2018/09/11 - 2018/09/12
3位(同エリア222件中)
Pメテオラさん
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映画マレーナの中に出てきたドゥオーモ広場の魅力的な曲線美こそ、私のシラクーザのイメージ。
快晴の青空の下、ドゥオーモ広場は白く輝き、優雅にたたずんでいた。陽が傾くころ、広場はオレンジ色に染まった。夜のとばりが降りるころ、広場は神々しく輝きながら静かに眠りの時を迎えていた。朝な夕なに、ドゥオーモ広場の麗しきシーンが脳裏に深く刻まれた。
そして、私は、そのほかのシラクーザも楽しんだ。ギリシャ時代の遺構が残るシラクーザ。海辺のリゾートムードがあり、明るく陽気だけれど、ちょっと待ったをしたくなるときがあるシチリアンな観光地シラクーザ。
天気良し、風景良し、食べ物良し、そして、ホテルでも良く眠れた。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 航空会社
- エミレーツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
( 映画マレーナのドゥオーモ広場に感無量 )
シラクーザ(またはシラクーサ)駅:Siracusa に時間どおりに着いた。私は、タクシーでオルティージャ島:Isola di Ortigia 南端のホテルに行って荷物を預け、街の地図を見ながら慎重に道を選んで歩いた。そして、映画マレーナ:Malena のシラクーザ初登場のシーンと同じ方角からドゥオーモ広場:Piazza Duomo に入った。広場を南から北へ横切るルートである。
「まさに、この場所、この角度!」
優雅な弧を描いて建ち並ぶ立派な建物に囲まれてアーモンド型をしたドゥオーモ広場は、まばゆいばかりに輝いていた。広場を自転車で突っ切ってきた少年の姿が、映画の場面を彷彿させてくれた。
感無量で、しばらく、この場所に立っていた。
優雅でまぶしく、そして、うるわしきドゥオーモ広場の第一印象こそ、シラクーザの決め手であった。 -
映画で最初にドゥオーモ広場が登場するのは、おめかしして外出し、歩いて広場に入っていく主人公マレーナの後ろ姿を、彼女にあこがれた少年レナートが、自転車を手で押しながら追いかける場面。私は、この場面がずうっと脳裏に焼き付いていた。
ドゥオーモ広場でマレーナと少年が交錯するシーンは、その後、繰り返される。たいていはマレーナの人生に転機が訪れる場面。いろいろな角度から撮影した広場のシーンが登場した。どの場面でも、ドゥオーモ広場は美しく優雅であった。 -
マレーナ:Malena ※
2000年、イタリア、アメリカ合作。MIRAMAX社配給。ジュゼッペ・トルトナーレ監督。92分。2001年アカデミー賞へ2部門がノミネートされたが、受賞はならず。
写真は、日本で発売のワーナブラザーズ・ホームビデオ版。海外で見た、たぶんオリジナル版より、日本版の方が、主演モニカ・ベルッチのセクシーなシーンが少し少ない。また、マレーナにあこがれたレナート少年の語り口も、日本版は回想風、海外版は現地報告風で、少し違う。
※ マレーナ:Malena、の正確な綴りは、e の上にアクセント記号がある字。 -
イチオシ
( シチリアで一番のドゥオーモ広場 )
午後になると、太陽が西へ移動するので、広場のドゥオーモ側に陽があたる。うすいピンク色の石造りの壁が、とってもセクシー。さすが、シチリアで一番美しい広場と称賛されるだけのことはある。
ただし、オルティージャ島は第二次世界大戦でアメリカ軍の空襲を受け、かなり破壊されたので、詳細なことは分からないが、一部は修復、再建のはず。映画マレーナでも、空襲で彼女のお父さんが亡くなる場面が出てくる。
だからと言って、シラクーザやドゥオーモ広場の美しさが減るわけでもないが、今、私が見て感動しているのは、再建され、その後、きれいに磨かれた姿なのだ。ある意味では、「客の見たいものを、見たいように見せる」という、観光業の基本に忠実に沿っている場所。
「それでも、やっぱり、ドゥオーモ広場にはマレーナが薫っていた!」 -
