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ドゥブロヴニクはとても優雅な観光となった。4月だが日差しは強く、海水浴やマリンスポーツをしている観光客もいた。海で遊ぶならもう一日設けても良いが、街全体は半日あれば観光できる広さだった。<br /><br />15時過ぎ、バックパックを受け取り、ピレ門前のバス停へ向かう。ドゥブロヴニク中央バスターミナルへ行くため、まずはチケットを購入する必要があった。ピレ門前のバス停向かいには、バスチケット売り場のような小屋があったが、何故か閉まっていた。小屋の隣には売店があり、数名の行列ができている。ヨーロッパではキオスクという売店で、チケット類を買うことができるとの事前情報があったため、列に並び売店の店員に「Bus ticket,two please.」と言ってみた。通じたらしく、1枚12クーナ、216円で購入。1時間以内であれば市内のみ乗り放題らしい。<br /><br />ドゥブロヴニク中央バスターミナルへ行くには、ドゥブロヴニク市内線バスに乗ることができれば、大抵のバスは中央バスタまで行くらしい。事前に1A,1B,1C,3,3A,8番線のどれかに乗れば行けることや、バス路線図で確認したので自信があった。ピレ門前のバス停へ行くと、すぐに1A番線のバスが来た。バスへ乗り、乗り方がわからず運転手にチケットを見せると、運転手が機械にチケットを通してくれた。20分ほど走り、中央バスターミナルへ到着。<br /><br />スプリットまでの長距離バス発車予定時刻は18時。2時間以上時間があった。長距離バスは初めてで、日本国内でさえ乗ったことがないので、不安で気合いを入れすぎた。いくつかの旅行記には、バスにトイレがなく、スプリットまで道中ガマンしたとの情報があり、トイレに関しては万全の準備をしたかった。まずはターミナルでバスの情報を仕入れる。私たちのバスは、17時40分にターミナル到着予定とのこと。チケットは日本出発前に事前にネット予約済み。A4用紙に印刷してきた。かなり待ち時間があったため、ターミナル横のスーパーマーケットへ行ってみる。ヨーロッパ各地でマーケットへ寄っているが、各国食材や日用品の値段がバラバラで、種類も違い、見ているだけで楽しいと思う。過去に行ったフィンランドやカナダでも、だいぶマーケット事情は違った。クロアチアのマーケット含め、ヨーロッパのマーケットで特に印象高いのは、日本と比較して魚の値段が高いこと。見た目は不味そうだし、それでいて日本の1.5倍~2倍の値段。物価の違いがあるだろうが、私がヨーロッパへ住んだら、あまり魚は食べなくなるだろうと思った。小腹が空くだろうと予想し、菓子パンを購入。「Japanese Wasabi noodle」が280円であり、凄く惹かれたが我慢した。夫婦間で、日本食は帰国後のお楽しみという暗黙の了解ができていた。妻は大好きなカフェラテが飲めない日々が続いており、粉のカフェラテを見つけ秒速でカゴへ入れていた。この先ポットのお湯に巡り会えれば良いが。マーケットを出る前、トイレを済ませた。準備万端。<br /><br />定刻通り、長距離バスがターミナルへ到着。運転手へチケットを見せると、「荷物1つ、6クーナ」と言われる。バックパック2つ分、12クーナを現金で支払い乗車。バス内はやはり、トイレが無かった。ドゥブロヴニク中央バスターミナルからスプリット中央バスターミナルへは約4時間かかる。無事に予定バスへ乗ることができたため、気合いを入れて臨んだ。<br /><br />出発1時間後、バスが停車。まさかまさかのトイレ休憩到来。いくつか旅行記で見た、トイレ休憩が無かった旅行者は、きっと運が悪かったのだろう。今回乗ったのはAutoherc社のバスだが、Autobus社のバスならトイレ完備らしいが。もよおしていなかったが、念のため行った。しかし到着まで、結局3回のトイレ休憩があった。バス運転手の気まぐれなのだろうか。<br /><br />出発後約2時間、バス内は消灯しておりウトウトしている中、バスが停車した。またトイレ休憩かと思ったが、窓の外には大きな白いゲートが見える。バスの運転手はゲートの門番と何やら話し、バス前列の乗客から一人ずつパスポートを回収した。私たちはためらいなく、パスポートを預ける。というのも、これは事前情報通りの展開だった。ドゥブロヴニクからスプリットへ向かう際、30分ほどボスニアという国を通らなければならず、パスポートコントロールが必要となる。門番はパスポートをチェック後バスへ乗り込み、一人ずつ顔を見ながらパスポートを返却してゲートへ戻って行った。門番の腰に装備した銃と無表情な顔が怖かったが、何事もなくゲートを通過。30分ほど走ると再度ゲートがあり、クロアチアへ再入国するため、再度パスポートチェックがあった。どちらもシェンゲン協定加盟国であれば、この手続きは不要なのだろうか。そう思いながら、まだ先が長い道のりを、バスに揺られ走った。<br /><br />22時半、遅延しているのか、到着予定時刻を過ぎてもスプリット中央バスターミナルへ到着せず。翌朝は、早朝に再度長距離バスに乗り、プリトヴィッツェ湖群国立公園へ向かう予定となっている。この日は寝るだけだが、それでも23時チェックイン予定でホテルを予約していた。チェックイン時間が迫り焦る中、22時50分にやっと到着。長時間バスに揺られ疲労感があり、とても眠かったがホテルへ徒歩で移動した。<br /><br />予約したのは「Villa Helena Glamor」、1泊素泊り2名で5166円の安宿だった。Booking.comで予約の際、予約確定時にチェックイン予定時間を事前にメールで伝えるシステムだったが、メールしても返信が無く、予定の23時を過ぎるのが不安だった。googleマップを頼りに歩くも周囲は真っ暗。道に迷った挙句、治安が悪そうな路地を歩き、23時を過ぎ、ホテル近くまで歩いたが、それらしき建物が見当たらず焦った。すると、普通の家らしき建物前に、一人のおばあちゃんが立っていた。私たちを見るなり、「Helena?」とホテル名を一言。その瞬間、おばあちゃんが天使に見えた。夜中だというのに、オーナーであるおばあちゃんは、私たちを外で待っていてくれたらしい。フラフラになりながら、挨拶しThank youを連発した。大きな家の使わない部屋を改装し、宿泊者へ貸しているようだった。身分証明のためパスポートを見せると、「いいわよそんなの、疲れたでしょ?何か飲み物はいかが?そこにある飲み物は自由に飲んでいいからね」と優しく英語で言ってくれた。凄くありがたかったし、優しさが身に染みた。ただ、カード決済をしようとクレジットカードを提示すると、「No,card」と言われた。ネットではカード決済可能の情報だが。ユーロ払いOKでたまたま、ギリギリ40€の現金を持っていたが、持っていなかったらどうしてたんだ?と思ったが、今回はラッキーだった。翌朝7時にチェックアウトしたいと伝えると、「キーはデスクに置いて鍵はかけずに、自由に出て行っていいから、今日はゆっくり休みなさい」と言ってくれた。優しいからか、かつてないほどよく英語が聴き取れた。とても疲れており、おばあちゃんが準備してくれたホットの紅茶を飲み、菓子パンを少し食べ、シャワーも浴びず、1分とたたないうちに眠った。14日目はとても長い一日に感じつつ、幕を閉じた。

