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10月の三連休に予定していた八甲田への旅が台風の影響で直前に中止に。。。<br />地震による北海道への旅、台風による伊予道後温泉への旅が中止となっているので、まさかの三度目。<br />自然の力には敵わない。<br />そして迎えた今回のみちのく温泉旅。<br />しかし、今年は紅葉前線の動きが微妙で、直前までかなり迷ったが、天気も良さそうなので出かけることにした。<br />今回は、以前から訪れてみたかった松川温泉と後生掛温泉に宿を取り、岩手側から秋田側へと、八幡平の自然と紅葉を楽しむ旅。<br />紅葉は、少し盛りを過ぎていたが、素晴らしい温泉と地球の息吹を体感する旅となった。

秋色のみちのく温泉旅【1】~松川渓谷と松川温泉~

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2018/10/13 - 2018/10/14

6位(同エリア335件中)

10

48

旅猫

旅猫さん

10月の三連休に予定していた八甲田への旅が台風の影響で直前に中止に。。。
地震による北海道への旅、台風による伊予道後温泉への旅が中止となっているので、まさかの三度目。
自然の力には敵わない。
そして迎えた今回のみちのく温泉旅。
しかし、今年は紅葉前線の動きが微妙で、直前までかなり迷ったが、天気も良さそうなので出かけることにした。
今回は、以前から訪れてみたかった松川温泉と後生掛温泉に宿を取り、岩手側から秋田側へと、八幡平の自然と紅葉を楽しむ旅。
紅葉は、少し盛りを過ぎていたが、素晴らしい温泉と地球の息吹を体感する旅となった。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
ホテル
4.0
交通
3.5
同行者
その他
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
高速・路線バス 新幹線 徒歩

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  • 今回は、大宮駅を10時に出る『はやぶさ11号』に乗車。<br />列車は満員の乗客を乗せて、みちのくへと向かう。<br />車窓には、稲穂が色付く田んぼが目に付いた。<br />そして、11:47に盛岡駅に到着。

    今回は、大宮駅を10時に出る『はやぶさ11号』に乗車。
    列車は満員の乗客を乗せて、みちのくへと向かう。
    車窓には、稲穂が色付く田んぼが目に付いた。
    そして、11:47に盛岡駅に到着。

  • 駅の東口へ向かい、駅前バスターミナルから12:12発の松川温泉行きの岩手県北バスに乗り込んだ。<br />バスは、盛岡市街地を抜け、岩手山を左手に見ながら反時計回りに走って行く。<br />大更駅を過ぎ、およそ1時間20分で東八幡平の松尾鉱山資料館バス停に着いた。<br />ここから先が八幡平となり、バスは少しずつ高度を上げていき、目指す下倉スキー場入口バス停には、8分ほど遅れて11:55に到着した。

    駅の東口へ向かい、駅前バスターミナルから12:12発の松川温泉行きの岩手県北バスに乗り込んだ。
    バスは、盛岡市街地を抜け、岩手山を左手に見ながら反時計回りに走って行く。
    大更駅を過ぎ、およそ1時間20分で東八幡平の松尾鉱山資料館バス停に着いた。
    ここから先が八幡平となり、バスは少しずつ高度を上げていき、目指す下倉スキー場入口バス停には、8分ほど遅れて11:55に到着した。

  • バス停は、紅葉の名所である森の大橋の袂にあり、少し戻れば見事な景色が望めた。<br />この辺りは、まだ緑が多いようだが、それでも綺麗だ。<br />最盛期には、絶景となるだろう。

    バス停は、紅葉の名所である森の大橋の袂にあり、少し戻れば見事な景色が望めた。
    この辺りは、まだ緑が多いようだが、それでも綺麗だ。
    最盛期には、絶景となるだろう。