昼下がりのドゥオーモ広場のバルのテラス。そこそこの人数の観光客が思い思いに腰をかけて、飲んだり、眺めたり。のんびり気分だ。
映画でも、テラスに陣取った町の名士たちがマレーナに好色の視線を送るシーンがある。ずうっと前は、この辺にバルもテラス席もなく、並木があったようだ。 -
朝のドゥオーモ広場。今度は、北から南方向を見た場面。
左の少し奥まった場所がドゥオーモ。左奥の三角屋根が、サンタ・ルチア・アラ・バディア教会:Chiesa di Santa Lucia alla Badia 。教会の目玉、カラバッジョの名作と言われる「サンタ・ルチアの埋葬」も、しっかりこの目で鑑賞。写真撮影禁止だった。
右側に優雅な曲線を描いて連なるのは、政府系の建物。
昼間とは打って変わった静かな空間は、すがすがしくて新鮮だった。 -
( 遅ればせながらドゥオーモに入る )
ドゥオーモ「広場」ばかりに気を取られてしまったが、一般的に見て、オルティジャ島観光の主役は、ドゥオーモそのものだろう。
午後の陽ざしを浴びた、薄いピンク色の本堂は、たっぷりの予算できれいに修復された感じ。もちろん、中を見た。入場料3ユーロ。 -
高い天井、太い柱、こげ茶色の木の椅子、豪華な祭壇。静かで涼しげな、おなじみの教会風景。
-
「これが、観光案内や旅行記に出てくるギリシャ神殿の柱を流用した場所かあ」
ギリシャ風の立派な太い柱で、それなりに感心した。 -
( ミネルバ広場の賑わいこそ観光地 )
ドゥオーモの外へ出て、東へ曲がったところは、ミネルバ通り:Via Minerva という名前の少し広い空間。ギリシャ神殿の柱が浮かびあがった側壁上部は、おそらく非公開の屋上テラス。映画マレーナでは、ここから幾人もの修道士が身を乗り出し、広場を、しゃなりしゃなりと突っ切るマレーナの姿に、舐めまわすような視線を送っているシーンがあった。
幾つかのシーンの撮影ポイントを、この眼で見ることができて、とても満足である。 -
( お土産屋さんがいっぱい )
ミネルバ通りの突き当りのローマ通り:Via Roma にもたくさんの土産物屋、バル、ホテルなどが集まっている。大勢の観光客が歩いていて、有名観光地ムードいっぱいのエリア。 -
このローマ通りや、ドゥオーモ広場から続くカブール通りには、観光客目当ての土産店その他がいっぱいあって、とても華やか。シチリアのシンボルマークである三本足デザインのトリナクリア:Trinacria を配したシチリア州旗を飾って、お客の目を惹いている。
少しでも興味があるなら、お気に召すまま、お土産を買おう。 -
( シクラメンテとトリナクリア )
ローマ通りには、シクラメンテ:Sicuramente、というシチリア島内限定で支店を展開中のブティックもあった。Tシャツ、エプロン、カジュアルなバックが人気商品だ。黒字に黄色のトリナクリアのマークが目印。1点20ユーロから60ユーロくらいが中心のお手頃価格。新シチリア土産には良いが、大半がMade in Italy でないのが玉に傷かも。 -
( オルティージャの裏通りから )
シラクーザは、ちょっと裏通りへ入っても観光地ムード。石畳の道に並んだトラットリアのテラスや、手工芸品を並べたテントが通りの華となっていた。1時を過ぎたので、休息を兼ねてランチタイム。
味はさておき、海が見えれば良いという方は、海岸沿いにリゾート地風のバルやシーフード店が並んでいる。
私は、海より味。そこそこ美味しい方が、幸せな気分になれるタイプ。 -
( アルキメデ広場の美しいダイアナ )
腹ごなしを兼ねて、オルティージャ島をぶらぶら一周した。
まず、アルキメデ広場:Piazza Archimede まで行った。真ん中にあるのが、ディアナの噴水:Fontana Diana 。ディアナ(ダイアナ)像は、けっこう凝った造りで美しいのだが、みんなちらりと見て、写真を撮って去ってしまう。
「観光もしたいが、昼下がりは暑い」
写真の皆さまは、遠目に見るとニッポン人みたいな仕草をしているが、実はドイツ人。
「シラクーザくんだりまで、こんなに、ぞろぞろニッポン人が来るわけないでしょ?」
「それも、そうだな」
