ソレントからアマルフィー海岸観光

2018/09/14 - 2018/09/14

ソレント半島は、ティレニア海に突き出した半島で北側はナポリ湾、南はサレルノ湾となっています。北側の町ソレントと南側のアマルフィ海岸とその周辺地域は風光明媚な観光地として知られています。9月中旬にソレントからアマルフィー海岸をドライブ旅行しました。

ソレントのホテルを出発し、旧市街と港を経由して半島の南側海岸線道路を海沿いに進みました。急峻な絶壁に沿った狭い道がクネクネと続いていました。小さな半島やトンネルも多く、コーナーを廻る度に新しい光景が展開しました。家々は岩壁に張り付くように建てられていました。半島南側の町、ポジターノからエルキエに至る約35kmの海岸線は絶景の連続でした。当日は天候も晴れ、アマルフィー海岸の景観を楽しむことができました。
ただ道路が渋滞し、駐車スペースも殆どなかったのには困りました。9月中旬で観光ハイシーズンは過ぎつつありましたが、広くないスペースに観光客数が多すぎるように思います。

エリア アマルフィ(イタリア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 2.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー 徒歩
• 航空会社: スイスインターナショナルエアラインズ ANA ターキッシュ エアラインズ
• 旅行の手配内容: 個別手配

9月14日
滞在中のホテル(Hilton Sorrento Palace)レストラン・テラスからソレントの町並み、ナポリ湾、そしてベスビオ山が見えました。良い景色です。これから朝食を済ませてホテルをチェックアウトし、ソレントを見学してからアマルフィー海岸に向かう予定です。

ヒルトン ソレント パレス ホテル

素晴らしい景観を眺めながらの朝食です。

フレッシュジュース、新鮮な野菜と果物がありました。景色だけでなく、朝食もリッチです。

ホテル内の壁に描かれたフレスコ画です。古代ローマの雰囲気が感じられました。

ホテルを午前9時前にチェックアウトしました。車でソレント旧市街に向かいます。

ヒルトン ソレント パレス ホテル

カーナビを頼りに市街を抜けて、港に向かいました。崖上が町の中心ですが、駐車スペースがありません。港近くの崖下に駐車場があり、空きスペースもありましたので車を停めて観光をします。

ソレント港からの光景です。

町の方を見上げると、崖上に立派な建物がありました。サンフランチェスコ教会です。教会からの見晴らしは抜群です。港を守る要塞なら分かりますが、なぜこのような場所に宗教施設の教会が建てられているのか不思議な感じもしました。

ソレント港 その他の交通機関

港広場に船のチケット売り場がありました。カプリ島やアマルフィー海岸までのチケットを購入するため、観光客が列を作っていました。

ソレント港にはフェリーが停泊していました。船から降りてきた観光客がスーツケースを引きながらソレントの町に向かっていました。

ソレント港 その他の交通機関

港付近にカフェやレストランが沢山ありました。朝も早いのですが、お客さんも入っています。レストランで朝食を取りながら港も眺められますので、人気の場所のようです。

ソレントの町中も見学したかったのですが、駐車スペースが見つかりませんでした。グルグル回って駐車場所を探しましたが、どこも車で一杯でした。
これは車から見たタッソ広場です。町の中心部にある小さな広場には朝早くから観光客が出始めていました。

タッソ広場 広場・公園

広場といっても広めの道路ですが、中央部に銅像がありました。タッソ広場は人が集まる広場ではなく、車が行きかうスペースです。警察官が交通整理をしていました。

タッソ広場 広場・公園

ソレントから山を越えて半島南側にきました。アマルフィーへと続くSS163号線は、海岸に沿って走っています。崖に沿った険しい道路です。

所々景色の良い場所に展望台がありました。車２～3台で一杯になってしまう狭い展望台ですが、その脇で地元の方が果物や野菜を売っていました。海岸でキャンプをする方がお客さんのようです。

崖に沿った狭い道が続いていました。やがて車渋滞が始まりました。

ここはポジターノの町です。アマルフィー海岸に出て最初に出会う比較的大きな町です。大きいといっても人口4千人弱で、観光業を中心に発展しており150軒ほどの宿泊施設があります。町中の狭い道路に沢山の観光客がいました。相変わらずの渋滞です。

