灼熱のチュニジア・ツァー参加記5　エル・ジェム、スース観光

2018/06/30 - 2018/07/09

チュニジア旅行も中盤です。スースには連泊なので朝からホテルを出発して昨日来た道を戻りエル・ジェム観光に行きました。ここはローマ時代の円形競技場があるまちで、この競技場は保存状態が良く現在も夏にはオペラなどが上演されているようです。ローマ時代には剣闘士同士の戦いや奴隷、罪人、猛獣と戦ったとか。スースに戻って昼食後、城壁の一部を利用し、たくさんのモザイクの展示されているスース博物館へ。エル・ジェムにも博物館があり保存状態の良いモザイクが多数展示されているようでしたが立ち寄る時間がないとのことで行けなかったのがとても残念。スース博物館はゆったりとした新しい造りでした。その後スース旧市街の散策に行き自由解散となりました。夕食はポート・エル・カンタウィのヨットハーバーで夕食でした。

エリア チュニジア

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 4.0
• グルメ: 3.0

• 同行者: 社員・団体旅行
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

朝、スースのホテルのすぐ前の海岸に出てみました。既に泳いでいる人がいます。

ホテルは海から見るとこんな感じでした。

ビーチを見るとまだ朝なのですが既に海に入っている人がいました。

ホテルをバスででて旧市街の入り口の前を通ってエル・ジェムに向かいます。

朝食後観光に出発。まずは再び南下してエル・ジェム観光。ここでのメインは円形競技場。2世紀に造られた競技場でローマ時代の市民の娯楽の場所だったそうです。チュニジアには円形競技場は25か所もあるとのことです。
ここのはローマより保存状態が良い、と言われています。
確かに今でも使っていますのでローマのコロッセオよりは状態はよいかもしれません。私が行った中ではローマ、ベローナの円形競技場につぐ大きさでした。

エル ジェムの円形闘技場 史跡・遺跡

円形競技場の説明。

円形競技場の建物は3階建て。真ん中のスペースには舞台が造られようとしていました。

ここでもオペラが上映されるようです。演目はアイーダ。ヴェローナのコロッセオでのアイーダを見たことがありますが、大掛かりな舞台がとても印象的でした。ここでも見てみたかった。

地下の通路。動物が待機していたとか、

上階に行く通路も保存状態が良いです。手すりなどは後年に造られたのでしょうけど。

一番上まで上ってみました。遠くにエル・ジェムの市街が見下ろせました。

舞台と観客席、市街を見下ろします。

円形競技場の周りにはラクダに乗って移動している人もいました。
エル・ジェムには各地からモザイクを集めたエル・ジェム博物館がありましたが、ここまで来たのに立ち寄らず残念でした。ガイドはスースやチュニスでも博物館でモザイクを見ることができるから、とのことでしたが、この博物館はとても有名だったのでぜひ行ってみたかった。ツァーだから仕方ないのですが。

スースに戻ってランチ。

食事の後はスース考古学博物館に。城壁の一部を使っています。

博物館の入り口。

博物館には３～４世紀のモザイクのコレクションが素晴らしかったです。チュニジアのこの地方で発掘されたモザイクをたくさん展示してありますが、植物、神話、海の生物などが生き生きとモザイクで表現されています。

有名なバッカスの勝利

複雑な形のすべての面がモザイクで覆われていて保存状態が良いです。バルドーにもある洗礼槽と似ています。

お金持ちの家の床をこのようなモザイクが飾っていたのでしょう。

壁にあったモザイクで書かれた文字と絵。

初期キリスト教美術も展示されていました。

アダムとイブ

遺跡から発掘された陶器。
スース博物館はモザイクで有名ですが、キリスト教美術などにも見ごたえのあるものが多かったです。

博物館を出て次は旧市街の散策。

スース旧市街 旧市街・古い町並み

スークには様々なものが売られていました。

相変わらず猫が多いです。

スークの中は天窓からの明かりが通路を照らしています。

狭い通路に様々な品が並べられていて迷路のようです

香料を扱っているお店でした。

スークを抜けて広場に来たら自由行動。このままホテルに徒歩で帰る人とさらに散策する人に分かれました。私はホテルにのんびり歩いて帰ります。友人はこの昔要塞として機能していたリバトと坂を上って旧市街の中にあるダール・エシド博物館に行ったようです。ダール・エシド博物館は個人の邸宅を博物館にしているもので屋上に上ると旧市街が見下ろせてとても眺めが良かったそうです。

スースのリバト 建造物

広場にあった噴水。広場を出てホテルまでにはいろいろなお店もあったりカフェもあったりで皆さんそれぞれ買い物したりカフェでお茶したりして過ごされたそうです。

夕食はバスに乗ってポート・エル・カンタウィに向かいます。ポート・エル・カンタウィは港にヨットハーバーがあってリゾートホテルが沢山あり、手前には遊園地もありました。革命の後この町の最高級ホテルの中でテロが起こり多くの外国人観光客が死亡したためバルドー博物館のテロとともにチュニジアの観光業に大打撃を与えて場所です。
旅行会社からの案内パンフレットにこの場所で食事をするとは書いていなかったのはこの記憶を呼び戻さないためだったのかしらと思いました。

屋外の席で食事ですが観光客からもらえるおこぼれを期待しているのか猫がたくさんいました。

食事はチュニジア風サラダにはじまって魚料理が出ましたが、同じパターンに飽きてきたのと、それほど魚の鮮度が良いと思えなかったのでわざわざ来るほどではなかったと思いました。

食事が終わるころにはすっかり暗くなってきていました。