アルキメデは、ご想像どおり、イタリア語でアルキメデスのこと。昔、国鉄の時代に、ローマとシラクーザを結ぶ特急は、アルキメデ号と名付けられていた。”シラクーザ”と言えば、”アルキメデス”を思い浮かべるのが正統な思考回路らしい。マレーナが、シラクーザのイメージの中心という奴は、少数派なのだ。 -
( シラクーザと言えば、ふつうは? )
シラクーザ観光と言えば、昔からの相場はギリシャ遺跡。アルキメデスとか、走れメロスも、みんなギリシャがらみだ。ドゥオーモも、ギリシャ神殿を転用した、という点で有名だ。
オルティージャ島の付け根あたりにある、アポロン神殿跡:Tempio di Apollo 。確かにギリシャ遺跡。
写真を撮っている側には、市場(いちば)があって、生活感あふれる観光地になっている。 -
( オルティージャ島の海を見て )
島の本土寄りに来た。狭い海峡を跨ぐ2本の橋が架かっていて、それぞれが一方通行。両側は、埋立地風なので、ギリシャ時代には、島と本土は、もっと離れていたと感じた。
塔のある建物は、リニューアル後に高級ホテルになったもの。近くの広場にアルキメデスの像があった。
「シラクーザと言えば、やっぱりアルキメデ(ス)」
このあたりは、磯の匂いがぷんぷんするし、少し悪臭もする。観光客が三々五々通っている割には、けっこうゴミが落ちている。イメージ重視の方は、波止場付近は、散歩しない方がいいかも。 -
写真は、オルティージャ島の西側の船着き場。こちら側は、高級感のある、みなと風景で、ヨットハーバーには大型クルーザーもたくさん停泊していた。
午後の太陽に照らされた旧市街の街並みがきれい。お散歩には、島の西海岸沿いが最適。 -
ヨットハーバー近くから、オルティージャ島の街中へ上がって行く路上に建っているのがマリーナ門:Porta Marina。地図にも、そう書いてある。
「でも、タクシーの運転手さんは、『これは、スペイン門=Spanish Door 』って説明してくれた。どっちかが、通称なの?」
「知らない。ごめん」 -
坂を上がり、オレンジの木の生えた公園越しに、本土の方を見やると、家並みの向こうに、シラクーザ新名所、三角錐屋根の、通称「ラクリメ教会」が見えた。
観光案内所のオバサンは、「景観をぶちこわす変なデザインで嫌い」、と言っていたが、私は、けっこう好き。 -
( 有名なアレトゥーザの泉の秘密 )
オレンジの木々が切れたところが、有名ポイントのひとつ、アレトゥーザの泉(アレトゥーサ):Fontana Aretusa。
海辺に面した窪地に、こんこんと真水が湧き出ている場所。真ん中に、こんもり茂っているのがパピルス。私も、初めてパピルスの現物を見た。多くの方が、”自生の”パピルス、と書いているが、今では、枯れないように大事に育てられている展示物のような感じがした。
暑い午後に、こういう泉を眺めると、ホッとする。たくさんの観光客が周囲の柵に寄りかかって、思い思いに泉を眺めていた。 -
アレトゥーザの泉は、池のすぐそばまで降りられる。入場料4.5ユーロ。敷地の続きにある、それはそれはシンプルな作りの”水族館”と抱き合わせの入場券だ。
当然、下へ降りて行って、池とパピルスをじっくりと見た。上のほうから泉をのぞき込んでいる観光客を、ふむふむとした気持ちで見上げた。4.5ユーロを払う人は少ないので、池の周囲はがらーん。私も最初は、”上から見るだけで十分”と、思っていたが、お金を払った甲斐もあった。 -
大多数の方々は、”パピルスの周囲から、真水が、ぼこぼこ湧き出していて池になっている”、という感じで泉の説明をしているが、「ちょっと待った」なのだ。
よーく見て行くと、周囲の壁の一角がトンネルの出口になっていて、水が、その奥からゆっくりと流れてきている。湧水地点は、池ではなく、いまでは遊歩道となっているあたりのトンネル内にあり、パピルスの周りでは、湧水が流れ込んで池を作っている過ぎないのではないのかと思った。
「真相はいかに?」 -
( シーサイドはムード最高。でも物価高 )
アレトゥーザの泉の海寄りには、何軒ものバル兼レストランがならんでいる。テラス席で海を眺めながら味わうビールやアイスクリームは、リゾート気分いっぱいのひとときだろう。
メニュー見たら、けっこう高い。オルティージャ・プライス?
