2018/09/10 - 2018/09/12
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Pメテオラさん
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シチリア島南東部のヴァル・ディ・ノート一帯:Val di Noto は、鉄道やバスで気軽に移動しにくい地域。ぼうぜんとするほど不便ではないが、うまく考えて鉄道やバスに乗らないと、移動時間ばかり、待ち時間ばかりになってしまう。実際に行けば、かなりすてきな観光地であるだけに、ここにも行きたい、あそこにも寄りたい、という観光客は、どうしてもツアー参加になるのも仕方がないかも知れない。そんな地域の2018年9月現在の公共交通機関体験談。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- エミレーツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
【1 シチリア島の鉄道 】
( 少ない鉄道路線 )
シチリア島で、鉄道やバスを使って旅行するのは、少し大変。時間に余裕を持たせ、遅れや運休にあっても何とかなるさという心構えも必要だ。けれども、実際は、ストライキや市内バスの不安を除けば、ぎゃあぎゃあ騒ぐほどのことはないと思う。
私も、まず、シチリア島の鉄道をチェック。”トレニタリア:Trenitalia ”という、JR相当のwebsiteにアクセス。英語版もある。日本語も出るが、表題のみで役に立たない。
http://www.viaggiatreno.it/viaggiatrenonew/index.jsp
シチリア島の鉄道は路線も少なく、大半が単線区間。列車本数は、メッシーナとパレルモ、メッシーナとシラクーザの二大幹線を除くと、極端に少ない。また、日本の時刻表のように、全駅全列車がひとつのページに収録されていることはないので、列車サービスの全貌を理解するのは極めて困難。サイト上の時刻表検索ページで、日付や時間を指定して、自分の乗りたい列車を探し当てて行く。
写真は、シラクーザ駅で見つけた島内のTrenitalia全線全駅路線図。websiteにはない代物だ。 -
シチリア島でも、できれば鉄道優先で移動したかったが、あれこれ調べて分かったことは、街から街への移動は、例外を除けば高速バス、長距離バスが基本だということ。
( 寂れたラグーザ駅:Ragusa )
実際にトレニタリアを体験すると、その衰退ぶりがすざまじかった。
まずは、最初の訪問地ラグーザ駅:Ragusa。 駅舎こそ、それなりの規模であるが無人駅で雑草も茂っている。人口7万人余の県庁所在地の駅で、このありさま。 -
ラグーザ駅構内。この付近は単線非電化で、線形も特に悪い。高台にあるラグーザの街に線路は低地から登ってくるため、線路は直線距離の3倍くらい大回りし、その上、ループ線まで描いてラグーザ駅に入る。ここに保線基地があるので、線路の数は多いものの、旅客サービスは絶滅寸前。不気味な静寂が支配していた。
-
ラグーザ駅発着時刻表。白が到着時刻表、黄色が発車時刻表で、全国共通の仕様だ。上下線合わせて1日の列車本数は20本弱で、日曜祝日は激減する。
写真では判別しにくいが、ミスプリがあったようで、黄色の発車案内には手書きで5時台のシラクーザ行き普通列車1本が追加してあった。
「うわあ、イタリア!」なのである。
各駅の発着時刻表は、trenitalia, orario,partenza、駅名などの単語を入れて検索すると入手できる。情報量は意外と多いので、読み解けるとスケジュール作りの足しになる。
ちなみに、日本と違い、ホテルや観光ポイントに鉄道時刻表が貼ってあることはない。列車時刻を尋ねても「知らない」。せいぜい「あとで調べてみましょう」程度なのだ。
「信じられるのは、現地にて自分自身で確認した情報のみ!」
でも、何とかなってしまうのが不思議なイタリアだ。 -
( トレインタリアの普通列車に乗る )
きっぷ売場のある駅はシチリア島内では少ない。写真は、シラクーザ駅の窓口で買った普通列車のきっぷ。トレニタリアの標準仕様だが、レアなもの。車掌さんは、左上のQRコードをタブレット式の読み取り機にかざし、使用開始前に私自身で機械に差し込んでつけた印字をチェックして検札する。このあたりは、我らがJRより、よっぽど21世紀風だった。 -