  • 橋の下を流れるのは松川だ。<br />この日の宿は、この松川の上流にある。

    橋の下を流れるのは松川だ。
    この日の宿は、この松川の上流にある。

  • 下ばかり眺めていたが、ふと顔を上げてみると、岩手山も見えていた。<br />天気も良く、青空が気持ち良い。

    下ばかり眺めていたが、ふと顔を上げてみると、岩手山も見えていた。
    天気も良く、青空が気持ち良い。

  • 次のバスまで時間があるので、近くを歩いてみることに。<br />少し行くと、松川玄武岩なる標識があった。<br />そこから少し下って行くと、かの松川の河原に出た。<br />そして、目の前には見事な柱状節理と紅葉が織りなす景色が。

    次のバスまで時間があるので、近くを歩いてみることに。
    少し行くと、松川玄武岩なる標識があった。
    そこから少し下って行くと、かの松川の河原に出た。
    そして、目の前には見事な柱状節理と紅葉が織りなす景色が。

    松川渓谷 自然・景勝地

  • その玄武岩のある松川渓谷は、紅葉が見ごろを迎えつつある。<br />傾き始めた陽を浴びて、秋が輝いていた。

    その玄武岩のある松川渓谷は、紅葉が見ごろを迎えつつある。
    傾き始めた陽を浴びて、秋が輝いていた。

  • しばらく紅葉を楽しんだ後、河原の石に腰掛け、盛岡駅で買い込んで来たおにぎりで昼食を。<br />美しい景色を眺めながらの食事は贅沢だ。<br />

    しばらく紅葉を楽しんだ後、河原の石に腰掛け、盛岡駅で買い込んで来たおにぎりで昼食を。
    美しい景色を眺めながらの食事は贅沢だ。

  • この場所は、多くの観光客で賑わう森の大橋からは見えないため、ある意味穴場のような場所のようだ。<br />人も少なく、間近で紅葉が眺められるので、訪れて良かった。

    この場所は、多くの観光客で賑わう森の大橋からは見えないため、ある意味穴場のような場所のようだ。
    人も少なく、間近で紅葉が眺められるので、訪れて良かった。

  • この後、バス停へと戻り、15分近く遅れてやって来た15:15発の松川温泉行きに乗り、終点の松川温泉へ。<br />バスは細い山道を走り、松川温泉へと入って行く。<br />他の二つの宿の入口を通り過ぎると、終点の松川温泉バス停に到着した。<br />

    この後、バス停へと戻り、15分近く遅れてやって来た15:15発の松川温泉行きに乗り、終点の松川温泉へ。
    バスは細い山道を走り、松川温泉へと入って行く。
    他の二つの宿の入口を通り過ぎると、終点の松川温泉バス停に到着した。

  • 今宵お世話になるのは、バス停の目の前にあった峡雲荘。<br />思ったよりも立派な宿だった。

    今宵お世話になるのは、バス停の目の前にあった峡雲荘。
    思ったよりも立派な宿だった。

    松川温泉 峡雲荘 宿・ホテル

    朝の自然散策が楽しい湯宿 by 旅猫さん
  • 通されたのは、8畳の和室。<br />中に入ると、かなり暑い。<br />地熱による蒸気で暖房しているとのことで、調節が効かないのだそうだ。<br />そのため、部屋には扇風機が置いてあった。<br />この暑さが、結局、夜遅くまで続き、温泉から戻る度に堪えたのだった。。。

    通されたのは、8畳の和室。
    中に入ると、かなり暑い。
    地熱による蒸気で暖房しているとのことで、調節が効かないのだそうだ。
    そのため、部屋には扇風機が置いてあった。
    この暑さが、結局、夜遅くまで続き、温泉から戻る度に堪えたのだった。。。

  • とりあえず、小浴場で松川温泉の硫黄泉をいただく。<br />湯船には、青みがかった乳白色の湯が溢れ、やや熱めの湯に入ると、とても肌触りの良い湯だった。<br /><br />しばらく部屋で休んだ後、18時から夕食。<br />先付は、秋らしくきのこ三昧だった。

