東博本館裏の日本庭園－2018年秋

2018/09/28 - 2018/09/28

　今月になって、ずーっと続く秋の長雨の中、たまたま秋晴れになった今日、上野にある東京国立博物館（東博）を訪れた。本館からは裏のベランダに出られ、日本庭園を見下ろすことができる。まだまだ紅葉には間があり、庭の緑も濃いままだ。ベランダ横にある大島桜も枝を伸ばし、葉が展望を遮っている。
　このベランダに出ているのは6、7人の外国人だけであり、日本人は私だけだ。外国人にしてみれば、人気投票で高得点を得ている他の都内にある日本庭園ではなく、こうした博物館のベランダからかつての徳川将軍家の菩提寺にあった日本庭園を眺めることができるのであるから、満足のできるものであろうか。なお、ここ東博本館裏の日本庭園が人気投票で上位に入るためには、少なくても通年開園することが前提となろうが、それは難しいようだ。独立行政法人になって平成15年（2003年）秋からこの日本庭園を期間限定で公開するようになった。はや15年が経っている。日本庭園は桜の頃と紅葉の頃だけではなく、通年楽しみたいものだが、梅雨の頃や今年のような秋の長雨の年には散策路がぬかるんでしまい、公開は難しいのであろう。さりとて散策路をぬかるまないように整備したら日本庭園が台無しにはなるまいか？しかし、心配は後の祭りだ。メインの散策路はアスファルト舗装されている。湖畔の飛石状の敷石であれ、雨上がりにぬかるむ場所は整備することは出来よう。尤も、雨の日本庭園（https://4travel.jp/travelogue/10432716）もまた趣があるものだ。東京に残る京都ほどは多くはない日本庭園を通年で一般公開することは外国人観光客にも喜ばれることに違いない。
（表紙写真は東博本館裏の日本庭園の佇まい）

エリア 上野・御徒町(東京)

東博本館裏の日本庭園の佇まい。

東博本館裏の日本庭園の佇まい。

東博本館裏の日本庭園の佇まい。