それと、実際に来て分かったことは、オルティージャ島は、イオニア海の大海原に突き出た島でないこと。島の西の沖合には、本土から伸びた半島が横たわっていて、陸に半分囲まれている感じである。 -
シーサイド・ビューの遊歩道を島の南端まで歩いた。
水辺の風景を見ると、泉でも海でも気分が安らぐ。 -
( 謎のマニアーチェ城をめぐって東海岸へ )
オルティージャ島の突端にあるのが、マニアーチェ城:Castello Maniace 。どういう訳か、滞在中、1回も開いていなかった。公開中止理由は不明。仕方がないね、という気分。 -
マニアーチェ城の前の道で向きを変えた。今度はオルティージャ島の東側を北上。ベージュ色の旧市街の街並みが、海沿いまでびっしり建っていて、統一感のある眺めだ。空襲直後は無残な姿だったかも知れないが、少なくとも今では、とっても美しい街並み。観光地シラクーザのイメージにぴったり。
島の周りを、ぶらぶら歩いたら1時間半くらいかかった。けれども、すたすた歩くと40分くらいの感じ。 -
( 本土の街並みチェック )
翌朝は、オルティージャ島からドゥオーモ広場をとおり、市街北部のネアポリス考古学公園:Parco Archeologico della Neapolis を目指した。
本土に渡り、駅へ向かうウンベルト Ⅰ世通り:Corso Umberto Ⅰ、をずんずんと歩く。真っ青な空、まだ、清々しい空気。 -
駅へ向かわず、考古学公園へ行く右折地点にある公園の傍らにあるのが、シラクーザのパンテオン:Pantheon 。
「誰が祀ってあるの?」
「知らない。ごめん」 -
( シラクーザ伝統の観光名所ネアポリス考古学公園に着いた )
オルティージャ島のマニアーチェ城から歩き始めて、およそ50分で、ネアポリス考古学公園の入口に来た。本土へつながる島の橋からは30分くらいかかった。
いかにも地中海沿岸を彷彿させる松並木の緑が目にしみた。 -
市の中心部から来ると、道の左に一般客の入場券売場と入口がある。右は観光バス駐車場と、土産物店の並ぶアーケード、そして、ツアー客中心の入場券売場がある。アーケードには、シラクーザ土産、シチリア土産が、山のように並んでいる。申し訳ないが、食べ物以外は、半分くらいMade in PRCの感じ。
-
( 後悔先に立たずなので定番見物 )
何度も言うように、シラクーザの伝統的な観光のメインは、ギリシャ遺跡。だから、もちろん見物。そして、評判どおりの、大きく立派なギリシャ、ローマ遺跡の数々に見とれた。
歴史の説明や、うんちくは、何かを調べれば、あちこちにたくさん書いてあるので省略。今日は、総花的に名所旧跡を楽しむ典型的な観光客。これも、けっこう楽しいのである。
まずは、ネアポリス考古学公園:Parco Archeologico della Neapolis、の入場券を買う。近くのオルシ考古学博物館とのセット券17ユーロ、2日間有効。 -
第一の観光スポットは、通称、ギリシャ劇場:Teatro Greco。
でかい、見事、よくぞ残っている!