    とりあえず、小浴場で松川温泉の硫黄泉をいただく。
    湯船には、青みがかった乳白色の湯が溢れ、やや熱めの湯に入ると、とても肌触りの良い湯だった。

    しばらく部屋で休んだ後、18時から夕食。
    先付は、秋らしくきのこ三昧だった。

  • 鍋は、名物のホロホロ鳥。<br />日本の鳥ではないそうで、岩手の一部の農場で飼育されているそうだ。<br />見た目は癖がありそうだったが、食べてみると、普通の地鶏のような食味だった。

    鍋は、名物のホロホロ鳥。
    日本の鳥ではないそうで、岩手の一部の農場で飼育されているそうだ。
    見た目は癖がありそうだったが、食べてみると、普通の地鶏のような食味だった。

  • お酒は、地元八幡平の『鷲の尾』。<br />岩手山の伏流水で醸したお酒とのこと。<br />名前の由来は、早春の岩手山に現れる鷲の雪形からだそうだ。

    お酒は、地元八幡平の『鷲の尾』。
    岩手山の伏流水で醸したお酒とのこと。
    名前の由来は、早春の岩手山に現れる鷲の雪形からだそうだ。

  • どの料理も素朴だが、食材はどれも美味しかった。<br />具だくさんの椀物の中に入った豆腐は、地元の豆腐屋のもの。<br />これがしっかりとしていて、好みの豆腐だった。

    どの料理も素朴だが、食材はどれも美味しかった。
    具だくさんの椀物の中に入った豆腐は、地元の豆腐屋のもの。
    これがしっかりとしていて、好みの豆腐だった。

  • そして、その豆腐を使った蕗味噌の田楽も。<br />蕗味噌が香ばしくて旨い。

    そして、その豆腐を使った蕗味噌の田楽も。
    蕗味噌が香ばしくて旨い。

  • 〆は、舞茸などのキノコが入った釜飯。<br />山の宿らしい食材が並んだ好印象な食事で、思いのほか楽しめた。

    〆は、舞茸などのキノコが入った釜飯。
    山の宿らしい食材が並んだ好印象な食事で、思いのほか楽しめた。

  • 翌朝、目が覚めて外を見ると、雲が多いものの、天気は良さそうだ。<br />紅葉の向こうに見えるのは、松川荘の湯煙のようだ。

    翌朝、目が覚めて外を見ると、雲が多いものの、天気は良さそうだ。
    紅葉の向こうに見えるのは、松川荘の湯煙のようだ。

  • 昨夜、宿の方から、早朝6時半から自然散策があるのでぜひと言われていたのを思い出し、参加してみることにした。<br />地元の自然ガイドの方が、松川温泉の中を案内してくれるとのこと。<br />参加者は、10人足らずだった。

    昨夜、宿の方から、早朝6時半から自然散策があるのでぜひと言われていたのを思い出し、参加してみることにした。
    地元の自然ガイドの方が、松川温泉の中を案内してくれるとのこと。
    参加者は、10人足らずだった。

  • まず、宿の前でナナカマドの実を見つけた。<br />名前の由来は、七度竈に入れても燃え尽きないから。<br />山では、この樹の枝を焚火に使うと、長く持つそうだ。

    まず、宿の前でナナカマドの実を見つけた。
    名前の由来は、七度竈に入れても燃え尽きないから。
    山では、この樹の枝を焚火に使うと、長く持つそうだ。

  • その近くにあったのは、ヨツバヒヨドリの綿毛。<br />昔、山へ入る時は、この綿毛をたくさん集めて行ったらしい。<br />そして、これがあれば、火打石で簡単に火を点けられたそうだ。<br />昔の人は、今の人よりずっと智恵があったのだ。

    その近くにあったのは、ヨツバヒヨドリの綿毛。
    昔、山へ入る時は、この綿毛をたくさん集めて行ったらしい。
    そして、これがあれば、火打石で簡単に火を点けられたそうだ。
    昔の人は、今の人よりずっと智恵があったのだ。