ヨーロッパ1ヵ月の旅~14日目(スプリットへの移動)~

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2018/04/01 - 2018/04/29

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koala

koalaさん

ドゥブロヴニクはとても優雅な観光となった。4月だが日差しは強く、海水浴やマリンスポーツをしている観光客もいた。海で遊ぶならもう一日設けても良いが、街全体は半日あれば観光できる広さだった。

15時過ぎ、バックパックを受け取り、ピレ門前のバス停へ向かう。ドゥブロヴニク中央バスターミナルへ行くため、まずはチケットを購入する必要があった。ピレ門前のバス停向かいには、バスチケット売り場のような小屋があったが、何故か閉まっていた。小屋の隣には売店があり、数名の行列ができている。ヨーロッパではキオスクという売店で、チケット類を買うことができるとの事前情報があったため、列に並び売店の店員に「Bus ticket,two please.」と言ってみた。通じたらしく、1枚12クーナ、216円で購入。1時間以内であれば市内のみ乗り放題らしい。

ドゥブロヴニク中央バスターミナルへ行くには、ドゥブロヴニク市内線バスに乗ることができれば、大抵のバスは中央バスタまで行くらしい。事前に1A,1B,1C,3,3A,8番線のどれかに乗れば行けることや、バス路線図で確認したので自信があった。ピレ門前のバス停へ行くと、すぐに1A番線のバスが来た。バスへ乗り、乗り方がわからず運転手にチケットを見せると、運転手が機械にチケットを通してくれた。20分ほど走り、中央バスターミナルへ到着。

スプリットまでの長距離バス発車予定時刻は18時。2時間以上時間があった。長距離バスは初めてで、日本国内でさえ乗ったことがないので、不安で気合いを入れすぎた。いくつかの旅行記には、バスにトイレがなく、スプリットまで道中ガマンしたとの情報があり、トイレに関しては万全の準備をしたかった。まずはターミナルでバスの情報を仕入れる。私たちのバスは、17時40分にターミナル到着予定とのこと。チケットは日本出発前に事前にネット予約済み。A4用紙に印刷してきた。かなり待ち時間があったため、ターミナル横のスーパーマーケットへ行ってみる。ヨーロッパ各地でマーケットへ寄っているが、各国食材や日用品の値段がバラバラで、種類も違い、見ているだけで楽しいと思う。過去に行ったフィンランドやカナダでも、だいぶマーケット事情は違った。クロアチアのマーケット含め、ヨーロッパのマーケットで特に印象高いのは、日本と比較して魚の値段が高いこと。見た目は不味そうだし、それでいて日本の1.5倍~2倍の値段。物価の違いがあるだろうが、私がヨーロッパへ住んだら、あまり魚は食べなくなるだろうと思った。小腹が空くだろうと予想し、菓子パンを購入。「Japanese Wasabi noodle」が280円であり、凄く惹かれたが我慢した。夫婦間で、日本食は帰国後のお楽しみという暗黙の了解ができていた。妻は大好きなカフェラテが飲めない日々が続いており、粉のカフェラテを見つけ秒速でカゴへ入れていた。この先ポットのお湯に巡り会えれば良いが。マーケットを出る前、トイレを済ませた。準備万端。

