2018/09/15 - 2018/09/17
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Islanderさん
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24年ぶりにロシアへ3度目の旅行。24年前のロシアはソ連崩壊から間もなく社会、経済ともに混乱していました。その後、原油価格の上昇でロシア経済は復活、豊かになったロシアを見てみたいと思っていました。しかし、ビザの取得が面倒なことからしばらく足が遠のいていました。そんな中、2017年8月からウラジオストクのある沿海州では無料の電子ビザで8日間、入国した地域内に限り滞在することができるようになりました(2018年9月時点ではサハリン州、アムール州を含む6つの地域でも同様に訪問可能)。以前から境港とウラジオストクを結ぶフェリーに乗船したいと思っており、この措置は吉報です。往路は海路、復路は空路、5泊6日の日程でウラジオストクに出かけることになりました。なお、この旅行は当初2018年の7月を予定してたところ、西日本豪雨で取りやめ(復路の飛行機のキャンセル料が高かったのが痛い)。9月になってようやく夏休みが取れるようになったことから、再度チケットを取り直して決行したものです。
【旅行記】
vol.1 境港から日本海を渡る 本編
vol.2 ここはヨーロッパ、坂の街を歩くhttps://4travel.jp/travelogue/11407106
vol.3 路面電車とバスに乗ってhttps://4travel.jp/travelogue/11410604
【旅程】
○9月15日 米子駅→境港駅→境港国際旅客ターミナル<船中泊>
○9月16日 韓国・トンヘ港で一時下船 <船中泊>
○9月17日 ウラジオストク港着<ウラジオストク泊>
・9月18日 ウラジオストク滞在<ウラジオストク泊>
・9月19日 ウラジオストク滞在<ウラジオストク泊>
・9月20日 ウラジオストク駅→ウラジオストク空港→成田空港→伊丹空港
【主な費用】
・DBSフェリー(境港→ウラジオストク)20,800JPY
・航空運賃等(ウラジオストク空港→伊丹空港)286EUR
・宿泊代 ジェムチュジナホテル(中級ホテル)1泊5,700RUB、ホステルイズバ(ゲストハウス)2泊1,800RUB
【為替レート(参考)】
・ATMキャッシング 1RUB=1.66円(9/17)
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 船 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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まずはウラジオストク行きのフェリーが出港する鳥取県は境港を目指します。岡山駅から特急やくもに乗り、米子駅に到着。
米子駅 駅
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米子駅から境線に乗換え。ディーゼルカーは「ねずみ男列車」。
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米子駅から45分。16時12分に境港駅に到着。
境港駅 駅
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境港駅近くで早めの夕食。この海鮮丼(1,620円)はとても美味しかったです。
海鮮料理 丼や グルメ・レストラン
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駅前のバス停から「国際旅客ターミナル」行きの無料シャトルバスが出ています。17時5分発のバスに乗ります。
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5分ほどで国際旅客ターミナルに到着。シャトルバスの乗客は自分1人でした。
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出港2時間前の17時から乗船手続き開始です。予約段階では支払いしていないことから、発券窓口で支払います(現金のみ)。発券時にロシアのビザの提示を求められ入念に確認していました。電子ビザの場合はメールで送られてきた「電子ビザ交付通知書」が紙ベースで必要です。
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今回は途中寄港する韓国のトンヘ(東海)港で一旦下船するので、トンヘまでの乗船券が渡されました。トンヘからウラジオストクの乗船券はトンヘで発行されます。運賃は境港からウラジオストクまでエコノミークラス(最下等)で20,800円でした。正規運賃は26,000円ですが閑散期割引になっています。
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ターミナルの待合室には右手の臨時売店があるのみ。食料品などの買い物は境港駅周辺(境港駅からやや歩いたところにスーパーがあります)で済ませておく必要があります。
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イミグレ通過後は免税店はおろか待合室すらありません。早速イースタン・ドリーム(パナマ船籍13,000トン級)に乗船します。
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長い階段を登ります。大きな荷物がある人は係員が運んでくれます。
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イースタン・ドリームは2008年まで鹿児島・奄美・沖縄航路で活躍していたクイーンコーラルを改造した船です。
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エコノミークラスの客室。エコノミークラスはこのようなベットの部屋のほか、カーペット敷の和室タイプの部屋もあります。乗客の7割程度を占めていた韓国人の団体さんは和室タイプの船室に詰め込まれていました。
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ベットには枕と毛布が備え付けられています。因みにベット内にはコンセントはありません。スマホの充電はインフォメーションセンターで有料(100円)で引き受けてくれます。
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ラウンジでは軽食とアルコール類がいただけます。