  • 木々の葉も色付いて、秋本番。<br />松川温泉には、数種類のカエデなどを中心とした落葉樹が多い。

    木々の葉も色付いて、秋本番。
    松川温泉には、数種類のカエデなどを中心とした落葉樹が多い。

  • なので、色とりどりの紅葉が目を楽しませてくれる。<br />新緑も美しいが、やはり紅葉もいい。

    なので、色とりどりの紅葉が目を楽しませてくれる。
    新緑も美しいが、やはり紅葉もいい。

  • この辺りにあるブナは、樹皮の半面が真っ白だった。<br />ガイドさんによれば、西から吹き付ける強くて冷たい風のせいで、樹皮に張り付く地衣植物などが剥げてしまうからなのだそうだ。<br />この辺りでは、このようなブナの木を目印にして、方角を確認するらしい。

    この辺りにあるブナは、樹皮の半面が真っ白だった。
    ガイドさんによれば、西から吹き付ける強くて冷たい風のせいで、樹皮に張り付く地衣植物などが剥げてしまうからなのだそうだ。
    この辺りでは、このようなブナの木を目印にして、方角を確認するらしい。

  • 次に見つけたのは、ノリウツギ。<br />花はもちろん枯れていた。<br />ノリウツギの名の由来は、茎の内側にある糊状のものから。<br />紙を漉くときのつなぎとなる、あの白い糊のようなもののことだ。<br />なるほど。

    次に見つけたのは、ノリウツギ。
    花はもちろん枯れていた。
    ノリウツギの名の由来は、茎の内側にある糊状のものから。
    紙を漉くときのつなぎとなる、あの白い糊のようなもののことだ。
    なるほど。

  • それにしても、周りは色付いた木々ばかり。<br />そして、歩いてい売るのは私たちだけ。

    それにしても、周りは色付いた木々ばかり。
    そして、歩いてい売るのは私たちだけ。

  • 渓谷沿いの森も、綺麗に色付いている。

    渓谷沿いの森も、綺麗に色付いている。

  • まだ少し緑が残っているのもいい感じ。<br />自然が造り出す色のなんて多いことだろう。

    まだ少し緑が残っているのもいい感じ。
    自然が造り出す色のなんて多いことだろう。

  • そして、落ち葉を踏みしめながら、森の中を歩くのは気持ちがいい。<br />参加して良かった。

    そして、落ち葉を踏みしめながら、森の中を歩くのは気持ちがいい。
    参加して良かった。

  • 森の中で、一部だけが紅葉した不思議なカエデに出会った。<br />なぜ、こんな風にに色付くのだろう。

    森の中で、一部だけが紅葉した不思議なカエデに出会った。
    なぜ、こんな風にに色付くのだろう。

  • 宿の前まで戻って来ると、ツタウルシがお出迎え。<br />これに触ると大変なことになる。<br />しかし、ガイドさんは平気で触っていた。<br />なんと、かぶれない体質なのだそうだ。

    宿の前まで戻って来ると、ツタウルシがお出迎え。
    これに触ると大変なことになる。
    しかし、ガイドさんは平気で触っていた。
    なんと、かぶれない体質なのだそうだ。

  • 散策を終えると、すぐ朝食。<br />ちょっと寂しい感じだが、山の中と思えばこんなもの。

    散策を終えると、すぐ朝食。
    ちょっと寂しい感じだが、山の中と思えばこんなもの。

  • 焼物があったが、何とソーセージのチーズ焼きだった。<br />今までたくさんの宿に泊まったが、これは初めてだ。<br />

    焼物があったが、何とソーセージのチーズ焼きだった。
    今までたくさんの宿に泊まったが、これは初めてだ。

  • 食事の後、もう一度外へ。<br />宿の方から、近くにある地熱発電所が見学できると聞いていたからだ。<br />宿から坂道を下りて行くと、紅葉の向こうに大きな煙突のようなものが見えて来た。

    食事の後、もう一度外へ。
    宿の方から、近くにある地熱発電所が見学できると聞いていたからだ。
    宿から坂道を下りて行くと、紅葉の向こうに大きな煙突のようなものが見えて来た。