普通列車利用のときは、駅にある自動販売機か、駅構内や付近のバルで近距離きっぷを買うのが一般的。機械には、英語の説明画面もあるし、クレジットカードも使える。使用手順は、日本の自動販売機に比べると冗長。うわさするほど壊れていないが、紙幣受付中止であることが多い。
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列車に乗る前は、自分自身の手で自動刻印機にきっぷを差し込んで使用開始の印字をすることが必須。これがないと、即刻キセル扱いとなり罰金なのだ。こちらはガイジンなので、ときどき忘れるが、気づいたら、あせった顔、ごめんなさい顔で車掌さんに自首。きっぷにチェックを入れてもらって容赦してもらう。
オンラインで購入し、印刷したりスマホにデータ保存したきっぷは、特急のきっぷと同じく、利用日時と利用列車限定のものなので、使用開始の印字は不要だ。だいたい、自動刻印機にA4用紙は入らないし、画面をタッチするパネルもない。 -
( モディカ駅もがらーん:Modica )
ラグーザの隣町、モディカの駅も寂しげであった。時刻表を調べると、始発や終着列車があるので有人駅かと思っていたが、実際は無人駅。信号機やポイントを扱ったり、乗務員の寝泊まりをする施設は稼働していたが、旅客サービスは一切なしだ。駅舎内には、お決まりのきっぷ自動販売機があり、プラットホーム上には自動刻印機があった。 -
トレニタリア:Trenitalia のシラクーザ:Siracusa から島の南端付近を通ってジェラ:Gela という工業都市まで走る路線は、超閑散区間。特に、朝の下り方向の列車は事実上皆無。そのため、旅程を組むときは、上り方向であるシラクーザ行きの朝の列車に乗れるようにした。モディカ始発8時34分、終点シラクーザ着10時12分のディーゼルカー使用の1両編成きりの普通列車だ。写真は、モディカ駅で留置線から出てきて発車ホームに転線してこようとしているディーゼルカー。何と冷房付きに改造した旧型車両であった。
イタリアの果てで、計画どおり、うらぶれたローカル列車に乗れるのだと思ったとき、はるばるやって来た甲斐があったもんだと、感慨ひとしおであった。 -
このモディカ始発の普通列車は、当駅どまりの列車と接続して発車する。モディカ終着の普通列車は、写真のとおり新型ディーゼルカーであった。接続待ちのため、10分弱の遅れでモディカ駅を発車したものの、シラクーザには、ほぼ定刻に着いた。モディカから乗車した20人ばかりのお客の半分は、私のようなガイジン旅行者で、国籍こそ違えども、みんな思い思いにクルマの旅、鉄道の旅を選んでいることを実感した。
モディカは、駅の南を、ものすごい高さでまたぎ越している国道のコンクリート橋がランドマーク。イタリアでは2018年8月14日、ジェノバで谷をまたぐ高速道路橋が落ちて大惨事となったばかり。こっちの橋は、新しいからいいものの、将来、どうなるのやら。 -
( 都会を感じてしまうシラクーザ駅:Siracusa )
モディカから出てくると、シラクーザは大きな都市だと思えてしまう雰囲気があった。駅舎も立派で、プラットホームも長く、本線用の1番線から5番線と、モディカ方面行き列車の発着ホームである西1番線から西3番線までがあった。
けれども、ミラノやローマからシラクーザに下ってくると、反対に「まあ、何と田舎じみた場所に来たもんだ」と、駅の、のんびりムードに一息つくに違いない。 -
シラクーザ駅舎内。右奥が有人窓口である。構内のバルは、窓口の裏手の別の建物にある。本線の駅と言っても、朝夕の通勤列車の発着時や、特急の発着時にパラパラと乗客が素通りするだけだ。
駅舎内の待合用スペースのイスも少ないし、室内の片隅に観光案内所はおろか、売店や土産店など皆無である。その代わり、ホテルやタクシーの客引き、物乞いもいない。 -
昼過ぎのロゾリーニ:Rosolini 行き普通列車。西2番線に停まっている。ローカル線は、ほぼ高校生ダイヤなので、1両とはいえ、発車間際には帰宅途上の高校生に観光客が重なり、立客も出る盛況ぶりだった。早く、3両連接の新型ディーゼルカーに変えてほしいなあ。