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免税店は2つあります。売られているものは韓国のコスメや健康食品がメインで品数は貧弱。写真はありませんが、飲み物や菓子、カップ麺、アイスクリームなどが買える売店があります。船内では日本円、韓国ウォン、米ドルが使えます。換算レートは1,000ウォンが100円なので日本円をそのまま使うのが有利です。
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自動販売機はビールは日本円のみ、ノンアルコールはウォンのみ使えます。アサヒスーパードライ350mlが350円。免税なので安いはずですが、ビール以外も船内の物価は高めです。
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境港からトンヘまでは444km15時間、トンヘからウラジオストクまでは704km22時間の航海です。この航路の運航会社は韓国の会社で、日本と韓国の国境線は韓国の主張どおりとなっています。
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甲板に上がってみます。飲み物を販売するバーがありますが、今回の航海では営業していません。
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見慣れた境港の街を外国航路の船上から眺めるのは不思議な感じがします。
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定刻どおり19時に出港。ゆっくりと離岸します。
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美保関灯台の灯りに見送られしばし日本を離れます。
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いか釣漁船の「漁り火」が見えます。
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ラウンジでカクテルを飲みながら読書。こういう機会でないと読むことのないロシア文学に触れます。ラウンジは22時に閉店。部屋に戻り就寝。
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翌朝、日の出を見ようと早起きするも、残念ながら曇り空。
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朝鮮半島が見えてきました。
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レストランで朝食をいただきます。韓式のビュッフェ(700円)。キムチは美味いがそれ以外はイマイチ。飲み物は水のみ。
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トンヘの街が見えてきました。
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トンヘでの停泊時間は4時間30分。しかし、出港の2時間前には港に戻るように言われており、上陸時間は2時間程度しかありません。それでも、せっかくなので下船することにします。部屋の変更があるり、荷物をまとめ、大きな荷物はインフォメーションセンターの前に置いておくよう指示されました。
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トンヘ港に入港。巨大なセメント工場があります。
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太極旗とH旗、Q旗が掲揚されています。
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接岸します。
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9時40分に下船。入国審査を受けます。入国カードの滞在先欄には「Transit」と書きます。
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入国審査と両替で30分近くかかりました。タクシーで泉谷天然洞窟(鍾乳洞)や燭台岩へ行く予定でしたが、時間がなさそうなので港周辺の散策と昼食をとることにします。
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港から歩くこと10分少々、トンヘ駅に到着。この駅からソウルやプサンに向かう急行列車(ムグンファ号)があります。鉄道で韓国内を旅行してプサンから関釜フェリーで帰国するのもいいですね。
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駅構内には撮影スポットがあります。
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駅前を散策します。干しタラが売られています。
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のどかな雰囲気です。
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駅前の食堂で昼食にします。店頭においしそうな麺料理の写真があった店に入ります。
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注文を聞かれることもなく出てきた麺料理。店頭の写真と同じものなので、この店の一押しなのでしょう。麺はきしめんと同じ。あっさりしたスープでとても美味しかったです。5,000ウォン(500円)。
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港の近くにあるコンビニ(ミニストップ)で飲み物を買い込みます。客のほとんどがフェリー乗客の日本人。考えることは同じです。
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トンヘ港へ戻り、窓口でウラジオストクまでの乗船券を発券してもらいます。
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待合室には無料のWifiがつながります。乗船中はネットが使えないので、ここでメールのチェックなどを行いました。
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再び船上の人となります。船室が変更になり、セカンドクラスにアップグレードされています。