  • 下り切ると、松川地熱発電所が目の前に。<br />この発電所は、日本で初めて造られた地熱発電所だそうだ。<br />発電所自体は見学できず、PR施設で発電所の仕組みを映像などが観られるだけ。<br />あの煙突のようなものが、冷却塔だとそこで知ったのだった。

    下り切ると、松川地熱発電所が目の前に。
    この発電所は、日本で初めて造られた地熱発電所だそうだ。
    発電所自体は見学できず、PR施設で発電所の仕組みを映像などが観られるだけ。
    あの煙突のようなものが、冷却塔だとそこで知ったのだった。

    松川地熱発電所「松川地熱館」 名所・史跡

  • 宿へ戻り、バスの時間までのんびり朝風呂を楽しむ。<br />露天風呂は湯温もちょうどよく、紅葉を観ながらのんびりできる。<br />ここは混浴だが、9時を過ぎているので貸切状態。<br />まさに極楽だ。

    宿へ戻り、バスの時間までのんびり朝風呂を楽しむ。
    露天風呂は湯温もちょうどよく、紅葉を観ながらのんびりできる。
    ここは混浴だが、9時を過ぎているので貸切状態。
    まさに極楽だ。

  • とても居心地がよく、気さくな方ばかりだった峡雲荘を辞し、宿の目の前にあるバス停から、10:33発の八幡平自然散策バスに乗車。<br />このバスは、春、夏、秋に期間限定で運行される八幡平散策に便利なバス。<br />紅葉の季節の日曜日だけあり、車内は満席で、補助席しか空いていなかった。<br />松川温泉からは、普通の路線バスが走らない樹海ラインを走って行く。<br />そして、懐かしい藤七温泉を過ぎ、30分ほどで八幡平頂上付近へ。<br />ところが、駐車場へ入る車で渋滞し、少し遅れて頂上バス停に着いた。

    とても居心地がよく、気さくな方ばかりだった峡雲荘を辞し、宿の目の前にあるバス停から、10:33発の八幡平自然散策バスに乗車。
    このバスは、春、夏、秋に期間限定で運行される八幡平散策に便利なバス。
    紅葉の季節の日曜日だけあり、車内は満席で、補助席しか空いていなかった。
    松川温泉からは、普通の路線バスが走らない樹海ラインを走って行く。
    そして、懐かしい藤七温泉を過ぎ、30分ほどで八幡平頂上付近へ。
    ところが、駐車場へ入る車で渋滞し、少し遅れて頂上バス停に着いた。

    八幡平自然散策バス 乗り物

  • それまで満席だった乗客は、八幡平頂上でほぼ全員が下車。<br />ガラガラになったバスは、終点の御在所に向けて、アスピーテラインを下って行く。<br />反対車線は、かなり渋滞していて、帰りが怖い。<br />バスは、結局、10分ほど遅れて御在所バス停に到着した。<br />降りると、すぐに物凄い音が聞こえた。<br />すぐ近くに、地熱発電所の施設が出来ていて、轟音と共に蒸気が噴出しているのだ。<br />二年前にバスで通った時は、この辺りには何も無かったのだが。<br />今は、蒸気を送るパイプラインが道沿いに横たわり、風景が壊されていた。

    それまで満席だった乗客は、八幡平頂上でほぼ全員が下車。
    ガラガラになったバスは、終点の御在所に向けて、アスピーテラインを下って行く。
    反対車線は、かなり渋滞していて、帰りが怖い。
    バスは、結局、10分ほど遅れて御在所バス停に到着した。
    降りると、すぐに物凄い音が聞こえた。
    すぐ近くに、地熱発電所の施設が出来ていて、轟音と共に蒸気が噴出しているのだ。
    二年前にバスで通った時は、この辺りには何も無かったのだが。
    今は、蒸気を送るパイプラインが道沿いに横たわり、風景が壊されていた。

  • 地熱発電所の脇を抜けると、赤い鳥居が立っていた。<br />赤沼神社と書かれた扁額があり、その奥に小さな社がある。<br />とりあえずご挨拶に伺うと、社には赤沼不動と彫られていた。

