小笠原に行ってきた！その３　～亜熱帯の森『石門』～

2018/06/07 - 2018/06/20

小笠原旅行3日目。
東京都自然ガイド同伴でなくては入林できない、固有種の宝庫『石門』へ。

ガイドは旅行前にネットで予約しておきました。母島観光協会でガイドを探す事が出来ます。繁忙期でなければ、母島到着時に観光協会で直接聞いてみるのも良いと思います。

なぜ、固有種の宝庫なのか？
一度も陸と繋がったことがないため、独自の進化を遂げて今もし続けている……という特徴があるらしいです。

同じ小笠原諸島でも父島と違い、湿性高木林を主体とした原生性の高い地域で小笠原母島東岸森林生態系保護地域になっています。
母島だけの固有種が生育し、石灰岩地域であるため樹林内に針の岩と言われているラピエが見られます。

石門の入口では、外来種の侵入を防ぐために泥落としマットと酢スプレー・種子落としコロコロがあるので、しっかり落とします！

石門地区に足を踏み入れると、そこは亜熱帯のジャングル。外来種のアカギもたくさんありますが、固有種の大型シダ植物や陸産貝類(カタツムリ)もたくさん見られました。

お目当ての『殻が退化したカタツムリ：オカモノアラガイ』も見ることが出来て大満足です！

堺ヶ岳を通り、石門最終地点で同じ道を戻ります。約7時間のツアーになりますが、登り下りは多いものの急な場所は無いので体力的には辛くはありません。ただ同じような道をひたすら歩くので、森歩きが好きではない人には向かないと思いますし、飽きてしまうかもしれません。しかし母島の特徴的な森の様子や、固有種を学ぶには石門が最適だと思います！自分は行って良かったです(●´ω｀●)

お世話になった人たち:石門ガイド／ウリハハジマ芝崎さん

エリア 母島(東京)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 2.0
• 交通: 2.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 船
• 旅行の手配内容: 個別手配

石門入口
ガイドなしでは入れません。
と書いてありますが、柵などは一切ないので、入ろうと思えばは入れてしまいますが、ルートが不明確なためガイドがいないと迷って出てこられなくなると思います。

そんな感じの場所です。

石門 名所・史跡

入口の看板。
中で見られる固有種の説明などが書かれています。

マルハチ
シダ植物

猪熊湾

外来種対策として、靴の泥と服についた種子を落とし、靴底に酢をかけます（ヤリガタウズムシ対策）

オガサワラビロウ（固有種

石門 名所・史跡

ムニンヒメツバキ（固有種）

石門 名所・史跡

グリーンペペ

ビロウの下を探していると・・・

オガサワラオカモノアラガイ（固有種）

カラが退化（進化）したカタツムリ。
半透明のボディがうにょーと伸びてかわいい！

石門 名所・史跡

テリハハマボウ（固有種）

石門 名所・史跡

シマオオタニワタリ
新芽が食べられる！らしい

オオバコムラサキ(固有種)
だと思います。

テンスジオカモノアラガイ（固有種）

石門 名所・史跡

ノヤシ(固有種)

ノヤシの幹

大崩湾

シマクマタケラン(固有種)
だと思う

右:シマホルト（コブの木）
左:セキモンノキ

大崩湾

湿性高木林

石門コース終点から東港

石門コース終点から東港

ハカラメの花

ハカラメ

ラピエ

横から見るとソロバンのような形が特徴です。

道なき道を進む

帰りも泥を落として、外来種を拡げないように。

台風に備えて漁船をあげていました。