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4人部屋で、エコノミーよりも窮屈な感じです。
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ベットはエコノミーと幅は同じですが、本格的なベットで寝心地は格段に違います。また2階から3階に上がったことでエンジン音も静かです。
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売店で買ったサンミゲルビール(300円)を飲みながら甲板で出港を待ちます。
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定刻どおり14時に出港しました。港周辺では埋め立て工事が行われていたせいか、港を離れるまでパイロット船が伴走していました。
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小雨が降ったり止んだり、はっきりしない天気です。
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曇っていることもありしばらくすると陸が見えなくなりました。ウラジオストクを目指して船は静かな日本海をひたすら走ります。
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天気がよければ北朝鮮の山々が見えるのでしょうか。
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夕方、風呂に入ります。湯船に入ると水が波立ち、船の揺れを強く感じます。
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レストランで夕食をとります。レストラン内ではアルコールは禁止。営業時間も1時間程度で長居はできません。
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ブッフェ形式でおかずは朝食と似たり寄ったり。カレーと鳥の唐揚げが夕食にはありました。カレーは黄色でスパイス感が薄い韓国のもの。
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のんびり食事をしていたら自分が最後になりました。レストランはこんな感じです。
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日本から持参したバーボンを飲みながら共用スペースで読書。ペットボトル入のジムビームは旅のお供には最適です。ほろ酔い気分で床につきました。
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2日目の朝。雲一つない透き通った空です。気温は15度程度で思ってたほど寒くありません。
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日本時間で6時過ぎ、水平線から日が昇ってきました。水平線の向こうは青森県あたりだろうか。
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甲板で日の出を見る人々。
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日本から持参した食糧での朝食。スティックタイプのインスタントコーヒーは重宝しました。
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陸地が見えてきました。ウラジオストクは日本・韓国時間から+1時間の時差があります。手持ちの時計を1時間進めます。
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到着まであと3時間、ウラジオストクの入り口にあるルースキー島連絡橋が見えてきました。時間調整のため減速しています。
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小腹が空いたので日本から持参したカップ麺を食べます。甲板でうどんをすすると宇高連絡船を思い出します。
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ロシアの国旗とQ旗が掲揚されました。
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船はルースキー島連絡橋が架かる東ボスフォラス海峡に向かっています。
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国際会議が行われるルースキー島が見えます。今回の旅の直前、9月12日に日ロ首脳会談が行われていました。
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東ボスフォラス海峡の入り口にあるバサルギン半島。
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世界最長の斜張橋、ルースキー島連絡橋が近づいてきました。
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斜張橋のワイヤーはロシア国旗の色に塗られています。
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橋脚間は1,104メートルあります。長さだけでなく、美しさを兼ね備えた橋です。
ルースキー島連絡橋 建造物
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ある程度離れないと橋の全体を写真に収めることはできません。
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ウラジオストク港がある金角湾に入りました。
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ウラジオストク港はロシア極東地域の物流の要で、多くの貨物船が荷役作業をしています。
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市街地が見えてきました。
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シベリア鉄道の終着駅、ウラジオストク駅と客船ターミナルが見えてきました。