    地熱発電所の脇を抜けると、赤い鳥居が立っていた。
    赤沼神社と書かれた扁額があり、その奥に小さな社がある。
    とりあえずご挨拶に伺うと、社には赤沼不動と彫られていた。

  • 参拝後、その赤沼へ向かおうと案内板のあるところまで戻り、そこから歩き始める。<br />すぐに、藪の中の細い道となったが、気にせずに進んで行く。<br />この時、何も怪しまなかったことが、後で悔やまれることになるのだが。

    参拝後、その赤沼へ向かおうと案内板のあるところまで戻り、そこから歩き始める。
    すぐに、藪の中の細い道となったが、気にせずに進んで行く。
    この時、何も怪しまなかったことが、後で悔やまれることになるのだが。

  • しばらくすると、広い草原のような場所に出た。<br />奥の森は紅葉で美しい。

    しばらくすると、広い草原のような場所に出た。
    奥の森は紅葉で美しい。

  • 振り返れば、気持ちの良い風景が広がっていた。<br />遠くに沼のようなものが見えたが、地図上にあるアスピーテラインの向こう側の沼だろうと気にも留めなかった。<br />結局、そのまま森の中へと入って行ったのだが、道は登山道のようになり、どんどん山の中へと入って行く。

    振り返れば、気持ちの良い風景が広がっていた。
    遠くに沼のようなものが見えたが、地図上にあるアスピーテラインの向こう側の沼だろうと気にも留めなかった。
    結局、そのまま森の中へと入って行ったのだが、道は登山道のようになり、どんどん山の中へと入って行く。

    御在所園地 公園・植物園

  • 歩いて25分とあったが、30分過ぎても何も見えてこない。<br />これは違うのではないかと思い、急いで元来た道を引き返した。<br />実は、あの赤沼不動の前を通り過ぎて下って行く道が、赤沼に至る遊歩道だったのだ。<br />遠くに見えた沼が、赤沼だったことに気付いた時には、すでに時間が無くなっていた。。。<br />仕方が無く、景色の良い場所から、八幡平随一という御在所の紅葉を楽しんだ。

    歩いて25分とあったが、30分過ぎても何も見えてこない。
    これは違うのではないかと思い、急いで元来た道を引き返した。
    実は、あの赤沼不動の前を通り過ぎて下って行く道が、赤沼に至る遊歩道だったのだ。
    遠くに見えた沼が、赤沼だったことに気付いた時には、すでに時間が無くなっていた。。。
    仕方が無く、景色の良い場所から、八幡平随一という御在所の紅葉を楽しんだ。

  • 赤沼不動の近くには、ドウダンツツジの実が。<br />鮮やかに赤く染まるドウダンツツジだが、ちょっとくすんでしまっている。<br />今年は、紅葉の色付きが悪いのだろうか。

    赤沼不動の近くには、ドウダンツツジの実が。
    鮮やかに赤く染まるドウダンツツジだが、ちょっとくすんでしまっている。
    今年は、紅葉の色付きが悪いのだろうか。

  • 天気も良く、青空は綺麗なのだが、紅葉は二年前に比べるといまひとつ。<br />台風の影響もあるのだろうか。<br />全体的に、葉が落ちていたり、枯れたりしている樹が目立つ。<br />それにしても、道を間違えて赤沼へ行かれなかったのは残念だった。

    天気も良く、青空は綺麗なのだが、紅葉は二年前に比べるといまひとつ。
    台風の影響もあるのだろうか。
    全体的に、葉が落ちていたり、枯れたりしている樹が目立つ。
    それにしても、道を間違えて赤沼へ行かれなかったのは残念だった。

  • バス停へ戻ると、ちょうどバスがやって来た。<br />12:50発だと思いのんびりしていたのだが、実際には12:30発で、時刻表を見間違っていたのだった。<br />6分遅れてやってきてくれたので、助かった。<br />この時は、ちょっとボケていたな。<br />ガラガラの八幡平頂上行きに乗り、終点を目指す。<br />車窓には、御在所の美しい秋色の景色が広がっていた。