-
( ぽつねんとノート駅:Noto )
ノート:Noto は、世界遺産にもなった有名観光地であるが、鉄道の駅は、おそろしいほど閑散としている。当然、無人駅で、待合室の中にさえも入れない。駅の周囲にはバルもない。
「これは、とんでもないところへ来た」と、思わせる場所だった。
けれども、駅の前後で車窓からノートの市街地やドゥオーモらしき建物のドームがちらりと見える。また、駅前から丘の中腹に目をこらしても、観光地っぽい教会の建物が覗いている。そのあたりを目指して、駅前から右周りに登って行く坂道に足を向ければよい。駅から、観光の中心部まで、ひたすら上り坂を歩くこと15分から20分くらいだ。みんな、三々五々、同じ道を歩くので、孤独感や不安感はない。 -
ノートの駅を見下ろせる小高い場所に行くと、駅の荒れ果てた様子が視界に入る。
クルマ社会になるまでは、ノートの駅でも貨物を扱い、ときにはSLが給水する光景もあったんだなあということが分かる。 -
イチオシ
昼間に思い出したように上下のローカル列車が着くと、10人前後の観光客が乗り降りする。若いカップルもいるから、鉄道も壊滅寸前ながら命脈を保っているようだ。
抜けるような青空のもと、プラットホームで構内の草いきれを吸いながら、まったりと列車を待つのも悪くない。次の列車が隣りの駅を出ると、自動アナウンスがあり、注意喚起のベルが数分にわたって、けたたましく鳴り響くので、それを機に、きっぷに刻印した。静けさに慣れていると、かなり、騒々しいひとときだ。
その日の列車は、上下線ともに1-2分しか遅れていなかった。つまり、定刻運行だった。 -
【 2 リゾート気分いっぱいのカターニア・フォンターナロッサ国際空港 】
カターニア・フォンターナロッサ国際空港:Aeroporto Catania-Fontanarossa は、シチリア島の東玄関。9月の空港内は、行く人、来る人の9割以上が観光客で、陽気な雰囲気で満たされていた。
空港全体が小じんまりしているので、何がどこにあるのか、少し経つと、すぐに理解できる点がよい。バカンス・シーズンなので、スペースに比べて利用客が多すぎるくらい。到着ロビーなどは、私が着いた午後1時すぎは、ドイツ人ツアー客や、スイス人のグループ客でごった返していた。
空港を出た目の前、方角としては北側に名峰エトナ山:Etna が、かなりの大きさでそびえていて、シチリアに来たことを実証してくれるかのようだ。今回は、残念ながらエトナ山方向には向かわず、反対のラグーザ、シラクーザ方面だけに行った。 -
カターニア空港から市内へ向かう路線バスは、空港正面から出るが、シチリア島の各都市へ向かう高速バスは、ターミナルビル横のバス乗り場から出る。
ラグーザ、シラクーザ方面への移動で利用するのは、インテルバスおよびエトナ交通グループ:Interbus, Etna transporti と、ASTことシチリア交通バス:Ascienda Siciliana Transporti の2社のどちらかだ。両社双方が走る競合路線は、基本的になし。 -
インテルバスおよびエトナ交通グループ:Interbus, Etna transporti,
時刻表のwebsite: http://www.interbus.it/Orarietariffe.aspx
ASTことシチリア交通バス:Ascienda Siciliana Transporti,
時刻表のwebsite:http://www.aziendasicilianatrasporti.it
インテルバスのwebsiteは、英語併記のうえ、使い勝手が良くできている。高速バスのページ上の具体的な便をクリックして指定すると、始発と終点に加えて途中停留所の時刻や運賃も出てくる。それとは別に、全路線主要停留所網羅の日本式時刻表のページもあった。当然、オンライン予約のページもあり、なかなかの充実ぶり。ただし、路線網の中心がカターニア以北で、南東部はラグーザ、シラクーザ以外の都市には、あまり走っていない。