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タグボートの力を借りて接岸します。
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金角湾に架かる黄金橋が見えます。
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旅客ターミナルは大きな建物です。日本と韓国、ロシアの国旗が掲揚されています。
客船ターミナル 船系
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ロープが投げ込まれました。接岸します。定刻より1時間近く早く接岸したため、しばらく船内で待たされました。下船が始まったのは定刻の14時を過ぎてからになりました。
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境港から約42時間、ウラジオストクに上陸。
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入国審査の担当官は不慣れな若い女性(とても美人でした)で時間がかかりました。それでも飛行機のように荷物の受け渡しがないので、20分ほどでイミグレを通過。旅客ターミナルには土産物屋などの店やATMがあり、ATMで現地通貨を引き出しました。歩いてホテルに向かいます。(vol.2 ここはヨーロッパ、坂の街を歩く編につづく)
客船ターミナル 船系
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旅行記グループ
軍港から観光の街に変貌したウラジオストクへ
この旅行記へのコメント (8)
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- ノスタルジアさん 2019/03/13 17:59:19
- 境港からウラジオストックまでの乗船券
- こんにちは、早速ですが、「予約段階では支払いしていないことから、発券窓口で支払います(現金のみ)。」と書かれていますが、予約はインターネットでされましたか?船会社のホームページでは
表示されないのです。http://www.dbsferry.com/jp/main/main.asp
宜しくお願いします。
- Islanderさん からの返信 2019/03/13 21:34:06
- Re: 境港からウラジオストックまでの乗船券
- 拙い旅行記をご覧くださりありがとうございます。
DBSフェリーの予約は電話でできます。境港の事務所は日本語で可能です。パスポートの写しをfaxかeメールで送るように依頼され、数日後に予約確認書がeメールで送られてきます。代金は乗船当日に現金で支払います。
韓国人の利用が多く、混み合う時期もあるようですので早めの予約をオススメします。
- ノスタルジアさん からの返信 2019/03/13 22:01:09
- Re: 境港からウラジオストックまでの乗船券
- Islander様、早速のお返事有難うございます。何度も申し訳ありませんがDBSフェリーのe-mailアドレスを教えて頂けないでしょうか。電話番号は分かりましたが、ホームページで相当探しましたが見つかりませんでした。重ね重ね申し訳ありません。
- Islanderさん からの返信 2019/03/13 22:15:12
- Re: 境港からウラジオストックまでの乗船券
- 予約は電話受付のみではないかと思います。その後のメールのやり取りはDBSフェリーから連絡される窓口担当者の名前が入ったメールアドレス宛となります。まずはDBSフェリーのオフィスに電話してみてください。
- Islanderさん からの返信 2019/03/14 00:09:08
- RE: 境港からウラジオストックまでの乗船券
- DBSクルーズフェリーの境港事務所の電話番号は鳥取県庁のサイトで紹介されています。
連絡が遅くなり申し訳ありません。
https://www.pref.tottori.lg.jp/116802.htm
- ノスタルジアさん からの返信 2019/03/14 05:56:25
- RE: RE: 境港からウラジオストックまでの乗船券
- > DBSクルーズフェリーの境港事務所の電話番号は鳥取県庁のサイトで紹介されています。> 連絡が遅くなり申し訳ありません。
> https://www.pref.tottori.lg.jp/116802.htm
おはようございます。深夜まで大変お手数をお掛けしました。今計画中ですが、若い時と違って健康診断のチェックとかまだハードルがあります。有難うございました。
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- batfishさん 2018/10/01 21:58:44
- 楽しく拝見しています
- Islanderさん こんばんは!
いつもIslanderさんの旅行記は、未知の世界への招待状で
拝見するのがとても楽しいです。
境港から国際航路が出ているなんて初めて知りました(^^)
韓国経由のロシアへの旅、面白いですね。
24年ぶり(!)のウラジオストク、変化がありましたでしょうか?
私の24年前はニュージーランドで初の一人旅でした。
若い頃に訪れた地を再訪する旅、いいですね~♪
- Islanderさん からの返信 2018/10/02 00:11:53
- Re: 楽しく拝見しています
- batfishさん
いつもご訪問くださりありがとうございます。
境港から韓国・トンヘ港、ウラジオストクを結ぶフェリーは週1便、ほぼ通年運行されています。乗客のほとんどは韓国人旅行客で、このフェリーを使って日本を旅行する団体さんは多いようです。
さて、24年ぶりのロシア旅行ですが、その時はサハリンを旅しました(その1年前にはハバロフスクからシベリア鉄道に乗りイルクーツクへ、飛行機でモスクワへ、サンクトペテルブルク、ウクライナのキエフをツアーで旅行をしました。これが初海外旅行でした。)。当時のウラジオストクは外国人が立ち入りが可能になったばかりで旅行先としては一般的ではありませんでした。ウラジオストクへは今回が初めての旅です。24~5年前のロシアは冷えたビールを飲むことはまず不可能、ホテルやレストランのサービスは酷い状況でした。しかし、今は変わりました。レストランの料理は洗練され、笑顔でのサービス、普通に旅行ができる国になったと思います。物価水準は当時より高くなっていますが、日本と比べればまだ安い状況です。
再訪の旅もいいですね。サハリンも去年から電子ビザで訪問できるようになったので、是非再訪したいと思っています。
続編は近日中にアップしますので是非ご覧になってください。
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