    バス停へ戻ると、ちょうどバスがやって来た。
    12:50発だと思いのんびりしていたのだが、実際には12:30発で、時刻表を見間違っていたのだった。
    6分遅れてやってきてくれたので、助かった。
    この時は、ちょっとボケていたな。
    ガラガラの八幡平頂上行きに乗り、終点を目指す。
    車窓には、御在所の美しい秋色の景色が広がっていた。

  • この後、混み合う八幡平頂上を避けて秋田側の八幡平へ向かうことにする。<br />しかし、バスの乗り継ぎが20分ほどしかなく、登り車線の渋滞が不安だったが、バスは順調に走っていた。<br />これで、岩手八幡平とはお別れだ。<br />少し心残りはあったが、最後に、もう一度車窓から景色を眺め、また来ようと心に誓った。

    この後、混み合う八幡平頂上を避けて秋田側の八幡平へ向かうことにする。
    しかし、バスの乗り継ぎが20分ほどしかなく、登り車線の渋滞が不安だったが、バスは順調に走っていた。
    これで、岩手八幡平とはお別れだ。
    少し心残りはあったが、最後に、もう一度車窓から景色を眺め、また来ようと心に誓った。

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この旅行記へのコメント (10)

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  • 前日光さん 2018/12/15 23:34:52
    みちのく一人旅
    こんばんは、旅猫さん。
    すっかり寒くなったこの季節に、美しい紅葉を見ると癒やされます。
    今年の紅葉は、夏が暑すぎて、その後もなんとなくメリハリなく秋になった感じですね。
    我が家の近くの欅並木も、あっという間に散ってしまいました。
    昨年はとてもきれいに紅葉したような記憶があるのですが、今年はイマヒトツでした。
    しかしやはり、みちのくの紅葉は一段と美しいと思いました。
    御在所の紅葉が特に素晴らしいです!

    地熱を利用した暖房とは、ヒトツ間違うと暑い夜を過ごすことになりそうですね。
    冷房から暖房への切り替え時のビジネスホテルによく泊まりますが、暑くて眠れず、睡眠不足で苦労します。
    でも冬は良さそうですね!
    温泉が恋しい季節です。
    今年は我が家は里帰り出産の長女が帰省中で、けっこう大変です。
    1月半ばが出産予定ですので、この寒さをどう乗り切るかが課題です。
    本音を言うと、冬の温泉でまったりしたかったりして(^^;)

    せめて旅猫さんの温泉旅を拝見して、リラックスした気分にさせていただきました(^_^)v


    前日光

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2018/12/16 06:53:37
    RE: みちのく一人旅
    前日光さん、こんにちは。

    いつもありがとうございます。

    この週末は、かなり冷え込みましたね。
    布団から出るのに、気合が必要な季節になりました(笑)
    それにしても、今年の紅葉は寂しかったですね。
    都心の公園なども、くすんだ色のままで悲しい感じです。
    それでも、東北の紅葉はなんとか色付いてくれました。
    例年とはさすがに違っていましたが。

    松川温泉は、地熱が物凄いのでかなり前から地熱暖房のようです。
    技術的に、当時は調整できなかったようですね。
    季節の変わり目には、暑くて大変なようです。
    暖房が入って部屋で扇風機を回すなんて、初めてでしたよ(笑)

    いよいよ、温泉が恋しい季節ですね。
    雪見露天風呂に行きたい気分です。
    今年は、もう旅の計画は無いので、来年早々に、温泉に行きたいです。

    旅猫
  • ryujiさん 2018/11/11 20:07:14
    みちのくの旅、いいですねぇ~♬
     こんばんは、旅猫さん。

     タイトルの旅行記を見せてもらいました。 すてきな旅です!、ちょうど紅葉の真っ只中ですね。 天候もよくて、写真もよく、小生は気分よく拝見といったところです。

     話はチョット違って、今日は午前中2時間程ネットをやってましたが午後は農作業を。穏やかな日を遅くまで、精が出て特別にはかどりました。 (関係のないお話でした)

