら折を登ります。目の前にアフリカ・アルジェリアに続く海の絶景が広がります。

エリチェにバスは到着しました。

エリーチェのロープウェイ その他の交通機関

標高が上がり強風が吹きかなり寒いです。お城（カステロ）を目指してさらに登ります。

サンミケーレ教会(エリチェ) 寺院・教会

目の前にはトラパニの町と海が広がります。

残念ながらロープウェイは運行していませんでした。強風のためでしょうか。バスで港に戻り、さらに高速バスを乗り継いでパレルモに素早く（約１時間半）、しかし味気なく戻りました。

エリーチェのロープウェイ その他の交通機関

夕食のビーフステーキです。
DADALIA：Osteria-Pizzeria-Drinkeria,[phone]
Discesa Maccheronal N16-18-20 Vucciria Palermo

シチリア名物のミートボールステーキです。ミートボールの中にチーズや生ハムなどが包まれています。包まれているのがリコッタチーズに変わったりしてバリエーションがあります。

デザートはカンノーロです。筒状のコーンにクリームや甘く調理した果物を満たしています。

パレルモ4日目、近郊の高台モンレアーレに出かけました。王宮のバス停から出発します。

ノルマン王宮 城・宮殿

75分おきに王宮バス停から運行されている389番のバスでモンレアーレに向かいます。写真の経路図の真ん中です。ところでグーグルマップではモンレアーレ行きを検索すると別のバスに乗って30分くらい歩いたほうが早く着く、と表示されます。それで行こうとしてバスに乗ったら運転手から待ったがかかりました。歩きの坂が険しいため無理なため、だそうです。

389番のバスがようやく到着しました。待ちわびた乗客が一斉に近づきます。

モンレアーレに着きました。パレルモの町を一望できます。

モンレアーレ 散歩・街歩き

モンレアーレ大聖堂です。モザイク模様が美しい建物だそうです。

モンレアーレ大聖堂 寺院・教会

モンレアーレ大聖堂の中です。柱など構造物に施された彫刻、天井画、正面の祭壇と絵画、天井近くの窓、どれもクオリティが高く、観光客を魅了します。

建物外側のモザイク模様です。力強さを感じました。パレルモは今日で別れを告げ、明日からシチリア1周のツアーを始めます。

この旅行記へのコメント （2）

• クラッツさん 2019/01/10 12:06:37

  コメントありがとうございます。

  大変参考になりました。ありがとうございます。実は時間がなくて入場して確認できませんでした、助かります。シチリアはご飯がおいしく物価も安めなのでとてもよかったです。教会はどこをまわられましたか？私たちは宿の近くのジェズ教会の内装がお気に入りです。

• かめさん 2019/01/09 23:05:07

  パレルモの教会について

  楽しい旅行ですね。私も、昨年2018年12月にシチリア島を10泊個人旅行してきました。１つ、『有料で入場する教会の一覧表です。２～６ユーロの入場料が必要です。共通券で割引入場することもできます』と書かれていますが、共通券では無く、最初に正規料金で入場し、そこで入場証明をもらうと、あとの教会は、それを提示すると、右に書かれている割引料金になるというシステムでした。ご参考までに。