AST、シチリア交通のwebsiteは、日本人にとって使いにくいデザインだ。英語表記もないし、指定区間の発着時刻しか表示されないから、途中の経由地や前後の便などを知ることが、とても大変である。その代わり、路線網はシチリア島内一帯に広がり、高速バスに加えて路線バス網もきめ細かく張りめぐらしている。ラグーザやシラクーザの市内バスの運行も受託している。会社が大きくて、政治力が感じられる分、乗客サービスがおろそかになっているのかな、というのが率直な感想。実際に乗ってみると、みんな気のいい運転手さんなのだが、マネジメントは雑な感じがした。 -
【 3 カターニアからラグーザへ向かう 】
カターニア空港からラグーザへはインテルバス利用だ。 (Catania Aeroporto --- Ragusa) ターミナルビル横に、きっぷ売場のブースがあって、当日乗車券を係員が販売している。窓口横には空港経由便のバス発車時刻表が貼ってある。タオルミーナ行きが一番多い。シラクーザ行きは1時間おきくらい、ラグーザ行きは1-2時間に1本ある。ただし、土曜日曜祝日は、午前便を中心に大幅に本数が減ってしまう。
きっぷは、写真のようにQRコード付きのレシート。細かい字ながら、ちゃんと乗降地点、乗車日、乗車便、運賃などが書いてある。運転手さんは、乗車時に、専用のタブレット端末にレシートをかざして検札する。トレニタリアと同じ検札方式だ。 -
インテルバス、またはエトナ交通バスは、青い車体が目印。イタリアのバスでは、トランクスペースのフタの開け閉めは、乗客自身で行なう。私の乗ったバスは、空港を10分以上遅れて発車したが、ラグーザには定刻に着いた。時刻表では1時間45分のルートを1時間半くらいで走ったが、特に、すっ飛ばしたという印象はない。ダイヤに、ある程度、余裕を持たせているのだろう。
ラグーザは、鉄道が体をなさず、都市間の公共交通機関が事実上高速バスのみなので、バスの発着時は、大勢の人が車体の周りに群がっている。 -
ラグーザのバスターミナルは、新市街のザーマ通り:Via Zama にある。観光ポイントのイブラ:Ibla やスーペリオーレ:Superiore まで2-3kmの距離がある。市内バスかタクシーで移動する。
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タクシーは、旧きっぷ売場付近の路上に待機しているが、土日や夜間はいない。そういうときは、壁に貼ってある無線タクシーなどへ電話して呼び出す。UBERとかあるのか全く不明。
案内表示によると、バスターミナルとイブラ間などは定額運賃のようだが、実際に乗ったわけではないので、こればかりは体験者談を探すしかない。平日の昼間は、空車が待機しているので、あまり心配しなくてもいいような気もする。 -
【 4 ラグーザ市内バスは分かりにくいが乗りたい 】
市内バスはAST社が運行。旧市街のイブラ地区を回るルートには、写真のような電気式ミニバスが投入されている。
市内バス乗り場は、バスターミナル内の別の島だ。 -
市内バス乗り場に建っている看板に、バス路線の系統番号、運行ルート、発車時刻が書いてある。地図式、時刻表式ではないので、土地勘がないと何のことやら全く分からない。素直に、市内バスの運転手さんや、乗客らしき人に「イブラ?」とかの単語を言って尋ねるのがベストだ。
関連websiteは、市内バス情報があったり、アクセス中止になったりで、とても不安定。イタリア語で観光案内所に電話できる方以外ならば、事前に大まかな情報を集め、あとは現地で、出たとこ勝負で行動するのが最適のアプローチだと思う。 -
看板をよく読むと、路線の概要が理解できる。まとめると、月曜日から土曜日までの平日と、日曜祝日の運行ルート、発車時刻は、まったく別。平日は、市内各所を回る路線が8つくらいあり、30分から1時間くらいおきにバスが走っているが、日曜祝日は、それが2路線、各1時間ごとの運転に激減する。
バス・ターミナルと市内中心部、イブラを結ぶルートは市内の最重要路線なので、平日30分おき、日曜祝日1時間おきにバスは走っているものの、ダイヤは全然別。
また、イブラやスーペリオーレを通るバスは、一筆書きのようなルートを通ってバス・ターミナルに戻る。
そして、この表示内容、ときどきウソなのである。これを設置したあとでダイヤ改正をした路線では、紙を貼って新しい時刻表を知らせているが、そういうお知らせは、滅多にない。
さらに、突然、ASTバスは運休する。