ポジターノ 散歩・街歩き

町のカトリック教会（Church of Santa Maria Assunta)です。10世紀半ばからある教会で、ポジターノの景観を引き立てています。

グリェルモ マルコーニ通り 散歩・街歩き

少し離れた道路から見た教会で、黄色い丸いドームが特徴です。道沿いから見たポジターノも美しい町並みでしたが、海側から船観光で見る美しさは格別だそうです。

絶壁沿いの道路を進むと、時々このようなトンネルがあります。トンネルを抜ける度に、別光景の絶景が広がっています。

ラウリート 散歩・街歩き

トンネルを出ると海沿いの小さな町プライアーノ(Praiano)がありました。道路下にカトリック教会(Parish of San Gennaro)が見えました。13世紀から存在していた礼拝堂があった場所に、1589年にこの教会が建てられたそうです。歴史のある教会です。

別のトンネルを抜けると、道路下の小さな谷間にホテル、港、海岸が見えました。絶壁に囲まれた入り江(Marina di Praia)です。アマルフィー海岸の見所の一つだろうと思います。

SS163号線を更に進むと、前方にアマルフィーの町が見えてきました。ただ、車渋滞が激しくなり、なかなか前に進みません。

アマルフィーの町の家々は、険しい斜面に沿って建てられています。高台に建つ大きな建物はホテルです。平坦な場所は殆どなく、超有名な観光地ですが大きな駐車場はありません。

アマルフィ海岸 海岸・海

海岸の港（Costiera Amalfitana)付近に広場がありますが、駐車スペースは狭く、既に車で満杯でした。沖合には沢山の観光船がいました。
レンタカーでのアマルフィー訪問は、駐車スペースを見つけるのが大変なので、避けた方が良いように感じました。道路沿いも駐車できる場所には長い距離にわたって車が駐車していました。2～3ｋmも手前から、道路脇は駐車で一杯でした。

マッテオ カメラ通り 散歩・街歩き

アマルフィー海岸（中心部）から1km程東に進んだところにある美しいアトラーニの村です。広めになっていた道路に一時停車して、周辺を眺めました。絶壁、岩肌、ピンク＆オレンジ系家々、波が打ち寄せる海岸、青い海のコントラストが見事です。生活するのは容易では無いように思いますが、景観は抜群です。

アトラーニ 散歩・街歩き

半島状に突き出た箇所の岩上にホテルがありました。ホテルからの景観、素晴らしいであろうことが想像されます。調べてみると、ホテル代も相当高価格です。このホテルに泊まってみたい希望者が多いようです。

アトラーニ村の半島部分にある教会（Collegiate Santa Maria Maddalena)です。中世の城跡があった場所に1274年に建てられた教会だそうです。

アトラーニの村を過ぎてもSS163号線の渋滞が続きました。ここはアマルフィーから3kmほど東にあるミノーリ（Minori)村です。美しいアマルフィー海岸の東端に相当します。道路が狭いため、交互通行になっていました。
この箇所を過ぎて、渋滞がやっと解消されました。

渋滞が解消すると、道路脇に車を停めて海岸線をじっくりと眺める余裕も出てきました。振り返ってみたアマルフィー海岸です。半島の山々が急激に海に落ち込んでいる場所に町や村があり、狭いクネクネ道路が海際の崖上を走っています。険しい地形ですが、見た目は美しい光景だと思います。

ミノーリから東に3kmほど進んだ場所の道路脇の海に突き出た古城のような建物(La Torre Cernoila)がありました。崖上に1532年に建設された塔で、現在はイタリアンレストランになっています。結婚式などのレセプションが開かれる有名レストランだそうです。この古い塔もアマルフィー海岸の好印象に寄与しているように思いました。

ソレントやアマルフィー海岸の町並みは、半島の山々が海に落ち込む急な斜面に広がっていました。石造りの小さな家々が、急斜面に張り付くように建てられていました。教会などは中世建造の古い建造物で、自動車がなかった時代に造られた町や村の道路は概して狭く、中世世界がそのまま今日まで保存されているようです。明るい南イタリアの太陽に照らされた海、山、斜面、半島、入り江、歴史的な建造物が織りなすコントラストは、独特の美しさで世界有数の観光地になっているだけのことはあるように思います。

しかしながら観光客や車の数が多く、町中は混みあい、道路は渋滞の連続でした。駐車スペースが圧倒的に不足しています。バスも渋滞で遅延していました。夏季のハイシーズンにこの場所を観光する場合、交通手段として船を選択するのが良いように思いました。