     素敵な旅行記をアリガト、いい1日が過ぎました。(小生のつぶやきを)
                               ryuji

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2018/11/14 22:12:27
    RE: みちのくの旅、いいですねぇ??
    ryujiさん、こんばんは。

    書き込みありがとうございます。

    台風の影響で葉がかなり落ちていますけど、それでも綺麗でした。
    天気も良かったですし、温泉も素晴らしかったです。

    農作業ですか、いいですねぇ
    仕事に追われる毎日で、休みの日も、つい出掛けてしまいます。
    旅は好きなので、疲れはしないのですが。

    旅猫
  • クリント東木さん 2018/11/04 08:35:23
    松川温泉周辺もいい色づきです
     旅猫さんへ

     こんにちは。松川温泉周辺の色づきもいいですね。自分達が行ったのは1年前ですがすでに懐かしい(笑)。宿から遠くて諦めた松川渓谷。柱状節理と紅葉のコラボもきれいです。紅葉の名所という事は知っていましたが、想像以上でした。御在所周辺もきれいで紅葉の時期に散策してみたくなりました。

     クリント東木

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2018/11/04 13:20:46
    RE: 松川温泉周辺もいい色づきです
    クリント東木さん、こんにちは。

    書き込みありがとうございます。

    去年、行かれたのですね。
    でも、松川渓谷は訪れなかったみたいで。
    初めて訪れましたが、松川渓谷はなかなか綺麗でしたよ。
    も少し時間があれば、もっと楽しめたかもしれません。
    御在所は、紅葉の名所として有名ですが、いつの間にか地熱発電所が出来ていて、ちょっと残念でした。
    でも、遠景だけなら、紅葉も十分楽しめます。

    旅猫
  • たらよろさん 2018/10/30 12:44:13
    えっ、二度も!!
    こんにちは、旅猫さん

    えっ、旅猫さん、今年は二度も台風や地震の影響で取りやめになってしまったんですね。
    私も10月に北海道予定があったのですが、
    幸いにも10月だったお蔭で無事に楽しんで来れました。

    お宿の暖房システム・・・
    なるほど、地熱を利用してのそういうシステムだと
    なかなか各部屋でそれぞれには難しいし、温度調節に難ありますね~
    最近は暑さも寒さも異常だから、
    こういった自然と共存した体感温度の有り方は、今後見直す必要ありますよね。
    夕食はとても美味しそうで♪
    特に釜めし!!!炊き込み系大好きなので、今日はお家で炊き込みご飯にしようと思います~♪
    炊き込みご飯と湯豆腐で・・・♪良いね!(笑)

      たらよろ

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2018/11/03 06:14:36
    RE: えっ、二度も!!
    たらよろさん、こんにちは。

    書き込みありがとうございます。

    旅の中止は、三回です(^^;
    台風で二回、地震で一回。
    しかも、すべてこの秋。

    今回の宿は、とても良かったのですが、あの地熱暖房だけは困りました。
    あまりにも暑くて。
    窓を開ければよいのですが、なにせ東北の秋はカメムシが多いので(^^;
    この時も、10匹近く部屋で捕まえました。

    夕食は悪くなかったです。
    炊き込みご飯は、ごく普通の具でしたけど、味は良かったですよ。
    これからの季節、湯豆腐はいいですよねぇ

    旅猫
  • 墨水さん 2018/10/29 23:36:36
    地熱。
    旅猫さん、今晩は。
    地熱で暖房してるんですか、凄いですね。
    と言うことは、雪がシンシンと降る時に、窓を開け放ち熱燗を戴く・・・、ですかね。(笑)
    墨水。

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2018/11/03 06:08:42
    RE: 地熱。
    墨水さん、こんばんは。

    書き込みありがとうございます。
    この辺りの地熱は、かなり凄いですよ。
    新しい発電所も2,3出来ていました。
    確かに、冬でも窓を開けられるかもしれませんね(笑)

    旅猫

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