あるとき、スーペリオーレの裏手の方を循環するバスに乗ろうとしたら、運転手さんが「ちょっと待ってね」と乗客たちに告げ、エンジン不調だとぶつぶつ言いながら、どこかへ走り去ってしまった。みんな、唖然として待つこと1時間。代替車両を運転して戻ってきた運転手さんは、「ごめんな。前のバスがこわれたので、代わりのバス持ってきた」と、平然と言って発車。結果として1本バスを間引いた形となった。こちらも、急ぐわけではなかったので、やれやれと思って乗った。 -
ラグーザ市内バスのイブラ循環線の一部は、市営霊園、市民病院経由で、病院近くではイブラとスーペリオーレの両方の市街地を谷を隔てて展望できる場所を走る。みんな、あまりレポートしていないアングルの絶景なので、是非、この路線に乗ることをお勧めする。
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ラグーザ市内バスの運賃は、1回券90分有効1.2ユーロ、1日券2ユーロ。写真はタバッキで購入した窓口販売用のきっぷ。使用時には上部のミシン目を切り取り、きっぷを運転手さん横の刻印機に差し込んで使用開始の印字をする。刻印機が故障していると、運転手さんはペンで日付を書き込んでくれる。2回目からは、1日乗車券を運転手さんに見せて利用する。
ラグーザ市内は、地図で見た直線距離は近くても、急傾斜の坂道が多いので、できるならばバス利用を意識して動いた方が絶対に楽。
けれども、利用のしにくさが災いして、バスの乗客は多くない。観光客は、せっせと歩いて坂道や階段を昇り降りしている。 -
ラグーザから別の都市へ移動するときは、ASTかインテル系のバスに乗る。バスターミナルにも時刻表が貼ってあり、こちらは信頼度が高い。写真は、ラグーザ着のバスの各始発場所の発車時刻。左の隠れた部分がラグーザ発時刻表。
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都市間バスのきっぷは、バス・ターミナルの陰にあるバルで買える。レシート式のきっぷだ。ターミナル敷地内のきっぷ売場は閉鎖されたようで、内部は空っぽである。カターニア空港へは片道7.9ユーロ、モディカへは片道2.7ユーロで、距離の割には安いと思った。
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【 5 ラグーザ・イブラ地区でバスに乗る 】
ラグーザ観光の中心、イブラ:Ibla 地区のバス停の拠点は、東端にあるジャルディーノ・イブレオ停留所:Giardino Ibleo だ 。屋根付きのバス停があり、ここの発車時刻表が、紙に印字されて貼ってある。AST社の市内バスに加えて、近くのコミーゾ空港:Comisoや、郊外の小都市に数路線だけを走らせているトゥミーノ社:Tumino のバス時刻表もあった。
写真は、旧市街側から見たイブレオ庭園正門で、バス停は門の右の建物の前付近にある。 -
写真は、イブレオ庭園前のラグーザ市内バス発車時刻表と、運行ルート表記。手書きで修正があるので、信頼度はかなり高いと思う。
上の11系統と33系統が月曜日から土曜日までの平日ダイヤ。3段目の1系統が、日曜祝日ダイヤ。4段目が週末中心の夜間ダイヤだ。 -
ラグーザ周辺に数路線だけを持つトゥミーノ社:Tumino のバス時刻表。日曜祝日は、別ダイヤになるのではなく、平日ダイヤのうち数本が運休となるパターンで、旅行者には理解しやすいほうだ。
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【 6 モディカのバスターミナル 】
ラグーザの隣町モディカ:Modica は小さめ。中心部と周囲の高台を結ぶAST社のバスがあるようだが、乗るつもりがなかったので、委細は不明である。バスターミナルは、目抜き通りであるウンベルトⅠ世通り:Corso Umberto Ⅰ の北端にあり、街の中心部まで徒歩15分ほど。写真は、バスターミナルを高台から眺めたところだ。
近くの町から来るASTの路線バスは、バスターミナルの他に、劇場付近などの繁華街にも入ってくるので、運転手さんに停車場所を確認すると、荷物をひきずる距離を短縮できるかも知れない。 -
【 7 シラクーザの市内バスもシチリアン 】
シラクーザ:Siracusa の市内バスには、やられた!