最初は、劇場の下で、役者が観客席を見上げるような目線で眺めた。 -
イチオシ
続いて、観客席の最上段へ行って、劇場を見下ろした。
遥か遠くに青いイオニア海が望める風光明媚な場所だ。今でも現役で、野外劇を上演するときがあるらしい。ギリシャ時代の人たちの気分を想像しながら、ショー見物をするのも悪くないと思う。 -
( 定番中の定番、ディオニシオの耳:Orecchio di Dionisio )
順路に沿って進むと、定番中の定番、その2。”ディオニシオの耳”と呼んでいる洞窟。たしかに、耳のような外観で20メートル以上の高さがある。 -
洞窟に入ると、ひんやりしていて気持ち良い。奥へ進むにつれて、うす暗くなっていく。評判どおりの音響効果抜群の空間。
グループ客は、皆、考えることは同じ。
手をたたく、”ヤッホー”みたいな雄叫びをあげる、そして、何人かで連れだって1曲披露。拍手に調子づいて3曲ぐらい披露して、深々とお辞儀。やんやの拍手の中、嬉しそうに退散。 -
( 洞窟と石切り場を見物 )
ディオニシオの耳の次は、日本語訳で、「縄ない職人の洞窟」と言っている人工の洞穴。原語は、Grotta dei Cordari。(グロッタ・ディ・コルダーリ) 立ち入り禁止なので外から見るだけ。 -
つづいて、日本語名「天国の石切り場」:Latomia del Paradiso。(ラトミーア・ディ・パラディーゾ(パラディーソ)) 木立の下には、石切の跡が残っている。ロウソク状に突っ立っている岩が、皆の印象に残る場所。今は、遠目に見るだけで、岩壁の方まで歩いて近づくことはできない。
「どうして、”天国” の石切り場って言うの?」
「分かりません。他の旅行記とかブログ見てみます」 -
( ローマ風遺跡は、土木技術好きにはたまらないようだ )
その後、入場券売場付近に取って返し、道なりにローマ風の遺跡、イエローネ2世の祭壇:Ara di Ierone Ⅱ を眺める。(アーラ・ディ・イエローネ・ドゥエ)想像力があると、現役時代の素晴らしい、あるいは生々しい祭壇風景が脳裏に浮かぶに違いない。 -
もうひとつのローマ風遺跡、円形競技場遺跡:Anfiteatro Romano (アンフィテアトロ・ロマーノ) の方は、近くまで入れる。
よくぞ、長い間、残ったものだな、と雑草の生えたメイン・トラックを見やりながら思った。 -
( カタコンベと聞いたら、ぞくぞく )
次に15分ほど歩き、パオロ・オルシ考古学博物館を見物。その後、サン・ジョバンニ教会のカタコンベ:Basilica e Catacombe di San Giovanni、に入った。観光案内所の人が、「あそこの地下には”カタコンベ”があるよ。おすすめです」と、言ったからだ。
カタコンベと聞いて、内心、整然と積み上げられた骸骨がいっぱいあるのかなと期待して入ったものの、実際は穴倉歩きと解説のみ。
「ちょっと、迫力に欠けるなあ」というのが、実感。
単に、穴倉歩きだけならば、オルティージャ島のドゥオーモ脇にも防空壕兼用の穴があって、そっちで十分だと思う。 -
地底のカタコンベから、”シャバ”に出てきて、半地下状の教会祭壇跡に向かう見学者一行。ガイド引率方式。真っ青なシチリアの青空と、崩れかけた白い石灰石の教会遺構のコントラストが素晴らしい。
「最後にチップかな」と思っていたが、ガイドさんは、出口まで私たちを連れてくると、すぐに事務所に入ってしまった。思わず「いいね」だった。 -
( ラクリメの超モダン路線に賛同 )
カタコンベから南へ5分くらい歩くと、シラクーザ新名所ラクリメに着く。ガイドブックやwebsite では、「涙の聖母記念堂」、「涙の聖母教会」などと訳してある:Santuario Madonna delle Lacrime = サントゥアリーオ・マドンナ・デレ・ラクリメ(ラクリーメ) だ。
ギリシャ遺跡でアピール中の街に、こういう超モダンなデザインの教会を建てた決断に脱帽。たいてい、おごそかでみやびな路線を取ることが多いなか、バルセロナのサグラダ・ファミーヤと同じ超モダン教会建築路線に賛同した。
