2018/09/28 - 2018/09/28
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ドクターキムルさん
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上野の東京国立博物館(東博)本館2Fには国宝室があり、常時国宝を展示している。今回の展示品は「十六羅漢像(第一尊者・第五尊者)」である。
この作品は昭和28年(1953年)に国宝に指定されている。絹本着色で平安時代・11世紀に描かれた。東京国立博物館所蔵品である。
およそ1,000年前に描かれた絹本着色像であることから、鮮明な感じはない。特に第五尊者像はその印象を強く受ける。十六羅漢像ということであるから、第一尊者から第十六尊者のうちで、着色の状態が一番良いものを展示しているのかも知れない。
(表紙写真は十六羅漢像(第一尊者))
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「昭和28年(1953年)国宝指定
十六羅漢像(第一尊者・第五尊者) 絹本着色 平安時代・11世紀 東京国立博物館所
羅漢とは「修行を完成し、供養に値する者」を意味するサンスクリット語「アルハット」を漢字音で表わした「阿羅漢」の省略形です。十六羅漢は釈迦の入滅後、長寿を保ち、法の護持と人々の救済を釈迦から託された16人の羅漢のことです。
中国・唐代に玄奘(げんじょう、602~664)が漢訳した『大阿羅漢難提蜜多羅所説法住記(だいあらかんなんだいみったらしょせつほうじゅうき)』(『法住記』)に16人の住所や名前が説かれますが、姿形や場面設定に関する記述は無いため、様々な図様が作られました。
その多くが羅漢の長寿や神通力を強調するような異様な姿や劇的な描写が特徴なのに対し、現存最古の作例で、もとは滋賀・聖衆来迎寺(しょうじゅらいこうじ)に伝来した本図は、唐代に源流をもつとみられる古様で穏やかな図様を汲んでいます。
また、絹の裏から顔料を塗り、絹目を通して穏やかな色を見せる裏彩色(うらざいしき)の技法や、白みの強い柔らかく明るい色を用いて細かに描き込む画面作りは、彩色による美しさに重点をおいた11世紀の仏画の特徴をよく表しています。画面向かって右上の色紙形(しきしがた)と呼ばれる区画には、白色の地に蝶・鳥・草花の地文様を描き、平等院鳳凰堂の壁扉画(へきひが)の色紙形に近い書風で『法住記』にある羅漢の住所と名前が書かれています。
大陸の香りを残しつつ、11世紀の平安貴族の美意識が凝縮された十六羅漢像をご堪能ください。
担当研究員:沖松健次郎」 -
十六羅漢像(第一尊者)。
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十六羅漢像(第五尊者)。
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