鉄道で、ほぼ定刻に駅に到着し、駅の左奥の徒歩1分の場所にあるバスターミナルに行くと、何やら様子が変。市内路線バスと思しき車体が停まっていないのである。変なおじさんが近づいてきて、「ノー、バス。歩くかタクシー!」と言うので、これは怪しいと思い、別の老夫婦に「バスは?」と身振りを交えて尋ねると、「ない、なあい」とのお答え。「どうして?」、「こわれた」、「明日は?」、「知らない」。最初のおじさんの説明が正しかったことも確認できたので、すぐに方針変更で待機中のタクシーに乗った。運転手さんも、「ここ2-3日、市内のミニバスはストップ!」と説明してくれた。いったい、何が起こったの?、という感じである。 -
シラクーザのバスターミナルは、インテルバスとASTの2社が入っている。ノートに行く路線は2社が競合、カターニア行きを含む数路線がインテルバスである以外は、全部ASTのバスだ。バスターミナルの歩道上にはインテルバスのきっぷ売場があり、当日券のみを売ってくれる。係員が、ときどき休息でバルに行ってしまい、15分くらい無人になるときがある。「ああ、イタリアン」
-
シラクーザ観光の肝、オルティージャ島内を循環するAST社のミニバスは、写真のとおり、故障で臨時運休中。主要バス停に張り紙してある分だけ、マシというものかもしれない。暑い日差しの下、あんまり歩くのはいやであったので、市営観光案内所に行ってミニバス復旧見通しを聞いた。日本語の案内パンフレットなどを持ってきてくれた親切な係員も、バスの話になると、
「話せば長い物語があるんだけど、とにかく今日は運休よ。ごめんね」と、言うだけ。通常運行の場合は、ASTが受託運行している市バスは、オルティージャ島一周およそ15分で、朝7時から夜10時ごろまで15分か20分おきくらいに一筆書きルートで走っている。1回券1.2ユーロ、1日券2.5ユーロ。
websiteは、https://www.siracusaturismo.net/public/mappa_bus_elettrici_siracusa.pdf で、路線図や運賃表がある。
その他に、日中時間帯のみ観光名所めぐりの民営周遊バスもあり、1日券5ユーロのみ販売で、オルティージャ島内をぐるぐると回っているとのこと。
結論は、「シチリアのASTの市内バスには要注意。100%シチリアン!」
しかし、いきなりバスが運休しても、誰も動揺しないラグーザ、シラクーザ。ほんとにクルマ社会になり切ってしまっているんだ、と変に納得してしまった。 -
【 8 ノートにバスで行くために 】
ノート:Noto は、シラクーザから30kmほど。バスでも鉄道でもアクセスできる。けれども、大半の観光客はクルマか、ツアーバスを連ねてノート観光のようだ。バスターミナルは、観光の目玉であるドゥオーモから東へ500メートルほどのレアレ門に隣接している大きな公園の南端にある。何よりのメリットは、ドゥオーモと同じ高台に位置しているので、観光で市内をぶらつく場合、鉄道と違って坂道を昇り降りしなくてよい。その分、シラクーザからの片道運賃は0.2ユーロ高い。 -
ノートへの路線バスは、シラクーザを中心に、モディカ、ラグーザなどから1日数往復ずつ走っている。カターニア往復のインテルバスの高速バスも平日で1日5往復くらい、日曜祝日で3往復くらいある。路線バスの時刻は、基本的に高校生ダイヤなので、平日は、朝の上りシラクーザ行き、昼過ぎの下りノート行きを逃すと、本数が減るので時刻表チェックは必須。写真は、ノートのインテルバス時刻表である。ASTのバス時刻表は、付近に見あたらないが、websiteを見ると、数路線が走っている。
やっぱり、ここでも鬼門はASTバスだった。
了
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