定刻通り、長距離バスがターミナルへ到着。運転手へチケットを見せると、「荷物1つ、6クーナ」と言われる。バックパック2つ分、12クーナを現金で支払い乗車。バス内はやはり、トイレが無かった。ドゥブロヴニク中央バスターミナルからスプリット中央バスターミナルへは約4時間かかる。無事に予定バスへ乗ることができたため、気合いを入れて臨んだ。

出発1時間後、バスが停車。まさかまさかのトイレ休憩到来。いくつか旅行記で見た、トイレ休憩が無かった旅行者は、きっと運が悪かったのだろう。今回乗ったのはAutoherc社のバスだが、Autobus社のバスならトイレ完備らしいが。もよおしていなかったが、念のため行った。しかし到着まで、結局3回のトイレ休憩があった。バス運転手の気まぐれなのだろうか。

出発後約2時間、バス内は消灯しておりウトウトしている中、バスが停車した。またトイレ休憩かと思ったが、窓の外には大きな白いゲートが見える。バスの運転手はゲートの門番と何やら話し、バス前列の乗客から一人ずつパスポートを回収した。私たちはためらいなく、パスポートを預ける。というのも、これは事前情報通りの展開だった。ドゥブロヴニクからスプリットへ向かう際、30分ほどボスニアという国を通らなければならず、パスポートコントロールが必要となる。門番はパスポートをチェック後バスへ乗り込み、一人ずつ顔を見ながらパスポートを返却してゲートへ戻って行った。門番の腰に装備した銃と無表情な顔が怖かったが、何事もなくゲートを通過。30分ほど走ると再度ゲートがあり、クロアチアへ再入国するため、再度パスポートチェックがあった。どちらもシェンゲン協定加盟国であれば、この手続きは不要なのだろうか。そう思いながら、まだ先が長い道のりを、バスに揺られ走った。

22時半、遅延しているのか、到着予定時刻を過ぎてもスプリット中央バスターミナルへ到着せず。翌朝は、早朝に再度長距離バスに乗り、プリトヴィッツェ湖群国立公園へ向かう予定となっている。この日は寝るだけだが、それでも23時チェックイン予定でホテルを予約していた。チェックイン時間が迫り焦る中、22時50分にやっと到着。長時間バスに揺られ疲労感があり、とても眠かったがホテルへ徒歩で移動した。

予約したのは「Villa Helena Glamor」、1泊素泊り2名で5166円の安宿だった。Booking.comで予約の際、予約確定時にチェックイン予定時間を事前にメールで伝えるシステムだったが、メールしても返信が無く、予定の23時を過ぎるのが不安だった。googleマップを頼りに歩くも周囲は真っ暗。道に迷った挙句、治安が悪そうな路地を歩き、23時を過ぎ、ホテル近くまで歩いたが、それらしき建物が見当たらず焦った。すると、普通の家らしき建物前に、一人のおばあちゃんが立っていた。私たちを見るなり、「Helena?」とホテル名を一言。その瞬間、おばあちゃんが天使に見えた。夜中だというのに、オーナーであるおばあちゃんは、私たちを外で待っていてくれたらしい。フラフラになりながら、挨拶しThank youを連発した。大きな家の使わない部屋を改装し、宿泊者へ貸しているようだった。身分証明のためパスポートを見せると、「いいわよそんなの、疲れたでしょ?何か飲み物はいかが?そこにある飲み物は自由に飲んでいいからね」と優しく英語で言ってくれた。凄くありがたかったし、優しさが身に染みた。ただ、カード決済をしようとクレジットカードを提示すると、「No,card」と言われた。ネットではカード決済可能の情報だが。ユーロ払いOKでたまたま、ギリギリ40€の現金を持っていたが、持っていなかったらどうしてたんだ?と思ったが、今回はラッキーだった。翌朝7時にチェックアウトしたいと伝えると、「キーはデスクに置いて鍵はかけずに、自由に出て行っていいから、今日はゆっくり休みなさい」と言ってくれた。優しいからか、かつてないほどよく英語が聴き取れた。とても疲れており、おばあちゃんが準備してくれたホットの紅茶を飲み、菓子パンを少し食べ、シャワーも浴びず、1分とたたないうちに眠った。14日目はとても長い一日に感じつつ、幕を閉じた。

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