ひとつ心配なのが、造作が多少、安っぽいこと。100年くらい経つとボロボロになってしまわないかと、他人事ながら心配。 -
円形の教会内部も現代風で、初めて見る目には刺激的。ちゃんと、聖なる空間であるということが感じられた。左の遺跡みたいなものが、多分、奇跡発生地点のはずだが、勉強不足なので分からない。
カトリック国に行くと、あちこちでキリストさまやマリアさまの像から血や涙が流れ出たという奇跡が起こっている。日本で言えば、観音様の像が流れ着いたので、びっくり。それで、そこにお寺を建てたのような感じだが、いかがなものだろうか。 -
( 夕暮れのオルティージャに帰る )
観光都市シラクーザの太陽も西に傾き、オルティージャ島の建物も、次第にオレンジ色に染まり始めてきた。本土から橋を越えて島へもどり、夕暮れのドゥオーモを見に帰るのだ。 -
ドゥオーモ広場も、少しずつオレンジ色になっていた。
日帰り客が帰ってしまっているので、歩いている人もめっきり減った。ヨーロッパは、夕方になると、どっと人出が増えて、有名ポイントは人混みでいっぱいになるのだが、9月のシラクーザは、そこまでのことはなかった。
それどころか、人出が少なく、少し寂しげでもある。 -
イチオシ
夏の西日に、上から少しずつオレンジ色に染まっていくドゥオーモ。
朝な夕な変化するドゥオーモの美しい光景に、また、うっとり。 -
ちょっと路地に入り、西の方角を見やると、下り坂越しに、夕焼けと茜色の水面が見えた。すでに黒々とし始めた旧市街の建物の影が印象的だった。
シラクーザの時の流れも、ゆったり。 -
イチオシ
( 夜のシラクーザは、きらめいて )
アルキメデ広場にも明かりが灯った。黄昏時の紺色の空に、濃いピンク色に輝くディアナの像が妖艶な魅力を放っている。そばを通る観光客は、みんな、しばしディアナの噴水前で楽しい撮影タイム。 -
カブール通りのお土産屋さんもスポットライトを浴びてきれいだ。
夕食前のひととき、観光客はぶーらぶら。私も、あちこちぶらぶらして宵の口のシラクーザを満喫。人が多くないので、歩きも快適。 -
午後8時前後になると、ドゥオーモ近辺のレストランは、だんだんと混みだす。こんなに人がいたんだ、とびっくりするくらい席が埋まっている。口コミ人気のお店は、テラス席のみならず室内席までいっぱい。予約するか、10時ごろ、運試し気分で行ってみるかの選択になる。
私も実際は、そこそこ美味しいレストランに入れたと思う。ちなみにウニ・スパゲッティは食べないし、勧誘もされなかった。”名物に美味いものなし”と、半分、負け惜しみ。
クラシックな街並みでのテラスの夕食風景は、それだけで観光ポスターになる。 -
イチオシ
夜のとばりが完全に降りたアレトゥーザの泉。午後10時ごろ。
明かりに反射するパピルスもきれいだし、対岸の街の明かりも情緒いっぱい。バルのテラスの話し声が楽し気。 -
( ドゥオーモ広場は、優雅に輝く )
ドゥオーモ広場に戻った。
下から上へとライトアップされたドゥオーモ広場は、優雅に輝いていた。光沢がある石畳もライトを反射して、深く静かに、ぼおっと光っていた。 -
イチオシ
モノトーンな色調が、とても気品あふれる夜の空間を創り出している。ゆっくりと、あちらこちらに歩いていき、静かに美しくたたずむ広場の様子を胸に刻んだ。
シチリアで一番、美しい広場は、夜も端正で高貴な雰囲気を保っていた。
「シラクーザの夜も見逃すことなかれ」 -
( 南の島の夜は更けて )
そして、私はドゥオーモ広場を去り、人通りも少なくなった道を歩いてホテルに帰る。自分の影は、伸びたり縮んだり。ときどき、すれ違う人も泊まり客が多いので、こわい気配はまったくなし。
ちょっとした空間に、さりげなく生えているヤシの木が、シチリアの位置を暗示してくれた。おやすみなさい。
了
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